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小説を書いてみよう!コミュの喫茶 a reversible

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今回初めて作品を掲載させて頂きます圭一郎です。


ストーリーはメイド喫茶で働く店員さん達とお客様とのふれあいドタバタコメディーみたいな感じです。
話の内容からして少々設定が現実離れしてるように感じるとは思いますが楽しんで頂けたら幸いです。

扱いは短編?だと思います。


感想など大歓迎です!!

では、よろしくお願いします。

コメント(5)

ここは秋葉原から一駅離れたとあるメイド喫茶。
このメイド喫茶は他のメイド喫茶とは違うシステムで業界を賑わせた。
「お帰りなさいませご主人様!!」
黒いシックで可愛らしいメイド服を着た・・・男性が通常の三割程声を高くして男性客を迎え入れる。
「お帰りなさいませお嬢様」
白いワイシャツ、黒のベストにエプロンでビシッと決めた・・・女性が優雅に女性客をお迎えする。
そう、ここは世界初?男装・女装メイド喫茶。
週ごとに女装男装が入れ代わり、普通のメイド喫茶の週も存在するが・・・。
それを知らずに来た客は
「・・・?」
状況が飲み込めずにいたりもする。
そんなメイド喫茶で働く従業員とバイトはこの状況に慣れ、各々が楽しんでいる。
「ねぇ、今日も私可愛い〜?」
「うん、とっても可愛いよ」
営業中、お互いそっくりな顔を持つ双子が自分達の顔を眺め合っている。
その光景は異様なもので
「キャー・・・双子愛ですぅ」
「もちろん可愛いよー!!萌えー!!」
その周りでは女性客が小声ながらも騒いでいる。
「お前ら、勤務中だぞ!!それなら休憩中にしろ!」
ヴィクトリアン風ロングメイド服を身に纏い、インテリ眼鏡を一指し指で押し上げながら言う。
「「えっ〜〜!! 」」
双子なだけに声がピッタリだ。
「まぁまぁ、ここではこの行為もサービスの一環なんですし・・・ね?蒔瀬さん」
注意をしたメイドに同じメイド服を着ている男がやんわりと制止を掛ける。
蒔瀬と呼ばれたメイドは
「サービスとは言え・・・今、配膳中の姉に聞くか?」
ビシッと指を指し制止を掛けたメイドに質問する。
「・・・姉妹愛(?)ですよ。・・・きっと(笑)」
ニコニコ笑いながらも適当な答えを述べるメイド。
「あの〜仕事してくれますか?皆さん?」
パンッパンッと手を叩きながら一箇所に集まるメイドとウェイターに動くように即すミニスカートのメイドが来る。
「「はーいっ」」
双子はまたピッタリと返事をし各々の仕事に戻る。
「はぁ・・・。いつも貴女が居てくれた方が双子を動かすの楽なんですけどね」
蒔瀬がそう言うと
「僕はバイトな身なので・・・。社員さんとは違うんで」
ニッコリと棘の有る言葉を突き付ける。
ここのシステムは社員がメイドをする場合ロングメイド。
ウェイターの場合ネクタイを締めなければいけない。
バイトの場合はメイドはミニスカートのメイド。
ウェイターの場合はネクタイをリボンみたいに締める。
なのでバイトの男性はかなり貴重だったりもする・・・。
「まぁ、そのくらいにしてむらさんの料理テーブルに。ね?」
小首を傾げながら可愛らしく訴えてくるメイドは葵。
「そうですね、むらさんのおいしい料理を皆さんに味わって頂かないとね」
ニッコリと微笑みながらトレンチに乗せていたカレーライスを三番テーブルに運んでいく。
むらさんとはキッチンで料理担当で雇われたシェフで、この店に入る前は有名なホテルで働いていたらしい。
なので料理の味が好かれリピーターが増えている。
まぁ、メイドに注目している方々も来る訳で・・・。
日々、多種多様なお客さんが『喫茶 a reversible』 に来店されている。
「お帰りなさいませご主人様!!」
メイドが一人で入って来たお客にご挨拶すると
「え?・・・メイドさん?」
きょとんとした顔のお客に
「ご主人様お一人ですか?こちらのお席方で宜しいですか?」
と話し掛けたメイドに
「はい、・・・構いませんよ」
そう言うと勧められたカウンター席に歩を進め席に着く。
「ご主人様、こちらが本日のメニューになります。こちらからお選び下さい。」
メイドはそう話し掛け、メニュー表を差し出し一歩下がりメニューが決まるのを待つ。
お客は後ろで待っているメイドに申し訳無さそうにしながらメニューを眺めつつ
「・・・あのぉ、・・・七緒ってメイドさん居ませんか?」
後ろにチラッと視線をやり質問をする。
「七緒?・・・あぁ、今日は・・・」
社員専用出入り口がバタンッと開き
「あー元成!!いらっしゃぁい!」
大きな声でお客のところに寄って来るウェイター。
「こらっ!ご主人様の前だぞ!」
クッと睨み付け注意すると
「このご主人様、コスプレ友達だもん!」
ニコニコ笑いながら関係を話すウェイター。
「こんにちわ。七緒さん、ウェイターもやってるの?」
少し不思議な顔をする元成と呼ばれたお客。
「うん、週代わりなんだぁ」
こう言いながら元成の手を握りながら親しげに話を続け
「このメニューね、新しいのなんだぁ。しかも期間限定だからこれにしなよ」
注文を取ろうとする。
「えっと・・・七?これとホット珈琲お願いします」
元成は七緒が勧めた料理と飲み物をオーダーすると
「はい、ご主人様。出来るまでしばらくお待ち下さいませ」
そう言いながら畳んだメニュー表を持ち、キッチン内に姿を消してしまう。
「すみませんご主人様。七緒が粗相を・・・」
一歩下がったままだったメイドがこう侘びを入れると
「いえいえ、七はいつもあんな感じの方が安心しますよ」
フワッとした微笑を零しながら話すお客に
「このお店の事、七緒に聞いたんですか?」
その微笑に釣られ微笑みながら
「えぇ、七に来ると約束してしまったんで」
こう答えるお客。
『あんの・・・馬鹿!!』
沸々と怒りゲージが溜まっていくメイド。
「元成〜、ホット珈琲お待たせしましたぁ!」
パタパタと足音を立てながら元成の元に駆け寄る七緒。
トレンチに乗ったカップは零れそうな程グラグラしていた。
「ゆっくりで構いませんから。気を付けて下さいね、怒られてしまいますよ?」
とチラッと話していたメイドに視線をやると
「・・・慌てなくて良いですよ。ご主人様に零しては大変ですから」
七緒が怒られないように先に釘を指す元成に
『七緒慣れしてるな・・・』
そう思いながらお客に
「では、私はこれで失礼します。何かおありでしたらお申し付け下さい」
一礼しながらそう言うとその場を離れる事にした。
そして今日の営業が終わり
「七緒!! お客を無理やり獲得するなと散々言って聞かせただろう?」
数名の従業員とバイトの前で七緒にお説教する蒔瀬。
怒っている蒔瀬を他所に七緒はテーブルを拭いていて・・・。
「元成はここの下見に来ただけよぉ」
ニコニコしながらテーブルを拭いている七緒に向かい
「下見だと?同業者か!?」
荒々しく声を張り上げる蒔瀬に
「何か怖くなーい?」
「いつもあんなんだから小姑って言われるんだよぉ」
テーブルと椅子を運んでいる双子の睦月に咲月はある程度聞き取れる小声で言うと
「だぁれが小姑だーーーー!」
ワナワナと震えていた蒔瀬がついにキレた・・・。
「「きゃーこわーいー」」
声がピッタリ揃った双子が店内を逃げ回っていると
「お前らー!このままじゃ上がれなくなるぞー」
店の奥から声が聞こえた。
「「おっ・・・親方様だー!」」
「え?もうそんな時間?」
「やばっ!夜中のアニメに間に合わないよぉ〜!」
各々がマイペースな事を言いつつ猛スピードで店内の片付けを続ける。

そうして 喫茶 a reversible の一日が終わっていくのでした☆

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