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「ナオキ」ドキュメンタリー映画コミュのショーンの日記より⑮ 「ナオキ」( Japan: A Story of Love and Hate )

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ナオキ Japan: A Story of Love and Hate



そして5年が過ぎた。・・・5年?

いや、長かったけど2年だ。

中へ入るために日本式の引き戸を開けようとしても、ついにドアは閉まったまま・・・

真っ暗闇だ。

冗談。

映画を撮ることを考えるんだ。


飲み歩いてしまうのも止めなきゃ。

何度も何度も帰りたいと思った。

なかなか上手くいかなかった。

温泉で撮影して人を怒らせたことも。

悪気はなかったんだ。今はナオキがいる。



再びナオキを撮り始めた。僕はナオキが好きだ。

撮影した中で、彼は僕を裁かない、僕に日本人のように振る舞うことを期待せず、

愚かなミスを犯すイギリス人のままでいさせてくれる唯一の存在のような気がする。


イギリス人は好きじゃないけど君のことは好きだと、昨夜、彼は言ってくれた。


僕は映画を撮るために日本へやって来た。

何がこのクレイジーな場所を動かしているのか知るために。

でも、2年過ごして、僕はますます混乱してしまった。

僕はこの映画を東京で撮りたいと思っていたが、それは失敗に終わった。



そして、そこから300マイル離れた山形という地方都市へ来た。これが日本の中へ入る最後の挑戦だ。

ナオキはかつて成功を手にしていたが、僕が出会った時、彼は全てを失った後だった。

今は郵便局でパートタイムで働いている。

3度の離婚を経験し、自分の半分の年齢のガールフレンドとぶつかりながら付き合っている。

彼女は生活を支えるために2つの仕事をかけ持ちしている。


「僕は彼女のお荷物なんだ」とナオキは言う。

「でも、僕には彼女が必要。このやっかいな国で生き抜くためにね」。

彼らの部屋に案内してもらった。窓のない小さな部屋。

彼らは5年間一緒に暮らしている。

ホームレスになりそうだった彼を彼女が救った。


これが世界で2番目にリッチな国の状況とは、思ってもみなかった。

ナオキが見つけられたのはパートタイムの仕事だけだった。

ここでは一日7時間働いてもパートタイムだ。給料は時間給。

これまで、僕はどうしても日本の中へ入り込むことができなかったが、ナオキは僕に入って見てもらいた

がった。

朝8時、職場で朝の体操。

まるで、月にでも降りたみたいだ。

大人の男たちがスーツでダンス。


これが現代的なハイテク日本?

日本人は職場を一つの幸せな家族のように考えているそうだ。

僕にはこれが家族には見えないのだが。

アウトサイダーとして過ごしてきたナオキにとって、

この日本流家族の一部になることはプレッシャーだろう。


「ロールプレイングみたいなもので、いつも同じことをやるんだ。鬱になって病院に行った人も。

いつも上司にチェックされるからね。"なんでまたゼロなの? いつもゼロじゃない。社会人失格だ。

そういうのを給料泥棒って言うんだよ"ってね」


この国では毎年3万人が自殺する。

「これが豊かな国と言えるのか? 軍隊式リッチ・・・?」



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