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SFハンドブック ハヤカワ文庫コミュのニューロマンサー/ウィリアム・ギブスン

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やっとのことで読み終えました。忙しかった事もありますが約一ヶ月もかかりました(笑)

”サイバーパンク”は本当に読むのに苦労します。容易に映像が浮かぶような文体ではなく、この小説の表紙のようなモザイクがちりばめられているようなオリジナルな用語単語の羅列、それがまたかっこいいのですけど。

かっこいいけど難しい「サイバーパンク」、まるで映画で言えば「ヌーヴェルヴァーグ」のようなものでしょうか。

「サイバーパンク」の代名詞的SF小説のこの「ニューロマンサー」。1984年カナダで出版されヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞、フィリップ・K・ディック賞、ディトマー賞とあらゆる賞を総なめしてSFの歴史を覆す傑作。「マトリックス」「攻殻機動隊」「AKIRA」にも影響を与える。物語は「港の空の色は、空きチャンネルに合わせたTVの色だった。」というフレーズから始まる。村上春樹の「ノルウェーの森」かレイ・ブラッドベリの「火星年代記」並に良い出だしだ。巨大なネットが世界を多い、人々はサイバー技術で体を改造している時代、舞台は千葉シティ(千葉というところがかっこいい)、主人公のケイスは凄腕のハッカーだったがある仕事で失敗してサイバースペースで入れない体にされてしまう。その体を直すのは途方もないお金と技術がいる。ある日ケイスにその体を直す条件で仕事が依頼された。なにかやばい匂いのする仕事だ・・。謎の依頼者アミテージ、女殺し屋モリィ、幻想空間を生み出すリヴィエラ、ザイオン人、ハイパーAI冬寂(ウィンター・ミュート)、など魅力的なキャラクターが次々と出てくる。主人公はネットの海へ脳死を繰り返しながら潜っていく・・・。

1984年と言うと僕が中ニのときでコンピュータはあったがまだネットなんてまったく知らなかった時代だ。ファミコンで遊んでYMOを聞くぐらいの時代だ。そんなときに24年も前にネットの海へダイブしていく話はショッキングだったでしょう。いろいろな表現に多大なる影響を与えたに違いありません。
「マトリックス」という言葉も出てきますし、まさに”原点”なSF作品。

読むのに多少難しいですが、めちゃくちゃ面白い作品です。
そしてまさに原点なので、今のネット社会を描くSFを紐解くのに読んでおくと良いかもしれません。

お勧めです!「ニューロマンサー」の世界に没入(ジャック・イン)!

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