規則的に繰り返すベッドの音
薄暗闇の中二つの身体が重なりあう
日常のしがらみも
追い立てられる毎日も
今だけは関係ない
昼間の小悪魔の仕草も
悲しみにくれた涙も
…今だけは関係ない
ただ快楽だけに身を委ね
ただ欲望のために思考を凝らす
儚くも愛しい一時の幸せ
君の…
天使を思わせた笑顔は今
堕天使の笑みへと変わる
雑音をかき消すかのように声を出し
雑念をかき消すかのように腰を振る
美しくも怪しげなその姿に
僕は…
怯えながらも堕天使の支配を試みる
寸劇のような滑稽なヒトトキ…
でも求めて止まない夢のヒトトキ…
夢の終わりに裸で鏡に向かう君
さっきまでの甘えた君はもういない
その姿は神々しく
女の誇りと気高さを思わせる
まるで…
「夢の時間はもう終わり」とでも言うように
夢と現実
快楽と逃避
天使と堕天使
夢の時間と儚き刹那の欲望
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