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SFハンドブック ハヤカワ文庫コミュの「楽園の泉」/アーサー・C.クラーク

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先日亡くなったアーサー・C.クラークの「楽園の泉」を読む。
ちょうどこの本を読んでいる最中に作者が亡くなり何だか不思議な感じだった。同じ内容なのに生前と死後では受ける印象が違うのだ。
いつも彼の作品を読むとき遠く離れたスリランカの素晴らしい個人島でクラーク卿が執筆している姿を想像していた。
その彼がもういない・・・。

今作は今までの作品と少し雰囲気が違っているような気がする。
近未来のSFなのに歴史小説のように始まる。物語の前半の場所たぶんスリランカをイメージした時代が逆行したような王の生活と自然な描写が異色な感じがした。

物語は主人公のモーガンが宇宙と地球を結ぶ全長4万キロの宇宙エレベータを建造して行く話。これが建設されればロケットのように巨大な資金や資源を使わず誰でも簡単に宇宙に行ける。この物語では静止衛星のようなところと地表を細い強力な繊維で結び、小さな箱のようなエレベーターで行き来する。建設予定地になるところは気象の影響が少ない赤道にある高い山でしか可能でなく、その一番ベストな場所には古い寺院が建っていた・・。後半はこのような巨大な建造物に付きもののハラハラする事故救出劇が面白い。

もちろん小説は面白いが、クラークの世代のSFは古典的だ。その後”サイバーパンク”が出てきて、最近「ハイペリオン」のようなメタSFが出てくると、牧歌的な安心して読めるSFという気がする。けど十分に完成度の高い作品であることは間違いない。クラークの死は一つの時代が終わったことを象徴していると思います。

コメント(1)

サー・クラークが亡くなってもうかなり年月が経ちました。
一冊だけ読めなかったのが「殺された2001年」
引っ越しで無くしてしまいました。
3001年は途中で投げ出しました(笑)
ファンとしてはあるまじき行為。

クラークとの出会いは中学1年の時、課外授業で2001年を観たときでした。
他の級友とかにはかなり不評でしたが、物凄く考えさせられる物語で、
ずっと追っかけをやっていました。

訃報を聞いた時はとうとう来たかと思いました。

ポストポリオ症候群で足が弱っていましたが、スリランカに移住してダイビングすることで、
楽しい生活を送っていたとドキュメンタリーでみました。

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