[MIXI作詞道場]コミュの[明けまして”免許皆伝”おめでとう！]

★[MIXI作詞道場]、今年も幸先いいスタートのようです。
　ほっとちょこさん、久しぶりの免許皆伝、おめでとうございます。
　みなさんも後に続いて下さい。
　メッセージもぜひどうぞ！
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　空は味方
　　　　　　　　　　　　　ほっとちょこ

「ただいま」言っても　「おかえり」の声聞こえない
いつも手探りで見つける　壁のスイッチ
コンビニ弁当を　チンしている間に　洗濯スタート

　カレンダーは四月のまま
　鳴らないケイタイ　何度もチェック
　夢見ていた自分には　まだ程遠い

　　　小さな窓開けたら　見えてくる茜空
　　　懐かしいあの街にも繋がっている
　　　そう思うと少しだけ　元気になれるよ
　　　The sky of May　それは私の味方

混み合う地下鉄　毎日肩をぶつけてる
やっと履きなれたヒールは　もう傷だらけ
急いでる訳でもないのに　いつだって早歩きになる

　いつの間にか　散った桜
　仕事オンリーのスケジュール帳
　憧れてた世界に戸惑うばかり

　　ビルとビルの間に　見えている狭い空
　　懐かしいあの空にも繋がっている
　　そう思うと　もう少しがんばれそうだよ
　　The sky of May　それは私の味方

　　どこに居ても　いつでも　見上げれば高い空
　　夢語りあったあの子も　きっと見ている
　　そう思うと　少しだけ　強くいられる
　　The sky of May　それは私の味方　　　　　

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◎講評◎
　本編でも述べた通り、昨年募集した＜SHIKIBU杯＞は賞こそ一作品に絞られましたが、こうして思わぬ”副産物”を得たといえるように思います。たまたま日記に書かれた、プライベートな雑感に過ぎなかった「五月の空」という言葉が、多義的なイメージを連想させ、こうしてみなさんの心の中に新たに息づいたこと、とても感慨深く思います。
　さて、今回はたった一回の稽古でこちらが一本取られてしまいましたね。何故免許皆伝か？と言えば「直すところがないから」（笑）。また、ほっとちょこさんらしい、と言いますか「視線が定まっている」。だから、指摘してもすぐ直せるのですね。「確信がある」から、表現方法を変えるだけで、中心はブレない。前作でしたか、『誰でもサンタクロース』もそうでした。思いつきではない、主人公がしっかりそこにいる、そして起きている事態を見つめている。この主人公の強いまなざしと生々しいほどの存在感が、何物にも代え難いほっとちょこさんの作品の魅力なんだろうと思います。
　慌ただしい都会の一人暮らしの中でも希望を失わない、そんな主人公の思いにみなさんもひととき寄り添ってみて下さい。その感情が自然に移ってくるのが感じられます。その時思わず歌が口を突いて出るのではないでしょうか。

　ところでこの主人公は女性だと思うのですが、それなら最後の
＞夢語りあったあの子
の「あの子」っていう響きがちょっとひっかかります。間違いとは言えないけど、主人公がおとななので何かずっと年下のようにも思えるし、ぼくは「あの人」でもいいと思いますけどね。まあ、恋人かもしれないし、友人かもしれない・・・というところでしょうか。

　いずれにせよいい作品には間違いありません（そんなら＜SHIKIBU杯＞取らせてちょうだいって？・・・まま、それはそれで・・・突っ込まないでね”笑”）。