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SFハンドブック ハヤカワ文庫コミュの竜の卵/ロバート・L・フォワード

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ロバート・L・フォワードはSF作家でもあるが”本物”の物理学者で重力理論、宇宙航法の専門家、科学的な正確さが気持ちがいい。SFにありがちな破綻もない。難しい理論をとてもわかりやすくイメージさせてくれました。

物語は太陽系に中性子星(超新星の爆発の残り、パルサー)が接近していることに科学者が気づくところから始まる。「竜の卵」と名付けられたこの星は直径はわずか20kmなのに670億Gの凄まじい重力だった。2049年人類は宇宙船セントジョージ号でこの星の観測を始める。その凄まじい星に知的生物が存在していようとは・・・。

物語の構成は星を調べる人類と中性子星で生きている知的生命チーラの物語が交互に展開していく。最初、観測していく科学者がメインに物語が進んでいくが、だんだんナメクジのようなチーラがどんどん進化して物語が盛り上がってていく。チーラの描写が最高に面白い。単行本の最後に挿絵が書いてあるが、僕のイメージしていたものとは全然違っていた。ナメクジか〜、もう少し昆虫のようなイメージだった。
また中性子星は20km直径、自転が0.2秒で一回転、重力670億Gで、チーラは3mmの大きさの知的生物。1日が0.2秒で37分が彼らの一生、彼らと人間の時間の相互感覚が100万倍違う所が面白い。もちろんチーラの生活を描くときは彼らの時間に合わせてあります。
そんな全然時間感覚が違う知的生物が人類と実際にコンタクトをとるシーンは見物です。凄まじい時間感覚のずれがこの本のミソでもありますね。

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