舞台企画TAKI-ONコミュの中坊公平先生、亡くなる。

中坊公平さんが亡くなった。昭和を代表する弁護士で色々な事件、とりわけ豊田商事事件やヒ素ミルク事件では粘り強く調査、弁護をし、企業弁護士でありながらも、周りの人達の想いでより弱者の為の弁護をするようにシフトをして行った人物であった。
後年は独りで動く手法やバブルでの焦げ付きに関し、法には触れてはいないが弁護士の資質を問題にされたが、前半の人生の回顧録や他者の伝記などを病床で読み、また離婚をした私にとって中坊先生夫婦の夫婦愛があまりに美しかったので、ミュージカル化を中坊公平事務所に打診をした。
勿論、何度か事務所からお断りを受けたのだが、美しい昭和の人間の話をどうしても演りたいと電話でやりとりをしていたら、ある日の土曜の朝、窓口になった弁護士さんが『真意を知りたい。』とアポなしで大阪から新幹線でウチに来た事を今も覚えている。
『中坊公平先生は完全無欠なヒーローでは無いが、周りの人間の『良縁』によって向上していく　そういう本物の人間の成長こそ私が描きたいものだ。』と言うと担当の方は深く息をして。
『訴追をされている今　中坊公平で作品を描く事は無理です、公平には祇園で仲のいい芸者もいませんでしたし、男の先生に尺八を習っていただけですしね、奥様もその…そういうおきゃんじゃありませんから…ですがね小林さん、仲本でも不公平でも　一文字でも違えば違う人の話ですので…。』と言う機転の効いたアドバイスを頂き、上演の運びと成ったのです。
拙い作品ですが、ご興味があれば下のメルアドからバラで作品が掲載されています、どうか、小林のあがき？をご堪能ください（見づらいですが…。）
http://www.youtube.com/user/studiofai