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歯科の基礎知識をつけましょうコミュのフッ素について

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☆フッ素による虫歯予防

 最近の歯磨き粉には、キシリトールと並んでフッ素が多く使われています。
 フッ素自体は多量に服用すると危険と言われているにもかかわらず、虫歯予防に使われているのはなぜでしょう?

 アメリカなどでは1980年頃から、水道水にもフッ素を入れています。

 しかし同時に歯磨き粉などには「警告[6歳以下の子供の手の届かないところにおいてください。

 もし、歯磨きに使う量以上の(歯磨き粉)を間違って飲み込んでしまったら、ただちに医療機関に行くか毒物管理センターに行ってください。]」などという注意書きまで書かれています。

 フッ素について深く考えたことはありますか?


☆フッ素の効果とは?

 フッ素が、エナメル質を構成する主要成分(ハイドロキシアパタイト)の結晶の中に入って結合すると、この結晶が安定することになります。

 要するに、歯の質が強くなって、虫歯になりにくく(酸に溶けにくく)なる、ということです。

 また、初期的な虫歯に限りますが、一度溶けてしまったエナメル質を再び結晶化(再石灰化)を促進する、歯の修復作用もあります。

 さらに歯垢の中にフッ素が停滞し、虫歯菌の活性を阻害して酸を作らせないようにする効果もあります。

 このような作用から、歯質が未熟なために虫歯になりやすく(酸に溶けやすく)、歯垢の除去がしにくい子供の虫歯予防にかなりの効果があると考えられています。

 もちろん子供だけでなく、大人にも同様な効果があります。


☆フッ素の危険性とは?

 確かにフッ素というものは、一度に多量に摂取すると危険です。

 成人で約250?を一気に飲むと、吐き気、腹痛、下痢、けいれんなどが起こる事があります。

 また、発癌に関係しているとの疑いもあります。

 しかし、それには0.1%のうがい薬でも560?を一気に飲む必要があります。

 実際は、そんなに多量なフッ素を一気に飲む事はできないので、ほとんど心配することはないと思います。

 ちなみに、更に10〜20倍のフッ素を摂取すると致死量に達すると言われています。


☆フッ素を水道水に入れるとどうなるのか?

 フッ素は、かなりの虫歯予防効果が期待でき、世界中で使用され成果があがっています。

 そのため水道水にフッ素を添加している国が多くあります。

 前述したように、アメリカなどでは1980年頃から、水道水にもフッ素を入れています。

 日本ではフッ素の添加はありませんが一部の例外があります。

 米軍基地内などがそれにあたります。

 沖縄などでは、基地内に勤務している日本人と、そうでない日本人の間で、虫歯の本数が圧倒的に違います。

 ここでもフッ素の効果が歴然と表れています。


☆日本の水道水にフッ素が入っていない理由

 現在の日本国内では、水道水へのフッ素添加は見送られています。

 フッ素には危険性もあると指摘されているためです。

 でも、かつては一部の地域で導入されていたこともあるのです。

 では何で現在は導入されていないのでしょう?

 それは導入された地域で、住人の多くが斑状歯(斑模様が浮き出た歯)になるという事態が起こったことも理由の一因とされています。

 実はただ単に、フッ素の添加量を多くしすぎてしまったことが原因とされているのですが、結果として被害にあった住人が多数出てしまったわけです。

 逆に、フッ素の添加量を少なめにしていた別の地域では、効果が見られたようです。

 ところが、日本では成功例よりも失敗例の方が強調して取り上げられるため、反対派の意見が強くなり、フッ素添加は中止となりました。

 このような歴史があったことが、現在フッ素添加が見送られている理由ならば、考え直す時期に来ているのではないでしょうか。

 実際にそれから数十年が経過した最近の日本でも、新潟や、沖縄などで、水道水のフッ素添加を推し進める動きはありました。

 2000年には、厚生省(当時)が沖縄でのフッ素の水道水への添加を容認する、との見解まで出ました。

 しかし、またもや一部の反対意見のために見送られました。

 アメリカなどでは多数決で簡単に物事が決まりますが、日本は少数意見を尊重する傾向があるからです。

 このようなことを考えると、日本国内でフッ素添加の水道水が実現するのは遠い話のような気がします。

 ただ、日本でも一部の地域ではフッ素の力を最大限に利用しています。

 上越市のある小学校などでは、30年前からフッ素を使ったうがいを続けています。

 その結果、その小学校の子供たちにはほとんど虫歯がありません。

 フッ素洗口に限ったことではないですが、今の日本は何事も完璧を求めすぎているような気がします。

 例えば治療方法に関してもそうですし、憲法や法律などの様々な規則などにも、完璧なものというものは無いと私は考えています。

 確かに少しのリスクはあるかもしれないですが、メリットが非常に大きいのならば試しに実行してみるということが、今の日本には必要なのではないでしょうか。

コメント(9)

昔、公衆衛生学に所属していたときの非常勤講師の枠で、予防歯科学の先生にお願いしていたのですが、その時、

「日本は遅れている。水道水へフッ素を添加したら効果があることは、世界的に見て明らかなのに、いつまでたっても実施されない」

「これはきっと、虫歯が少なくなったら困る歯科医師会が妨害しているに違いない」

と憤慨していましたが、このような事情を勉強せずに発言していたのですね。。。
裏で妨害が!!

なるほど、そうだったのか…

なーんて、根拠なさすぎっ(^^)
もっと早く知っておけばよかった・・・フッ素使用していきたいと思います!!!
薬用効果を出すためには、必要以上にうがいをしないことが重要なので、気を付けてくださいね。

洗い流したら意味なし!
全ての歯科医師が同じ見解を持っている訳ではないので、『ああ、そんなものもありましたねぇ。』

みたいな感じの人も多いのではないでしょうか。

私自身も、在庫を抱えていたことを、今思い出しました。

歯科医学とは、答えが確定している学問ではないので、様々な部分で見解が分かれていて、賛成派と反対派が存在したりもしています。

誰の見解が正しいのかは、正直わかりません。

誰を信じるかは、個々が決めることです。

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