何とかナルナル?!プリキュア５コミュのGoプリンセスプリキュア総括

『ごきげんよう♪プリンセスプリキュア♪（感想）』
＜強く優しく美しく＞
「冷たい檻に閉ざされ夢…帰していただきますわ。お覚悟は、よろしくて！」
歴代のヒーロー＆ヒロインもので、こんな決めセリフを言った者がいたであろうか？！ある意味、今から戦う相手に対しても、気遣いを含んだ言葉使いである。パーティードレスの様な衣装を着て、レース柄やキラキラ輝く背景でキュアフローラがこのセリフを言った時、「コレは、スゴイスーパーヒロインが現れてしまった！」とときめいてしまった。そして、倒した相手に対して、
「ごきげんよう」
と声を掛ける。何ともカッコいいではないか！

いわゆる『アニメヲタク』と言うことで、日本のアニメ・特撮は「ほとんど創世記（笑）』から見続けて来た。「マジンガーZ」「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道９９９」…好きな作品をあげるとキリがないが、基本的には「悪を善が倒す」お話が好きである。「ガンダム」「イデオン」、最近だと「ガンダムOO」とか「マクロスF（フロンティア）」など例外で好きな作品も多いが、もう「勧善懲悪」モノはあまり作られなくなってしまった。
中でもボクが大好きだったのは「仮面ライダー」で、本郷猛（仮面ライダー１号）、一文字隼人（仮面ライダー２号）、風見志郎（仮面ライダーV3）辺りが、ボクにとっての「本当のヒーロー」だった。最近本郷役の藤岡弘が劇場版仮面ライダーで復帰して、変身時にベルトの風車が輝くシーンで泣いてしまった（笑）。速水亮の神敬介（仮面ライダーX）もシブかった！黙々と敵の陰謀を追い続け、群がる悪の戦闘員たちをバッタバッタと倒し、被害にあった子供たちを助けて、
「さあ、もう大丈夫だ。」
と言って、円満になった家族たちから幸せに背を向ける様にバイクで去って行く。
今のクリエイターには経験がないからなのか、「男の中の男」というものが描けない。「あしたのジョー」「あしたのジョー２」とか、それらの「熱血モノ」で描かれる昔は確かにあった「男が男のほれる」男同士の絆、「男の世界」…と言うと、今では女性受けがいいのか「同性愛もの」になってしまうし、ママさん受けがいいのか平成ライダーたちは、中性的なイケメンばかりになってしまった。

宮内洋（仮面ライダーV３）いわく、「ヒーローものには情操教育がある」と言う。男性モノはせいぜい「悪を許すな」ぐらいであろうが、それとは違う方向性で情操教育的なお話を描き続けていたのが、「魔法使いサリー」から続く「魔女っ子もの」である。しかし「戦いのドラマ」好きなボクがキチンと「魔女っ子モノ」を見始めたのは、「ミンキーモモ」から間が開いて「おジャ魔女どれみ」から（笑）。そして個人的に「スーパー魔女っ子大作戦」を描く為にと近年その始祖の「魔法使いサリー」から見始め、「ひむつのアッコちゃん」、「魔法使いチャッピー」辺りはクリアした。昔なつかしい大らかさと、ヒューマンなドラマがあって、今のあえてストレスを視聴者に突っ込むドラマが大嫌いなボクには、オアシスの様な世界であった。

今や失われつつある「悪と戦うヒーロー」、「美しくやさしいヒロイン」の世界、これらを「一手に引き受けて」描き続けているのが、『プリキュア』なのである!!!極端に言えば、ボクにとっては今は『プリキュアだけでいい」感じなのである。

「清く正しく美しく」。この初出は、ネットで見るとどうやら宝塚歌劇団の規則かららしい。ボクはそれを、川内康範（月光仮面、レインボーマンの原作者）だったか、宮内洋（仮面ライダーV3)だったかの、「ヒーローとは何か」というインタビューで読んだ記憶があったのだ。それ以来、ボクにとっての「ヒーローのキホン」とは、「清く正しく美しく」になったのである。
ただ、この言葉はやはり男性のヒーローものよりも、女性のヒロインものの方がシックリくる。ボクはこの言葉がイチバン似合うシリーズとして、「おジャ魔女どれみ→プリキュア」からなる「ニチアサキッズ８：３０」の作品を称えたのであった。

「強く優しく美しく」
「清く」を「強く」に変えたのは、ある意味受動的ではなく、能動的に生きていく女性の指針の様にもとれる。この言葉をハッキリとオープニングからうたうとは、何とスバラシイことか！ボクにとって「プリンセスプリキュア」は、期せずして現れた「希望の光」になったのであった。

＜国内随一のビジュアル！＞
まずビジュアルが、美しい！「ニチアサ・キッズ」の中でも、ダントツの異彩を放っている。他の作品は、造形的にも色彩的にも、キャラクターの性格付けにしてもボクには不快感を抱かせる。プリキュアも、「善と悪」の対立構造上ディスピアのビジュアルは仕方がないとして、トガったものの少ない曲線を基調にした造形、３ＤCGを駆使したレース柄や舞う花びら、お城などの構造物の内装、変身や必殺技のバンク映像…液晶の大型テレビで見てもきらめくほど美しい。コレ以上の映像と言ったら、ディズニーぐらいしかないのではないだろうか。
エンディングのCGも、毎回進化を見せている。最近はリアルを目指すのではなく、「あえてコミックに近づける」スタイルで、コレも「劇画の国ニホン」的で方向性は正しいと思う。映画版の「いたずら鏡」のキュアフローラは、ブルーレイで手元に置いておきたいくらいのカワイさだった。
ダンスの方も相変わらずで、最近は劇場版などもミュージカル色も強くなって来た。プリキュアはその身のままで怪獣とも戦える超人なので、もう「殴る蹴る」などの暴力的な描写さえ押さえて、「踊るように戦ってはどうか」とそれまでの感想とかにも書いたが、オープニングの一部でやっているし、時に本編でもやる様になった。合気道とか、足技ならテコンドーとか、円の動きとか取り入れたらとか思うが、おそらくクリエイター側にソレを参考にしている時間がないだろう。投げ技を多用すると、よりダイナミックなアクションになるだろう。他の特撮ものでは不可能である。作画がタイヘンだろうが（笑）。
ミュージカル色が強くなったついでに、さらにプリキュアでやって欲しいのが「バレエ」である。特に劇場版のOP&EDのCGはダンスを取り入れたスバラシイ映像であるが、数百メートルでも跳べる跳躍力に女性の柔軟性があれば、かなりファンタスティックなダンスになるのではと。プロのバレエダンサーにモーションキャプチャーをつけて動きをトレースするのもいいし、逆にバレエのイベントをやってもいいかも。次回シリーズで総勢４０人超えるし、どのシリーズをセレクトしても合うはずである。

＜４人共好きだった(笑)＞
天真爛漫で努力家の春野はるかちゃん（キュアフローラ）もいいが、その両脇の二人がよかったのである。ガールズモデルのきららちゃん（キュアトゥインクル）と、お嬢様で生徒会長のみなみちゃん（キュアマーメイド）。どちらも天賦の才能があるが、人知れず努力を重ねて完璧な女の子になっている。二人共、目標や手本とする存在があって、育む環境があったのであった。そして
はるかちゃんとの出会いで、「他人を思いやる心」に目覚めていく。この三人の関係がよくって、個人的には「もうこの三人だけでもいいのではないか」と思っていたぐらいであった。
まぁ結局最近の「お約束」みたいに、四人目のとわちゃん（キュアスカーレット）が出て来るのであるが。「峰不二子という女」でボクもお気に入りになった声優沢城みゆきを起用してよい演技だったが、印象的にはあまり人気が爆発した感はない。思うに、このパターンの最初であるせっちゃん（キュアパッション）は、それまで敵であったラブちゃん（キュアピーチ）との関係が深く掘り下げられていたことが大きな違いではないかと。
せっちゃんは敵のイースとして命を落とし、全てを失ってからラブちゃんたちの愛情を受けてプリキュアに生まれ変わったのである。ちょっと、これに成り代わる感動を生み出すのは難しいだろう。
キュアマーメイドで、始めて「水系のプリキュア」で「水中が得意になる」という能力がついた。それまでだったら、キュアアクア、キュアマリンなどがいるが…どうなるだろうか？ちなみにキュアトゥインクルは、「宇宙に行ける」とかなんだろうか（笑）？本来はトゥインクルの技が、四人の中では最もスケールがデカい（笑）。シューティングスター（流星）、ギンガ…である。トゥインクルが、途中から「シャランラ♪」と必殺技で言い始めたのは、ボク的には小さなヒットである。「シャランラ♪」は、ボクの好きだった「魔女っ子メグちゃん」の魔法の呪文である♪
彼女たちが使っているキーのデザインも好きだ。といっても、あまり集まってはいないが。意外な眼の付け所でいい♪プリンセズパレスも…実は欲しい（笑）！どちらも、値が落ち始めてから集めるとしよう（笑）。

コメント(7)

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[1] mixiユーザー 02月26日 21:01

って、もう買いましたけどね(笑)♪

[2] mixiユーザー 02月26日 21:01

＜プリキュアソングス＞
オープニングソングの「Miracle　Go!プリンセスプリキュア」は、ファンタスティックな前奏から大好きな曲である♪始め聴いた時はキーが高過ぎるし、「初めて不安な場所も～ドレスあげて、気持ちあげて～…」の辺りとか難しくって、歌えないかもと思ったが、カラオケのキーを一つ落としたら何とかクリアーできた。やはり「強く優しく美しく…」のナレーションも必ず入れている（笑）。「努力したら、ハッピーカム♪」は、最近のクチグセになっている。
エンディングの「ドリーミング☆プリンセスプリキュア」も、CGのダンスがとってもよかった。後期の「夢は明日への道』では、フローラ、マーメイド、トゥインクル、スカーレットと各バージョンの映像が見られ、これはようやく「フルコーラスCGエンディング映像の登場か!!」と期待したのであるが、CDを購入してみると各バージョンは独立していて、つなげばフルコーラスになるというものではなかった。ザンネン（汗）！
実は後期までに、「プリキュア体操＆プリキュア音頭」なるCDが地味に発売されていたのであった（笑）。プリキュアシリーズも１０年越えた訳だし、「とうとう出たか！」という感じである。「おジャ魔女音頭」みたいに、エンディングでやってくれたらいいのに。CD付属のDVDには、マスクプレイのキュアフローラ、キュアラブリー、キュアハートの３人が踊っている。
キュアフローラのスカートのリボンが、お尻を振るとフリフリしてカワイイ♪体操の「プリキュアプリキュア、キュッキュッキュ♪」のフレーズがお気に入りで、職場でムシャクシャすると歌ってリセットしている（笑）♪新しい職場でも、「プリキュアファン」であることがバレるのもジカンのモンダイである（笑）。

[3] mixiユーザー 02月26日 21:02

＜かなわない夢＞
実は、最終回を前にして「はるはる（はるかちゃん）の夢は、本当にかなうのか？」と、コメントをあげるつもりだったのである。「夢をあきらめなければ、きっとかなう」とか言ってても、「かなう夢と、かなわない夢」とがあるのである。世界のトップモデルでも、身体の条件が揃っていなければ、どんなに努力をしたところで海外のショーには立てないのである。ましてはるはるの夢は、「プリンセスになる」ことである。これって現実世界では、「プリンスに選んでもらわなければ」なれないものである。
はっきり言って、「アイドルになるよりも、はるかに低い確率」ではないだろうか？これも、「努力をしてみた所でどうしようもない」夢と思うのであるが。ホープキングダムのプリンスである、かなたに選んでもらうという選択肢もあったが、それはなかった。もしプリンセスプリキュアの最終進化形態である「グランプリンセス」で達成されたのであるなら、それでもいいかもしれない。
ラストに女の子が読んでいたのは、おそらくはるはるのルームメイトでプリキュアの協力者でもあった、七瀬ゆいちゃんが書いたプリンセスプリキュアの絵本だろう。はるはるの想いは引き継がれたらしいが、はるはる自身はどうなったかはわからないままになっている。

最近職場が変わったのであるが、それを境に「相手を攻撃したがる人間」とか、性格的にクセのあるヒトとの付き合い方などを書いた本や雑誌を読んだのである。私見であるが、コチラはそういう性格のヒトが多い（汗）。で結果、どうやらそういうヒトたちは、『自己愛が強い』のだそうだ。自己への愛が強過ぎるあまり、他人と自分のパワーバランスを保つ為に、自分の地位などを脅かすと思われるヒトを中傷したり、足を引っ張ったり、弱いヒトをコップレックスの捌け口に利用するらしい。
ある説によると、それは幼少の時から「あきらめて自制する」訓練が充分でないからなのだとか。そのコラムの筆者も、「ちまたの『夢をあきらめないで』ソングが、さらに『自己愛』あり過ぎるヒトを増やす」と言っている。ボクも近頃は、こう言った『夢をあきらめないで』系って、ただの『ヒットキーワード』でしかないのではないかと強い不信感を抱いている。たとえばその夢が決められた数のものでしかないのであれば、どうやっても夢かなってその地位を手に入れるヒトより、夢破れて去って行く者の方が、はるかに多いはずなのである。

夢と言っても、色んなかなえ方がある。別にその道のプロにならなくても、例えば作家になれなくても一生自分の話を書き綴って行くことは出来るし、プロや趣味で希望者を指導したり、助けていくことも、ファンとして応援することも出来るだろう。恋愛でも想いのヒトと添い遂げるヒトは一人しかいない訳で、いい加減「そういうヒトたちの生き方」みたいなのを上手く描いてくれないかとか思うのである。
はるはるが「プリンセスになる」と宣言した時、ひょっとして「かなわぬ夢をみた女の子」のお話を描くのか、と期待したのであるが、そうではなかったみたいである。ただ「プリンセス」というのは、「人々に愛される存在」であると同時に「ヒトの為に美しくなければならない存在」でもあるのである。
昔学生時代の学校のマドンナとかは、自分が美人であることを自覚していて、それなりに周りの子にも気を使っていたし、想いを告げに来た男の子などにも誠意を持って対処してくれていたものだった。やっぱり「キモイ、キショイ、ダルイ、ウザイ」とか言ってては、男の子からも慕われない
であろう。そいうい意味では、「プリンセス」と言うテーマはよかったかもしれない。

まぁ基本的に「夢と絶望のせめぎ合い」な訳であるから、ネガティブな部分もあったのであるが、プリキュア＋ゆいちゃんの５人がそれぞれ支え合って包み込む様な「愛情の世界」が心地よかった。毎週「あ、はるはるみなきゃ♪」と、番組予約して観ていた。こんなにウキウキしてプリキュア見続けたのは、「フレッシュプリキュア」以来である。素敵な一年をありがとう♪
また追々各話ピックアップして、コメントとか書いていきたいと思っている。

しかし次はどうかなぁ（汗）。ラパパって…（イデオンのリスがラパパだったなぁ笑）。「普通のアニメヒロイン好きヲタク」さんたちには、人気出そうですな。ボクは小休止して、はるはると「どれみ１９」からまた観始めたどれみちゃんで、この一年は過ごします♪

[5] mixiユーザー 02月26日 21:05

＜ところで、トワちゃんまだ？＞
最近は、月２回とかぐらいしか行けていませんが、『プリキュアオールスターズ・カードダス』のゲームはまだやってます。とにかく、カードの絵がかわいい～♪ウラのプリキュアたちも、かわいいので。

[6] mixiユーザー 02月26日 21:06

で、もうテレビでも「プリンセスプリキュア」は終わったのに、他の歴代プリキュアは２ヶ月毎に順番に登場して全員使えるようになったのに…まだ肝心の「４人目のプリンセスプリキュア」である、キュアスカーレットがゲームで登場していないのです！
澤城さんの声が録れていないのか？アイカツなどに押されて、新エンディングの映像が製作できる経費が出ないのか（笑）?!!なんかこのままじゃ、次はもう「魔法使いプリキュア」のゲームになっちゃうような（汗)。

カードでは出てるんですけどね。