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小説を書いてみよう!コミュのショート・ショート専用

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ここでは、短編よりも短いものを書きたいという人が書く、ショート・ショートの専用トピックです☆

参加者共有トピにしたいと思っていますので、書く人はなるべく完成系一回書ききりで書いてもらえたら嬉しいです!


文字の規定は、3000字以内とさせていただきます。
ですが、3000字をほんの少しオーバーしてしまうというものは、掲載してもかまいません。(10字・20字くらいなら)

感想は別のショート・ショート専用のトピにお願いします!

コメント(22)

うさっぺです。
言いだしっぺなので、第一弾、貼り付けます。ぺたぺた。

『私の猫を知りませんか』

私の猫を知りませんか?
 
白い猫です。眼は碧色。ペルシャ猫なんですが、残念ながら雑種です。

名前は『ミウ』です。人なつっこくて、名前を呼ぶと、一声啼いて寄ってきます。
好奇心旺盛でイタズラ好きです。珍しい物があると、すぐに咥えてオモチャにします。
いなくなったのは三日前です。その日は窓を開けていました。ほんの少しの隙間だったのですが、そこからふいっと出て行ってそれっきりでした。

ブレスレットを咥えてるはずです。
私の大事なブレスレットなんです。
手からするりと抜け落ちてしまって、持って行かれてしまいました。
ずっと肌身離さず着けていたのに。
彼に、誕生日にもらったものです。クリスマスの三日前で。クリスマスプレゼント兼でごめん、と謝ってるんだけど照れているのか、赤い顔で目を泳がせながら渡してくれました。
ブレスレットはプラチナの鎖で。黒い真珠が二箇所、付いてました。
彼からの初めてのプレゼントでした。
私は嬉しくて。抱きついて彼の首筋に頬を寄せて、耳元に軽くキスしたことを覚えています。

彼は優しい人でした。
いつも遅れる私を待っててくれて。時には手を取って引っ張ってくれて。そんな時は恥ずかしそうにして目をそらして。私の手首に光るブレスレットを見ると、して来てくれたんだ、と嬉しそうに目を細めました。ずっと手をつなぐようになったのは付き合って一年以上経ってからでした。
 
とても大好きな彼でした。

三年以上付き合っていました。デートはそのうち彼の家になり、私の家になり、会わない時間が淋しいと言うと、次の日篭を持って来て。中には白い子猫が入ってました。
『ミウ』と名付けて、二人で一緒に育てました。彼はよくミウを抱き上げようとしてました。でも、気まぐれなミウは掴まれるのが嫌いで、彼を引っ掻いて逃げたりして。彼はムキになって追っかけたりして、そんな様子が可愛らしくて楽しくて。
とても幸せな時間でした。
いつからだったのか、私にはわかりません。
彼があまり家に遊びに来なくなり、電話の回数も減りました。
私が遊びに行くよと言うと、忙しいからと断られたり。私は毎日ブレスレットを着けて、ミウと一緒に、彼が来るのを待ちました。

突然電話が鳴りました。
彼はもうニ週間以上顔を見せてくれなくて。
私はいつものようにブレスレットを着けて、久しぶりのデートだと張り切って、お洒落をして出かけました。行きつけの喫茶店。俯き加減に座った彼。
 
好きな子が、できたから。
 
そう言われたのは三日前でした。

目の前が真っ白になりました。

何を言われたのかわからなくて。出て行く彼を追いかけることもできなくて。
地に足がつかない気持ちのまま、いつのまにか自分のマンションに戻ってました。
私の猫はいつものように足元にきて、しばらくじゃれついていました。
棚の上に置いてある彼との写真。ピースサインした二人の写真。私の手首には、彼からもらったブレスレットが写ってました。
ブレスレットがひどく重く感じました。
 
あれから私はずっと、同じ場所にいます。

寝室の、真ん中にぶら下がって。


首に紐をかけて。弾みで蹴ってしまったのか。



足の下には転がったイス。

 
するりとブレスレットが抜け落ちてしまって。
 
咥えて、持って行かれてしまいました。
 
とても大事なブレスレットなんです。
彼からもらったブレスレットなんです。
あれを着けると、彼が喜んでくれるんです。
 
 

私の猫を、知りませんか?
ショート・ショートよりさらに短い
ベリー・ショート・ショートですが・・・。


*****************

『テブクロ』


道端に、片方だけの手袋が落ちていた。


拾ってみると。




・・・・・・・・・・中身が入っていた。


*****************
友人の投稿サイト「365のお題で〜」で発表したもの。ほとんど思いつきでさらっと書く練習のようなものなのでショートショートというかわかりませんが・・・
*********************
122個目のお題  「背」

僕はいつもお父さんの背ばかり見ていた。
お父さんは毎日仕事で忙しくて、
僕が起きてくるくらいに玄関で靴を履き出勤。
帰ってくるのは僕が寝てから。
休みの日はなぜか家にいない。

はっきりとお父さんの顔なんて覚えていない。
いつも後姿ばかり。

やはりお母さんは耐えられなかったのか、
僕を連れて家を出た。

翌年、僕には新しいお父さんができた。
今度のお父さんは僕に背を向けなかった。

いつも笑顔の絶えないお父さん。
いつも僕の目を見て話すお父さん。

後から知ったんだけど、
このお父さんが本当の僕のお父さんだった。
お久しぶりです。
アメブロのクチコミネタで、書いたものです。本当にさらっと書いたので、お恥ずかしいのですけれど、よろしくお願いします。
テーマが「夜景のキレイなレストラン」でした・・・。
****************************
「私を夜景のキレイなレストランへ連れてって・・・」
****************************

「なあ、一度くらい夜景見ながらおいしいもん食べようや!」

といつものようにあたしは彼氏の勇作にねだる。

「夜景?そんなもん見て何が美味いねん。」

と勇作はいいながらいつものように居酒屋へ。
いつも居酒屋、焼肉、ファミレス・・・・。
ホントあんたはムードっていうもんがない訳?

ブーブーいいながら安いもんばかり選んで生中を飲む勇作。
大阪人のケチ丸出しの男。
いつも安上がりのデート。
一度くらいは雑誌の特集欄に書かれているようなデートがしてみたい。
まあ、そんなもん期待なんてして無いけどな。
安月給のケチンボ勇作。

いつもよれよれのジーパンにTシャツ姿の勇作が、そんなおしゃれなとこ行けるわけないやん。
いつもあたしひとりおしゃれして、あほらしくなってきたんやもん。
もうそろそろ潮時やね・・・。

そんなこと思いながらだらだら付き合うあたしはあほやね。
何で別れようとしなかったんやろ。

そしていつものようにあたしは勇作に文句を言う。

「なあ!一度くらいキレイな夜景見ながらおいしいもん食べたいんやって!」
「お前なあ、俺言ったやん。そういうとこ嫌やて。苦手なんや。緊張して美味いもんがまずくなる。」
「あ、そう・・・じゃああたし、ほかの男と行って来るわあ。これでもあたしモテるんやから!」

そういってあたしは勇作とのデートを早々切り上げた。

『ホンマごめん・・・。』

といつものようにメール。
でもだからっていつも反省なんてしてないやん。
口ばかりの男やん。この詐欺師。

『知らんわもう!』

と私へメールを返す。その日からひと月音信不通にしてやった。
もう別れてもいいやんなんて思いながら過ごしていたんやけど、なんだか寂しかった・・・。

『優佳。表見ろ。はよ着替えて表出て来い。』

と、勇作からのメール。窓から見ると、勇作が立っていた。なんだか違う感じやん…勇作・・・。
ぼさぼさ頭をきちんとカットして、仕事用かしらんけど、スーツを着込んであたしを待っている。

「優佳、ええとこ連れてったるから、はよ車に乗れ。」
「え?」

たぶん勇作の友達の車か知らんけど、勇作が運転する車に乗って神戸方面へ向かう。
そしてキレイな大阪平野の夜景が見える六甲山。

「今日は何の日か覚えとるか?」
「今日?」
「お前はあほか。自分の誕生日忘れるあほがどこにおんねん。」
「あ・・・。」

ホント忘れてた。自分の誕生日。24回目の誕生日。
勇作はある夜景の見えるところへ車を止めた。するとそこにはおしゃれな屋台と、テーブルセット。

「取引先がこういう屋台をしとったんや。フランス料理のフルコースが出せる屋台っちゅうもんをな。今日はお前のために貸切や。おしゃれなレストランっちゅうわけにはいかんやろけど、夜景の見える二人だけのレストランや。」
「勇作・・・。」

シェフ兼ウエイターのお兄さんがあたしのために椅子を引いてくれる。そして徐々に出てくるフルコース。帰り車だから、お酒は飲めないんやけどね。
夜景を見ながらおいしいフルコースを食べた。
勇作は珍しくテレながら色々話しているんやもん。笑ってしまった・・・。

「ちょっと待っててな。渡したいもんあるんや。」

とデザートが済むと、勇作は立ち上がり、車へ物をとりにいく。そして戻ってきた勇作はあたしに・・・。

「ほら、お前にプレゼントや。開けてみ。」

と、大きなピンクのバラの花束と小さな箱を手渡した。
箱の中身はもちろん指輪。小さいけれどダイヤの指輪。
勇作は椅子に腰掛けなおして改めてあたしに言うの。


「優佳、優佳がさ、25になるまでにな、結婚しよう。今まで俺はずっとこの日のために節約してたんや。お前のために前よりも給料のいいとこへ転職したんや。前々からお前は25までに結婚したいって言ってたやん。今までごめんな。いいとこ連れて行ってやらんと。ええかっこして連れて行ってやることも出来たんやけど、お前と出逢った日にさ、お前と絶対結婚しようと思ったからな、ずっと節約してたんや。ホンマごめんな。結婚しても贅沢はなかなかできんやろうけど、俺は優佳を幸せにしたいんや。ええよな、優佳。」

今まであたしのためにいいカッコをせずに節約してた勇作。もちろん贅沢ばかり出来ないことくらいわかる。そこまであたしはあほやない。私は感動のあまりうれし泣き。そして頷く。

ありふれた夜景のキレイなレストランじゃなく、大好きな勇作の精一杯の演出。高級なところやなくってもいい。勇作の気持ちがうれしかった。ありがとう勇作。こんな素敵な夜景のキレイなレストランへ連れて行ってくれて・・・。

*************************
失礼いたしましたあせあせ(飛び散る汗)
雨が降ってたんで書いてみました。
一応、ホラーにしてみましたが、うまくできているかどうか。

「雨」

ぼくは考えた。
 
 それは雨が降ってきた夜のこと。ぼくは部屋に一人で机に向かっている。家族はみんな帰ってきているが、もの音一つすることはない。時計はもうすぐ明日になろうとしていた。

 雨が降っていると、ぼくは檻に閉じ込められたような気分になる。外に出ようとしても、なんとなく気が乗らない。体が濡れてしまうからだろうか?でもぼくは体が濡れても気にしない。むしろ気持ちがいいくらいだ。今もぼくの体は濡れている。

 じゃあ何故だろう?ぼくは何故外に出ようとしないのだろう?
 外が暗いから?でもぼくは、どちらかというと夜型の人間だ。夜に行動するのが大好きだ。それに、昼間の雨でもぼくは同じ感覚を味わう。

 ぼくは後ろを振り返った。そこには姉が寝ている。音も立てずに、仰向けで寝ている。
 
姉さんはどう思う?
 
ぼくの問いかけに答えない。姉は何も答えずに、ただ雨の音が部屋の中に鳴り響いている。
 
姉さん、ちょっと起きてくれよ。
 
それでも姉は目を覚まさない。ぼくは姉にまたがった。そして姉の胸を思いっきり鷲掴みにする。
 
なんで起きてくれないんだよ?ぼくの話を聞いてくれないんだよ?
 
姉の胸の弾力は失われていた。石ころでも握っているかのように強張り、角ばり、冷たい。姉の喉には無骨としか表現しようもない出っ張りがある。ぼくはそれを引き抜いた。
 
姉さんはぼくが嫌いになっちゃったのかな?そんなことないよね。ぼくは姉さんが大好きだもん。すごいすんごい大好きだもん。ぼくが大好きなんだがら、姉さんだってぼくのこと大好きでしょう?だって、ぼくは姉さんに包まれているんだから。姉さんがくれたプレゼントに、ぼくは包まれているんだから。
 ぼくはナイフを振り下ろした。
 
もっとぼくを姉さんで包んで。ぼくは外に出たくないんだよ。雨の日は外に出たくないんだよ。姉さんに包まれるだけで、ぼくは幸せなんだ。始めてあった夜に言ってくれたじゃないか。ぼくのことが大好きだって。ぼくのいうこと聞いて、くれたじゃないか。叫ぶぐらい必死に、ぼくにお願いしたじゃないか。ぼくに愛して欲しいって。

 ぼくは何度も何度もナイフを振り下ろした。何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も。そしたら、姉はぼくにすべてを見せてくれた。今まで隠していたものを全部見せてくれた。ぼくにはじめてすべてを見せてくれた。

 ああ、姉さん。やっぱり答えてくれた。

 ぼくはそれらを抱きしめた。姉のやわらかいそれらは、ぼくに弾力を返してくれる。ぼくを包み込むのに、十分な量があった。でも・・・・・・

姉さん、なんでこんな冷たいの?冷たすぎるよ。まるで雨みたいだ。それに黒いよ。ぼくの好きな色は赤なのに。なんでこんなに黒くなっちゃったの?なんでみんな最後はぼくに冷たくするの?

 ぼくは必死で姉に聞いた。目が熱くなり、いくつもいくつも涙がこぼれた。姉はそんなぼくをじっと見つめている。何も言わずにただ見つめるだけ。
 姉の顔はきれいで、ぼくは大好きだ。頬をなでると、姉は目からいくつも涙を流して、ぼくに大好きといってくれた。何度も繰り返しぼくに大好きといってくれた。
 でも、もう何も言ってくれない。頬をなでても、姉はただぼんやりとぼくを見るだけ。

 もう、駄目だな。

 ぼくはそう呟いた。悲しかった。ぼくは心底悲しかった。
 ぼくは隣の部屋に姉を運んだ。姉は見かけによらず重く、力の弱いぼくには重労働だ。だからぼくは何回かに分けて運んだ。今までそうしてきたように。何度も往復しないといけなかったが、さすがにもう慣れてきた。
ぼくは姉が寂しくないように、みんなと同じ部屋に運んであげた。一人ぼっちは寂しいだろうから。
ぼくは最後に姉の頭を運んであげた。その頭を、ぼくは本棚に並べる。ぼくの姉さんたちが、ぼくを見ていた。

ぼくの新しい姉さんだよ。仲良くしてあげてね。

ぼくはそういって、みんなの頬をなでてあげた。髪を櫛で梳かしてあげた。姉さんたちはいろんな化粧をするから困っている。ぼくはそのままが一番なのに、そういってるけど、姉さんたちは化粧を止めようとしない。顔が溶けているような、不思議な化粧をする。きっと流行っているんだなとぼくは思う。だって、みんな同じ化粧をするんだから。
 ぼくは姉さんたちの髪を梳き終わると、ゆっくりと扉を閉めた。

 じゃあぼくは行くね。また新しい姉さんを連れてくるよ。新しい姉さんとも仲良くして欲しいな。きっとここに連れてくるから。

 ぼくは玄関に行き、靴を履いた。相変わらず、外は雨が降っている。ぼくは雨が嫌いなのに・・・・・・。
 
 そうか

 ぼくは気付いた。なんでぼくは雨の日に外に出たくないのかが。

 姉さんが流れ落ちてしまうからだね。せっかく姉さんに包まれても、雨がぼくと姉さんを引き剥がすんだ。

 ぼくは暗い道を歩き始めた。冷たい雨が頭から、顔から、手から、足から姉さんを引き剥がす。

 姉さん、姉さん、姉さん・・・・・・・・・・・・
 
ぼくに、雨は容赦なく降り続く。

いつまでも、いつまでも

 
コレもアメブロで投稿したものです。
***************
童 謡
***************

未だに夢に出てくる母
いつも同じ童謡を歌っている

優しそうな瞳で見つめながら
ベッドへ横たわり
眠りにつこうとしている小さな僕に
胸の辺りを優しく童謡にあわせて
リズムをうつ母の姿。
母の夢はそればかり。

とても心地よくて
いつも最後までその童謡を聞くことなく
眠ってしまう僕。
だから最後まで歌詞がわからない。

もうその母は
この世にいない

自分の子供を寝かしつける時
ついその童謡を口ずさんでしまう
そして安らかに眠る子供。

ああ
母はあの時こういう気持ちだったのだと
実感するけれど
いつまでたっても最後まで歌詞がわからない

有名じゃないけれど
とても心地のよかった
僕の思い出の童謡

未だに母が歌う童謡の夢を見続けている。

********************
過疎らないようにがんばって見ました。
よろしくお願いします。
ショートを発見〓別のコミュで書いた絵本を直し乗せてみました。もしかして…場違い〓〓
宜しければ、感想、批評等、頂ければうれしいです。よろしくお願いします。

※※※※※※※※※※※

「女の子とにゃんこ」


サラサラ〜サラサラ〜

やわらかな雨が降っている夜でした

空には月と星が輝いていました

ふと女の子が耳を澄ますと
「にゃーにゃーにゃ…」

にゃんこの鳴き声が聞こえてきました

女の子は家を飛び出しました

すると女の子の自転車の前に傷ついた子猫が居ました

女の子は急いで子猫を、家に連れて帰りました。

女の子は子猫にやわらかく、唄うように語りかけました
「ミルクをあたためましょう〜」

「怪我の手当てをしましょう〜」

「体をあたためましょう〜」

その夜、子猫はかごから抜け出し女の子の横で寝ました。

女の子は子猫が怖がらないように、優しく包み一緒に寝ました。

その夜、女の子と子猫は同じ夢を見ました。
「もう少し大きくなったら、お出かけに行きましょう」
「春には、お花畑であそびましょう〜」

「夏には、海で散歩をしましょう〜」

「秋には、山で紅葉集めをしましょ〜」

「冬には、夜空を見上げ星をみよう!」

女の子と子猫はその日、あたたかな布団に抱かれ、幸せな夢をみました。

おしまい


女の子とニャンコ

「白雪」
http://ncode.syosetu.com/n4530d/

とある賞に応募しようかと考えて書いた作品です。
ボリュームの制限が原稿用紙十枚以内と言うことで、短編と言うよりは掌編。
そんなわけでこっちに載せてみました。

もし良かったら、感想とかもらえると嬉しいです。
初めて載させていただきますわーい(嬉しい顔)

完全素人なので文章がおかしなところもあると思いますがご勘弁をたらーっ(汗)

ちょっとした物語的なお話が好きなので、自分でも書いてみましたえんぴつ

何か感想ありましたらお願いしますあせあせ



幸福の木
 

 この世界には、それを食べると必ず幸せになれるという、「幸福の実」が生る「幸福の木」があるという。

その話を聞いたある若い男が、自分も幸せになりたいと思い、必死になって木を探した。

男は遂にその木を探し当てたが、木には実が一つも生っていなかった。

「幸福の木よ、俺は幸せになりたくて、やっとおまえを探し当てたんだ。どうかその実を一つ分けてくれ。」

すると木は答えた。

「おまえには実を分けられない。
 なぜならおまえは不幸ではない。
 世の中の幸福と不幸の量は決まっている。
 もしおまえがどうしようもなく不幸になった時また来るがいい、その時は実を与えよう。」
    
木の言葉を聞くと、男は残念がりながらも、自分は確かに不幸ではないと妙に納得した気持ちでその場を後にした。


それから数年後、男は再び木の前に現れた。しかし以前と同じで、木には一つも実が生っていなかった。
    
「幸福の木よ、どうか実を一つ分けてくれ。幸せになってもらいたい、かわいそうな親子がいるんだ。
 夫を流行病で亡くし、まだ若い母親と、ようやく立ったばかりの小さな子供が、毎日食うや食わずの暮らしをしている。
 俺は何とかこの親子を救ってやりたいと思ってここまで来た。
 頼む木よ、どうか幸福の実を分けてくれ。」

すると木は答えた。

「・・・残念ながら実は分けられない。」

それを聞いた男は怒って問いただした。

「何故だ!俺のためじゃない、その親子のために実が欲しいんだ。
 おまえは前に言ったはずだ、幸福と不幸の量は決まっていると。
 この親子は十分不幸だ、それなら幸せになる権利もあるはずだ。
 それともおまえが幸福の木というのは偽りだったのか!」

すると木は答えた。

「偽りではない。しかしその親子に実を与えることは出来ない。
 なぜならその親子は、すでにおまえという幸福に出会っているのだから・・・。」

木の言葉を聞いた男はしばらくその場に佇み、何も言わずにその場を立ち去った。
忘れ物


僕は小さい頃よく引越しをしていた。

父親の仕事の都合上仕方のないことだったのだが、幼い僕はそんな事が分かるはずもなく、友達や好きな娘と別れるのがただただ辛かった。

なにより、皆から自分がそのうち忘れられるかもしれないということが怖かった。

そしていつの頃からか、引越しの前の日に教室の自分の机の中に、わざと忘れ物をするようになった。

「忘れ物をすれば引っ越した後でも誰かが届けに来てくれるかもしれない」という小学生ならではの考えだった。
だから普段は書かない自分の名前も、忘れ物にはしっかりと書いていた。

けれど実際に持ってきてくれた人はいなかった。

今考えたらノートや消しゴムをわざわざ引越し先に届けてくれるはずもなかったのだが・・。

そして僕は忘れ物たちの事を忘れていった・・・・・。




つい最近、小学校三年生の時に同級生だったタケシと仕事で偶然会った。

大学で上京してそのままこっちで就職したらしいが、正直最初会った時は誰だか分からなかった。

しかし向こうは覚えていた。
「何故分かったの?」と聞いたら、
「名前が同じだったから、もしかしたら・・」と思ったそうだ。

では何故名前を覚えていてくれたのか?

タケシは僕のフルネームが書かれた鉛筆を見せてくれた。

・・・・・僕は忘れ物を思い出した。



タケシは引き出しの中の忘れ物に最初に気付いた子だった。

忘れ物をどうしたらいいか家に電話をしてくれたらしい。

そしてその時僕の親父に、
「ありがとう。届けなくてもいいから○○の代わりにそれを大事に使ってやって欲しい。使っている間は○○の事を覚えていてやってくれ」
・・と言われたそうだ。

・・・タケシはなんとなく使えずに取っていたと言う。


僕の忘れ物は・・親父のおせっかいにより、僕の元へ帰ってこなかったようだ。


・・・・・他の忘れ物たちがどうなったのか、何故か無性に気になった。


                                      おわり
  # ショート・ショートというわけではありませんが、
    5枚の写真から、感じたものを読み込み並べてみました。
    個人的な意図としては、
    “小さな世界を内包するひとつの感覚”みたいなものを
    トータルして表現できたらいいなぁと思い試してみたのですが、
    漠然とでもおもしろみのようなものどこかに感じることができますでしょうか?
    それぞれの空気感を出せるように心がけてみましたが、
    一枚一枚にそれが表れていると感じられるでしょうか?
    自分では全くわからなくて(苦笑)。
    感想などをいただけたら幸いですが、
    皆様の目に触れていただけるだけでもありがたいと思い
    稚拙ではございますが投稿させていただきました。    
    前置きが長くなってしまいましたが、どうぞよろしくお願いいたします。            



「5枚の写真」



微妙な点で触れ合うふたり
あなたは右を わたしは左を向いているのに
ただその一点だけが奇跡の瞬間のように接している。
誰も目を留めないような一角で
ありふれた日常に埋もれてしまうほんの束の間で
わたしとあなたの世界が交ざり、
一本の線にも成り得るように。。
ひっそりと息を細めて小さな声で呟き話す。
其処にあるのはただ、それぞれの暮らし。



目を凝らしてみても
どこにいるのかかいもく見当がつかない。
なだらかに流れてゆく煙の先をただ見つめると、
光に浮かぶのは蜃気楼のような天井で
その向こうは… 果たして存在しているのか否か
それすらもあまりにも不確かで、自分の手を握り確かめる。
あたたかい。きっとわたしは間違いなく生きている。
火を点けるように何もかもを燃やせたら
自分の在り処が解るだろうか?
パッと消える瞬間、沈黙とともに広がる暗闇
そこにだけいるあなたに、凭れていてもいいですか。



路地裏のひっそりとした小路にできた水溜りに
君と眺めた空が映る。
下を向いてばかりいるばかりのこの頃の僕は、
水溜りに浮かぶストローの外袋のよう
しわくちゃで骨のないゴミみたい。
いいけどね、それでも別に。
履き古したスニーカーで歩く
靴下まで濡れたってかまやしないんだ。
僕は君にはかなわない
どうしようもなく好きだけど、どうしたって君には届かない。
煙草をふかしながら坂道を下る、
ずるずると引き摺るような足音が溶けていく。
目の前を横切る高架の下で
君の日常のような電車が過ぎる。



黄昏時のオレンジ色の窓辺で
あなたはわたしにそう告げて微笑んだ。
風に揺れて頬にかかる長い髪を
両手でそっと束ねてまた外を向いて
ただ 遠くを見つめてあの人を想う横顔は
悔しいくらいに綺麗で素敵で
わたしはもう自分に、ほんのひとひらの可能性もないことを悟った。
こんなに思わせておいて知らんぷりをするなんて
赦せない。
けれど、わたしはあの人じゃないから
入れた珈琲をわざとこぼすくらいの意地悪しかできなくて。
二年前、この窓辺に佇むあなたに惚れたけど
まさかこんな気持ちになるなんて、思いもしなかった。
あの日と同じ香りのする似たような午後……
嘘でもいいから約束をしてほしかった。



スイッチひとつで月を浮かべることができたなら。
僕はこの場所にいつでも戻って、
充電するように月を眺めるよ。
いつでも欠けないまんまるの月
ニセモノだって解っているけど、
それでも僕にはこの月が、どうしても必要だからねぇ
頼っているのは解ってる。
僕は病気で、君の云った言葉を崇拝しているだけだもの。
だけど他に方法が見つからないんだ。
不安定な僕をつなぎ止めてくれるのは これしかない。
僕だけが知る、僕だけの月
きっとこれを“月”と呼ぶのは僕と君のふたりだけ。
僕は半ば、それだけを頼りにここにいる。


「厭、だ」
 紙の破片の散乱した部屋で、僕は一人佇んでいた。散らかった場所というのが落ち着くのは、どうしてなのだろう。
「厭だ厭だ厭だ、」
 叩かれる扉に背を向けて、呟かれる詞(ことば)に耳を傾ける。

(どうして、)
(どうしてこんなに、)

「……、好きだ」
 好き過ぎただけだった。もう二度と現れないあの人。大切なのに。大切だったのに。
 好き過ぎる、というのは、罪なのだろうか。
 言の葉の代わりに溢れ出たのは雫だった。頬を伝い流れ落ち、紙屑に書かれた文字を滲ませた。
「厭、なんだ」
 こんな自分は。好き過ぎて、殺してしまいそう。

 背中に伝わる震動に、在る筈もない温もりを求めて、ふと、息を止めた。
 どうして。

「出て、おいでよ」

 どうしても聴きたくて、どうしても聴きたくなかった声が。

「やめてくれ」
 甘やかさないで。僕はきっと君を殺す。
「大丈夫だよ。貴方は私を殺さない」
「どうして言い切れるんだ、」
 絞り出した声に、戸の向こうで微笑む気配がした。

「手紙が、届いて」

 その答えに、僕は目を見開いた。手紙が、届いて?

 足許に散らばる紙片を思わず見詰めた。僕が書いた手紙は、これで全部だ。幾つか棄てたものもあったけれど。君に送ってなど。
「貴方の部屋の前にあった、紙屑の入った袋よ。破られていたけど、何よりも心に響いたわ」

 まさか。まさか。まさか、

 がちゃり、音を立てて扉が開く。彼女の顔が見れなくて俯いた。
「手紙、って、」
 どうして、あんなもの拾って。
「言える程のものでもないだろう」
 莫迦。莫迦。莫迦。

 貴女に、届けたくなんかなかったんだ。僕の、あんな、汚い。

「どうして?」
 きょとんと見上げる彼女は、本当に美しかった。
「宛てた人がいるのなら、ちゃんとした手紙だわ」
 でも、あんな汚いエゴなんて。君に押し付けたくなかった。

 彼女が僕の首に指を添えた。ひんやり冷たい。
「どうぞ、」
 僕も彼女を真似て、首に手をかける。
「私を殺して」

 躯が一つに交わる時、あの紙片の数々が、塵から何か命在るものへと変わっていた。




友人から「破られた手紙」でなんか書けと言われて書いたもの。意味不明
だいぶ、ご無沙汰しておりました。
リハビリを兼ねて執筆してみました。


【ボクはロボットになりたかった】

ボクは“ロボット”になりたかった。

与えられた指示をただ忠実に遂行するだけのモノになりたかった。
“自分で考える”ということを放棄したかった。
ただなにも考えずにいたい。
自分の意思なんて、もういらない。
考えず、感情も持たず。ただいるだけ、従うだけのモノになりたかった。


ヒトという生き物は、便利なようで不便だ。
とても簡単なことで目に見えない傷をつくってしまう。
そして目に見えないケガだからこそ、いつまでたっても治らず痛み続ける。
ケガが多くなれば、その痛みに慣れてしまう。
痛みに慣れてしまうから傷は治ることなくどんどんひどくなっていく。
痛みに気付かないから、癒すことを忘れ、そしていつしか傷はなかったと思い込んでしまう。
そしていつしか体中を蝕んでいく。
蝕まれて…気がついたときには手遅れになっていることもある。


ロボットなら傷が付けば壊れるし、傷の程度では壊れたら動かなくなる。
修理も簡単だ。壊れた部分は取り替えてしまえばいい。
そして最悪…修理が不可能なら、廃棄してしまえばいい。
人間だと、そうはいかない。
だから人間は不便だ。とても不便だ。


この、傷ついたココロの癒し方がわからない。
癒し方がわからないから、修理が出来ない。
そしてボクはロボットではないから、壊れたココロは取替えられない。

だからボクは”ヒトでないもの”になりたくなった。
ロボットに対する憧れが強くなった。
なんで”ヒトであること”というのは、こんなにもツライことなのだろう?
生きることというのは、なんでこんなにつらいのだろう。

でも、生きることを放棄するには勇気が足りない。
だからボクはロボットになりたかった。

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