昔の馬を語りたくなったんで好きな馬を一頭書きます。
19世紀世界最強と言われた馬「Gladiateur」です。
イギリスに渡り三冠、ゴールドカップなどに勝った。19世紀のフランスの国民的英雄として、その名と功績は現在もフランスのロンシャン競馬場正門に銅像と言う形で語り継がれています。
競走成績は19戦16勝。生まれ持っての右前脚のハ行の持病があったため、当時にしてはあまり走ってないです。
当時イギリスの最強古馬決定戦ゴールドカップステークス（Gold Cup Stakes・芝20ハロン）では信じられない伝説的な内容が残されている。
「グラディアトゥールは、先頭の馬から約40馬身以上離れた最後方を走り、競走半ばでは100馬身以上の差が開いていた。だがグラディアトゥールはゴールした時には2着のレガリア（Regalia）に40馬身もの差を付けて勝利した。」
彼の血を引くものは存在するんですかねぇ〜。種牡馬生活はまったく活躍もせず、悲惨な末路になったという話ですが・・。
19世紀世界最強と言われた馬「Gladiateur」です。
イギリスに渡り三冠、ゴールドカップなどに勝った。19世紀のフランスの国民的英雄として、その名と功績は現在もフランスのロンシャン競馬場正門に銅像と言う形で語り継がれています。
競走成績は19戦16勝。生まれ持っての右前脚のハ行の持病があったため、当時にしてはあまり走ってないです。
当時イギリスの最強古馬決定戦ゴールドカップステークス（Gold Cup Stakes・芝20ハロン）では信じられない伝説的な内容が残されている。
「グラディアトゥールは、先頭の馬から約40馬身以上離れた最後方を走り、競走半ばでは100馬身以上の差が開いていた。だがグラディアトゥールはゴールした時には2着のレガリア（Regalia）に40馬身もの差を付けて勝利した。」
彼の血を引くものは存在するんですかねぇ〜。種牡馬生活はまったく活躍もせず、悲惨な末路になったという話ですが・・。
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コメント(8)
「ワールテローの復讐」グラディアトゥール（Gladiateur）
牡 鹿毛 フランス産 １８６２年生 １８７６年死亡
父Monarach 母Miss Gladiator（Gladiator）
小さい時に母馬に右前脚を踏まれ、その生涯を前脚ハ行のハンデを背負いました。仏国産ながら英国でデビューし２歳時３戦１勝。３歳時はハ行がひどくなり、満足に調教も出来ないまま臨んだ英2000ギニーをきわどく首差で勝つと、英ダービーまでは比較的容態が安泰で、当日は3.5倍の１番人気。この大一番を直線するどい追い込みで快勝し「外国産馬は英国ダービーを勝てない」という当時の常識を初めて覆しました。レース後すぐに仏国に凱旋。当時の大レース・パリ大賞(芝3000m)を８馬身差の圧勝で15万人の観客を喜ばせた後英国に戻り、ハ行を休める間もなくセントレジャーに出走。英オークス馬レガリアに３馬身差をつけて優勝し、史上２頭目の英国三冠馬となりました。そしてbrandfordさんも書かれているように圧巻は４歳のアスコットＧＣ(芝4000m)の戦慄。このレースでグラディアトゥールは伝説となりました。グラディアトゥールを語る際は、必ず「ワールテローの復讐」という言葉が使われます。言い出したのはグラディアトゥールが英国ダービーを勝った翌日の仏国新聞で、ワールテローというのは将軍ナポレオンが英国のウェリントン率いる連合軍に大敗を喫した地。グラディアトゥールが英国相手に雪辱を果たしたという意味です。因みに このレースの直後には主戦騎手のグリムショーが交通事故で亡くなります。最後のレースとなったフランスの最強古馬決定戦アンペルール大賞典（Grand Prix de Empereur・芝6400メートル）も何事も無かったように３馬身の差で勝ちました。
彼のサイヤーラインは、本コミュで最初にご紹介したPot 8o's から Waxy1790 、Whalebone1807を経て、Defence1824、The Emperor1841、父のMonarque1852に至るものです。
種牡馬としては全くの期待はずれで、現役時に周囲を唸らせたあの闘志とスタミナは伝えることはできませんでした。産駒のGrandmaster1868を通じてAJC DerbyのGibraltar1887を出したくらいで、実質的には素晴らしい資質も一代で終わりました。「第二のエクリプス」「フランスのエクリプス」とまで言われた名馬も、血統を議論する際「最高の競走馬必ずしも最高の種牡馬にならず」の例として引用されています。
牡 鹿毛 フランス産 １８６２年生 １８７６年死亡
父Monarach 母Miss Gladiator（Gladiator）
小さい時に母馬に右前脚を踏まれ、その生涯を前脚ハ行のハンデを背負いました。仏国産ながら英国でデビューし２歳時３戦１勝。３歳時はハ行がひどくなり、満足に調教も出来ないまま臨んだ英2000ギニーをきわどく首差で勝つと、英ダービーまでは比較的容態が安泰で、当日は3.5倍の１番人気。この大一番を直線するどい追い込みで快勝し「外国産馬は英国ダービーを勝てない」という当時の常識を初めて覆しました。レース後すぐに仏国に凱旋。当時の大レース・パリ大賞(芝3000m)を８馬身差の圧勝で15万人の観客を喜ばせた後英国に戻り、ハ行を休める間もなくセントレジャーに出走。英オークス馬レガリアに３馬身差をつけて優勝し、史上２頭目の英国三冠馬となりました。そしてbrandfordさんも書かれているように圧巻は４歳のアスコットＧＣ(芝4000m)の戦慄。このレースでグラディアトゥールは伝説となりました。グラディアトゥールを語る際は、必ず「ワールテローの復讐」という言葉が使われます。言い出したのはグラディアトゥールが英国ダービーを勝った翌日の仏国新聞で、ワールテローというのは将軍ナポレオンが英国のウェリントン率いる連合軍に大敗を喫した地。グラディアトゥールが英国相手に雪辱を果たしたという意味です。因みに このレースの直後には主戦騎手のグリムショーが交通事故で亡くなります。最後のレースとなったフランスの最強古馬決定戦アンペルール大賞典（Grand Prix de Empereur・芝6400メートル）も何事も無かったように３馬身の差で勝ちました。
彼のサイヤーラインは、本コミュで最初にご紹介したPot 8o's から Waxy1790 、Whalebone1807を経て、Defence1824、The Emperor1841、父のMonarque1852に至るものです。
種牡馬としては全くの期待はずれで、現役時に周囲を唸らせたあの闘志とスタミナは伝えることはできませんでした。産駒のGrandmaster1868を通じてAJC DerbyのGibraltar1887を出したくらいで、実質的には素晴らしい資質も一代で終わりました。「第二のエクリプス」「フランスのエクリプス」とまで言われた名馬も、血統を議論する際「最高の競走馬必ずしも最高の種牡馬にならず」の例として引用されています。
お願いしますよbrandfordさん。
血を紡ぐことが如何に難しいか、サラブレッドの世界ではレースという淘汰を経て、優秀な血を残す使命を担っても固体としての遺伝力、配合におけるニックスの問題で子孫を残せなかった名馬も多かったと思います。現在、我々が見ている世界は偶然の産物かも知れませんが、私は必然として考えます。
長い歴史の中で、東洋の島国から世界に羽ばたく馬が出ることなど私が関わった頃には考えられませんでした。凄い時代に立ち会っているのかもしれません。グラディアトゥールは子孫を繁栄させることはできませんでしたが、彼の残した足跡は無意味ではありません。昔があるから今があるのです。
血を紡ぐことが如何に難しいか、サラブレッドの世界ではレースという淘汰を経て、優秀な血を残す使命を担っても固体としての遺伝力、配合におけるニックスの問題で子孫を残せなかった名馬も多かったと思います。現在、我々が見ている世界は偶然の産物かも知れませんが、私は必然として考えます。
長い歴史の中で、東洋の島国から世界に羽ばたく馬が出ることなど私が関わった頃には考えられませんでした。凄い時代に立ち会っているのかもしれません。グラディアトゥールは子孫を繁栄させることはできませんでしたが、彼の残した足跡は無意味ではありません。昔があるから今があるのです。
ナポレオンの愛馬にも逸話が多いですね。有名なのは「マレンゴ」です。小柄な葦毛のアラブ馬（もしくはバルブ馬）といわれています。６歳でエジプトから輸入され、大勝利を収めたマレンゴの戦い後に名づけられたそうです。足が速く、弾が飛び交う中でも落ち着き、並外れた体力があったそうです。ワーテルローの戦いでもナポレオンを乗せていたといわれますが２３歳ということになります。その後イギリスに連れて行かれ、３８歳まで生きたそうです。
ウェリントン公爵の「コペンハーゲン」は「ダーレーアラビアン」と「ゴドルフィンアラビアン」の両方の血を引いており、父は「ミーチヤ」母は「レディキャサリン」母の父は「ジョンブル」、母は『ラットランドアラビアンと非サラブレッドの猟騎馬（ハンター）を両親に持つ』馬だそうです。お母さんのレディキャサリンは、コペンハーゲンの攻略作戦中に乗馬として従軍していましたが、その時にはお腹に息子の「コペンハーゲン」がいたそうです。彼の名前はそれにちなんでつけられたのかもしれません。この時代は、軍馬も競走馬も明確な区別はなかったようです。コペンハーゲンは１８１１年に１０回、ニューマーケットなどの競馬に出て優勝もしています。ただ彼は、「サラブレッド血統書」に一度は名前が載ったものの、削除されました。ワーテルローの決戦前日に１２時間、当日も１５時間近くほとんど休みなく、指揮するウェリントンを乗せていたそうです。彼は２８歳まで生きて、ウェリントンの領地ハンプシャーに埋葬されたということです。
ウェリントン公爵の「コペンハーゲン」は「ダーレーアラビアン」と「ゴドルフィンアラビアン」の両方の血を引いており、父は「ミーチヤ」母は「レディキャサリン」母の父は「ジョンブル」、母は『ラットランドアラビアンと非サラブレッドの猟騎馬（ハンター）を両親に持つ』馬だそうです。お母さんのレディキャサリンは、コペンハーゲンの攻略作戦中に乗馬として従軍していましたが、その時にはお腹に息子の「コペンハーゲン」がいたそうです。彼の名前はそれにちなんでつけられたのかもしれません。この時代は、軍馬も競走馬も明確な区別はなかったようです。コペンハーゲンは１８１１年に１０回、ニューマーケットなどの競馬に出て優勝もしています。ただ彼は、「サラブレッド血統書」に一度は名前が載ったものの、削除されました。ワーテルローの決戦前日に１２時間、当日も１５時間近くほとんど休みなく、指揮するウェリントンを乗せていたそうです。彼は２８歳まで生きて、ウェリントンの領地ハンプシャーに埋葬されたということです。
国内で強烈な強さを見せているディープインパクトは"英雄"と称されていますが、
自国の無念を晴らしたグラディアトゥールの方がよりその名が似合うような気がします。
ディープインパクトも凱旋門賞を勝てば十分に英雄と名乗れると思いますが、
現時点では･･･
しかしそんなグラディアトゥールは実は酷く見栄えの悪い馬だったとか。
故に国民的英雄像を崩さない為、
彼の姿は気品高く象られた絵画か銅像でしか見れないとか。
破天荒な強さもさることながら、
こういうところにもミステリアスでヒロイックな魅力を感じさせられます。
しかしblandfordさんの張られている画像を見るに写真のような気が･･･
もし本当に(グラディアトゥールの)"写真"だとしたらとんだ法螺話をしてしまいましたね；
自国の無念を晴らしたグラディアトゥールの方がよりその名が似合うような気がします。
ディープインパクトも凱旋門賞を勝てば十分に英雄と名乗れると思いますが、
現時点では･･･
しかしそんなグラディアトゥールは実は酷く見栄えの悪い馬だったとか。
故に国民的英雄像を崩さない為、
彼の姿は気品高く象られた絵画か銅像でしか見れないとか。
破天荒な強さもさることながら、
こういうところにもミステリアスでヒロイックな魅力を感じさせられます。
しかしblandfordさんの張られている画像を見るに写真のような気が･･･
もし本当に(グラディアトゥールの)"写真"だとしたらとんだ法螺話をしてしまいましたね；
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