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バニラ・エアアジア等図解LCCコミュのピーチ、ジェットスター・ジャパン等 日本のLCC

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ANAがLCC新設へ というちょっと驚きのニュース 
LCC研究中とは聞いていましたが・・・
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全日空が格安航空会社、関空拠点に来年度にも運航へ
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1248418&media_id=20

 全日本空輸が、国内に低コストで運営する格安航空会社(LCC)を新設し、関西国際空港を拠点に国際線と国内線の運航に乗り出す方向で検討に入ったことが19日、明らかになった。
国際線は大手航空会社の半額程度、国内線は高速バス並みの片道1万円以下の運賃を目指す。
台頭するアジアのLCCに対抗する狙いがあり、早ければ来年度中にも運航を始めたい考えだ。
 新設する子会社は、ANAとは別ブランドとする案が有力で、国際線は中国などアジアを結ぶ路線が中心とみられる。200人前後の中小型機を利用し短距離を中心に運航頻度を増やし航空機の回転率を上げる一方、機内サービスは簡素化し、パイロットには外国人を雇用するなどして人件費を抑え、コスト削減を図る。
 施設利用料が安い簡素なLCC専用の旅客ターミナルビル建設を検討するなどLCCを積極的に誘致している関空に拠点を置く方針で、利用料の水準などについて交渉を進めている。
 国土交通省は5月にまとめた成長戦略で、日本へのアジアの観光客誘致にはLCCの参入促進が不可欠として、着陸料引き下げや規制緩和などを進める方針を打ち出した。さらに関空の抜本再建策を検討する考えを示しており、全日空はLCC事業化に向けた条件が整いつつあると判断した。

 関空は首都圏の空港より発着枠に余裕があり、LCCの誘致を進めている。現在、韓国のエアプサンなど4社が運航しており、7月に就航するシンガポールのジェットスター・アジア航空を合わせると、5社7路線の週42便となる。LCCの発着が増えればアジアの各空港との競争力も高まるとみられる。全日空がLCCの拠点を置くことは、関空の国際ハブ空港化に向けて弾みとなりそうだ。

(2010年6月19日 読売新聞)

コメント(195)

ピーチFBより
http://www.facebook.com/peach.aviation
脇川さんはピーチ香港就航セレモニーでも笑顔の(麻里子さまそっくりの)おりこうさま!
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7月9日 【Peachオリジナルグッズ紹介?】
「Peachに乗った記念に欲しい!」と大好評のPeachオリジナルグッズの中から、今日はPeachオリジナルプレーンをPeach客室乗務員の脇川が紹介します!
Peachの機体エアバスA320-200モデルプレーン。モデルプレーンって男性向けの商品に思われがちですが、Peachのかわいい機体は子供からお年寄りまでみんなに大人気で、1人でたくさんご購入される方も!ちなみに私はガラステーブルに入れてインテリアの一部にしています!
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ピーチ、国内線5割増便 13年2月までに34便に
2012/8/21 21:08 日経

 全日本空輸などが出資する格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーションは21日、国内線の便数を2013年2月までに現在の1.5倍の1日あたり34便に増やすと発表した。関西国際空港と札幌や福岡、鹿児島などを結ぶ路線を増便する。搭乗率が7〜8割と好調のため、需要開拓の余地が大きいと判断した。
 同社は関空を拠点に札幌、福岡、長崎、鹿児島の国内4路線22便を運航中。12月に札幌線と鹿児島線を2便ずつ増やしてそれぞれ10便、6便にする。福岡線は13年2月に2便増の8便にする。今年10月から4便で運航する関空―那覇線も13年2月に6便に増やす。
 同社は「まだ掘り起こせる潜在需要はたくさんある」としており、増便後も7割以上の搭乗率を確保できるとみている。
 一方、国際線では6便の関空―ソウル線、2便の香港線に続き、10月からは台北線を2便運航する。12月には台北線を4便に増やす。関空と中国本土を結ぶ路線の開設も検討している。
 同社は旅客機を現在の4機から13年夏までに10機に増やす計画で、新たな機材が届くたびに増便や路線開設に充てる。
格安航空のジェットスター、関空拠点に大幅増便
2012/8/23 20:23 日経

 日本航空などが出資する格安航空会社(LCC)ジェットスター・ジャパンは23日、関西国際空港の発着便を大幅に増やすと発表した。同日時点の1路線2便を12月までに4路線20便にする。関空を成田空港に次ぐ第2の拠点と位置付ける。首都圏だけでなく関西の需要も本格的に掘り起こす。拠点を複数持つのは国内LCCで初めて。
 23日時点で関空には成田と結ぶ1路線2便しかない。関空―那覇線を10月から1日2便運航し、12月に4便に増やす。今月24日から2便ずつ運航する札幌線と福岡線や既存の成田線も増便し、12月には関空で4路線20便を運航する体制になる。その後も国内線を増便し、国際線の開設も計画する。
 関空の拠点化に伴い関西で客室乗務員や操縦士、整備士の採用を進め、約80人の雇用を見込む。鈴木みゆき社長は23日の記者会見で「関空は24時間運用で発着枠にも余裕がある。国際線との乗り継ぎ需要も期待できる」と述べた。
 一方、国内4路線16便を運航してきた成田でも福岡線などを増便し、12月までに合計28便に増やす。同社は7月の就航以来、成田の混雑や夜間の飛行制限の影響で欠航を出す事態が相次いでいる。代替機がないため定時運航が必要なLCCに成田は使いづらいとされるが、鈴木社長は「成田は今後も主要拠点」と話した。
 全日本空輸などが出資するピーチ・アビエーションは那覇空港を関空に次ぐ第2拠点にする方向で検討中。同じく全日空系で成田が拠点のエアアジア・ジャパンは中部国際空港を第2拠点の候補としている。ジェットスターの鈴木社長は「今後は国内第3、第4の拠点も持つ必要がある」と述べており、国内LCCの路線拡充が進みそうだ。
ピーチ就航半年、気軽な旅で需要底上げ

 3月に就航した格安航空会社(LCC)「ピーチ・アビエーション」が拠点にする関西空港で、3〜6月の航空各社の総旅客数が前年同期に比べ、新千歳(札幌)線で1・7倍、福岡線では4倍に、それぞれ増加したことがわかった。大手航空会社はおおむね横ばいで、間もなく就航から半年となるピーチが、これまで飛行機に乗らなかった「潜在層」を掘り起こしたとみられる。
 航空各社によると、3〜6月の新千歳線の総旅客数は47万人で、昨年同期の28万人から倍近くに増えた。うちピーチは13万人で、大手は横ばいだった。福岡線では、昨年の3万人から13万人に増え、ピーチはうち11万人を集めた。
 ピーチの好調の要因として注目されるのが「潜在層」の存在。ピーチによると、大手で2〜3割とされる女性客の割合は、ピーチでは国内線で5割。搭乗前日に搭乗手続きの練習をする高齢者や、友達と旅行する学生グループの姿も目立つといい、ピーチは「大手とは明らかに客層が違う。格安を武器に新たな客を掘り起こせている」と強調する。
 大手側もピーチとの「共存」は可能だとみる。LCCは収益確保のため、早朝から深夜まで過密ダイヤで飛行機を飛ばし、予備機もない。玉突きで欠航や遅延が拡大する可能性もあり、ビジネスで使いづらいとの声も根強い。
 このため、日本航空は「ピーチに流れた客はゼロとは言えないが、ターゲットにする客層が違い、旅行控えを招いた東日本大震災の反動分を考慮しても、大打撃を受けたとは思っていない。確実にゆったりと旅をしたい人を取り込みたい」と強調。全日空も「空港のラウンジの充実化など、サービス面で差別化を図っていきたい」としている。

(2012年8月26日 読売新聞)
福岡弁ば話すCAほしか〜 ピーチ社が募集
2012年8月31日 01:20

 福岡の方言ば、しゃべる客室乗務員がほしか〜。関西空港を拠点とする格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーション(大阪府泉佐野市)は、2013年入社の客室乗務員(CA)を募集している。同社は、親しまれる航空会社を目指し、大阪弁や京都弁などの方言で機内アナウンスを行っている。「福岡の方言を話せる人は大歓迎」と応募を呼び掛けている。
 同社は今年3月、同空港を拠点に福岡などに就航。機内販売などのアナウンスを大阪などの方言で実施。来年2月に便数を1日3往復から4往復に増やす県内は、利用者増に力を入れている地域。福岡からの採用に伴って、福岡の方言を機内で流したいという。
 同社客室乗務員で大阪府出身の浜中由依さん(24)は「『ほな、気い付けていってらっしゃい』など普段使う大阪弁で放送しています」と話す。
 今年の採用試験は、これまで実施していた大阪に加え、福岡、沖縄などの計5都市で行う。募集人数は約120人。9月8日に同社ホームページでのエントリーを締め切る。
 問い合わせは、同社採用事務局・電子メール=peach-saiyo@mynavi.jp。

=2012/08/31付 西日本新聞朝刊=
LCC増便、客室乗務員160人採用へ
2012年09月22日 朝日

 関西空港を拠点とする格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションとジェットスター・ジャパンの2社が増便にあわせ、関空で働く客室乗務員を年度内に計約160人採用することになった。10月にはLCC専用ターミナルがオープンし、店舗数も増える。地元は雇用増になると歓迎している。
 「関空に就航して2カ月ですが、リピーターが増えお客さんも増えてます。これから一緒に先に進んでくれる方を探しています」。8日、泉佐野市であったジェットスターの客室乗務員の選考会で、受験者約60人を前に社員が同社の魅力を語った。
 選考会を受けた鳥取県の女性(31)は「他社での乗務員経験があるが、LCCは電車感覚で気軽に使えて便利。利用者は増えると思う」。東京都の大学4年の女性(23)は「これから成長する新しい会社なので働きがいがありそう」と話した。
 同社は関空を成田につぐ第2拠点と位置づけ、7月の就航当初は成田便1日1往復のみだったのを、12月までに4路線10往復に増やす。今回、初めて関空で働く客室乗務員を募集。応募者750人の中から、10月以降に乗務する37人の採用選考を終えた。
 関空に3月就航したピーチも来年1月以降、客室乗務員を倍増させる。約3千人の応募者の中から約120人を採用する。現在、国内、国際線あわせて6路線15往復だが、来年2月までに8路線23往復に拡大する計画だ。客室乗務員を養成する専門学校によると、関空拠点でこれだけの人数が一挙に採用されることはこれまでなかったという。
 さらに、関空では「第2ターミナル」が10月28日にオープンする。拡大するLCCの専用ターミナルで、免税店や飲食店、コンビニエンスストアなど20店近くが出店する予定と、さらなる雇用が見込まれる。
 地元自治体はこの活況を歓迎する。関空島内で働く従業員約1万2千人(昨年度調査)のうち約2500人が居住する泉佐野市。同市では2009年以降、転出入で人口が毎年200人前後減っているが、人口減に歯止めが掛かることを期待。市の幹部は「新住民が増えれば街は活性化し、税財政にもプラスになる」と話している。
 同市に次いで居住者が多い岸和田市も「泉州地域の雇用は関空関連の事業者が大きく貢献している。高齢化が進む中、若い人が流入してくれればうれしい」と期待している。
格安便、日航と共同運航 ジェットスターCEO
2012/10/10 1:59 日経

 今年7月に国内線を就航した格安航空会社(LCC)のジェットスター・ジャパンは大株主である日本航空との共同運航(コードシェア)に乗り出す。ジェットスターには日航の販路を使った集客強化、日航には成田空港を拠点とするジェットスター便との連携で顧客の国際線乗り換えの利便性を高められる利点がある。
 豪カンタス航空傘下のLCC、ジェットスターグループのジェイン・ハードリカ最高経営責任者(CEO)が9日、日本経済新聞の取材に応じた。日航や三菱商事などと共同出資するジェットスター・ジャパンの国内線LCCについて「日航との共同運航を具体的に検討している」と明らかにした。
 共同運航の開始時期は明言しなかったが、今月28日に導入する冬ダイヤから始める可能性が高い。国内では今年、日航や全日本空輸が出資してLCCが3社発足したが、共同運航は初めてのケースになる。
 日航や全日空はこれまで料金やサービスの違いから原則LCCとすみ分ける姿勢をとってきた。今回の共同運航は双方に効果が期待できる部分については手を結ぶ新たな協力モデルになる。
 ハードリカCEOは1つの路線の航空券を両社で販売する共同運航のメリットについて「LCCにとっては新しく、強固な販売網が活用できる」と強調した。
 例えば、ジェットスター・ジャパンの9月の搭乗率は76.7%と座席には余裕がある。豊富な日本人顧客を持つ日航の販売ルートを利用し、搭乗率の引き上げにつなげる狙いがある。
 共同運航では、ジェットスター・ジャパンの既存の国内路線に日航の便名を付与する見通し。機材などに変更はない。ジェットスター・ジャパンは成田を主力拠点としており、日航の国際線の顧客が成田で乗り換え、共同運航便を利用するケースなどが想定される。
 料金など詳細は現在調整中とみられ、ハードリカCEOは「大手航空会社はLCCと共同運航すれば顧客に低運賃を提供でき、自社のマイルも付与できる」と説明した。
 また、ジェットスター・ジャパンが計画する国際線に関しては「最初の就航地はすでに決定した。12月中には就航地を発表し、同時に航空券を発売する」と言及した。東アジア地域が有力とみられ、「日本人に人気のある場所に飛ばす」とした。
 ジェットスター・ジャパンは3年以内に黒字化する目標を掲げている。ハードリカCEOは「KPI(重要業績評価指標)は予想値をすべて上回っている。この3カ月だけみると、グループ企業の中でも一番優れた財務パフォーマンスを上げている」と話した。
 カンタス航空が9月、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイのエミレーツ航空との提携を決めたことについて、ハードリカCEOは「ジェットスターグループもエミレーツと連携する可能性はある」とした。そのうえで「日本事業の場合、大株主である日航などの賛同が得られる場合に限られる」と述べた。
2012年10月16日 21:49 JST
ジェットスター・ジャパン、冬ダイヤで関空−成田2便欠航 関空駐機延期で
http://www.aviationwire.jp/archives/10353

 ジェットスター・ジャパン(JJP)は10月16日、関西−成田線の2便を28日から11月21日まで欠航すると発表した。定時運航率と就航率改善につなげるため、第2拠点となる関西空港に10月28日から2機駐機する計画を11月まで延期した影響によるもの。

 欠航となるのは、関西発成田行きGK102便と成田発関西行きGK107便。予約客への対応は自社便への振り替えやキャンセル、返金に応じ、ジェットスターのバウチャーを発券する。
 JJPは冬期スケジュールが始まる28日からエアバスA320型機(180席)の運航機数を現在の4機から6機に増機するほか、第2拠点となる関空勤務の運航乗務員や客室乗務員の乗務や整備士による機体整備を開始。成田−福岡線など5路線の増便と関西−那覇線の新設を行う。

 当初は28日から6機のうち2機を関空へ駐機する計画だったが、11月21日までは全6機を成田で運用。第2拠点の安定稼働と増便を優先し、22日からは関空に2機常駐する体制に切り替える。

 JJPによると、定時運航率は7月が66%、8月が75%、9月が77%と、運航ダイヤの見直しなどで改善の兆しが見えているという。欠航は就航初日の7月3日から10月15日までで59便。このうち天候によるものが29便、整備やオペレーションによるものが30便だった。

欠航便(10月28日から11月21日まで)
GK102 関西発(06:40)→成田着(08:00)
GK107 成田発(21:05)→関西着(22:30)
関空の第2拠点化、12月6日へ再延期 日航系LCCのジェットスターJ
2012.11.15 19:05 産経

 日本航空系の格安航空会社(LCC)、ジェットスター・ジャパン(千葉県成田市)は15日、関西空港(大阪府泉佐野市)の第2拠点化のスタート時期が12月6日にずれ込むと発表した。7番目の旅客機の機材納入が今月下旬になるためで、機材繰りに余裕が出るタイミングで関空にも同社の旅客機を常駐させる。
 同社によると、成田空港に続く、関空の拠点化は当初、10月28日から始める予定だった。ただ、機材繰りなどから同社便の欠航・遅延が経営課題となっており、「運航品質を高めてから(関空の)拠点化を始めたい」(同社)として、いったん22日の開始へ延期。今回、さらに12月6日へ再延期した形になった。
 7号機の運航を始める12月6日からは、同社の成田−関空線を現在の1日1往復から1日3往復へ増やし、ダイヤの充実を図る。
LCCピーチ、11月末で搭乗者100万人突破へ
2012.11.21 20:35 産経

 全日本空輸系の格安航空会社(LCC)、ピーチ・アビエーション(大阪府泉佐野市)は21日、11月末をめどに搭乗者数が累計で100万人を突破する見通しになったと発表した。今年3月の就航開始以来、約9カ月でのスピード達成となる。
 同社は関西国際空港を拠点に、国内線では札幌(新千歳)、福岡、長崎、鹿児島、沖縄(那覇)の5路線、また国際線でソウル(仁川)、香港、台北(桃園)の3路線をそれぞれ運航している。
久しぶりの感のあるピーチ特集のテレビ番組予告
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日本流LCCを作れ! ピーチの秘策は「マルチタスク」
★大人のTV・カンブリア宮殿 日本流LCCを作れ!飛行機が“電車”になる日
(テレビ東京、14日午後10時)

 日本も昨年、LCC(ローコストキャリア、格安航空会社)が次々に開業、LCC元年と呼ばれている。日本のLCCの中でも快進撃を続けているピーチ・アビエーションのCEO、井上慎一氏を招き、その人気と企業パワーの源に迫る。
 全日空を親会社とするピーチは昨年3月に就航し、同年11月には累計100万人を突破した。際だった人気ぶりだが、従来の航空会社のサービスと比べると、ピーチは有料になるものが多い。電話や空港カウンターでの発券や座席指定、手荷物預けや機内サービスも全部有料。
 コスト節約は企業運営においても徹底されている。ピーチがハブ空港として使用している関西国際空港は、羽田や成田よりも空港利用料などのコストが大幅に安い。オフィスは、関空ビルの撤退したデパート売場を使用。そこに並ぶのは中古の机とイス。昼間は照明を使わず、原則ペーパーレスでファックスはない。1台だけあるコピー機には、カラー「¥33・4」モノクロ「¥6・4」と値段が書かれたシールが貼られ、社員にコスト意識を植えつけている。
 操縦士や客室乗務員は年齢・性別・学歴・国籍などを問わず採用。新卒者は採用せず、内定した92人の客室乗務員の9割は異業種経験者だ。井上氏は言う。「たばこ店の看板娘のような、サービス業に向く人材を選んだ」
 異業種を経験した社員だからできる秘策が「マルチタスク」。アパレル業界出身の間接部門担当者が制服についても助言をするなど、1人が複数の仕事をこなし、少数精鋭で業務にあたる。
 関西弁によるアナウンスなど、「価格だけでなく、オシャレで面白いピーチを目指す」と井上氏。では、飛行機がどうやって電車になるのか、どんな意味なのか。電車に乗るのに身構える人はいない、ということだけを明かしておこう。
(続き)
カンブリア宮殿のホームページ
放送されたのと、放送時間の都合上、カットされた部分もそのまま見れます。

http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/backnumber/20130314.html

特別版動画配信 をクリックすると?〜?まであります。

以下編集後記より
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収録が終わって雑談しているとき、井上さんが「あ、言い忘れた」と悔しそうな表情をした。
何ですか、と聞くと、「ピーチが、動詞として使われるようにしたいんです」と答えた。
つまり、「来週、ソウルにピーチしない?」「マカオにピーチして遊ぼうよ」というように、ピーチという言葉をさらに一般化させ、強い意味を持つようにしたいということだ。

LCCを、単なる「安売り競争」ととらえると現実が見えなくなる。LCCが象徴するのは、果てしない「自由化」だ。だから、安ければいいと勘違いしているLCCは、いずれ淘汰されるかも知れない。
必要なのは、画期的なアイデアとブランディングである。
国内LCC就航から1年、「ピーチ」が成功した要因は?
2013年03月22日   日経トレンディネット
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20130318/1048164/?ST=life&P=1

記事が長文のため、小見出しの引用に留めるが、以下のようなちょっとした裏技の記載もある。

「空席が多い便で機内中央部分の非常口座席を指定すると、両隣に誰も来ないケースが多い。
そうなると3席が“独占”でき、大手航空会社以上に快適なフライトが可能になる・・・」

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短距離路線でも高い搭乗率
ピーチはアジアの観光客にも浸透
LCC専用ターミナルオープンで乗り継ぎ利用増加
空港アクセス料金も手ごろに
座席指定をする人は少ない!?
LCC2年目は「地方路線」に注目
遅延・欠航の問題は?
Peach新路線発表記者会見 質疑応答一問一答を全問掲載

2013年6月11日に、東京都内で行われた、Peachの新路線発表記者会見での、Peach井上慎一CEOとメディア関係者との一問一答は次の通り。

Q:成田への就航への狙いと期待を教えてください。

関西圏のみならず、関東のみなさまからも要望があり、そういった後押しがあり決断した背景がある。東京と関西は非常に太い旅客流動があり、いろいろな方が往来している。我々は過去1年で学習したのだが、乗りたいけど乗れていない潜在需要も同じくらいある。潜在需要を取り込むという狙いで、成田に就航させていただく。

Q:要望が多いというのはどういうことか。どういう層を狙っているか。

今の顧客層は、女性が5割強と多く、若い女性が多い。目的は旅行、親族訪問。大学生で、単身で上京してきて一人暮らししている大学生が実家に帰られたり、墓参り、法事などの行事、介護などで定期的に帰られるお客様を層として狙っている。

Q:搭乗率の予測はどれくらいか。

大体、70〜75%位を考えている。

Q:運賃については今後ということか。

今、諸手続きの最中のため、場を改めてリリースさせていただきたい。

Q:例えば、新幹線に比べて半額程度、大手の半額程度にするという目安は。

運賃は発表できる状況ではない。これから飛ぶ、関空〜石垣は6190円。大手だと4万円くらいする路線。これまでの例から予測いただきたいというのが、今の段階での答え。

Q:関西のお客さんが圧倒的に多いと思うが、最近の首都圏のお客さんの利用動向、利用比率は。

昨年末から、首都圏にお住まいの方の利用が高まってきている。学生の方が2月、3月から首都圏から深夜バスで関西まで来られて、弊社の便で沖縄とか鹿児島に行くという人多数いた。
なけなしの金で旅行するのだから、より確実な方法で行きたい。という方もいらして、割と首都圏のお客様の利用が増えている。(利用比率などの)数字はお話できない。

Q:成田を拠点しないとあるが、3月に深夜の着陸可能時間が1時間伸びたが、成田を拠点とするには、まだまだ不十分なのか、検討するに値するか。

私どもは、明解に24時間空港以外は考えていない。特に、それでどうこうということは考えていない。
成田から路線を増やすということは考えていない。

Q:成田空港の発着ターミナルについて、第2ターミナルのエアアジアの使っているところを使うのか、第1ターミナル南ウイングのANAを所を使うのか。

これから検討させていただく。より、私どもにとってコストがかからず、お客様の利便が最大限担保できるところをポイントに探していく。

Q:関空で以前は6時台もあったが、朝は7時台出発で23時到着というのが増えている。5時、6時、24時台の発着は考えているか。

これは、アクセスの状況と一緒の話で、柔軟に変える。関空は24時間空港なので、基本的に24時間使いたい。アクセスが24時間可能ならもっと張る。アクセスがないのに早朝にセットしてもお客様に来てもらえない。最近、この1年で、アクセスの状況は相当改善されたので、今後も改善されれば状況は変わってくる。

(続き)

Q:石垣への路線をスカイマークや他社も新規路線をスタートさせる中、Peachの勝算、どこを売りにして展開いくのか。

関空〜石垣線にスカイマークが飛ぶという事は聞いていない。我々なりの役割を発揮できる。運賃も6,190円からなので、これまで石垣に行きたくても行けなかった方達、九州もそうだが、集団就職等で石垣出身の方が多数関西に住んでいる。里帰り需要も。

Q:エアアジア・ジャパンが合弁解消というニュースがありましたが、LCCを日本で最初に展開したPeachとして、どうやってLCCを展開していくのか。

私も昨日、ニュースで拝見したばかりで、正直、他社さんのことなのでわからない。なんで破綻されたのかも全く存じ上げない。コメントは差し控えさせていただく。私どもはPaech流のLCCモデルがあるので、さらに磨き上げていくに尽きる。

Q:成田と関空を飛ぶことによって、乗継需要をどの程度重要視しているのか。関空と成田というのは、他の航空会社も就航しており、ライバルも多いのではないか。

狙っているのは潜在需要なので、実は今のところよくわかっていない。どの路線もそう。そういった層は結構いるという予想をしている。鹿児島に飛んだ時に驚いたのは、鹿児島の方が乗継で札幌に行くという方が多かった。暫定ターミナルだったので乗継が不便だったにも関わらず安い運賃だと。
仙台に飛ばさせていただいた後も、関空経由で、逆もそう。アジアから乗り継いで行く方もいる。事前に予測できるといえば分からなかった。必ずそういう需要はある。マーケットの反応を見ながら固めていく。

Q:今後の路線計画。今後どんな空港に就航したいと考えているのか。例えば、自衛隊の基地にも就航の可能性もあるのか

私どものビジネスモデルは明確。関空から4時間以内。4時間を超える路線は考えていない。枠内ならフレキシブル。もし条件が許せば、柔軟に対応するという姿勢を持っている。あらゆるビジネスチャンスは取り込んでいく。

Q:ビジネスチャンスを取り込んでいくということだが、貨物事業は

今はやっていない。今後、ビジネスチャンスとして視野に入っている事は確か。今は全くやる予定はない。

Q:最近は日本国内の路線の開設が相次いでいる。国内を充実させたいのか、海外も同時並行なのか。

路線展開の中で、国内線、国際線では考えていない。関空から何時間という時間で考えているので、他の会社と発想が違うかもしれない。潜在需要があるビジネスチャンスがあるところから飛ばしている。相手側のいろいろな条件があるので、希望通りになるわけではない。我々はそういった視点から少しづつを路線を増やしていく。特に海外は後回しにしているということは考えていない。
 路線はあんまり増えないねと言われるが、実は便数を増やしている。鹿児島線は最初は1日2往復だった。お客様の強い支持をいただいて、一時期1日8便に増やした。便数を増やしたりしているので、飛行機が路線拡大につながっていない部分はご理解いただきたい。
今後、釜山も4時間以内は検討に含まれている。チャンスあり次第展開。

Q:関空〜成田線は競合が多いが、強みをいかに出していくのか。

我々の強みは定時運航、就航率の高さを全面に撃ち出していきたい。そして、お手頃な価格。多少の差はあるが、お手頃感では他社に負けない。おかげさまで、関西のみなさんの強い支持をいただいている。阪神タイガースのようなファン層を掴んでいるなという希望を含め、支持。そういった方の利用がいただけるのでは。

Q:エアアジアと全日空とのエアアジア・ジャパンのブランドを引き継ぐことを検討しているのか、交渉しているのか。

非常に話題にしていただくのはありがたいが、本当、何も聞いていない。勝手に押し付けられても困る。私どもなりに検討させていただきたい。

Q:手頃感では他社に負けないの他社は、航空事業の他社か、今ある新幹線、バスも入ってくるのか。

全部です。我々、全部に対してお手頃感があるようになりたいと思っている。

Q:高速バスは3,500円、4,000円くらいものものある。それもライバルか。

そこまで出せるのかというのはある。福岡線で一時期高速バスより安い運賃を出したことがある。
ピーチは6月11日に東京・芝の増上寺で成田就航の記者発表会を開催。
増上寺を会場に選んだのは徳川家康公の菩提寺(ぼだいじ)であり、家康といえば「常勝=負け知らず」、長期繁栄の象徴。東京を切り開いたパイオニアでもあり、LCCのパイオニアであるピーチと重なることもあって選んだとのこと
好調LCC「ピーチ」が成田に就航、東京−大阪で片道3000円台も!?
2013年06月14日日経トレンディネット

 関西国際空港(以下、関空)を拠点とし、国内LCCのなかで最も好調な「ピーチ・アビエーション」(以下、ピーチ)が成田国際空港(以下、成田)への就航を発表。2013年10月27日より成田−関空線を毎日2往復運航する。これにより、いよいよピーチが全国区のLCCとして動き出す。

 運航スケジュールも含め、活用法、成田就航の狙いを検証する。

成田発朝一番の便は朝8時過ぎに空港に着けば十分

 ピーチは2012年3月に就航。飛行機3機(いずれもA320型機で180人乗り)を使い、国内2路線(関空−新千歳・福岡)1日14便でスタート。現在(2013年6月)では国内線6路線(関空−新千歳・福岡・沖縄・鹿児島・長崎・仙台)、国際線3路線(関空−ソウル・台北・香港)を8機体制で1日40〜48便を運航する。

 2013年6月には9号機が納入され、関空−石垣に就航。8月に10号機が加わり、9月13日に関空−釜山と沖縄−石垣、10月27日に成田−関空の就航を予定している。

 成田−関空線の運航スケジュールは以下のようになっている。

成田09:05発−関空10:35着
成田20:55発−関空22:25着

関空07:10発−成田08:35着
関空19:00発−成田20:25着

 関空を拠点にしているため、朝7時台に関空を出発した飛行機が成田に到着し、その折り返し便として成田発の初便は9時5分となる。ピーチは原則、便出発30分前(関空・沖縄では25分前)までに搭乗手続きが必要なので、朝8時過ぎに空港に到着すれば十分。首都圏在住者にとっては大変ありがたい。

 東京駅から片道900円で利用できる格安バス「東京シャトル」(所要時間60〜70分)を利用すれば東京駅を7時に出発するバスでも十分に間に合う計算となり、首都圏の広範囲から前泊せずに利用できる点は評価できる。

 また、関空からの最終便も19時ちょうど発ということで、夕方まで大阪に滞在してから首都圏へ戻る場合にも使える時間帯で、17時ごろに南海なんば駅を出れば十分に間に合う。成田には20時25分着で22時前後には都心に着けるので、ほとんどの人はその日のうちに自宅に帰れるだろう。

運賃は片道3000円台!?

 東京―大阪間の移動では東海道新幹線「のぞみ」や大手航空会社の羽田便を利用したほうが時間的に早いのはいうまでもないが、運賃は大手航空会社や新幹線利用で片道1万2000〜1万4500円程度。

 一方、ピーチの成田―関空線運賃は後日発表とのことだったが、6月11日の記者会見の席上でピーチの井上慎一CEOは「これまでの運賃から推測していただいてもいい」と発言。ほかの路線と同水準となれば、関空―福岡線や長崎線の最低価格(3590円)に近い水準からの設定が予想されることから、東京駅からの格安バス料金を含めても片道5000〜7000円程度で関空に飛べると推測される。つまり、1万〜1万5000円程度で往復でき、セール運賃が出れば往復6000〜8000円程度で大阪に行ける計算になる。
(続き)

首都圏からはUSJ、関西からはTDRに日帰り旅行も可能!?

 ピーチの成田―関空線の就航で首都圏から関西エリアへの旅行が身近になり、特にユニバーサルスタジオ・ジャパン(USJ)へは関空からリムジンバスを使えば約70分で直行可能。観光スポットとして人気のある神戸へも関空からの海上アクセス(ベイシャトル)に乗船すれば、神戸空港の海上アクセスターミナルまで約40分で移動できる。一方、関西エリアからは東京ディズニーリゾート(TDR)への日帰り旅行も可能。飛行機が安いからこそ、日帰りでも損した気分にならないのがLCCの最大のメリットだと思う。

 すでにジェットスター・ジャパンが成田−関空線を1日1〜2往復(日によって異なる)を就航しており、両社を組み合わせることでLCCだけでも1日3〜4往復体制となる見込み。時間帯に応じて上手に使い分けられるわけだ。

成田の発着時刻が発着便の少ない時間帯になる運航ダイヤ

 成田就航について、ピーチの井上CEOは「もともと関東と関西は高い旅客需要があり、新しい選択肢を提供することで人的交流が活発になると考えている。運賃が安いので、成田から関空経由で九州方面やアジア方面への利用も増えるのでは」と乗り継ぎ需要にも期待している。搭乗率は70〜75%を想定している。

 また成田では運用時間(6時〜24時)による欠航リスクが問題となっているが、ピーチは24時間空港である関空を拠点とすることで欠航リスクが低い。さらに成田の発着時刻が比較的発着便の少ない時間帯になるように運航ダイヤが組まれており、同社がこの1年で積んできたノウハウが生かされている。成田での使用ターミナルは未定で、エアアジア・ジャパンやジェットスター・ジャパンが使用する第2ターミナルになるのか、ANAが使用する第1ターミナル南ウイングになるのかは追って発表される。

 ピーチの顧客層は女性が5割強、男性が5割弱。特に20〜30代の若い女性が多く、旅行に加えて帰省やお墓参りや介護などでの親族訪問利用が目立つという。

 2013年3月に掲載した記事「国内LCC就航から1年、『ピーチ』が成功した要因は?」でもピーチの成功要因について取り上げているが、2012年3月〜2013年3月末までの搭乗率が約78%、定時出発率(予定出発時刻から15分以内で実際に出発した便の比率)が約81%、2012年度の就航率(欠航せずに実際に運航された比率)が約99%を記録し、欠航・遅れのリスクがあるというLCCのイメージを払拭する実績を残していることも大きいだろう。会見でも「(ピーチの)高い運航品質がほかのLCCとの明確な差別化であると実感している」と井上CEOは語っている。

 LCCが苦戦する成田で関空同様にピーチは成功するのか?――「日本のLCCのパイオニアとして関西発のイノベーションで首都圏の空を変える!」というピーチの意気込みに期待したい。
国産LCC、就航2年目の挑戦〔1〕―井上慎一(ピーチ・アビエーションCEO)
月刊誌『Voice』
2013年06月20日 11:02

2012年、日本初の本格的な格安航空会社として運航をスタートしたピーチ・アビエーション。「日帰り韓国旅行」など独創的な一手を打ち続けるトップが語る、「日本の空」の未来像とは。

関西国際空港〜福岡空港間が片道3590円〜、関空〜札幌(新千歳空港)間は4590円〜と、衝撃的な安さが話題になっているLCC(ローコストキャリア)の「ピーチ・アビエーション」。しかし同社はサービスの質を落として安さに特化したわけではない。販売網は自社のインターネットサイト中心、CA(客室乗務員)はすべて宿泊なしの日帰りとして人件費を削減するなど、既存の航空会社には不可能だったイノベーションを成し遂げている。

起業を果たした元ANA社員・井上慎一CEOは、創業当時「安全に関わる事柄以外は、いっさい聖域を設けない」と胸を張った。ではなぜ彼は、日本の航空各社が手を付けなかったこれらの改革を成功させることができたのか。井上氏の言葉からは、航空業界の枠を超え、「刷新者」=イノベーターが何をしなければならないか、その指針が伝わってくる。

“空飛ぶ電車”という認識が広がってきた

夏目:ピーチ・アビエーションの運航開始(2012年3月)から1年を経て、どのような手応えをつかみましたか?

井上:「LCCは“空飛ぶ電車”」という認識が、利用者のあいだに広がってきたことを嬉しく思います。

当社は関西国際空港を拠点にしており、航空運賃は、関空〜札幌(新千歳)間が片道4590〜1万9990円と格安です。この価格で運航するためにさまざまな合理化を行なっており、その一つが、機材(飛行機)の徹底活用。ピーチの機材は、空港に着陸したあと30分程度で飛び立ちます。レガシーキャリア(JALやANAなど)はお客さまが乗り遅れる場合などを想定し、時間に余裕をもっていますが、当社は機材をより多く飛ばすために、空き時間を設けていません。だから、安い運賃で運航できるのですが、そのぶん乗り遅れたお客さまをお待ちできないのです。しかし開業当初は、乗り遅れたお客さまから「なぜ十分くらい待てないのか」とお叱りをいただくことも多く、「お待ちできないから、運賃をお安くできるのです」とご説明するのが常でした。ところが開業2カ月後くらいから、われわれが実現すべく取り組んでいる新しいビジネスモデルをご理解いただけたのか、乗り遅れるお客さまが激減したのです。

大阪という場所もよかったと思います。乗り遅れ、怒っているお客さまに係員がいつもの説明をしたら、「なら値上げしたらアカンで」と納得いただけた事例がありました。経済的な合理性に敏感な土地柄なのでしょう。説明し「だから安いのか」とひとたび納得されれば、その後は当社の心強い顧客になっていただけるのです。

夏目:新しいビジネスを始めるときは、世間一般の常識を変えなければならないから大変ですね。

井上:ええ。既存の航空ビジネスとLCCは、いわばスーパーマーケットとコンビニのような、別のビジネスモデルです。われわれは、インターネットでのチケット販売を中心としています。おそらくピーチが世界初だと思いますが、画面をタッチすることなくチェックインをバーコードリーダーで行ない、コンピュータが自動的に座席を選び、レシートのような搭乗券がたった5秒程度で発行されチェックインが終了するシステムを導入しました。このように、お客さまのイメージになかったビジネスを展開しているのです。

さらにいえば、われわれはただ合理化を進めようとしているわけではありません。すでに海外では一般的になっている「LCC」というビジネスモデルにとらわれず、航空ビジネスの世界にさらなるイノベーションを起こそうとしているのです。
(続き)
夏目:具体的にはどのような取り組みを行なっているのでしょうか。

井上:たとえば、一般的なLCCの機内にはテレビがないなど、エンターテインメントがありません。しかし「だからピーチにもないんですよ」では既存のLCCのコピーですよね。そこで当社は、まだ沖縄と関空のターミナル限定ですが、スマホ、タブレットをお持ちの方は、搭乗前の待合室でWi−Fiを経由し、映画やドラマやニュースをダウンロードできるサービスを開始しました。私は担当者に「いわゆる“フルサービス系”の航空会社が備えるコンテンツの数を凌駕してほしい」と頼んでいます。

さらには、韓国を「日帰り圏内」にする試みも成功しています。きっかけはマーケティング担当者の「ソウル日帰り旅行のニーズがある」という言葉でした。私はにわかに信じられなかったのですが、調べると、主に40代の女性から強いニーズがあることがわかった。そこで、どの程度の運賃なら採算が取れるかを試算し、往復7400円で販売を始めたのです。安いだけでなく、お客さまが想像できないサービスを提供する。さらには、潜在ニーズを掘り起こす。それがわれわれのめざす“イノベーション”なのです。

思えば、日本の景気がよかった時代は、ソニーのウォークマン、本田技研工業のCVCCエンジンなど、お客さまも、業界の人も想像だにしなかった商品を生む企業がたくさんありましたよね。

しかめっ面ではアイデアは出てこない

夏目:このようなアイデアは、企業のどのような土壌から生まれてくるものでしょうか?

井上:ピーチには、「新しいことを始めることこそ善」「無駄をはぶくことは善」という価値観が根付いています。社員が何を善とし、何を悪とするか。その価値観が、既存の航空会社とは違うのです。

夏目:取材の前にピーチのオフィスを見学させてもらいましたが、エアコンのスイッチの隣に「お熱いのがお好きでしょ?」(エアコンの設定温度は高めに、の意)という張り紙がありました。電灯の近くには「灯りは消・し・て」と書いてある。こういったものは、JALやANAの取材では見られないと思います。(笑)

井上:あの張り紙は、社員が楽しみながらやってくれていることです。もちろん、事務所の電気代を節約しても、パーコスト(乗客一人を1km運ぶためにかかるコスト。航空業界の経営指標の一つ)にインパクトを与える数字は出ないかもしれません。しかし、社員がどのような方向性をめざすべきか、よい指針になっていると思います。そして、この雰囲気があるからこそ、社員たちはみんな「こんなアイデアはどうか」と考えてくれるのです。

夏目:この企業風土はどのようにしてつくるのですか?

井上:みんなでワイワイ話すことです。しかめっ面をして座りながら「何かよいアイデアを……」では、自由な意見が出るわけがありません。ですから弊社では、新入社員の歓迎会など、さまざまな理由で定期的に集まり、お酒を飲み、おつまみを食べながら話し合っています。そのような、闊達にものがいえる雰囲気のなかで、私もまた、無茶をいいます。先日は「機内食で神戸牛のステーキを出せないか」と提案しました。事前予約制で5食程度の限定ならできるかもしれませんよね。神戸牛が実現できるかどうかはともかく、私自身がこういったアイデアを出すことにより、みんなが「ならば」と後に続いてくれればいいのです。私は幕末史が大好きなのですが、明治維新を実現したのは西郷隆盛、大久保利通など、当時30代の若者です。彼らのような世代が思う存分動ける場をつくり、私は表に出てはいけない、と考えています。

 あとは「減点主義」から脱することです。本田宗一郎さんも「一つの成功のために99の失敗が必要」といいましたが、私も「新しいアイデアなど100のうち一つ成功すればよい」と思います。減点主義で、何か失敗をすると「おまえはボーナス減額だ」では、新しいことを試す人など現れません。

夏目:最近は、社員数も急激に増えていますよね。井上CEOは、人を採用するとき、どのような点を重視されていますか?

井上:「志を共有できるか?」「前職で、その道のプロであったか?」ということです。弊社の社員の半分以上は、もともと他業種で働いていた人たちです。だから、ユニークな改革ができる。CAも「われわれは関西の企業なのだから、機内でも関西弁を使おう」という施策に賛同し、ノリのいいサービスをしてくれています。プロ意識のある人が、志をもって、楽しく働いてくれる。すると、アイデアも次々と出てくる、というわけです。ただし採用の現場から、私は外されています(笑)。改革は若い人たちが担うのがいちばん、という方針が浸透しているのです。

〔2〕へ続く
国産LCC、就航2年目の挑戦〔2〕/井上慎一(ピーチ・アビエーションCEO)
月刊誌『Voice』2013年06月21日 09:55

業界レジェンドの本拠地へ飛ぶ

夏目:そもそも、ピーチを立ち上げられたのは、どのようなきっかけがあったのでしょうか。井上さんは、ピーチの立ち上げ前はANAに在籍されており、現在でもピーチの株式の多くをANAが保有しています。そのあたりの経緯をお聞かせください。

井上:2008年の1月8日、北京に駐在していた私に、(ANAの)「アジア戦略室長」という新しい部署に任ずるという内示が出ました。青天の霹靂でした。そして「すぐ帰ってこい」と、当時の山元峯生社長(故人)に呼ばれ、部屋へ入っていくと、社長は渋い顔で「LCCを立ち上げよ」と話し、こういわれたのです。「これからの日本は、どんどん生産年齢人口が減っていく。日本のマーケットに重点を置いたビジネスを展開したままでは成長は難しい。一方、海の向こうに目を転じれば、アジアにはこれから右肩上がりのマーケットがある。なんとか、その市場をとらなければならない。しかし、既存のビジネスモデルではコストが高いので、新しい市場は取りきれない。そこで新たにLCCを立ち上げ、3年以内に飛行機を飛ばせ」という内容です。その後「日本にいるな」といわれたことも覚えています。

夏目:まずは海外で情報収集をせよ、という意味ですね。

井上:ええ。いま、話していて思い出したシーンがあります。幕末に島津斉彬公(薩摩藩主)が、尊皇だ、攘夷だと騒いでいた西郷隆盛を庭へ呼びつけ、叱る場面です。斉彬公は、西郷に「尊皇だとか攘夷だとか、国の中ばかり見て騒ぐんじゃない」「外を見てみろ。世界がどうなるという認識がないまま日本のことを語るな」といったのです。

夏目:そのときから、別の会社を興すという構想はあったのですか?

井上:いえ、まったく五里霧中でした。そこでまず――これは私のパーソナリティかもしれませんが「どうせやるなら、失敗するかもしれないけれど、ANAではこうだったといった前例は捨て、思い切って挑戦しよう。全部、捨てよう」と腹をくくりました。そのうえで、ほかのLCCが何をやっているか勉強を始めたのです。

夏目:具体的には、どのように?

井上:最初は本や論文を読みました。しかし、ストンと腑に落ちる感覚がない。そこで、何のコネクションもないまま香港やシンガポールで行なわれているLCCのカンファレンスに行き、各企業のCEOレベルに話しかけ「ANAの井上と申します。LCCを研究しています。ちょっとお教えいただけませんか」と聞くところから始めました。

夏目:成果はありましたか?

井上:当然、相手にされませんでしたよ。しかし、諦めたら終わりと思ってしぶとく続けました。すると、ライアンエアーを立ち上げた、パトリック・マーフィーさんにお話を伺うことができたのです。彼はこの業界の“レジェンド”。いわば、新人の野球選手が長嶋茂雄さんにお会いするようなものです。話しかけるときは「みんなに断られたのに、まさかマーフィーさんにお話は伺えないだろう」と思いながらも、とりあえず行ってみたのです。すると「いま忙しいから」といわれたものの「もし興味あるならジュネーブ(スイス)のオフィスへ来るかい?」という言葉をいただいたのです。これは脈があるかな、と思い「ぜひお願いします」と返すと、ほんとうにレマン湖(ジュネーブ近郊の景勝地)のオフィスでお話を伺えたのです。「午前中くらい」という約束だったのですが、結局、夕方まで聞いてしまいました。

さらには、一橋大学イノベーション研究センターの米倉誠一郎教授にもお話を伺うことができました。最初は「イノベーションの対極にある日本の航空会社の人間と話すことなどない」と厳しい言葉だったのですが、われわれの意図を伝えると、相手にしていただけるようになったのです。

夏目:お二人からは、どのような話を聞けましたか?

井上:マーフィーさんには具体的なLCCのビジネスモデルについてご教示いただきました。米倉先生には、心構えをお伺いしました。印象に残っているのは、バングラデシュの「グラミンフォンの奇跡」の解説です。祖国を貧しさから救いたいと考えたムハマド・ユヌス(元グラミン銀行総裁)は、祖国を貧しさから救うため、貧困者にお金を貸し付けて牛を買う資金を与え、ミルクを売って稼いだお金を返済に充ててもらう、というビジネスモデルを構築。同国の経済力を高めた。その後も彼はグラミンフォンを設立、経済的基盤が弱い人に携帯電話を買うお金を貸し付けた。結果、バングラデシュの産業は効率化を果たし、新しいサービスも生まれた――というストーリーです。
(続き)
夏目:内容は、よく存じています。ユヌスの成功秘話は日本でも多くの起業家を刺激していますね。

井上:ええ。先生はこの経緯を話されたあと、私に「潜在需要を掘り起こしなさい」とおっしゃいました。私がとっさに「それは(経済が発展していなかった)バングラデシュだからできたことでは?」と反論すると、逆にこう一喝されたのです。「潜在需要は、どの国の、どの産業にも必ずある。社会をもっと豊かにせよ! それは日本の航空業界でも確実にできることだ」と。

 お二人に共通するお話もありました。私が米倉先生の前で、軽率に「失われた10年が〜」といったとき、先生は「失われた10年という人間にイノベーションは起こせない。なぜ“失ってしまった10年”といわないのか」とおっしゃりました。また、マーフィーさんに「なぜ日本にLCCが根付かなかったのか」と問われたときに、私が「日本のレギュレーション(決まり事)が〜」といった回答をすると、彼は私の話を遮り「で、君はそれに対し、何をやったのですか?」と穏やかに問いかけたのです。

 それから私は変わりました。自分でやる。一人称で語る。CEOであれば、当たり前のことかもしれませんが……。

涙腺が緩んだ“乗客からの手紙”

夏目:その後、ANAを離れ、新たな企業としてピーチを立ち上げられた経緯をお教えください。

井上:さまざまな方にお話を伺ったり、マーケティング調査などを行なったなかで、「LCCが開業しても、レガシーキャリアの乗客を奪うことはない」という結論が出ました。ビジネス客はさまざまなサービスが付帯しているレガシーキャリアを使い、LCCの顧客は、いままで「高くて飛行機には乗りたくない」と考える方たちです。「これぞ潜在需要を掘り起こし、社会を豊かにする事業だ」と手応えをつかみ、まずは立ち上げが正式に決まったのです。

 そのなかで別会社を立ち上げたのは、過去を捨てるためです。たとえば飛行場の建屋と飛行機の乗降口を結ぶ渡り廊下がありますよね。PBB(パッセンジャーボーディングブリッジ)といいます。これを使わず、お客さまにタラップ(階段)で乗降していただけば、運賃を数十〜100円前後、下げられます。しかし、ANA社内では「雨の日はどうするのか?」といった反論があった。「傘を準備しておけばいい」といっても「それは失礼ではないのか?」といった声が上がる。

夏目:もちろんレガシーキャリアにもよさがありますが、ピーチは逆のことをしなければ差別化できませんよね。

井上:まさにそうです。過去のLCCの失敗例を調べていくと、レガシーキャリアのやり方に引っ張られ、差別化ができなくなってしまうパターンが多かった。そこでわれわれは新会社を設立し、ANAには株主として、少し遠くから見守ってもらおうと考えたのです。

夏目:その後の1年間で、印象的だったことは何でしょうか。

井上:まず、結果が出せたことがたいへん嬉しい。ピーチは「安い」というイメージで語られがちですが、就航率(予定されていた便が実際に運航された割合)も99%を超えており、レガシーキャリアと変わりません。約1%欠航した理由は、機材整備などの自社都合もありますが、大雪や爆弾低気圧など、天候によるものがほとんどを占めます。“目的地に行ける”という基本的な価値が、レガシーキャリアに比べ遜色ないレベルに達しているのは、素晴らしい結果だと思っています。

さらに、嬉しかったのは、お客さまからお手紙をいただいたことです。北海道にお住まいの息子さんを訪ねたお母さまからでした。いままでは飛行機の値段も高いから、息子の部屋をたまにしか掃除してやれなかったけど、今後はもっと行けるから嬉しい、とおっしゃるんです。思わず、涙腺が緩みそうになりました。

夏目:それは、素晴らしい報酬を手にしましたね。

井上:じつをいうと、私の祖母は明治生まれで、まだ幼かった私に上杉鷹山や、東郷平八郎や、乃木希典の話を聞かせ、つねづね「弱い者を助けろ、強い者とケンカして、しかも負けるな」と言い聞かせてくれたんですよ。振り返ると、少しは「為せば成る、成らぬは人の為さぬなりけり」(上杉鷹山)ができたかな、と――。
「エアアジアとの統合にメリットなし」
ピーチ・アビエーションの井上慎一CEOに聞く
日経ビジネス
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20130624/250117/?P=1

 6月11日、関西国際空港を拠点とする格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションが、初めて首都圏に乗り入れることを発表した。10月27日から、関空〜成田線を1日2往復する予定だ。そして6月25日、ピーチの筆頭株主である全日本空輸(ANA)が、マレーシアのエアアジアとの合弁会社、エアアジア・ジャパンとの提携を、今秋を目途に解消すると発表した。ANAがエアアジアとの提携解消を正式に発表する前には、ANAがLCC事業を1本化し、ピーチがエアアジア・ジャパンを吸収するのでは、という憶測が流れた。

 確かにゴールデンウィーク期間中の利用実績を見ると、ピーチのロードファクター(座席利用率)は、国際線が84.1%、国内線が91.3%と、ANAや日本航空(JAL)よりも高い。国内にあるLCC3社の中でもトップだった。

 日本一、「満席に近い」ロードファクターを誇る航空会社は、今後どのように成長を続けていくのか。現在取り沙汰されているエアアジア・ジャパンとの統合の可能性はあるのか。同社の井上慎一最高経営責任者(CEO)に聞いた。

目指すは、「阪神タイガース」

利用実績が好調だ。2012年3月に初就航してから1年以上経ち、これまでの歩みを振り返った感想は。

井上CEO:路線展開などについては、ビジネスプラン通りにできたと感じている。ロードファクターは平均78%で、こちらは予想以上の値だった。

 就航1年目の昨年は、まず「ちゃんと飛ばす」ことにこだわった。その結果、運航の定時性は81%、就航率も99%で、日本の航空会社の中でトップとなった。
 我々はいわば、下町の中華料理店。おいしくて安ければ行列ができる。同じように安さと品質で支持されたと感じている。
 2つめに重視したのが、乗客にLCCのサービスというものを理解してもらうことだった。就航前から、我々は「空飛ぶ電車」だと表現してきた。電車と同じように、定刻になれば、遅れてきた乗客を待たずに無慈悲に出発する。
 また運航が乱れてしまうと、乗客はどうしても「ANAに振り替えてほしい」とか「(待っている間に食べる)弁当を出せ」と言う。だがそれをやると、我々はフルサービス航空会社と変わらなくなる。「それに対応すると、4590円の航空券が、4万円になりますよ」と説明を重ねて、ようやく昨年の6月ごろから理解してもらえるようになった。
 3つめに重要視したのがブランディングだ。世界的に見れば、我々はLCCという事業に最後に参入した、「出遅れ者」。この出遅れ者が、単純に既存のLCCのビジネスモデルをコピーしても差別化はできない。だからこそ、外国人が真似できないであろう「ジャパン・ブランド」で勝負した。
 その1つが、機体や機内に使ったピンク色だ。これで女性に訴求した。さらに、ピーチの中国名は、「楽桃航空」とした。とてもかわいらしく、何だか楽しくなるような名前だ。これが受けて、今では台湾の若い女性が、「日本に行くならピーチに乗りたい」と言ってくれるようになった。今では関空〜台北線の乗客は6割が台湾人で占められている。ブランディングが成功した証だと感じている。
 そして最後に、我々が何よりも目指したのは、関西における阪神タイガースのような存在になることだ。地元の乗客に、ピーチを好きになってもらって、ファンに乗ってもらう。フルサービス航空会社に乗る人を取ろうとは、最初から思っていなかった。
(続き)

成田空港は絶対に「拠点」としない

就航当初は、関空に拠点を置くことを懸念する声も多かった。
井上CEO:確かに。当初、我々が関空に拠点を置くと発表した時には、バカだのアホだのと、散々言われた(笑)。
 関西圏の人口は2000万人で、GDP(国内総生産)は80兆円ちょっと。そのうえでアジアに近いのだから、私は「成功しないわけがない」と仮説を立てていた。首都圏はライバルが多く、フルサービス航空会社につぶされる危険もある。今では関西圏で愛される存在になりつつある。
 我々は当初から、イノベーティブでありたいと考えてきた。例えば今は、関空と那覇のLCCターミナルで、面白い試みを始めている。待合室のWi-Fiを使って、コンテンツを配信しているのだ。乗客が自分のスマートフォンやタブレットにダウンロードすると、機内でそれを見ることができる。通常、LCCの機内にはエンターテインメント設備がない。だがピーチは「ないけれども、ある」。このように、知恵を絞って乗客を楽しませる工夫を重ねてきた。
 今はシンガポール航空よりもコンテンツを多くすることを目指し、3000くらいのコンテンツがある。ダウンロードしたコンテンツは4時間で消えるので、著作権関連のコストもさほど高くつかない。
「知恵を絞って乗客を楽しませる」。あらゆることにチャレンジできる自由さが、ほかのLCC2社との違いであり、勝因のように感じる。成田空港を拠点とするエアアジア・ジャパンとジェットスター・ジャパンは、それぞれ苦戦している

井上CEO:私が香港でLCCビジネスを研究していた時に学んだのは、ほかのLCCが拠点にしている空港には参入すべきでないということだ。だから、ジェットスター・ジャパンとエアアジア・ジャパンが拠点にしている成田に我々が参入することはない。
 ロンドンでも、LCC大手のライアンエアーとイージージェットの2社は、それぞれ別の空港を使ってすみ分けている。
 同じ空港を使えば、飛ばす路線も自ずと似通ってくる。成田空港では、(エアアジア・ジャパンとジェットスター・ジャパンの)2社がそれぞれ似たような路線を飛ばすことで、シェアを食い合う危険性がある。
 我々の原理原則は、とにかく他社が拠点とする空港は拠点としないこと。今後もこの原則を変えるつもりはない。

成田空港ではLCC2社が拠点としているほか、24時間使えない点も、大きな欠点であるように見える。その点、関空は24時間利用できる。このメリットも大きかったのではないか。

井上CEO:ただ実は、関空も当初は「24時間空港」とは、言えない状況だった。というのは、乗客が空港まで訪れる深夜早朝の「足」がなかったからだ。
 我々が、バス会社などに対して、「お客さんを連れてくる」と説明しても最初は信用してもらえなかった。ゆえに「足」がきちんと用意できなかった。
 だが実際に、空港までの交通手段がなくて困っている乗客が増えてくると、早朝深夜時間帯の交通手段が増えてきた。今では大阪の梅田を朝3時台に出発して関空に向かうバスが走り、乗客でごった返している。神戸からのフェリーも増えた。ようやく、本当の意味で「24時間空港」になってきたと感じている。
(続き)

エアアジアとの合併にメリットなし

今年は関空に続いて、沖縄を2番目の拠点とすることを発表した。

井上CEO:沖縄を拠点にすれば、ベトナムくらいまで飛ばすことができる。
 LCCの場合、狭い機内でも乗客が耐えられる許容時間は通常、4時間と考えられている。この「4時間ルール」で考えると、バンコクには届かないが、ベトナムのハノイくらいであれば、飛ばすことができる。沖縄を「アジアに向けた拠点」とし、今後さらに増えるであろうアジアの人の流れを取り込むつもりだ。
 ただ現状、那覇空港にあるLCCターミナルは、ANAの貨物倉庫を改造したもの。そのためCIQ(税関・出入国管理・検疫)がない。厳密に言うと、税関と検疫はあるけれども出入国審査ができないので、今は沖縄県などと調整している段階だ。
 我々は、那覇空港から国際線を飛ばすことが沖縄県への貢献だと思っている。安い運賃で飛ばせば、確実に海外から沖縄を訪れる観光客は増えるはずだ。
 先ほども触れた通り、今でさえ、関空〜台湾線の乗客の6割は台湾人。ほかにも関空〜香港線の4割が香港や中国本土の乗客、関空〜韓国線の3割は韓国人が利用している。今後は既に飛ばしている国際線の増便なども含めて、国際線を強化していきたい。
 できれば、今年度中に沖縄から国際線を飛ばしたい。そして黒字化を目指す。単に安売りで乗客を集めているだけじゃないかと思われると困るので、何としても黒字化は実現するつもりだ。機材の稼働率を上げれば、コストも今以上に下げられるはずだ。

既存のLCCとは違う、独自の手法で乗客を開拓してきたことは分かった。だが現在、ANAはエアアジアとの提携を解消すると発表した。今後、エアアジア・ジャパンとの合併はあり得るのか。

井上CEO:そもそも、エアアジア・ジャパンとピーチでは、明らかに文化が違う。そのうえ彼らは、羽田空港の発着枠を保有しているわけでもない。成田空港の発着枠であれば、自分たちでも取得することはできる。つまり今、エアアジア・ジャパンと合併しても我々には何のメリットもないということだ。
 仮にピーチがエアアジア・ジャパンと合併しても、成田空港を舞台に、ジェットスター・ジャパンとエアアジア・ジャパンが繰り広げてきた戦いを続けるだけ。これは、ANAホールディングスにとっても、決して良い話ではないはずだ。
 そもそも私は、ANAがエアアジア・ジャパンを作るという時にも、何も知らされていなかった。(エアアジア・ジャパンには)表面化していないリスクもあると思うので、合併について軽々に言うことはできない。

今回のエアアジア・ジャパン騒動を契機に、LCCの再編が起こる可能性もあると言われている。どう見るか。

井上CEO:そもそもLCCの淘汰や再編は、欧州ではしょっちゅう発生している。LCCビジネスは難しく、成功したLCCよりも失敗したLCCの方がはるかに多いからであろう。どうしても油断をすると、フルサービス航空会社に近づいてしまうからだ。
 コストは上がっても、航空券の販売価格は値上げできないから破綻する。当然だろう。

仮にLCC再編が起こるとしたら、エア・ドゥやソラシドエアといった、新規航空会社を巻き込む可能性もあるのではないか。

井上CEO:一般論としては、アメリカなどの事例を見ていると起きる可能性はあるだろう。乗客に「中途半端だ」と思われた航空会社は淘汰されているので。だからこそ、我々は「LCC原理主義」にこだわっている。

(続き)

苦戦しているLCC2社を見ると、両方とも成功した「エアアジア式」「ジェットスター式」をうまく日本市場に適応させられなかったように感じられる。

井上CEO:我々の展開するピーチは、韓国や香港、台湾で受けている。
 日本などの北東アジアに通じる航空ビジネスのモデルと、東南アジアに通じるビジネスモデルが違うのではないかと感じている。
 そもそも欧米は、既に第1次世界大戦の頃から飛行機を使って戦っていた。欧州各都市にある「第2空港」はもとはと言えば、冷戦後に廃港となったものが多い。対して、日本を含むアジアでは「第2空港」自体がほとんど存在しない。それは歴史を振り返ると「軍用空港」がそれほどなかったためだと思っている。加えて、アジア域内で戦争に飛行機を使ったのは、第2次世界大戦の日本くらいであろう。
 つまり何が言いたいかというと、ほかのアジアの諸国は、まだ文化的にも飛行機になじみがないのではないだろうか。その点、日本はなじみがある。
 乱暴かもしれないが、こうした歴史的背景も航空ビジネスを展開するうえで理解すべきだと感じている。ひょっとしたらそういうことはあるんじゃないか、という程度の仮説であるが。

今後、海外に拠点を置くこともあり得るか。

井上CEO:あり得るだろう。機材を2〜3機置くようなところを含めると、ライアンエアーは44カ所くらい拠点を持っている。対して、ピーチはまだ沖縄で2つしかないのだから。

 羽田の深夜早朝枠の活用は。

井上CEO:すべての可能性を否定しない。まだ機材が少ないので、あれこれできないのが現実だ。羽田は他社と比べて相対的に安くなればいい。

* * * * * *

「大阪のおばちゃん」が育てたLCC

 ピーチが成功した要因は、関空が24時間空港だったからというだけではない。値段やサービスの質に厳しい「大阪のおばちゃん」がピーチを鍛えたという背景も大きいだろう。
 また、井上CEOは、ピーチをANAの持分法適用会社として設立した。ANAから一定の距離を取れたことが、経営の意思決定で良い方向に働いたようにも感じられる。
 ANAは今後、成田空港でのLCC事業を継続する考えのようだが、井上CEOはエアアジアとの合併は全く考えていないようだ。「エアアジア・ジャパンと統合しても、我々にメリットは何一つない」と声高に主張したのは、ANA側へのメッセージのようにも感じられた。
 果たして成田のLCC事業はどうなるのか。ピーチ側の主張するように、1つの空港に2つのLCCは必要ないのかもしれない。撤退も、1つの選択肢なのではないかと感じられた。
Peach Aviationは10日、10月27日の大阪(関西)−東京(成田)線就航に向けたブランドプロモーションの第一弾を発表。
「ルーツ of Kawaii」と称される「内藤ルネ(以下:ルネ)」と、国内最大級のファッション・音楽イベント「GirlsAward」とのコラボレーションを行う。

カワイイが持つ元気で世界を目指す

2012年3月に就航したPeachは、創業当初より「Cute & Cool」をコンセプトに掲げてきたが、その具体的なブランディングパートナーに選んだのが「ルネ」である。ルネは1950〜1960年代にかけて大ブレイクし、時代も性別も超えて乙女ゴコロを魅了するなど、今や世界中に広がる日本発「Kawaii」文化の原型とも言える。

同社の井上慎一代表取締役CEOは、「カワイイ人・ものに共通して言えることは、元気があることだと感じています。実際、ルネがブレイクした60年代の日本は、東京タワーや新幹線の開業、東京オリンピックなどと、貧しくても心は豊かで元気な時代でした。“空飛ぶ電車”を標榜(ひょうぼう)し、関西発のイノベーションを行うPeachは、日本独自の文化を世界に発信するためのキャラクターとして、ルネとのコラボレーションを決定しました」とコメントした。

また、Peachは9月28日に開催される「GirlsAward 2013 AUTUMN/WINTER」への参加を決定。「GirlsAward」は2010年にスタートし、毎年2回、国立代々木競技場第一体育館(東京都渋谷区)で開催される。2012年は100名ものモデルやアーティストが参加し、のべ3万人を動員。幅広い年齢層の女性をターゲットとしたこのイベントに、2013年は同社もブースを展開し、客室乗務員らによるプロモーションを予定している。

8月よりルネ風CA機体が飛ぶ!

コラボレーションは、国内線・国際線における様々なコンテンツや商品販売でルネを起用し、8月からは、Peachの客室乗務員を模したルネのキャラクターとGirlsAwardのロゴをあしらった3機の機体を、国内線と国際線で運航。日本のみならず、アジアの就航地で広く訴求していく。

10月27日に就航する関空−成田線では、通常運賃を片道3,790円〜1万6,990円に定め、他の路線同様にプロモーション運賃も実施する予定。大阪〜東京間の利用のみならず、6月14日に就航した関空−石垣線、また、9月13日に就航する関空−釜山線と乗り合わせることで、もっと手軽な旅を提案していく。

会見にはCool Japanを推進するテリー伊藤さんと、GirlsAwardの出演者でもある道端アンジェリカさんも登場。中学3年生の時に、神田の書店で出合ったルネに衝撃を受けたというテリー伊藤さんは、「ミッキーのように100年・200年後もずっとカワイイ『ルネ』とともに、どんな旅ができるのか今から楽しみ」とコメントした。

 共同記者会見で、Peachの代表取締役CEO井上慎一は今年5月に搭乗者数が200万人を超えた同社の搭乗者は6割が女性で1日約50便を運行しているが関東在住者の認知度は低く、「これをきっかけに東京をはじめ全国の皆様にピーチを知って頂きたい」と意気込みを話した。なお、会見が行われた渋谷ヒカリエの8階CUBE 1.2.3.では、「内藤ルネ デビュー60周年展」が7月10日から22日まで開催される。

■内藤ルネ デビュー60周年展
 会場:渋谷ヒカリエ 8階 CUBE 1.2.3.
 会期:2013年7月10日(水)〜7月22日(月)
 時間:11:00〜20:00(7月10日のみ17:00〜、7月22日のみ〜19:00)
 入場料:無料
道端アンジェリカ、レトロCA姿でスラっと美脚披露
モデルプレス  2013年07月10日13時57分

モデルの道端アンジェリカが10日、都内で行われた「Peach×内藤ルネ×GirlsAward」のコラボレーション会見に、タレントのテリー伊藤と出席した。

レトロCA風の夏らしいミニワンピースで美脚を惜しげもなく披露した道端。CAに「憧れます」と目を輝かせると、テリーは「制服を借りていったら?いつか役に立つだろう。萌えますよ。僕はパイロットになります。男のロマンですからね」とエロ全開。それでも道端は「いつ着るんですか?」と笑顔で受け流した。

日本初のLCCで“Cute&Cool”をブランドコンセプトに掲げる「Peach」は今回、本格デビュー60周年を迎えるマルチクリエーターであり“ルーツofカワイイ”と呼ばれる「内藤ルネ」、国内最大級のファッション&音楽イベント「GirlsAward」とコラボ。

会見では「ルネ」のキャラクター、「GirlsAward」のロゴをあしらった機体の模型がお披露目され、「女性からして可愛いものって嬉しい。私はピンクが大好きですし、ハワイに行きたいです」とハイテンション。テリーは同コラボに「楽しみだね。可愛い飛行機ってないから」と絶賛しながらも、「シートベルト外した瞬間から(機内で)合コンをしたいですね」と相変わらずのトークで場の笑いを誘った。
(続き)
共同記者会見で、Peachの代表取締役CEO井上慎一は今年5月に搭乗者数が200万人を超えた同社の搭乗者は6割が女性で1日約50便を運行しているが関東在住者の認知度は低く、「これをきっかけに東京をはじめ全国の皆様にピーチを知って頂きたい」と意気込みを話した。
LCC就航1年「安売りしても儲かる」3つの秘策
PRESIDENT 2013年7月29日号

Peachの井上慎一社長のインタビュー記事

就航率99%!JAL、ANAを超えた

昨年の3月に運航を開始してから1年余、おかげさまで順調に推移しています。ロードファクター(有償座席利用率)は平均78%。この5月は84%に達しました。単年度黒字化はまだ果たしていませんが、2014年度には達成の見込みです。5年後には累損も一掃したいですね。

この1年間、とにかく重視してきたのが、飛行機をちゃんと飛ばすことでした。LCC(格安航空会社)は安さや乗務員のパフォーマンスばかりが注目されますが、航空会社ですから決められた時間に出発するのが第一。このこだわりが、定時出発率83%、就航率99%という数字につながりました。これはANA、JALも含めて日本の航空会社のなかではトップの数字です。

LCCのサービスモデルの定着化にも腐心しました。「価格の安さ」はお客様にアピールできる「良いつかみ」です。しかし、安さを実現するために、ほかの便に振り替えをしないとか、5分でも遅れたら搭乗できないといったルールを設けていることを理解していただく必要がある。私も空港でよく接客をしていますが、お客様に「振り替えもしてくれへんの」と言われると、「そうすると料金が3万円になりますよ」と言います。もちろん丁寧な口調でですよ(笑)。

理解不足で最初は確かに混乱もありましたが、説明を重ねていくうちにスタートから3カ月ぐらいで「LCCとはこういうものなんだ」という理解が深まりました。今年5月に計画より1カ月早く200万人の搭乗者数を達成できたのも、粘り強い取り組みの成果です。

もう1点、強化したのがブランディングです。ほかのエアラインが真似できないブランドにしようと、社名から機材の塗装、客室の色、ユニホームまで考え抜きました。英語ではピーチにスラング的な意味があるのは知っています。でも、いいじゃないですか。アジアだけしか飛ばない短距離のLCCなんですから。

桃はアジアの人に親しまれている果物。音の響きも色も可愛く感じませんか。昨年10月から就航している台北路線も好調で、利用者の60%は台湾の方。現地では「楽桃航空(ピーチの中国語表記)に乗って日本に行く」がブームになっています。日本生まれのピーチはアジア人の誇りに訴えかけているんじゃないかな。

関空−ソウル線を日帰りで利用するお客様が少なくないことにも驚きました。ソウルに12時間ほど滞在できるので、食事を2回取って、買い物やエステを楽しむには十分だというんですね。ほかにも介護や就活など、さまざまな用途をお客様自身が開拓している。新しい消費行動を生んでいるLCCは必ず日本に根付くと確信しています。

それだけに、エアアジア・ジャパンのエアアジアとの提携解消のニュースは残念でなりません。世界には成功しているLCCも多いのですが、こういう報道があると、「やっぱりLCCはダメなんだ」と、LCC全体がネガティブにとらえられてしまう。将来的にはピーチと統合するという一部報道もありましたが、事実無根です。制約の多い成田空港はLCCの拠点としては考えられない。10月27日から関空−成田線を就航しますが、成田は単なる就航地の1つです。

そもそも、複数のLCCが同じ空港をベースにするのは禁じ手ですよ。同じ立地に家電量販店が出店しても、お互いメリットがないのと同じ。ヨーロッパではLCCがそれをやって、潰し合いを演じました。何をしたら経営が危うくなるのかを先人たちが教えてくれているんです。

いま、本や映画のプログラムを豊富に搭載した機内エンターテインメントシステムを計画していますが、これもLCCをプラットホームにしたビジネスモデル。LCCの原理主義を貫き、余計なお金がかかることは一切せずに顧客満足度を上げていきます。お客様にはいつも「値上げしたらあかんで」ときつく言われていますからね(笑)。
Peach、2014年1月10日より東京/成田〜大阪/関西線を1往復2便増便!トリプルデイリーに!

Peachは、2014年1月10日より、東京/成田〜大阪/関西線を2往復4便から3往復6便に増便すると発表しました。2013年8月に開催した記者会見では、想定以上の予約とコメントしていました。

MM111 大阪/関西(07:10)〜東京/成田(08:35)
MM113 大阪/関西(11:40)〜東京/成田(13:05)
MM119 大阪/関西(19:00)〜東京/成田(20:25)

MM112 東京/成田(09:05)〜大阪/関西(10:35)
MM114 東京/成田(13:50)〜大阪/関西(15:20)
MM120 東京/成田(20:55)〜大阪/関西(22:25)

増便となるのは、大阪/関西を昼前に出発するMM113便と、東京/成田を午後に出発するMM114便。
1月27日〜31日は運休となります。

http://www.flypeach.com/jp/ja-jp/narita.aspx?www_pc_ja-jp_mini_banner
Peach、大阪/関西〜香港線を11月1日より増便へ!ダブルデイリーに!

Peachは、2013年11月1日より、大阪/関西〜香港線をダブルデイリーに増便すると発表しました。

MM63 大阪/関西(08:30)〜香港(11:45)
MM67 大阪/関西(21:20)〜香港(0:25+1)
MM64 香港(12:45)〜大阪/関西(17:10)
MM68 香港(01:15)〜大阪/関西(05:40)

増便となるのは、大阪/関西を午前、香港を午後に出発する便。

http://www.flypeach.com/jp/ja-jp/additional_flights_hkg.aspx?www_pc_ja-jp_mini_banner
関空拠点のLCC「ピーチ」、急速に拡大中
飛行機2機から12機に 東南アジア就航も視野 
読売

 関西国際空港を拠点とする格安航空会社(LCC※)のピーチ・アビエーションが、国内外の路線拡充を急ピッチで進めている。1月18日に就航した台湾南部の高雄―関空に続き、2月1日には松山―関空路線も開設した。那覇空港を第2の拠点として活用するという、次の成長戦略にも着手した。

◆急ピッチ 

 現在の路線数は国内10、国際6だ。2012年3月の運航開始から平均で1か月半に1路線を開設したことになり、井上慎一・最高経営責任者(CEO※)は「日本の航空史上最速」という。
 収益力の目安である搭乗率は平均84%(13年4〜11月)で、前年同期を6ポイント上回り、目標の「75%以上」を達成した。累計搭乗者数も13年9月に300万人を超え、13年度内には400万人を突破する見込みだ。
 2機で運航を始めた飛行機も3月に12機まで増やす。「業界では、航空会社が事業収支を黒字化するには10機以上は必要とされる」(幹部)ことも急ピッチの拡充の背景にあった。

◆黒字化 

 今後は、那覇を第2の拠点として本格的に活用していく計画だ。座席の間隔が狭いLCCは、飛行時間は4時間以内が一般的だが、那覇で乗り継げば、関空からピーチで行ける東南アジアの都市が増える。
 就航初年だった13年3月期の業績は売上高143億円、税引き後利益は12億円の赤字。訪日客の増加など追い風もあり、14年3月期の単年度黒字化も視野に入った。国内LCC組は、成田を拠点とするジェットスター・ジャパンが13年6月期の売上高128億円で88億円の税引き後赤字、エアアジア・ジャパン(現バニラ・エア)は13年3月期の売上高34億円で36億円の税引き後赤字となっており、ピーチの健闘が目立つ。
 LCC人気が続くなかで3月15日には中国の春秋航空が、関空―上海路線を開設する。「経済規模の大きい関西への路線を重視しており、路線拡大を検討する」(春秋グループの日本代表)考えで、今後はLCC同士の競合がさらに強まりそうだ。
ピーチ、那覇LCCターミナルから初の国際線 搭乗手続きを内際統一
http://www.aviationwire.jp/archives/32211

 ピーチ・アビエーション(APJ)は2月10日、那覇空港のLCC(低コスト航空会社)専用ターミナル内に完成した国際線用施設の利用を開始した。
 那覇空港を発着するAPJ便の搭乗手続きは、これまで国内線はLCCターミナル、国際線は国際線ターミナルを利用してきた。LCCターミナル内に、CIQ(税関・出入国管理・検疫)を設置した国際線用施設の供用開始に伴い、国内・国際線ともにLCCターミナルで搭乗手続きが行えるようになった(国際線用施設の詳細はこちら)。
 従来APJが那覇から運航している台北(桃園)線は、既存の国際線ターミナルで搭乗手続きを行った後、LCCターミナルに駐機している機体へ向かっていたため、搭乗に10分程度時間がかかっていた。今後は同一ターミナル内となる国内線と国際線の乗り継ぎ時間を短縮できる。また、APJの乗り場が統一されることで、旅慣れていない人でも利用しやすくなる。
 APJの井上慎一CEO(最高経営責任者)は、「アジア各国が沖縄のポテンシャルに注目し始めている。沖縄がアジアの玄関口になるよう、貢献していきたい」と抱負を述べた。
 同社は7月19日からは那覇−福岡線を新設すると同時に、那覇を関西空港に次ぐ第2ハブ(拠点)として運用開始。エアバスA320型機を那覇でも整備できるようになり、柔軟な路線展開が可能になる。6月にA320の13号機を受領後、7月から1機を那覇に常駐させる。
 那覇を第2拠点とすることで、那覇発着の国際線を拡充していく。現在1日1往復の那覇−台北線に加え、すでに関空から就航している香港や、ソウル、プサンなどを含む片道4時間以内のアジア方面への国際線就航を目指す。
 LCCターミナルの国際線施設稼働後、最初の便となった台北行きMM923便は、乗客171人を乗せ、午後0時57分に出発した。
うなりくんは果たして認知度高める武器になるのかな?
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篠田麻里子、桐谷美玲、うなりくんが武器
アイドル、女優、ゆるキャラ活用し認知度高めるLCC
2014年3月12日(水)日経ビジネス
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20140310/260809/

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