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VACCOS(読書会)コミュの磯崎憲一郎著「終の住処」の感想を書こう!!!!

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本日、恒例の読書会が行われ「終の住処」について、メンバー5人が勝手なことを言い合いました。
じつは今回の作品については、わからなかったという意見がけっこうありました。
久々の難解もので、ピンチョンとは違う心もとないわからなさを感じたという人もいました。
わからなければわからないなりに、読書会ではいろんな意見が聞けて、それが理解の助けになることもあり、やっぱりみんなわからないのかと安心したりもして、読書会の面白さです。
純文学的な小説というか、玄人好みの小説で、こういう作品もたまにはいいと、みんな言ったけど、批判的な意見が目立ってしまうのは批評である以上、仕方ないか。
そんなやこんなで、なんでも感想をカキコして下さい。
書かなかったけど、読書会ではいろんな悪口も出たんです。
ついでにいえば、芥川賞の選考委員でも、この作品をほめてない人はいたようです。

コメント(2)

小説臭い小説というか、企みのある小説というか。こった書き方をしている。
まず、登場人物に名前がない。名前がないことで、抽象性、小説的な空間の獲得に成功しているとはいえるが、私はあまり評価しない。名前のない世界には色気がない。「妻」とか「黒いストッキングの女」とかの言い方はイメージをむしろ喚起しない。文学的な言い方をすれば、登場人物の顔が見えない、という気がする。
さて、物語は彼と妻の結婚から始まる。二人はお互いいい年で成り行きで結婚しましたと、短くいえば、そういう話。新婚当初から妻は失望していた。彼にとって新婚生活は不安定で茫漠とした位置の定まらない日々だった。彼は製薬会社のやり手の営業マンで、低くない安定した収入を得ていた。
いろんな描写、老人や女の子がでてくるのだが、こういう部分は好きじゃない。意味を考えるより、読むのが面倒になってしまう。
離婚する気にはなれなかった。妻とはセックスはしているようだが、ここはぼかしている。やってなければ、その方が変か。想像するほどいいものではないか。
結婚したことでサラリーマンとしては信用されるようになり、仕事はしやすくなった。
彼は太った女と浮気する。彼の方から誘ったらしい。彼は別れを切り出す。女はあっさり応じる。読者の私は理解できん。で、なぜか彼は離婚を考える。こいつはアホか。
生きていくことは、実在しない記憶を受け入れること、だと????
ちょうど、その時、妻の妊娠がわかり離婚は回避される。太った黒いストッキングの女とも別れる。
彼はサングラスの女と浮気する。これは色香に迷ったのだろう。理想の美女なのだから。しかし、この人もてるよなあ。よほどのイケメンなのか。
妻と2歳の子と遊園地にいく。その日の夕方から11年、妻は口を利かなかった。
これって、ありえないんじゃない。どっちも暮らしにくくて仕方ないだろう。
11年の間に彼は8人の女と付き合った。
彼はひとつの人格と戦っていた。女という?????
11年目、彼は家を建てると叫ぶ。妻はそういう時期ねと答える。老建築家に家の建設を依頼する。
五十歳、彼はアメリカに単身赴任して、過去を懐かしく思う。彼は過去のために生きていた。
彼がアメリカから帰国すると、娘はいず妻との暮らしが待っていた。

基本的には面白くなかった。理解できないところもあるし、これおかしいだろうというところもあるし。ある夫婦の歴史と読めば、理解でなくもない。
短い話なんだけれど、短さを感じさせない話でした。
誰にも感情移入できない小説は、個人的には面白く読めないんだなぁと。
主人公のもてぶりと、仕事が出来る感は???で何で?と。
私には難しい話でした。

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