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タイ東北弁 イサーン語研究会コミュのイサーンなまりの秘密...1

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この間ラオスに行った時、ラオス語の先生に教えてもらった豚焼肉屋に行きました。 本当はそこにあった犬焼肉屋(!)に行きたかったのですが、時間が遅くもう閉まっていたので残念ですが諦めて、豚焼肉屋に行くことにしました。

豚の皮をカリカリに焼いてそれを野菜で巻いておいしいタレを付けて食べる料理で、15パンキップ(タイバーツでだいたい50バーツ・日本円で大体200円くらい)で腹いっぱい豚の焼肉を食べて大満足でした。

で、ラオス語があまり上手でなく、ラオス語にタイ語のなまりが強い僕をみた店員さんが、ふと僕に向かって「シェープマイ?」と話しかけてきました。 シェープ... 僕はシェープという単語を今まで、タイ語でもラオス語でも聞いたことがなく、???となってしまいました。

10秒ぐらい考えてパッと閃きました。 「セープボー!」



...解説せねばなるまい。 (^^;;

イサーン語も含めたラオス語では、タイ語にはあるがラオス語には無い発音がいくつかあって、その内でももっとも代表的な物がチャ行の欠落です。 タイ語とラオス語で共通な単語で利用されるチャ行(チョーチャーン ช)は、すべて、ラオス語では サ行に変ります。 例えば、この文字チョーチャーン自体も、ラオス語ではソーサーンと呼ばれます。 (日本語で書くとチャの方が一般的ですが、発音自体は場合によってかなり日本語のシャに近い発音にもなります。)

つまり、ラオス語を話す人にとっては、自分の言葉のサ行をすべてチャ行(シャ行)に置き換えればかなり高い確率でタイ語にコンバートすることが出来る、というテクニックがあるのです。 例えば、ラオス語でソーサーンであれば、サ行をすべてチャ行に置き換えてチョーチャーンとタイ語に変換する事が出きます。 大部分の単語がこの規則で置き換えられるのですが、中に例外があるのです。

例えば、オートバイを表すモーターサイという言葉があります。 モーターサイは外来語です。 だからラオス語でモーターサイであっても、タイ語でモーターシャイとはなりません。 タイ語でもモーターサイです。

「語学で学ぶあらゆる知識の95%は規則的な変化をし、不規則な変化をするものは全体の5%程度しかない。しかし日常頻繁に使われる単語のほとんどがその5%に集中している。」の法則がここにも現れます。 この日常語のほとんどの単語が上記のパターンに則らないのです。

しかし則るものもあるのです。例えばはっきりすると言う意味の「ชัด」は 日常頻出語であっても ラオス語で サッ タイ語でチャッと、この規則に則って変化します。 この様に、この変化に則るものもあれば則らないものもあるということは非常に混乱の元です。

この問題はよく気をつけていないと、プーッタイマイチャッ(タイ語がうまくない) が、 プーッタイマイサッ になってしまったり、キーモーターサイ(オートバイに乗る)が、キーモーターシャイになってしまったりします。

で、ラオス語でおいしいを表す セープですが、これをシェープに変えても、残念ながらタイ語になりません。 タイ語では「アロイ」です。 つまりこの店員さんは セープボーを直接上記のパターンで置き換えて「シェープマイ?」と話しかけていたのでした。

これがまさに、いわゆる「タイ語イサーンなまり」の根源です。



これはラオス語を最初に知った人がタイ語を話す時に起こる問題ですが、同時にタイ語を先に知った人がラオス語を話す時にも起こりえる問題です。 得に教本・教材に事欠かないタイ語と違いラオス語は教材がとても少ないため、多くの人はタイ語を勉強してからラオス語を勉強することになるでしょう。

ラオスの人は温和で多少間違ったラオス語を話してもニコニコして聞き流してくれますが、ラオス語を第二言語として話す人にとって、タイ語なまりラオス語から脱出するのは、ラオス語なまりのタイ語から脱出するのと同様、容易ではありません。

コメント(8)

それと「ロールア」が「h」にかわるのでは?
ラック=ハック、ローン=ホーン、ロングリアンにいたっては
ホングヒアン・・・

学生に「チャイ」というニックネームの学生は「サ(シャ)イ」と
皆呼んでいますね・・・。
ひとことにイサーン語と言っても、県や地域によっても発音が違いますよ。
大ざっぱにラオス語とイサーン語という場合でも、
イサーンをどこにするかでかなり違うと思います。
わたしが知っているのはコラートとコンケーンという隣の県。
またノーンカイなどと比べると違いはさらに大きくなります。

面白いのはコラートの場合、イサーン語とタイ語の中間的な方言であること。
(コラート県内であっても違う事もあるようです。)

例として
・なに? 
 アライナ?=タイ語
 アライコ?=コラート語
 イヤンコ?=イサーン語

また、最近のラオス語はタイ語の影響をかなり受けています。
ホーイがローイ(100)になったのも、ここ10年くらいです。
ですので、他のホーがローになっているものも同様に考えられます。

さらにラオス人といっても、地方や民族によって言語そのものが違っており
その言語の影響が標準ラオス語にも表れますので、
この場合もヴィエンチャンのみを対象にするなど定義が必要になりますね。


そして、ラオス人はタイ語をちゃんと聞き取れますが、
タイ人はラオス語をあまり理解していません。
これは、ラオス国内でもタイのテレビは見られますので、
単純にテレビの影響と観光収入を当て込んだものと考えられます。
タイ人、特にバンコク人がイサーン語をほとんどわからないのと似た現象とも言えるでしょう。
これは日本も全く同じで、東京人にとって津軽弁や沖縄語が理解できないという現象があげられるでしょう。
言葉って、それ一つだけではどうにも説明のつかないことがいっぱい出て来ますよね。
お気づきの通り、歴史、文化、民族すべてに関係しているわけで。

ひとつのコミュニケーションツールと割り切ってしまえばそれきり。
でも、少しでも興味を持ってしまうと次から次へと疑問がわいて来て、
どんどん引き込まれてしまう。

形のないものですし、その形成をリアルタイムに見たわけでもないので、
その考察は人それぞれに違ってきます。

多分、同じだと思うのですがわたしもこの魅力を伝えるのに苦労しています。
さらに悪いことに自分の表現力と言う問題も加わるのですが、
少しでも、ひとりでも、同じ疑問を持った方の助けになればと思ってます。

おかあつさんは、非常に観察力、学習力の優れた方とお見受けします。
わたしも専門的に学習したわけではないので、ここでの考察はすごく刺激的です。
これからも独自の視線で考察を深めて、書き進めて下さい。
楽しみにしています。

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