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言の葉。コミュの言の葉〜秋〜

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暑い夏が終わりをつげ、肌寒い季節がやって来た。
秋になると私は、いつも庭で焼き芋を焼く…… そんな事はいいっか。
「ようっ!玲チャン。遊びに来てやったぞ!!」

あぁ…アイツが来た。

コメント(6)

「おぃおぃ、どうしたんだよ。そんな変な顔して。俺にそんなにも俺に会いたかったのか?」

なんか、すっごくハイな、ついでに廃なテンションで、まくし立ててくる。第一、「俺に」って2回言ってるし。

「あっはっはっはっ。そう細かいことを気にすんなって。玲チャンはホント女々しい奴だな〜」
「女々しくて結構。第一、私は女だ」

いや、確かに女の子らしくはないけどさ……。私は、アイツにばれないように心の中でだけ、肩を落とした。
「何しに来たのさ…」

思いっきり嫌な顔をして言った。誰もアンタを呼んじゃいないし、むしろ会いたくない。

「何いってんのだ!玲チャン家から煙臭い焼き芋の香りしたから、遊びにいくだろ?」

「いや…何となく意味は分るが、ちゃんと日本語喋れよ」

「I'm ジャポン!!」 

コイツは馬鹿だ。。。何を言っても無駄か…日本語言ったのに何故に英語?
私の素敵な午後焼き芋を邪魔するコイツはウチの隣に住んでいる鈴木銀二 通称:銀チャン(らしい)小さい頃からの知り合い世間では幼馴染。
隣に住んでいる幼馴染の男の子。
ここだけ見たら、漫画のラブコメの定番みたいな感じだけど、さにあらず。
そもそも、実際の幼馴染なんてもんが、そんな漫画の主人公達みたいな爽やかさ満天な微笑ましいものの訳がない!!
幼い頃の醜態を、逐一見られ見てきているような関係だぞ?
ましてや、その幼馴染がアーパーだったりすると、いらんことばっかり覚えてるからもぅ……。

「どうした、玲チャン。そんなブッサイクな顔して」

「ウッサイわっ!!」

知らず知らずの内に気持ちが顔に出ていた私は、その気持ちの赴くままに“元凶”を睨みつけていた。
さて、ここで問題です。

目の前で他人の芋をハフハフ言いながら頬張っている馬鹿が居たときの正しい対処法は次の内、どれでしょう。

1.「それは私のだ」と穏便に告げる。

2.食べられたモノは仕方ないと諦める。

3.「500円になりま〜す」と半ば本気で告げる。

4.無言で火の中に叩き込む。


さぁ、アナタの選択は?


ちなみに、私の場合は……


「って、そりゃ私のだぁーッ!!!」

「ごふぅッ」

5番の問答無用で蹴り倒すでした。

いつの世も、食べ物の恨みは恐ろしい。

私は、秋の冷たさの染み着いた大地に強制的に抱擁させられてる馬鹿を見下ろしながら、一仕事終えた後の寂寥感を噛みしめていた。

一緒に落ちて、土にまみれた焼き芋は、残念な事にもう食べられそうにはない。

腹が立った私は、もう一度、横たわる馬鹿を蹴りつけていた。

「返せ、私の芋……」

色んな理由で涙が出そうだ。
「玲チャン、腰が砕けた… 痛すぎるぅ〜」

 わざとらしく痛がる野郎

「じゃー二度と立つなッ! というか、私の家の敷地内に入るな」

「れーいーちゃーん」

 奴は私の怒りが分っていないのか、両手を挙げて「立たせて♪」と視線を送っている。


 ……まぁ 軽く無視して、私は家に戻り芋が本当に最後だったのか探しに行く。
 無ぃ…(泣) 一個しか買ってないって、どういうことだ。

「玲チャン、面白い事教えてあげる☆」

「くだらなかったら、許さんッ!」

今ならば本当に奴を殺せそうだ。。。




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