競馬千夜一夜コミュのヘイリー・ターナー

「ＱｕｅｅｎｏｆＴｕｒｆ」ヘイリー・ターナー（ＨａｙｌｅｙＴｕｒｎｅｒ）

牝・英国産　１９８３年生まれ
初騎乗：２０００年３月２７日
初勝利：２０００年６月４日
ロイヤルアスコット初騎乗：２００５年６月１６日
２００６年、２００７年のシャーガーカップにイギリス代表として出場。
勝利数：２０００年：１勝、２００１年：０勝、２００２年：９勝、２００３年：１４勝、２００４年：３４勝、２００５年：５３勝、２００６年：３６勝、２００７年：５６勝、２００８年：１００勝、２００９年：６１勝、２０１０年：７３勝、２０１１年：８８勝、２０１２年：４８勝（６月５日現在）
【Ｇ?勝利】
ジュライカップ（２０１１年）
ナンソープステークス（２０１１年）

イギリスで“ＱｕｅｅｎｏｆＴｕｒｆ（ターフの女王）”と呼ばれる女性騎手の話です。
彼女の名前はヘイリー・ターナー（ＨａｙｌｅｙＴｕｒｎｅｒ）。
女性初の最優秀見習い騎手に輝き、初めて年間１００勝を挙げた女性騎手。
エリザベス女王が「イギリス競馬の歴史において、こんなに勇敢な女性騎手は見たことがない」と讃える存在です。
その活躍ぶりと「ターフの女王」というより「ターフの妖精」が似会うほどの併せ持つ美貌でイギリス国内でも大きな注目を集めています。
馬ではなく一人の女性騎手の足跡を追ってみたいと思います。

コメント(10)

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[1] mixiユーザー 05月01日 07:42

現在の日本にはＪＲＡの増沢由貴子を始めとして、日本女性騎手最多勝記録を更新中の宮下瞳（名古屋）や、ばんえいの２名を含めて１２名の女性騎手がいます。
世界でも数多くの女性騎手が活躍しています。
引退しましたがベルモントステークスやブリーダーズカップに勝ち、ＪＲＡで騎乗して勝利を挙げた初の女性騎手でもあるジュリー・クローンが有名ですが、ＪＲＡ短期免許女性騎手第１号となるニュージーランドのリサ・クロップ、中山大障害に優勝したロシェル・ロケット（ニュージーランド）などは日本の競馬ファンにも知られるところです。

ヘイリーは１９８３年１月３日にイギリスのノッティンガムに生まれています。
２０００年３月２７日にサウスウェルズ州マーケリス競馬場のリットルウッズハンデキャップにデビューし、初勝利は同年６月４日のポントフラクト競馬場における見習い騎手戦のジェネレート（Ｇｅｎｅｒａｔｅ）でした。
その年は１勝に終わり、翌年は勝ち星を挙げることはできませんでしたが２００２年８月１９日にはブライトン競馬場でブルーストリーク（Blue Streak）とタイムレスチック（Timeless Chick）で１日２勝するなど９勝、以降も順調に成績を上げて２００５年の平地シーズンにおいては４４勝して女性初の最優秀見習い騎手に輝き、６月にはロイヤルアスコットでも初の騎乗を果たしブリタニアハンデキャップで単勝１０１倍のスキッドロウ（Ｓｋｉｄｒｏｗ）に乗り５着になっています。。
２００６年にはリサ・ジョーンズ騎手が持っていた英国女性騎手の年間最多勝レコード(４７勝)を更新する５３勝を記録しています。
そして２００８年１２月３０日の夜に大記録を達成します。
暮れも押し詰まったナイター開催のウルヴァーハンプトン競馬場２Ｒ、この日の午後にリングフィールド競馬場でネルウィンアート（ＮｅｌｗｙｎＡｒｔ）に騎乗して年間の勝利数を９９勝まで伸ばしていたヘイリーは、１６００mのクレーミング競走でムルイットオーバーモーリス（Ｍｕｌｌｉｔｏｖｅｒｍａｕｒｉｃｅ：オッズ８倍）に騎乗して２着のベトゥスイコエド（ＢｅｔｗｓＹＣｏｅｄ）をハナ差の勝利で英国女性騎手として初めて年間１００勝を挙げるという歴史的な偉業を達成して劇的に１年を締めくくりました。
これはイギリスで負担重量の減量がなくて騎乗した女性騎手としては、アレックス・グリーヴス（ＡｌｅｘＧｒｅａｖｅｓ）、エンマ・オゴーマン（ＥｍｍａＯ’Ｇｏｒｍａｎ）、リサ・ジョーンズ（ＬｉｓａＪｏｎｅｓ）騎手に続いて４人目の快挙でした。
ウィリアムヒル社の広報担当デーヴィッド・フッド（David Hood）氏は、「ターナー騎手は英国競馬の新たな人気者です。彼女の１００勝達成の記事をデットーリ騎手の記事の様に社会面に載せないのであれば、それは不公平です」と述べています。

[2] mixiユーザー 05月01日 07:53

アスコット競馬場で行われるシャーガーＣにも第７回（２００６年）から昨年の第１０回まで連続して選出され、武豊や福永、内田博らと腕を競い合っています。
武豊が世界選抜で出た第９回ではイギリスチームのキャプテンも務め、ジーディーネン（ＧｅｅＤｅｅＮｅｎ）に騎乗して優勝しています。

メディアも放っておくわけがなく、競馬番組はもちろんのこと各業界からも引っ張りダコとなりバラエティ番組などにも出演するヘイリー、ブックメーカー各社が競ってシーズン開幕前に「今年のロイヤルアスコットでターナーが勝ち星を挙げる」、「今年中にターナーが英国でG1を獲る」など、続々とターナー絡みの馬券を発売するなど、欧州競馬を代表する顔として活躍することが期待されていました。

そんな彼女を悪夢が襲います。

[3] mixiユーザー 05月01日 08:18

２００９年の英国における芝平地シーズン開幕を３週間後に控えた３月３日の朝でした。
フィル・マッケンティー厩舎の調教に参加していた彼女はゲート練習を行っていた３歳セン馬のオールドセイラムに跨っていたところ、馬がゲート内で暴れて転倒。頭部を強打して意識を失いケンブリッジのアデンブルック総合病院に救急搬送されることになったのです。
幸いにして頭部を含めてどこにも骨折はなく、内臓にも何ら問題がないことが判明したのですが彼女は３月２１日の芝平地開幕日を戦線離脱の状態で迎えることになりました。
イギリスでは怪我で戦列を離れた騎手が復帰する場合は統括団体である英国競馬統括機構（ＢｒｉｔｉｓｈＨｏｒｓｅｒａｃｉｎｇＡｕｔｈｏｒｉｔｙ: ＢＨＡ）が行うメディカルチェックを受けなければならないのですが、ＢＨＡから委託されたメディカルアドバイザーであるマイケル・ターナー（ＭｉｃｈａｅｌＴｕｒｎｅｒ）医師の診察を受けた結果、復帰にゴーサインは出されなかったのです。
落馬事故から１年後の２０１０年３月まで騎乗できないというターナー医師の診断が４月１４日に発表されます。

医師が彼女の騎乗を差し止めた理由は２つあります。
１つは僅かではありましたが脳に腫れが見られたこと。２つめは落馬事故前後に記憶の欠落が見られたこと。日常生活には全く支障がないものの、何かの拍子に意識や視力を突発的に失う「ブラックアウト」を引き起こす可能性があり、騎乗は危険というのが医師の診立てでした。これを受け、ＢＨＡはヘイリー・ターナーに「１年間の資格停止処分」を申し渡したのでした。ヘイリーは「予期してはいましたがショックはとても大きく悲しいです」と述べています。

しかし、丸々１年を棒に振ることを覚悟していたシーズンの半ばでクイーンはターフに帰ってくることになったのです。
必死にリハビリに励んだヘイリーは、自らの体調が「馬に乗らないことが勿体ない」ほどに回復していると自覚して独自に医師の診断を受け、脳の腫れもすっかり引いて、健常人と何ら変わらぬ状態に戻っていることが医学的に確認されたためＢＨＡに対して処分撤回の申し立てを行い再検討を求めました。
そしてＢＨＡが指定した医師によるメディカルチェックにも合格したために資格停止処分が解除されることになったのです。

[4] mixiユーザー 05月01日 08:42

騎乗解禁されて初日となった７月１０日のアスコット競馬場で行われた２歳戦でクイーンは復帰します。
経験馬もいる中で、この日がデビュー戦だったプロンプター（Ｐｒｏｍｐｔｅｒ）を２着に持ってくる手綱さばきを見せて復帰を待ちわびていたファンの大歓声を浴びました。
そして翌１１日にノッティングハム競馬場の第４レースに組まれた３歳ハンデ戦で５番人気のロンボック（Ｌｏｍｂｏｋ）に騎乗して復帰後の初勝利を飾っています。

プロンプターはその後８月２日にチェスター競馬場で行われた芝７ハロンの未勝利戦で２戦目にして勝ち上がり、父である２００５年の英ダービー馬Ｍｏｔｉｖａｔｏｒに産駒として初勝利をもたらしています。
そして、今年の英国クラシックが熱くなっています。
飛びぬけて強い馬がいるわけでもなく、盛り上がる理由は“女性騎手”が英国ダービーに騎乗するかもしれないということです。
騎乗予定はあの復帰戦のパートナーであったプロンプター、実現すれば１９９６年のアレックス・グリーヴス以来史上２人目の女性騎手の英ダービー挑戦となります。
ダービー出場は彼女が騎手を志したときからの夢でもありました。

出場が叶うようにと願わずにいられず、出たら応援せずにはいられません。

[5] mixiユーザー 05月01日 08:47

今年のＷＳＪＳに彼女を呼べばファンも多く競馬場に足を運び盛り上がると思うのですが、いかがですかねＪＲＡ様。

もちろん短期免許でもＯＫですが。

[6] mixiユーザー 12月28日 12:20

イギリスにおける２０１１年“感動を与えた女性スポーツ選手”にヘイリーが選出されました。
更なる活躍を期待したいと思います。

http://www.xfforum.co.uk/threads/6929-11-Award-Winners-announced-at-2011-Jaguar-Academy-of-Sport-Annual-Awards

http://www.jairs.jp/contents/newsprot/2011/51/1.html/?mail2011122802

[7] mixiユーザー 05月26日 05:58

「英ダービー騎乗決定！」

ヘイリー・ターナー騎手が６月２日に行われるエプソムダービーで英ダービートライアルＳ（Ｇ?）３着のＣａｖａｌｅｉｒｏキャヴァレイロ（父ＳｉｒＰｅｒｃｙサーパーシー）に騎乗することが決まりました。
マーカス・トレゴーニング調教師からの依頼を受けたもので、昨年９月のチェプストゥ競馬場で行われた一般戦（ＷｅａｔｈｅｒｂｙｓＰｒｉｖａｔｅＢａｎｋｉｎｇＭａｉｄｅｎＳｔａｋｅｓ）で優勝して以来のコンビ復活です。

女性騎手のダービー騎乗は１９９６年にＰｏｒｔｕｇｕｅｓｅＬｉｌポーツギースリルに騎乗したアレックス・グリーヴス騎手以来で１６年振り２人目となります。
先週の５月１８日にニューベリー競馬場で行われた英オークストライアルの一つになる３歳牝馬の準重賞フィリーズトライアルＳ.（ＳｗｅｔｔｅｎｈａｍＳｔｕｄＦｉｌｌｉｅｓ' ＴｒｉａｌＳｔａｋｅｓ／芝１０ハロン６ヤード）では４月のデビュー戦を４着しただけだった女王陛下の持ち馬Ｍｏｍｅｎｔａｒｙモーメンタリーに乗って８頭立て７番人気という低評価を覆す初勝利に導いた騎乗が話題となったヘイリーですが着実にステップアップしているようです。
因みに１９９６年のポーツギースリルは２０頭立ての最下位でした。

http://www.sportinglife.com/story_get.cgi?STORY_NAME=racing/12/05/24/RACING_Derby_Turner.html

[8] mixiユーザー 06月05日 06:40

「ダービーは最下位」

６月２日に行なわれた第２３３回ダービーでＣａｖａｌｅｉｒｏキャヴァレイロに騎乗したターナー騎手は内々の中団に付けましたが９頭立ての最下位に終わりました。
父ＳｉｒＰｅｒｃｙサーパーシーの初年度産駒キャヴァレイロの親子制覇も叶いませんでした。
レースは圧倒的な１番人気に応えてＣａｍｅｌｏｔキャメロットが圧勝しています。

[9] mixiユーザー 08月12日 08:11

「ＳｈｅｒｇａｒＣｕｐ２０１２」

８月１１日にアスコット競馬場で行われた世界の名騎手１２人が世界選抜、欧州選抜、英・愛選抜、女性騎手選抜の４チーム（各３人）に分かれて総合ポイントを争うシャーガーＣに出場したヘイリー・ターナー騎手が主将を務める女性騎手選抜チームは５４ポイントで４チーム中３位でした。
ターナー騎手は３・６・４・３・３着の２６ポイントで総合２位の成績を収めています。
圧倒的なポイントで優勝したのは武豊騎手が主将を務めた世界選抜、チャドウイック騎手（香港）が１勝、２着３度と大活躍してシルバーサドル賞（最多得点者／４５Ｐ）に輝いています。

http://horseicon.web.fc2.com/shergar-c2012.htm

[10] mixiユーザー 08月23日 18:24

「ターナー騎手が米Ｇ?に優勝」

８月１８日にアメリカのアーリントンパーク競馬場で行われた夏の芝最強牝馬決定戦米Ｇ?ビヴァリーＤ・ステークス（ＢｅｖｅｒｌｙＤ. Ｓｔａｋｅｓ／サラ３歳以上牝馬限定芝９．５ハロン・１０頭立て）にＩ’ｍＡＤｒｅａｍｅｒアイムアドリーマーと遠征したヘイリー・ターナー騎手は中団待機から最後の直線で抜け出して海外初のＧ?に優勝しました。
２３回を数えるこの国際競走で女性騎手としても初めての勝利でした。
２００６年にはフラゴリーネやネオウィズダムの母であるゴレラＧｏｒｅｌｌａ（父ＧｒａｐｅＴｒｅｅＲｏａｄグレイプトゥリーロード）も勝っているレースです。
アイムアドリーマーは父Ｎｏｖｅｒｒｅノヴェール、母ＳｕｍｍｅｒＤｒｅａｍｓサマードリームス（その父ＳａｄｌｅｒｓＷｅｌｌｓ）という血統のアイルランド産５歳牝馬で、これで１４戦５勝、２０１１年５月のダリアＳ（英Ｇ?／ニューマーケット・芝９ハロン）以来となる２つ目のステークス勝ちになります。
ターナー騎手とは３戦２勝となりました。

【レース映像】
http://espn.go.com/horse-racing/story/_/id/8281098/dreamer-big-beverly-d

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