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リレー小説やってますコミュの風のバトン 第二章 In the Wind 第 25 話

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監督たちの苦悩(2)


ことの経緯を聞いた堀井が言ったんだよ。

「面白いじゃないか、そのどんガメと勝負してみるか、勝ったほうのチームがここの使用優先権を取るってのはどうだ?」

「ほう、どんガメさんがそこまで言うのなら、やってやらないこともない」

そう言ったのはV大学のエース渡辺である。

やおら、堀井は着ていた長袖のジャージを脱いだ。そのジャージの下にはバトミントン部からもらった4キロのベストがあった。

木下と今井はにやにやと見ていた。

「おい、弥生、ゴール先まで走って結果を判定しろ」

木下がそう言うと、弥生は坂道を走って行った。


古田が口を挟んだ。

「ちょっと待ってよ、弥生ちゃんて、あのドタバタ走ってたマネージャーでしょ、あの坂道を走れたの?」

「それが堀井の恐ろしいところだ。あいつは弥生の右腰が悪いからと、整体に連れていったんだ。3日ほどかなあ、弥生はもしかしたら、古田、おまえより速い。もしかしたら日本記録11秒23を破るかもな」


「うそおお・・・」


ママがそれからどうなったの?と尋ねた。

「堀井は、左右のシューズを履き替えた。やつのシューズは1キロずつあった」

そして、両手の500グラムのリストバンドをはずした。

「いつでもいいぜ、渡辺さんよ」

渡辺の顔は青ざめていた。

「うちからもゴールに立たせろ」

「どうぞ、公平なほうがいいだろう」

V大学の1年生が駆け上がって行き、よーいどんが始まった。

渡辺はスタートが速かった。

「もっともこれは、堀井の演出だ。わざと1っ歩遅れてスタートしたんだよ」

「で、どうなったのよ」
とママ。

「ははは、堀井は20mほど渡辺を置き去りにしてゴールしたんだ」

堀井がクールダウンしてくると、V大学の佐々木が意見を唱えた。

「渡辺は坂道には弱いんだ。俺がやる」

木下が相手をしようかっと言ったが、堀井が、いいよ、今のはアップだ。俺が相手する。


2009/11/01 ちいーまん

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コメント(1)

後ろから7行目 誤「1っ歩遅れて」正「1歩遅れて」

最終行を 
木下が相手をしようかと言ったが、堀井は「いいよ、今のはアップだ。俺が相手する」
に訂正お願いします。

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