ブッダ・心のことばコミュのスッタニパータ　４アッタカヴァッカ）.6　老の経

SuttaNipāta　4 Aṭṭhakavagga4
スッタニパータ　４八なるものの章 （アッタカヴァッカ）

4.6 Jarāsutta
4．6　老の経

Appaṃ vata jīvitaṃ idaṃ,
Oraṃ vassasatāpi miyyati;
Yo cepi aticca jīvati,
Atha kho so jarasāpi miyyati. (1)
804
この命（寿命）は、僅かである。
百年にも満たずに、死ぬ。
もし、百年」を超えて生きるとして
また、老いて、死ぬ（1）

Socanti janā mamāyite,
Na hi santi niccā pariggahā;
Vinābhāvasantamevidaṃ,
Iti disvā nāgāramāvase. (2)

805
私のものと執着したもののために憂い悲しむ
私の持ち物は、常にある、ことはない
これは、滅しゆくものである
と見て、家に住み止まらないように（2）

Maraṇenapi taṃ pahīyati,
Yaṃ puriso mamidanti maññati;
Etampi viditvā paṇḍito,
Na mamattāya nametha māmako. (3)
806　
これは、私のものであると、人が思うもの
それは、死によって、失われる。
このことを知って、聖者、私の教えに従う人は
私のもの、に屈さないよう（3）

Supinena yathāpi saṅgataṃ,
Paṭibuddho puriso na passati;
Evampi piyāyitaṃ janaṃ,
Petaṃ kālaṅkataṃ na passati. (4)

807　
夢で一緒になった人を
目覚めた人が見ないように
愛された人も、
命を終えた人なら、見ることはできない（4）



Diṭṭhāpi sutāpi te janā,
Yesaṃ nāmamidaṃ pavuccati;
Nāmaṃyevāvasissati,
Akkheyyaṃ petassa jantuno. (5)
808
見られたり、聞かれたりした
その人たちは、名前が呼ばれる
人が亡くなれば、名前だけが残り
伝えられるだけのこと（5）


Sokapparidevamaccharaṃ,
Na jahanti giddhā mamāyite;
Tasmā munayo pariggahaṃ,
Hitvā acariṃsu khemadassino. (6)
809　
私のものと、されたもの貪る人達は、
憂いや嘆きや物惜しみを捨てない
聖者たちは、執着を捨てて
平安を見ている（6）


Patilīnacarassa bhikkhuno,
Bhajamānassa vivittamāsanaṃ;
Sāmaggiyamāhu tassa taṃ,
Yo attānaṃ bhavane na dassaye. (7)
810　
ひとり離れて歩むビクが
離れた坐所に親しむ
それは、ふさわしいことであると言う
まよいの世界で、私（我）を見せないなら（7）

Sabbattha munī anissito,
Na piyaṃ kubbati nopi appiyaṃ;
Tasmiṃ paridevamaccharaṃ,
Paṇṇe vāri yathā na limpati. (8)
811　
ムニは、全ての所で寄りかかることない
愛しいものも、愛しくないものも作らず
悲しみや物惜しみはない
たとえば、葉に上の水が汚されないように（8）

Udabindu yathāpi pokkhare,
Padume vāri yathā na limpati;
Evaṃ muni nopalimpati,
Yadidaṃ diṭṭhasutaṃ mutesu vā. (9)
812　
蓮の葉の上の水滴が
蓮の花の水が汚されないように
ムニは、汚されない
見られ聞かれたもの、考えたものに（9）

Dhono na hi tena maññati,
Yadidaṃ diṭṭhasutaṃ mutesu vā;
Nāññena visuddhimicchati,
Na hi so rajjati no virajjatīti. (10)
813
このように、清らかな人は
見られ聞かれたもの、考えられたもの
そのどんなものからでも、執着し考えないで、清らかになろうとしない
なぜなら、欲に染まらず、貪らない（10）