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チャンギで楽しくコミュのプロの対局を見てみよう

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このトピでは、プロの実戦譜を初手から終局まで紹介します。
やはり、プロの対局を、じっと観察したり、棋譜通りに駒を並べたりすることは、棋力向上の礎となります。
なかなか、億劫になりがちなことではありますが、プロの手を少しでも理解しようと、頑張れば、結果たとえ、理解できなかったとしても、ちゃんと頑張った分だけ、自身のパワーにもなっています。

紹介する対局は、2000.4.19に行われた、第10回장기名人戦本選進出者(40名)トーナメント一回戦での
漢:조용희(チョ・ヨンヒ)4段 対 楚:황문수(ファン・ムンス)6段
(プロ段位は、どちらも当時のもの)の棋譜です。

キマ対キマ の初期配置になり、楚の先手で対局開始となりました。

조용희(チョ・ヨンヒ)プロは、現在6段で、2003年度の名人でした。もう、10年前になりますが、JTのイベントで東京にいらしたことのある、金敬中(キン・キョンジュン)9段の次に強いのではないか…という評判もある、もの凄い方です。

황문수(ファン・ムンス)プロは、現在8段で、2005年のプロリーグでは、2位という高位の順位をお持ちです。
現在は、BRAIN TVでの、「프로의 한수」(プロの一手)という番組を、ずーっと連載放送されていらして、その各初期配置からの序盤〜中盤までの、数々の定石布陣とその変化手順の研究紹介を、延々とやっているこの放送は、ぼくが見ていても目が回るほどで、なんとも、素晴らしいです。
時には、とてもついて行けない、頭から溢れ出すかのような、どうしても早口になってしまう解説と、これも、あれも…という多彩な変化手順の紹介が盤上を、踊りまくり…ついつい、真面目な一人漫談のようにも見えてしまい、どうしても笑ってしまいます…ははは、ホント韓国語分からなくても、たぶん見ているだけでおかしくて…もの凄く、面白いと思います!!!この番組もお勧めですね。

アマチュアの分際である私目が、雲上の方々の手の解説など不可能ですが、気がついたことだけでも、時折、触れたり、途中で、アマで初心者の私たちでも考えやすいように、3択式の次の一手問題なんかも出題して参りますね。
もちろん、途中で何かコメントを入れても自由です。

図は、2手進んだら、その図を載せるように致します。

ゆっくり、のんびりとしたトピになると思いますので、改めてどうぞよろしくお願いいたしますね。

繰り返しますが、プロ公式対局の棋譜は、アマの私たちには、すぐにはとてもその手の意味が分からない場合もあるでしょう。
しかし、駒を並べてみるだけでも、きっと有益な勉強になるはずです。

何か、このトピへのリクエストなどありましたら、お気軽にどうぞ。

コメント(88)

では、手を進めます。

39)53楚馬74打象
40)85兵75 →左図
41)74楚馬55
42)90漢車84 →中図
43)55楚馬36
44)50漢包70 →右図

となりました。
漢の側から、仕掛けが始まりました。

38手目の正解も、そんな仕掛けの第一歩です。
目の前の小さな駒損(漢象=3点、卒=2点 との交換)を基点にして、敵陣に積極的に迫るという、攻めの迫力を目指しています。また、66兵を58漢馬でしっかり支えることにもなりました。

40)85兵75の手が、74楚馬の取りになっているし、90漢車も真っ直ぐ通りました。そして、42)90漢車84として、54の楚象の取りを見せました。

楚は、54の象の逃げや守りには目もくれず、43)55楚馬36としたのですが、ここは、33楚包51と、一旦守る手もあったと思います。先ほど、漢象と卒との交換があったので、やや駒得している楚は、今度は逆に、スピードと迫力で漢に遅れをとってはいけないと考えた手でしょう。

43)55楚馬36は、78漢包の動きを事前にけん制している意味があります。すなわち「どこかで78漢包が動いたら、36楚馬28打馬と、只取りしてしまうよ」という手を見せているわけです。
また、36楚馬57と、攻めが展開していくことも考えられますね。この実現の為には、やはり、33楚包51の手がどこかで必要となります。

44)50漢包70と、漢は引き続き71楚車の取りを狙った手で、先手を維持しようという手を指しましたね。

ここら辺の、お互いが「先手」を取ろうとする手の応酬は、チャンギらしいやり取りです。

さて…この71楚車は…逃げないとね…
逃げるのは、どこがいいかなー…(←問題じゃあないよ)
【補足】
上のコメントに1つだけ補足します。
33楚包51とは、できない理由がありました。

もう一度、44手目までの図を再掲しましたが、ここでもし、33楚包が51に居たとしたら…

61楚車が、かなり危険な状態にあることが分かりますね?
まだ、44楚象67と、なんとか70漢包の利きを防ぐ方法があるので、61楚車は詰んではいませんが、かなり苦しい状態に追い込まれてしまうわけですね。

ですから、先ほど私は「どこかで、33楚包51が必要」などと書いてしまいましたが、61楚車の横道を自ら塞いでしまう、33楚包51の手はあまり良い手とは言えない訳です。

実際の対局者は、この流れを瞬時に察知して、33楚包51の手は指さず、55楚馬36と指して行った訳です。

さすが、プロ…あっしは、アマ…とほほ…
では、この先に進みます。

45)61楚車1
46)84漢車54打象→左図
47)1楚車81
48)70漢包50→中図
49)33楚包51
50)54漢車64→右図

と、なりました。
さあ、51手目の楚の手番なのですが、ここで楚は、今すぐに
敵からの速い攻めもなく、また逆に、自分からの急な攻めもないと今の形勢を判断し、安宮(안궁/アングン 自陣の宮内を整備して、守りを整える手のこと)を目指し、
51)42楚41 の手を指しました。

さて、漢はこの手を逃さずに攻めます。
何でもない、自然な手に見える 51)42楚41 の手ですが、実は危険を孕んでいました。

52)64漢車62 とされ、52楚士を守るために
53)32楚士42 と、手順にアングンが進んだので、これで良かったようにも見えるのですが…



さー、では久しぶりに、ここで次の1手問題にします。
次の、漢の54手目の予想を、以下の中から選んで下さい。


A)66兵65
B)27兵26
C)その他

【ヒント】
目の前の両取りを目指しましょう!!!
じゃあ、「C)その他」にします!
えっ?!その他は何か?って、以下にヒントを。

51の補足に
「44楚象67と、なんとか70漢包の利きを防ぐ方法が
 あるので、61楚車は詰んではいませんが、・・・」
とありますが、
 44楚象67の後、66漢兵56、67楚象44に
 47漢象64で楚車は詰んでいませんか?
「C)その他」で
両取りの筋がみえました〜。
>54

ごんジろうさんの、素晴らしい読みが炸裂しています。
ちょっと、解説しておきますね。

上図をご覧下さい。

ごんジろうさんの読みは正しく、この駒形では、既に61楚車は詰みに至っちゃっていますね。
ぼくは、まだ終盤ではないので「楚車が、窮屈で不利な形になる」という辺りまで読んで、あまり気にせず次に進んでしまいましたが、ごんジろうさんは、しっかり精査されましたね。
さ・す・が!!!
忙しいんだか、時間があるのか、早見えなのか…とにかく、大したもんです。

ホント。
このように、51楚包が存在する変化図だと、もう、61楚車は、横には逃れる所もなく、完全に詰んじゃっていますね。

実際の対局では、楚が、33楚包51という手を指さなかったのを見ても、実際に対局された両先生とも、この変化手順のことは既に何手も前から、読みの内に入っていたことでしょう。


ねーねー、ところでさー…
[C その他]選択の場合は、その手も書き込んでほしいんですけどね…

なんか…書きにくいみたいですか?へー?
それでは。
「C)その他」 47漢象64

どうして前にこの手が生じていなかったのかを
みたら、64の位置に漢車がいたのですね。
>56 の 中央図

右図の棋譜が正しいので、後からお気づきかも知れませんでしたが、
中央図面下の解説コメントに、棋譜記号の書き間違いがありました。
今、ここでは作図ができないのと、後から直しても、コメントの順番がずれてしまうので、あえて、ここに訂正文を持って来ました。
この間、もし悩まれていた方がいらしたら、すみませんでした。
下記をご参照下さい。


1行目:漢は66兵55として…× → 漢は66兵56として…○

その次の行:
67楚象は、47、39、35、90…×

67楚象は、44、39、35、90…○

象は、同地点からの行きと帰りでは、道が異なるのがポイントです。
ミョクのある・なしが変化するのは、面白い点ですし、ここを考慮した作戦の組み立ても、バリエーションが増して、なかなかワクワクしますね。

どうぞよろしく。
じゃあ、「C)その他」にします!
えっ?!「その他」は何か?って、以下にヒントを。
で当然「47漢象64」ですよ!!

「目の前の両取りを目指しましょう!!! 」があまりに
ハッキリしてしまうので、こんな書き方をしました。
アレッ!もっといい手があるのかな?だとしても
実戦ではこの手を選択するでしょうねぇ〜。

この結果は、投了もあるのか?それとも(車:馬×2)
交換になるんですかね?!
ははは。
この連休の最終日、7/17に正解を発表します。
それまでは、引き続き次の1手問題の回答を受け付けますね。
今までの手順で、何かご質問とかありますか?
何でも好きなこと書いて、遊んで下さいね。

正解発表の後は、この後、ワクワクする逆襲を目指す楚の手順も紹介して行きます。

お楽しみに(^^)
では、次の1手、正解を発表します。

正解は、C:54)47漢象64 です。
ヒントが思いっきり過ぎましたかね…はははー。

しかし…
今、この時点で振り返ってみると、

43)55楚馬36 

この手が、どうだったんでしょうか…?
今、64の漢象に、36楚馬と81楚車との両取りをかけられちゃいましたね。
こりゃあ、楚は、36の楚馬は諦めて、81楚車を逃げないとならないですよね。
結果、この36楚馬は、只死にしそうに見えるのですが…
ふふふ…←楚の不気味な笑み。
さあ、無意味に見える手を、意味のある手にするのも、プロの技ですね。

以下、以下のように手が進みました。

55)81楚車88
56)78漢包38 →左図

55)の手は、チャンギの精神である、逃げながらの78漢包取りを目指すという、一石二鳥の積極性が出ている手ですね。
只逃げるだけでなく、先手を取り返すぞ!!!という手です。

56)の手は、更なる一石二鳥で返す手ですね。
じゃあ、78包を逃げながら、また、88楚車取りですよー。
相変わらず、36楚馬との両取りは継続だもんねー、へへへー。
という手です。

ここら辺、1手1手の先手番の取り合いの応酬が、激しいところで、ワクワクしますね。
果たして…この先、どうなって行くのでしょうか?

さあ、ここでまた次の一手問題とします。
楚の次の手<57)手目>を、以下の中から予想して下さい。


A)61楚包68打馬将
B)88楚車68打馬
C)その他

ヒント:こんな手ですか!?ビックリしちゃうよなー
ビックリしちゃうような手で考えてみました。

C)その他
57)43楚包49打士
これを59の士で取り返せば
51楚包54で馬取りを消しながらチャングン
漢で取れば
36漢馬28打馬と馬を取りながら馬を逃げ
38漢包では車を取らせないようにする。

楚の方に都合のいい手しか読んでいませんが^^
もう少し考えてみたところ
57)43楚包49打士
はチャングンでないので放置されて
次ぎに38漢包88打車とされて困りそうです。
28漢馬にもヒモがついちゃいますし。

そこで、
C)その他
57)36楚馬48ではどうでしょうか?

ここで58)49士48打馬なら
59)43楚包48打包

#ポマサンさんには回答差し替えの許可を
いただいております。
あっさり認めていただけたので両方間違っているのかも
しれませんが‥(笑
誰か応援・賛同してください。 ^^
いろいろな手があるものですね!!
私は、当初どおり
 B)88楚車68打馬
と予想することにしますが、実践では
車を大事にするので、 kubotaさんの
 C)その他:57)36楚馬48
と指すかもしれません。
ただし、都合よく
 58)49漢士48打馬
としてくれるかはではなく
 58)50漢包48打馬
に期待してですけれどね(^^)

もちろん、kubotaさんの読みにある
 58)49漢士48打馬
 59)43楚包48打士
なら十分だと思います。
>ごんジろうさん
そうですね。包で取られる手をウッカリ
してました。(汗
車と馬2枚の交換になるのがこの場合の
最善なのでしょうかね。
ごめん、ごめん。だいぶ間が開いちゃったね。
今夜、正解発表して、手を進めますのでお楽しみに。
では、62番出題、次の1手<第5問>の正解を発表します。

正解は
C)その他 57)36楚馬48 でした。
kubotaさん、お見事でした。

アマの目にも、一見何となく目の前の車取りを凌いだだけの、苦し紛れの手のようにも見えて、ちょっとビックリしちゃいます。
ですが、よーく見てみると、自分の車取りの上を行くような、相手の漢に迫る反撃を含んだ、味わいのある手なんですね。

次のコメントに、手順を進めながら少し解説してみますね。
ごんジろうさんの、65番にある

>ただし、都合よく
 58)49漢士48打馬
としてくれるかはではなく
 58)50漢包48打馬
に期待してですけれどね(^^)

というところは、面白い台詞です。以下、詳しく説明します。

左図のように、実戦譜では
58)49漢士48打馬
と、指していますが
もし、
58)50漢包48打馬
と、指してしまうと…
中央図のように、次に、59)88楚車90将 で、漢は詰まされてしまうのです。
このように、楚は単に、車を逃げたりするのではなく、60漢・49士・59士、という、今の漢が、宮内でどんな状態にあるのか、その陣形をよく見極めた上で、反撃を含んだ指し回しをしているわけです。
しかし、車と馬との両取りを掛けられてからの反撃ですので、この苦心の指し回しの末でも、結果、楚にとっては、何とか「馬(5点)を捨てて、漢士(3点)を得た」ということになりました。これでも、やや少し不利な捌き合いになったのは残念でしたが、こうやって、漢の指し手の選択を制限させるような指し回しで、被害を最小限に食い止めることができましたし、楚にとっても、今後に希望をもたらす展開となりました。

ここら辺の楚の反撃は、なかなかプロらしい、渋い指し回しだと思います。

実戦は、

57)36楚馬48 
58)49漢士48打馬  → 左図
59)43楚包48打士
60)60漢49  → 右図

と、進んで行きました。
【変化補足】

実戦の、60)60漢49 ではなく、
60)59漢士49 としたらどうなって行くのでしょうか?

上図のように、漢は一気に潰されてしまう危険があります。
では、実戦の手を進めます。

互いに、宮内の陣形を立て直し、楚は23馬、漢は28馬の活用を考えています。
↑71番で
61)48漢包43将
62)50漢包48
63)88楚車89
64)38漢包60
65)24卒25
66)27兵37
と、進んだ後

67)23楚馬35
68)37兵36 →左図
69)35楚馬54 →中図
と、進んで行きました。

この間、楚の23馬は、→35→54 と動いています。
兵に追っかけられて、逃げているだけの行きどころも侭ならないような
馬にも見えますが、54は良い位置で、今後良い働きができそうです。

対する、漢の28馬は、数手前から自由に動けない状態にありました。
その理由は、63)88楚車89 →右図
の時点で、もし、この58漢馬がどこかに動いてしまうと
41楚包と89楚車の利きの焦点が、59漢士に来るので
すぐに、入宮されてしまうのが見えているからです。
ここから入宮されてしまっては、漢の宮内守備は崩壊してしまいます。

ですので、この時点で
?漢の士が1つしかないこと。
?58漢馬が動き辛いこと。
を、大局的に考慮してみると、先ほどの次の一手出題以降の手順にある
楚の駒損など、スッキリ解消してなお余りある、駒の働きの良さで、
楚が優位に立っていると、判断できるでしょう。
漢にしてみれば、この動き辛い28漢馬を、今後動きやすい生きた駒に
することができれば、先ほどの駒得が生き、再び有利な情勢へと運ぶ
ことができるでしょう。

さて、ではここで「次の一手問題」にします。
次の、漢の70手目を下記より予想して下さい。

A:70)28漢馬40
B:70)58漢馬77
C:70)その他

【ヒント】
正解は、実は漢の悪手だったのです。
ちょっと、↑72のコメントが表現不足であったのと、棋譜の間違いがありましたので、以下の通り訂正します。

まず、
>対する、漢の28馬は、数手前から自由に動けない状態にありました。
ここのところですが、

?漢の28馬は、楚の馬が、67)23楚馬35 と出てきたところを、
68)37兵36 と追いかける手を指したことで、動きづらくなりました。

また、
>もし、この58漢馬がどこかに動いてしまうと
41楚包と89楚車の利きの焦点が、59漢士に来るので
すぐに、入宮されてしまうのが見えているからです。
ここのところも、

?また、58漢馬も、もしどこかに動いてしまうと、51楚包と89楚車の利きの焦点が、59漢士に来てしまうい、すぐに、この59地点から入宮されてしまうので、今は、動けない状態になっているわけです。

と、解説し直します。

このように、両者の馬だけを見ると、先ほどの楚馬と漢士との交換で、明らかに漢の方が有利なようでもありますが、実は、漢のこの2つの馬は、このように動きの悪い駒になっています。ですから、大局的に見ると、決して、漢は、この先ほどの捌き合いから得た駒得が、今の局面に生きている状況だとは考えにくいわけですね。
だいたい…
プロの悪手を予想するというのも、難しいもんでしょうかね?
ちょっと、こんなのも面白いかなーと思ってやってみたんですけどね。へへへ。

じゃあ、次の一手、正解を発表します。

正解は、B:70)58漢馬77 です。

それでは、なんでこの手が悪手だったのでしょうか?

この手を指した時の漢の考えは、おそらく以下のようなものでしょう。
「楚馬が行くところに窮して、54に戻ったから、51楚包のタリがダブったぞ!!!使いづらくて困っていた、こっちの58馬だったけど、今なら、89楚車取りの先手で動ける。こりゃあ、チャンスだ!!!」

さー、この千鳥足のように戻って来た54楚馬ですが、この
23→35→54 という動きに、相手の悪手を誘う意味が入っていたとしたら…
凄すぎる手順ですね。

では、この悪手、70)58漢馬77 を咎める、楚の次の一手を、また問題にします。
次の、楚の71手目を、以下の中から、予想して下さい。
この71手目の楚の手が明らかになれば、70手目の漢の手が、どうして悪手だったのかもはっきりします。

A:71)89楚車59打士将
B:71)89楚車87
C:71)89楚車88

今回は、その他をナシにしましたので、ノーヒントです。
この中で、一番良い手はどれかを、考えてみましょう。

一般的に言いますと、チャンギの良い手には…
速い攻め、太い攻め、先手を取る、安宮をする、などがあります。
そして、いつも「一石二鳥の手」を考えることが大切です。即ち、
?一手で、守りながら攻める。
?両取りをかける。
?両チャングンをかける。
?相手の駒を自由にさせないように、そして自分の駒は自由自在に利きが多く、機敏に動きやすく、攻守に活躍するように、攻めたり守ったりする。
?次の相手の手番で、自由な手を指せないように工夫しておく。
このようなことを考えながら指すと、局面は好転して行くことでしょう。

そして、どんな局面でも、最も大切なことは…
決して諦めないで、良い手を発見する努力をすることです。
いつでもです。有利な時でも、不利な時でも。
C:71)89楚車88  と指したいですね。

69)35楚馬54 の車取りに対して
70)58漢馬77 は車馬取りですから、
通常なら悪くても車交換というところなのでしょうけれども
車を逃げて48漢包に当てることで、54楚馬と取られても
88楚車48打包将とでき、さらに28漢馬も取れるので。

それにしても54楚馬62打車を選択肢にあげないのは、
親切心なんですかね。それとも解説が面倒だから(^^;
>それにしても54楚馬62打車を選択肢にあげないのは、…

うっかりだよねー(^^)あげてもよかったよなー。
ごんジろうさんの指摘があったので、この部分の解説を補足しておきます。
以下、次の一手を考える上でのヒントにもして下さい。

74番の図通り、54楚馬は、62漢車への当りになってます。
こりゃあ、大事なポイントです。うっかりしちゃあいけませんね。
アマ丸出しですよね…とほほ。

前述した通り、漢にしてみれば、89楚車と51楚包の睨みが、嫌で嫌で、ここは、51楚包のタリがダブった瞬間を利用して、互いの車を交換してしまうことで、楚からのこの筋への攻撃を凌いでしまおう、という狙いから、70)58漢馬77 という手を指したとも考えられるわけです。
同じく
C:71)89楚車88
でしょうか。

77漢馬58で包取りを受けながら
48包が車取りになっているので最悪車交換と
思っていたら、実は車が取れなくてビックリと
いった感じでしょうか?
なるほど…
みんないろいろ考えてますね−。なかなか良い読みですね。
だいぶ、ほったらかしにしていたので、今夜更新しますね。
では、次の一手(第6問)の正解を発表します。
正解は C:71)89楚車88 です。
ごんジろうさん、kubotaさん、正解です。読みも正しいです。
さすがですね(^‐^)この三択なら、ちょっと考えやすかったかな?

上図の、この71手目を見れば、なぜ、70)58漢馬77の
89楚車取りの手が悪手になるのかも、ハッキリしますね。
楚は、手順に89楚車88と、77漢馬からの当りを避けながら、
今度は43楚包との連携で、48漢包への突入と、継続した62漢車の取り
も見せるという、非常に上手に複合された攻撃的な手で返しました。
このように「ただ、逃げるだけでなく、同時に、攻める手を目指す」という
チャンギ精神に則った一石二鳥の手が炸裂した瞬間で、漢はこれらの
複合された楚の狙いを、すべて解消するのは難しく一気に劣勢になって
しまいました。
互いの車交換の後、ちょっと前までとても不自由に見えた81楚車でしたが
敵陣に進出してからは、非常に、強力な車に変身しました。
先程まで完璧に見えた漢の安宮も、51楚包と89楚車との十字の睨みが、
59に集中する為、58漢馬が容易に動けないだけでなく、49漢は、
59漢士を直接守っている役割もしているので、50や39、40地点へと
移動し辛い形になってしまったことも、守り辛い格好となってしまっています。
漢は「2つの漢馬の働きさえ良くなれば、先程の、楚馬・漢士交換による
駒得も活き、優位になる」という読み筋が、優先していたようです。
おそらく、残った互いの車交換を迫ることで、駒得維持の継続と、楚からの
攻め筋の根本になっている駒(楚車)も絶つ、一石二鳥のチャンスだと、
51楚包のタリがダブった、54楚馬を見て判断したのではないかと
考えられます。
70手目では、62漢車61と、54楚馬からの当りを外しておくだけの
ような手で、楚に手を渡したとしても、本譜のように、楚から決定的な
急所への攻めを受けるような手順は、まだ、なかったと思われます。
この、漢の70手目の悪手と、楚の緩みのない次の手、71手目が
勝負の分かれ目となりました。
72)60漢包54打馬
54楚馬を取らないと、62漢車を取られてしまいますね。
しかし、そんなことよりも、48楚包を守る術がないと
もう、かなり負けを覚悟していると思われる、漢の手です。

73手目以降、楚車が漢の宮内に入宮し攻めが続きます。
漢の宮内は、有効な守備の手もなく、攻められるままに
ガラガラと崩壊して行きます。
楚は、気持ちの良い手が続き、勝利も目の前です。

使い辛かった、28漢馬でしたが、やっと動けたと思ったら
なんと、49の最悪の地点への移動とは…皮肉なものです。

反面、楚の駒は、活き活きして見えますね。
では、終局までの図を載せますね。
67楚象は大活躍で、最後までよく利いてますね〜
このように、終盤に敵陣に居座り続け、相手の宮に睨みを利かせ、入宮した(しようとする)味方の他の駒にとっての支えにもなっていますし、相手の「将」を縛りつけるような効果も充分で、ホント、強力な存在となります。

81手目の楚のチャングンで、漢は詰まされました。

漢の조용희(チョ・ヨンヒ)プロ4段(当時)は、負け。
楚の황문수(ファン・ムンス)プロ6段(当時)の、完勝となりました。

*「完勝」という表現は「詰み」による勝ちという意味です。
両者ともに詰みに至らない場合には、プロの対局では、残り駒点数による「判定勝(判定負)」というやり方で、勝者・敗者を決定する場合もあります。

最後の解説と、初手〜終局までの棋譜を、また後日載せます。

とりあえず、ダラダラとした、長期にわたるトピ(最初の予定より、3ヶ月遅れになりますか?)でしたが、熱心に読んでいただいた方々、次の一手問題に参加してくださった方々、ありがとうございました。

ここまでのコメントから、次の一手問題の、最多正解者を確認し、賞としてチャンギ駒をお送り致します。
では、今夜は一旦ここまでにします。
連載お疲れさまでした。どうもありがとうございました。

質問なのですが、投了のタイミングについてです。
今回は詰みまで指されていましたが
チャンギの場合、プロの対局でも詰みまで指すということ
の方が多いのでしょうか?
日本将棋のプロの対局の場合ほとんど詰みまで指さないで
投了というケースがほとんどだと思います。

今回の場合71手目あたりで日本将棋ならば
投了してもおかしくはないと思うのですが、
チャンギの場合、逆に最後まで指さないと失礼に
あたるなんていう文化があるのでしょうか?
そのあたりの違いがあれば解説よろしくお願いします。
>投了のタイミング について。

この対局なら、たしかに72手目以降は、漢に局面が好転する手順がないので、ここで投了ということも充分ありますね。
チャンギでも、日本将棋のように「詰み、そのもの」に至る前段階での投了の方が、実際にはずっと多いですね。
この対局は、テレビでも放映されていましたし、手数が短かったため(プロの対局での1局の総手数は、平均で、約100〜130手 ぐらいだと思います)、放送時間の余りのこととか、初心者の視聴者にも分かりやすい終局図を…と、いろいろ考慮したんだと思います。
負けが見えてる、漢の조용희(チョ・ヨンヒ)プロ4段(当時)にとっては、とっくに投了したいのに、辛い時間だったと思いますが、ファンへのサービス精神から、このような、詰みの最後までの図を紹介しようということになったんだと思います。
コメントありがとうございます。
日本将棋と同じということで理解しました。
NHKのテレビ将棋の場合でも、
結構わかりやすいところまで指してくれる時
が多いですよね。
日本将棋も、もうちょっとは、棋力アップしないとなー…
どうしても、やっぱりチャンギばかりやってしまっている私です。
いずれ、しょうぎを一から憶えた韓国の小学生に負ける日が来るのが、先かも知れません…(いや、もうとっくに来ていたりして…)


あと、1つだけ補足説明します。

韓国語では「던짐(=トンジム。「投げ」の意味)」と言いますが、これは、日本語での「投了」と同じです。
相手が、던짐=投了した場合の勝利も、やはり「完勝」という表現を用います。
どうも、もうすっかり時が経ってしまいましたが、このトピでの「次の一手問題」の、最多正解者を発表します。(以下、敬称略)
まず、このトピの頭からもう一度振り返って、整理してみました。

【第1問(23手目)】(出題:23番、正解発表:34番)
参加者:馬形進、ごんジろう、kubota、takodori
正解者:ごんジろう、kubota

【第2問(24手目)】(出題:35番、正解発表:39番)
参加者:kubota、ごんジろう
正解者:ごんジろう

【第3問(38手目)】(出題:45番、正解発表:48番)
参加者:馬形進、kubota
正解者:kubota

【第4問(54手目)】(出題:53番、正解発表:61番)
参加者:kubota、ごんジろう
正解者:kubota、ごんジろう

【第5問(57手目)】(出題:62番、正解発表:68番)
参加者:kubota、ごんジろう
正解者:kubota

【第6問(70手目)】(出題:72番、正解発表:74番)
参加者、正解者:なし

【第7問(71手目)】(出題:74番、正解発表:80番)
参加者:ごんジろう、kubota
正解者:ごんジろう、kubota

以上の結果から「第1回 チャンギスタイル次の一手名人戦」優勝者は!?!? 
♪ドコドコドコドコ… ←盛り上げドラムの音のつもり…
kubotaさん!
でした。おめでとうございます。計7問中5問正解でした。
ごんジろうさんが、4問正解で際どい勝負でしたね。
他の参加者の皆さんも、次の一手予想をしながら、このトピでも楽しく遊んでくれました。
kubotaさんには、優勝賞品としてチャンギ駒をお送りしますので、今一度、お届け先の住所・電話番号を、ぼく宛にメッセージして下さいね。

この対局では「プロでも、アマよりもずっと次元の高い所で、うっかりすることもある」という、できるだけ手筋が分かりやすい棋譜を選んで、敢えて採用しました。
繰り返しますが、負けた、漢:조용희(チョ・ヨンヒ)プロ4段(当時)は、プロの中でもトップクラスの方で、この対局でも、序〜中盤の指し回しが巧く行き、リードしていたのに、1手の悪手(70手目)で一気に崩れてしまった、痛恨の対局だった思います。チョ・ヨンヒ先生にとっては、とても珍しい悪手でしたので、忘れてしまいたいような対局の1つだと思うのですが、だからこそ、数少ないうっかりでの敗局棋譜でしたし、アマの私たちにとっては、それでもまだ理解しやすかった訳ですね。
次回には、いつもの、うっかりがはっきりしないような、プロの対局を、頑張って紹介しようかと思っています。
では、次の機会にまた遊びましょうね。
>ポマサンさん
こんにちは、駒、届きました。
どうもありがとうございました。

こちらでもなんとか、チャンギ仲間が増えるように
これからもがんばりたいと思いますので
よろしくお願いします。^^。ではでは。

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