![[dir]八戸](https://logo-imagecluster.img.mixi.jp/photo/comm/73/13/467313_190s.jpg){kind=logo}
むかしあるおおきな国にとてもお金持ちの王様がいました。
おおきなお城には、けらいが１０００にん。
かぞえたこともないほどたくさんの部屋があって、ぜんぶのへや
に入った人はだれもいません。
たからのへやにはせかいじゅうのたからものがかざられていて、
それを毎日かぞえるかかりのけらいだけでも３０にんもいました。
王様には、なにひとつふじゆうなことはありませんでした。
とてもおそれられていて、なんでもけらいがやってくれるのですから。
王様をおこらせるとくびをきられてしまうかもしれません。
だれもが王様のごきげんをそこねないように、『王様はえらい』
『王様はりっぱだ』としかいいません。
きらいなものを食べなくても、くつしたをぬいだままほおっておいても、
しかる人なんてだれもいません。
王様が持っていないものなど何もありません。
こまることも何もありません。
でも王様はいつも何かがたりないような気持ちがしていました。
それがなんなのかはわかりませんでしたが、いつもさびしいような
気持ちがあたまからはなれませんでした。
せかいじゅうの商人がまいにち『えっけんのま』という大きな部屋に
ならんで、すばらしいたからものを王様にかってもらうために
まっています。
王様はめずらしいものなら、どんなに高いたからものでもきまえよく
かってくれるからです。
きかいでできているカナリヤはとても美しいこえで歌ってくれます。
ひとときも同じいろにとどまらない１００カラットのダイヤモンド
もあります。
かんがえたものをなんでも見せてくれるおおきなかがみもあります。
それでも王様のこころのなかにはなにかがたりませんでした・・・
あるひ王様がお城のまどから外をながめていると、商人のこどもが
うつくしの庭であそんでいるのが見えました。
まずしいかっこうのおとこのこはひとりでたのしそうにふんすいのふちを
あるいています。
ほそいふちの上でとんぼがえりをしたり、うしろむきにあるいたり、
いろんなあそびかたをためしているようです。
あんまりたのしそうなので、王様はらせんかいだんをおりて
おとこのこのいるふんすいのところへちかづいてみました。
「おまえは余のうつくしの庭でなにをしておるのじゃ？」
すると、おとこのこはおどろいてふんすいのなかにドボンと
落ちてしまいました。
王様はあわててかけより、おとこのこを水の中からひきずり出そうと
しました。
ところがあんまりあわててじぶんもふんすいの中にドボーン。
ようやく水の中からはい出したふたりはびしょぬれです。
王様のかんむりは水の中におちてしまい、きんのローブはぺちゃんこ。
ふたりはどうじに「ハァクション」とくしゃみをしてしまいました。
それがとてもおかしかったのでひとしきり笑うと、ふたりはふくを
ぬいでかわかすことにしました。
王様とおとこのこははだかになって、緑のしばふの上によこになりなした。
「おまえは何ももってないのに、ふしぎと楽しそうじゃな。」
王様がいうと、おとこのこはいいかえしました。
「おじさんだってなんにももってないのに楽しそうだよ。」
たしかに王様ははだかで何ももってはいませんでした。
でもきがつくといつもの何かたりないようなきもちがしません。
「何ももっていないというのもたのしいもんじゃな・・・」
すると、おとこのこが王様のはなをひとさしゆびでおさえながら
いいました。
「何ももってなくても、ひとりでいるよりともだちといる
ほうがずうっとたのしいよ。」
その日、王様はほかになにもしないで、おとこのこと日がくれるまで
あそんでいました・・・
それからすこしして、王様はお城にあるたからものをひとつづつ
けらいや くにじゅうのひとたちに、ただでくばりはじめました。
まいにち、まいにち、王様のたからものはへっていきます。
ところがふしぎなことに、なにもなくなるにつれて王様のこころは
どんどんかるくなっていきました。
とうとうお城はからっぽになってしまいましたが、王様はぜんぜん
さびしくなんかありません。
それどころか、まるでじぶんが風船になったかのようにふわふわします。
どこへでもとんでいけるような気さえするのです・・・
とうとう王様はお城もこわしてしまい、けらいたちもこきょうへかえして
しまいました。 でもなぁんにもこまることなどありません。
だって王様には国じゅうにおうちができたんですもの。
どこへいってもひとびとは王様をかんげいして、うちにとめてくれます。
ごちそうではないけれど、ごはんだってつくってくれます。
王様がなんでもおいしいおいしいとよろこんでくれるので、
みんなとてもうれしくなって、またあそびにきてくれることをたのしみに
まっています。
いまでは王様はみんなのともだちです。
だれもが王様とはなしたり、笑ったり、あそんだりするのが
だいすきです。
でもね・・・ 王様にはいちばんすきなおうちがあるんですよ。
そこはむかしうつくしの庭といわれていたばしょ・・・
あのふんすいだってのこっています。
王様があそびにいくと、
ちいさな家からかならずまっさきにとびだしてくるのは、
５さいのかわいいおんなのこ。
つづいてえがおでむかえてくれるおとうさんは、
あのときふんすいにいたおとこのこです・・・
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去年の１１月に生まれて初めて書いてみた童話です。
子供向けに書いてみたのですが、難しい言葉が多すぎて、
もっと分かりやすくしないとだめですね・・・
おおきなお城には、けらいが１０００にん。
かぞえたこともないほどたくさんの部屋があって、ぜんぶのへや
に入った人はだれもいません。
たからのへやにはせかいじゅうのたからものがかざられていて、
それを毎日かぞえるかかりのけらいだけでも３０にんもいました。
王様には、なにひとつふじゆうなことはありませんでした。
とてもおそれられていて、なんでもけらいがやってくれるのですから。
王様をおこらせるとくびをきられてしまうかもしれません。
だれもが王様のごきげんをそこねないように、『王様はえらい』
『王様はりっぱだ』としかいいません。
きらいなものを食べなくても、くつしたをぬいだままほおっておいても、
しかる人なんてだれもいません。
王様が持っていないものなど何もありません。
こまることも何もありません。
でも王様はいつも何かがたりないような気持ちがしていました。
それがなんなのかはわかりませんでしたが、いつもさびしいような
気持ちがあたまからはなれませんでした。
せかいじゅうの商人がまいにち『えっけんのま』という大きな部屋に
ならんで、すばらしいたからものを王様にかってもらうために
まっています。
王様はめずらしいものなら、どんなに高いたからものでもきまえよく
かってくれるからです。
きかいでできているカナリヤはとても美しいこえで歌ってくれます。
ひとときも同じいろにとどまらない１００カラットのダイヤモンド
もあります。
かんがえたものをなんでも見せてくれるおおきなかがみもあります。
それでも王様のこころのなかにはなにかがたりませんでした・・・
あるひ王様がお城のまどから外をながめていると、商人のこどもが
うつくしの庭であそんでいるのが見えました。
まずしいかっこうのおとこのこはひとりでたのしそうにふんすいのふちを
あるいています。
ほそいふちの上でとんぼがえりをしたり、うしろむきにあるいたり、
いろんなあそびかたをためしているようです。
あんまりたのしそうなので、王様はらせんかいだんをおりて
おとこのこのいるふんすいのところへちかづいてみました。
「おまえは余のうつくしの庭でなにをしておるのじゃ？」
すると、おとこのこはおどろいてふんすいのなかにドボンと
落ちてしまいました。
王様はあわててかけより、おとこのこを水の中からひきずり出そうと
しました。
ところがあんまりあわててじぶんもふんすいの中にドボーン。
ようやく水の中からはい出したふたりはびしょぬれです。
王様のかんむりは水の中におちてしまい、きんのローブはぺちゃんこ。
ふたりはどうじに「ハァクション」とくしゃみをしてしまいました。
それがとてもおかしかったのでひとしきり笑うと、ふたりはふくを
ぬいでかわかすことにしました。
王様とおとこのこははだかになって、緑のしばふの上によこになりなした。
「おまえは何ももってないのに、ふしぎと楽しそうじゃな。」
王様がいうと、おとこのこはいいかえしました。
「おじさんだってなんにももってないのに楽しそうだよ。」
たしかに王様ははだかで何ももってはいませんでした。
でもきがつくといつもの何かたりないようなきもちがしません。
「何ももっていないというのもたのしいもんじゃな・・・」
すると、おとこのこが王様のはなをひとさしゆびでおさえながら
いいました。
「何ももってなくても、ひとりでいるよりともだちといる
ほうがずうっとたのしいよ。」
その日、王様はほかになにもしないで、おとこのこと日がくれるまで
あそんでいました・・・
それからすこしして、王様はお城にあるたからものをひとつづつ
けらいや くにじゅうのひとたちに、ただでくばりはじめました。
まいにち、まいにち、王様のたからものはへっていきます。
ところがふしぎなことに、なにもなくなるにつれて王様のこころは
どんどんかるくなっていきました。
とうとうお城はからっぽになってしまいましたが、王様はぜんぜん
さびしくなんかありません。
それどころか、まるでじぶんが風船になったかのようにふわふわします。
どこへでもとんでいけるような気さえするのです・・・
とうとう王様はお城もこわしてしまい、けらいたちもこきょうへかえして
しまいました。 でもなぁんにもこまることなどありません。
だって王様には国じゅうにおうちができたんですもの。
どこへいってもひとびとは王様をかんげいして、うちにとめてくれます。
ごちそうではないけれど、ごはんだってつくってくれます。
王様がなんでもおいしいおいしいとよろこんでくれるので、
みんなとてもうれしくなって、またあそびにきてくれることをたのしみに
まっています。
いまでは王様はみんなのともだちです。
だれもが王様とはなしたり、笑ったり、あそんだりするのが
だいすきです。
でもね・・・ 王様にはいちばんすきなおうちがあるんですよ。
そこはむかしうつくしの庭といわれていたばしょ・・・
あのふんすいだってのこっています。
王様があそびにいくと、
ちいさな家からかならずまっさきにとびだしてくるのは、
５さいのかわいいおんなのこ。
つづいてえがおでむかえてくれるおとうさんは、
あのときふんすいにいたおとこのこです・・・
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去年の１１月に生まれて初めて書いてみた童話です。
子供向けに書いてみたのですが、難しい言葉が多すぎて、
もっと分かりやすくしないとだめですね・・・
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