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Gaia・ガイア 動物の世界コミュの[画像図鑑] イヌ属 :オオカミとオオカミの仲間

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http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=19032479&comm_id=1873677


■イヌ族 Canini(イヌ科=イヌ族・キツネ族)*キツネ族は別トピにて紹介。
■イヌ属 Canis
 タイリクオオカミ、Canis lupus (en:Gray Wolf)
 Canis lupus タイリクオオカミの亜種
★Canis lupus albus(ツンドラオオカミ)
★Canis lupus arabs(アラビアオオカミ)
★Canis lupus arctos(ホッキョクオオカミ)
★Canis lupus baileyi(メキシコオオカミ)
★Canis lupus communis(ロシアオオカミ)
★Canis lupus cubanensis(カスピオオカミ)
★Canis lupus hattai(エゾオオカミ)- 絶滅
★Canis lupus hodophilax(ニホンオオカミ)- 絶滅
★Canis lupus italicus(イタリアオオカミ)
 Canis lupus lupaster(エジプトオオカミ)
★Canis lupus lupus(ヨーロッパオオカミ・ハイイロオオカミ)
★Canis lupus lupus(シベリアオオカミ)
★Canis lupus lupus(チョウセンオオカミ)
★Canis lupus lycaon(シンリンオオカミ)
★Canis lupus occidentalis(シンリンオオカミ、アラスカオオカミ)
★Canis lupus pallipes(インドオオカミ)
★Canis lupus familiaris(イエイヌ)
★Canis lupus dingo(ディンゴ)
★アメリカアカオオカミ、Canis lupus × latrans (旧分類 Canis rufus) (en:Red Wolf)
★コヨーテ、Canis latrans (en:Coyote)
★エチオピアオオカミ・アビシニアジャッカル (シミエンジャッカル、シメニアジャッカル、シメニアオオカミ)、Canis simensis (en:Simian Jackal)
★キンイロジャッカル、Canis aureus (en:Golden Jackal)
★ヨコスジジャッカル、Canis adustus (en:Side-striped Jackal)
★セグロジャッカル、Canis mesomelas (en:Black-backed Jackal)

■リカオン属 Lycaon
★リカオン、Lycaon pictus (en:African Hunting Dog)

■ドール属 Cuon
★ドール (アカオオカミ)、Cuon alpinus (en:Dhole)

■タヌキ属 Nyctereutes
★タヌキ、Nyctereutes procyonoides (en:Raccoon Dog)

■コミミイヌ属 Atelocynus
 コミミイヌ、Atelocynus microtis (en:Short-eared Dog)

■ヤブイヌ属 Speothos
 ヤブイヌ、Speothos venaticus (en:Bush Dog)

■タテガミオオカミ属 Chrysocyon
 タテガミオオカミ、Chrysocyon brachyurus (en:Maned Wolf)
 
■フォークランドオオカミ属 Dusicyon
★フォークランドオオカミ、Dusicyon australis (en:Falkland Island Fox):絶滅種

■クルペオギツネ属 (パンパスギツネ属) Pseudalopex
 クルペオギツネ (クルペオ)、Pseudalopex culpaeus (en:Culpeo)
 チコハイイロギツネ、Pseudalopex griseus (en:Argentine Gray Fox, Chilla)
 パンパスギツネ、Pseudalopex gymnocercus (en:Pampas Fox, Azara's Dog)
 セチュラギツネ、Pseudalopex sechurae (en:Sechura Fox)
 スジオイヌ、Pseudalopex vetulus (en:Hoary Fox)

■カニクイキツネ属(カニクイイヌ属) Cerdocyon
 カニクイイヌ、Cerdocyon thous (en:Crab-eating Fox)


http://en.wikipedia.org/wiki/Canidae
http://en.wikipedia.org/wiki/Gray_Wolf
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%8C%E7%A7%91
★Canis lupus albus(ツンドラオオカミ)
ユーラシア北端部に分布。

★Canis lupus arabs(アラビアオオカミ)
アラビア半島に分布。非常に減少。

★Canis lupus arctos(ホッキョクオオカミ)
グリーンランド北部と東部、クイーンエリザベス諸島、バンクス島、ビクトリア島に分布。

★Canis lupus baileyi(メキシコオオカミ)
メキシコ北西部に分布。アメリカアリゾナ州に再導入されている。生息地域ではロボとも呼ぶが、これはオオカミを指すスペイン語の一般名詞である。『シートン動物記』の狼王ロボもこの亜種。

★Canis lupus communis (ロシアオオカミ)
ウラル山脈に分布。正確な分布範囲はまだわかっていない。

★Canis lupus cubanensis(カスピオオカミ)
コーカサス山脈、トルコとイランの一部に分布。

★Canis lupus hattai(エゾオオカミ)
サハリン、北海道に本来分布。絶滅。

★Canis lupus hodophilax(ニホンオオカミ)
北海道を除く日本に本来分布。絶滅。

★Canis lupus italicus(イタリアオオカミ)
イタリアからアルプス南部に分布。

Canis lupus lupaster(エジプトオオカミ)
オオカミの亜種の分布エジプトとリビアに分布。

★Canis lupus familiaris(イエイヌ)
いわゆる犬。愛玩動物やパートナーとして、主に人と共に生活しているために、世界中のあらゆる地域に分布している。一部で野生化しており、また食用に養殖も行われている。

★Canis lupus lupus(ヨーロッパオオカミ、シベリアオオカミ、チョウセンオオカミ)
ヨーロッパ東部からロシア、中央アジア、シベリア南部、中国、モンゴル、朝鮮、ヒマラヤ地域に分布。非常に減少。

★Canis lupus lycaon(シンリンオオカミ)
カナダのオンタリオ州南東部とケベック州南部の小さな範囲に分布。コヨーテとの交雑が心配されている。

★Canis lupus nubilus(グレートプレーンズオオカミ)
アメリカ合衆国五大湖西岸、アラスカ南東部、カナダ東部、バフィン島に分布する。

★Canis lupus occidentalis(シンリンオオカミ、アラスカオオカミ)
カナダ北西部、アメリカのモンタナ州北部に分布。現在分布を拡大している。

★Canis lupus pallipes(インドオオカミ)
イスラエルからインドにかけて分布。非常に減少。

★ジャッカルは、食肉目イヌ科の哺乳類。体長65〜106cm、尾20〜41cmほどで、オオカミに似るが耳は大きく、体は薄い金色〜黄褐色で、背と尾には黒色の毛が多い。アジア南部〜ヨーロッパ南東部、アフリカに分布。平原や林に1〜6頭ですみ、夜出て猛獣の食べ残しをあさるほか、ネズミ、ウサギなどを襲い、サトウキビなども食べる。穴を掘るのが上手く、4〜9匹の子を生む。キンイロジャッカル、セグロジャッカル、アビシニアジャッカル、ヨコスジジャッカルの4種がいる。http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/43/World_goldschakal.png

コメント(35)

■Canis lupus タイリクオオカミの亜種
★Canis lupus arabs(アラビアオオカミ)
Arabian Wolf


アラビア半島に分布。非常に減少。

■Canis lupus タイリクオオカミの亜種
★Canis lupus arctos(ホッキョクオオカミ)



グリーンランド北部と東部、クイーンエリザベス諸島、バンクス島、ビクトリア島に分布。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/2/2f/Arcticwolf_distribution.gif
■Canis lupus タイリクオオカミの亜種
★Canis lupus cubanensis(カスピオオカミ)
Caspian Sea Wolf



コーカサス山脈、トルコとイランの一部に分布。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/4/4d/Present_distribution_of_wolf_subspecies_caspsea.JPG
■Canis lupus タイリクオオカミの亜種
★Canis lupus dingo(ディンゴ)
Dingo


ディンゴは、オーストラリア大陸の野犬の一種。約4,000〜5,000年前(アボリジニの移住よりかなり後のことである)に、人によりアジア大陸から家畜として持ち込まれたイヌが、野生化したものといわれる。イエイヌと交雑ができるため、現在では混血が進んでおり、純血のものは少ないといわれている。多くは黄褐色の体毛と垂直に立った耳をもつ。中型から大型犬ほどの大きさで、性質は獰猛。オーストラリアの砂漠、草原、温帯林、林縁部に生息する。繁殖期には群れをつくり生活する。イエイヌとは違い吠えない。繁殖期は年に一度である。一部のディンゴはアボリジニのキャンプで飼われ、残飯の処理や抱いて寝ることで毛布代わりに使われていたという。固有種であったフクロオオカミとはほぼ同じ体格・食性をしており、オーストラリア大陸ではニッチを競合した結果、フクロオオカミが絶滅しディンゴの生息しないタスマニア島にのみ残っていた。ディンゴがニッチの競合で勝ち残った理由として、単独で狩りをするフクロオオカミに対し、ディンゴは群れで狩りをするため生存競争に有利だったことによると考えられている。またタスマニアデビルがオーストラリア大陸で絶滅しタスマニアにのみ残っているのも、ディンゴの影響と考えられる。分類方法についてはタイリクオオカミの1亜種(Canis lupus dingo)とする分類、独立種(Canis dingo)とする分類がなされている。かつてはイエイヌを独立種として取り扱い、その1亜種(Canis familiaris dingo)とするなど、ほかにも複数の説があった。

http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/f/f0/Dingo-map.png
■Canis lupus タイリクオオカミの亜種
★Canis lupus lupus(ヨーロッパオオカミ・ハイイロオオカミ)
Eurasian Wolf・Lunca-European-Wolf

Canis lupus lupus(ヨーロッパオオカミ、シベリアオオカミ、チョウセンオオカミ):ヨーロッパ東部からロシア、中央アジア、シベリア南部、中国、モンゴル、朝鮮、ヒマラヤ地域に分布。非常に減少。
http://edit.photos.yahoo.co.jp/ph/katuuya2011/slideshow?.thema=10&.spd=n&.full=n&.dir=%2F949c&.src=ph&.view=t&.done=http%3A%2F%2Fphotos.yahoo.co.jp%2Fph%2Fkatuuya2011%2Flst%3F%26.dir%3D%2F949c%26.src%3Dph%26.view%3Dt&submit=%A1%A1%C1%AA%C2%F2%A1%A1
■Canis lupus タイリクオオカミの亜種
★Canis lupus nubilus(グレートプレーンズオオカミ)
Great Plains Wolf



アメリカ合衆国五大湖西岸、アラスカ南東部、カナダ東部、バフィン島に分布する。

ネブラスカオオカミまたはグレートプレーンズオオカミ(学名 Canis lupus nubilus)は、食肉目イヌ科に属するオオカミの亜種の一つ。カナダからテキサス州に至る大平原地帯(グレートプレーンズ)に生息していた。アメリカ合衆国中部では絶滅したが、現在は五大湖西岸地域からカナダに分布する。中型のオオカミで、体長140-200cm、体重27-50kg前後。体毛は明るい灰色だが、白いものもある。

■アメリカ合衆国での減少
インディアンはオオカミに対して畏敬の念を持っていた。しかし、そのような文化を持たないヨーロッパからの移住者の到来によって事態は変わった。ネブラスカオオカミが家畜を襲ったことから、人間はオオカミを害獣としてさかんに駆除の対象とした。一般的な方法はバイソンの死体に猛毒のストリキニーネを仕込んでおくものであったが、同じくバイソンの肉を食料とするワシやカラス、コヨーテ、果てはインディアンまでが巻き添えとなった。平原インディアンはバイソンを生活の糧としていたのである。他にも銃や罠も駆除に用いられた。さらには、駆除に賞金がかけられ、ネブラスカオオカミの減少を促すこととなった。

■アメリカ合衆国での保護
1973年に絶滅危惧種法が制定され、ミネソタ州北部に生息していた数百頭、およびRoyale島(スペリオル湖にある島:ミシガン州)の数頭が保護の対象になった。その後の生息数回復活動とカナダからの移入によって、生息数を増やすことに成功した。2007年1月29日、魚類野生生物管理局は五大湖西岸地域と北ロッキー山脈地域(シンリンオオカミCanis lupus occidentalis)のオオカミを、絶滅危惧種法の対象から外すことを発表した。

■生息数
アメリカ合衆国魚類野生生物局による2006年生息数の調査・推定値は以下のとおり。
ミシガン州 - 434頭(Royale島の 30頭を除く)
ミネソタ州 - 3020頭
ウィスコンシン州 - 465頭
カナダ - シンリンオオカミCanis lupus occidentalisと合わせて5万-6万頭
■Canis lupus タイリクオオカミの亜種
★Canis lupus italicus(イタリアオオカミ)
Italian Wolf



イタリアからアルプス南部に分布。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/f/fb/300px-Distribution_Canis_Lupus_Italicus.png
■Canis lupus タイリクオオカミの亜種
★Canis lupus occidentalis(シンリンオオカミ、アラスカオオカミ)
Mackenzie Valley Wolf

Canis lupus occidentalis(シンリンオオカミ、アラスカオオカミ)
カナダ北西部、アメリカのモンタナ州北部に分布。現在分布を拡大している。


Mackenzie Valley Wolf (Canis lupus occidentalis) also known as the Rocky Mountain Wolf, Alaskan Timber Wolf or Canadian Timber Wolf
■Canis lupus タイリクオオカミの亜種
★Canis lupus baileyi(メキシコオオカミ)
Mexican Wolf


メキシコ北西部に分布。アメリカアリゾナ州に再導入されている。生息地域ではロボとも呼ぶが、これはオオカミを指すスペイン語の一般名詞である。『シートン動物記』の狼王ロボもこの亜種。


●メキシコオオカミ(学名 Canis lupus baileyi)はオオカミの亜種の1つ。アメリカ合衆国南部およびメキシコに生息していたが、ほとんどの地域で絶滅状態にある。1998年からアリゾナ州に再導入されている。

メキシコオオカミは、北アメリカに存在する3つの亜種のオオカミの中では最も体が小さく、他の2亜種と遺伝的な差が大きい。成獣で、体重23-36kg(50-80ポンド)・尾を含む体長167cm(5.5フィート)・肩までの高さ71-81cm(28-32インチ)程度の大きさである。体色は黄褐色・灰色・黒が混じりあい、北部の2亜種と同様に白単色・黒単色の個体はいない。アメリカ南西部・メキシコの砂漠に住むと考える人もいるが、実際には森林地帯に生息している。ヘラジカのようにメキシコオオカミ自身より大型の動物を狩る場合は、群れ(パック)で狩りを行う。また、ウサギなどの小型の動物も餌とすることがある。

歴史
メキシコオオカミは、かつてはアリゾナ州・ニューメキシコ州・テキサス州およびメキシコに分布していた。家畜を襲い経済的な被害があるとして、駆除の対象となっていた。アメリカ合衆国では1970年代にはほぼ絶滅の状態となり、メキシコでも個体数が減少していた。

アメリカ合衆国では、1973年に絶滅危惧種法が制定され、1976年に絶滅危惧種に指定された。その後、メキシコからアリゾナ州に再導入された。2006年にはアリゾナ州で59頭のメキシコオオカミの生息が確認されている。

2006年現在、アメリカ合衆国およびメキシコの繁殖施設で飼われているメキシコオオカミは、49施設で約300頭(アメリカ合衆国内45施設、260頭)存在する。
■Canis lupus タイリクオオカミの亜種
★Canis lupus baileyi(メキシコオオカミ)
Mexican Wolf
■Canis lupus タイリクオオカミの亜種
★Canis lupus pallipes(インドオオカミ)
Indian wolf
■Canis lupus タイリクオオカミの亜種
★Canis lupus albus(ツンドラオオカミ)
Tundra Wolf



ユーラシア北端部に分布。
The Tundra Wolf (Canis lupus albus) is a subspecies of Grey Wolf
■Canis lupus タイリクオオカミの亜種
★Canis lupus communis (ロシアオオカミ)
Russian Wolf


ウラル山脈に分布。正確な分布範囲はまだわかっていない。
The Russian Wolf (Canis lupus communis) is a subspecies of Grey Wolf which occurs in north-central Russia
■Canis lupus タイリクオオカミの亜種
★Canis lupus lycaon(シンリンオオカミ)



Canis lupus lycaon(シンリンオオカミ)
カナダのオンタリオ州南東部とケベック州南部の小さな範囲に分布。コヨーテとの交雑が心配されている。
■Canis lupus タイリクオオカミの亜種
★Canis lupus hodophilax(ニホンオオカミ)
北海道を除く日本に本来分布。絶滅。



ニホンオオカミ(Canis lupus hodophilax) とは、日本の本州、四国、九州に生息していたオオカミ。

最近まで、1905年(明治38年)1月23日に奈良県東吉野村鷲家口で捕獲された標本が最後の標本であると考えられていた。しかし、近年、1910年(明治43年)8月に福井城址で捕獲されたイヌ科動物が、ニホンオオカミであったとの論文が発表され、従来よりも最終捕獲年度が5年延びることとなった。学術的には、過去50年間生存の確認がなされない場合、その種は絶滅したとされるので、ニホンオオカミは絶滅種である。同じく絶滅種である北海道に生育していたエゾオオカミとは別亜種であるとして区別される。ニホンオオカミを記載し、飼育し、解剖学的にも分析したシーボルトによると、ニホンオオカミはハイイロオオカミと別種であるという見解である。このように大陸産のハイイロオオカミの亜種ではなく、Canis hodophilaxとして独立種であるとすることもある。この場合でも、エゾオオカミはハイイロオオカミの亜種とされる。


■特徴
脊椎動物亜門 哺乳類綱 ネコ目(食肉目) イヌ科 イヌ属に属する。絶滅種。 体長95〜114cm、尾長約30cm、肩高約55cmが定説となっている(剥製より)。 他の地域のオオカミよりも小さく中型日本犬ほどだが、中型日本犬より脚は長く脚力も強かったと言われている。尾は背側に湾曲し、先が丸まっている。耳が短いのも特徴の一つ。


■生態
生態は絶滅前の正確な資料がなく、ほとんど判っていない。 北海道に生息していたエゾオオカミと違って、大規模な群れを作らず2、3頭〜10頭程度の群れで行動した。山峰に広がるススキの原などにある岩穴を巣とし、そこで3頭ほどの子を生む。自らのテリトリーに入った人間の後ろをついて来る(監視する)習性があったとされ、所謂「送りオオカミ」の由来ともなった。しかし、人間からすれば手を出さない限りニホンオオカミは殆ど襲ってこない相手であり、むしろイノシシなどが避けてくれる為、送りオオカミ=安全という図式であった。一説にはヤマイヌの他にオオカメ(おおかみ)と呼ばれる痩身で長毛のタイプもいたようである。シーボルトは両方飼育していたが、オオカメとヤマイヌの頭骨はほぼ同様であり、彼はオオカメはヤマイヌと家犬の雑種と判断した。オオカメが亜種であった可能性も否定出来ないが今となっては不明である。


1888年(明治21年)07月に岩手産ニホンオオカミが上野動物園に来園した記録がある。
http://www.shimono.co.jp/corp/history/history4.html


■現存する標本
■日本
★画像1:国立科学博物館(剥製、全身骨格標本)
★画像2:東京大学農学部(剥製)
★画像3:和歌山県立自然博物館(剥製、和歌山大学より寄贈)

埼玉県秩父市の秩父宮記念三峯山博物館(二例の毛皮、2002年に相次いで発見・確認)
熊本市立博物館(全身骨格標本) - 熊本県八代郡京丈山洞穴より、1976年から1977年にかけての調査で発見された。放射性炭素法を使って骨の年代測定を行った結果、この個体は室町時代〜江戸時代初期に生きていたことが分かった。このほか1969年に、同じく熊本県泉村矢山岳の石灰岩縦穴からも頭骨が発見されている。

■国外
オランダのライデン王立博物館(剥製) - 江戸時代にシーボルトが日本から持ち帰った多くの動植物標本の内の一点、ヤマイヌという名称で基準標本となっている。愛知万博で里帰り展示された。
イギリス・ロンドンの大英博物館(毛皮)
ドイツ・ベルリンの自然史博物館(毛皮)
■Canis lupus タイリクオオカミの亜種
★Canis lupus hodophilax(ニホンオオカミ)
北海道を除く日本に本来分布。絶滅。
■Canis lupus タイリクオオカミの亜種
★Canis lupus hodophilax(ニホンオオカミ)
北海道を除く日本に本来分布。絶滅。
■Canis lupus タイリクオオカミの亜種
★Canis lupus hattai(エゾオオカミ)
サハリン、北海道に本来分布。絶滅。


北海道およびサハリン・千島に生息した大型の亜種は、エゾオオカミ (Canis lupus hattai) と呼ばれている。大きさはシェパード犬ほどで、褐色の毛色だったとされている。アイヌの人々とは共存していたが、明治以降、入植者により毛皮や肉目的で獲物のエゾシカが取りつくされ、入植者のつれてきた牛馬などの家畜を襲って害獣とされ、懸賞金まで懸けられた徹底的な駆除により数が激減し、これに1879年の大雪による大量死が重なった結果、1900年ごろに絶滅したと見られる。
■Canis lupus タイリクオオカミの亜種
★Canis lupus lupus(チョウセンオオカミ)


Canis lupus lupus(ヨーロッパオオカミ、シベリアオオカミ、チョウセンオオカミ)
ヨーロッパ東部からロシア、中央アジア、シベリア南部、中国、モンゴル、朝鮮、ヒマラヤ地域に分布。非常に減少。 チョウセンオオカミは、タイリクオオカミ(ハイイロオオカミ)の亜種のひとつ。ほかのオオカミと同様に、彼らも悪役にされて徹底的に駆除されました。今では、白頭山や北部の高山地帯、中国東北部に極わずかがすんでいるだけ。



チョウセンオオカミは日本では’99年11月、京都市動物園でしか飼育されていないようです。ここで産まれた2頭が’94年に東京多摩動物園に贈られ展示されていましたが、’99年夏に2頭とも死亡しています。

京都市動物園(京都市左京区)で飼育されていた雌のチョウセンオオカミ「ウルップ」(14歳)が2日、老衰による心不全のため死んだ。チョウセンオオカミは、ワシントン条約で「国の承認がなければ輸出入できない動物」に指定されている。同動物園によると、2日の開園前、獣舎で死んでいるのを飼育係が見つけた。チョウセンオオカミは厚さに弱く、ウルップも7月ごろから夏ばて気味だったという。 ウルップは1986年、朝鮮民主主義共和国(北朝鮮)から贈られたウルフ(雄)とウルル(雌)の間に誕生。両親や5匹の兄弟はすでに死んでおり、ただ1匹、飼育されていた。 同動物園は「子どもたちの人気者で、日朝友好のシンボルでもあったのに」と残念そうだった。2002年8月8日(木) 山陰中央新報P18「情報広場」より

韓国 世界初の“クローンオオカミ”誕生<2006/3/27 18:24>
韓国・ソウル大学の研究チームは26日、世界で初めてオオカミのクローンを誕生させることに成功したと発表した。この「クローンオオカミ」は、絶滅の危機にひんしている「チョウセンオオカミ」のメス2頭。誕生したのは05年10月で、今は体重も約20キロに成長し、30日には一般公開が予定されている。2頭とも、核を取り除いた犬の卵子にチョウセンオオカミの耳から採取した体細胞を移植し、代理母となる犬の子宮に着床させる方法で作られた。今回の研究は当初、ES細胞に関する論文ねつ造で起訴された黄禹錫教授が統括責任者だったが、問題発覚後は別の教授に引き継がれていた。

■フォークランドオオカミ属 Dusicyon
★フォークランドオオカミ、Dusicyon australis (en:Falkland Island Fox):絶滅種
Falkland Island Fox



フォークランドオオカミ (学名:Dusicyon australis) 「オオカミ」とついているが、実際はキツネの仲間。 しかし頭骨を見るとイヌに近いという。 この「キツネ」達が棲息していたフォークランド諸島は1592年に発見されて いる。彼らが唯一の肉食獣であり、海岸近くの砂丘に住んでいた。1830年代になると、捕鯨船などが次々と寄港するようになる。こうして移民 が増えていくと英国植民地政府はフォークランドオオカミに賞金を懸けるよ うになる。また、毛皮は高値がついた。こうして1868年、最後の1頭が捕獲さ れるとロンドン動物園に送られ数年間飼われ続けた。
■Canis lupus タイリクオオカミの亜種
★Canis lupus lupus(シベリアオオカミ)



シベリアオオカミは、カムチャツカからシベリア北部に分布し、北極圏では体が白いものが多い。
アメリカアカオオカミ、Canis lupus × latrans (旧分類 Canis rufus) (en:Red Wolf)
Red Wolf


アメリカアカオオカミ (Canis rufus) は、イヌ科の動物の一種。北アメリカ大陸に生息していた。かつてはアメリカ中南部に広く棲息していたものの、1970年代初頭にはテキサス州東部などごく一部の地域に生息域がせばめられ、その後、野生種は絶滅した。現在は米国の絶滅危惧種法に基づき、飼育下のアメリカアカオオカミを増殖し、国立公園に移入するプログラムが進められている。

■分類
アメリカアカオオカミは、伝統的にユーラシア大陸由来のタイリクオオカミ Canis lupus (北米棲息はその原名亜種のハイイロオオカミ Canis lupus lupus )とは別種であるとして、 Canis rufus の名が与えられていたが、この見方に疑問をもつ分類学者も古くから少なくなかった。両者は外観上の体色や平均体長は異なるものの、骨格上の違いはほとんど見当たらないからである。1851年にすでに J.Audubon と J.Bachman は著書の中でアメリカアカオオカミ・ハイイロオオカミ・コヨーテは形態的に区別することは困難だと記述している。また、アメリカアカオオカミはコヨーテ Canis latrans と交雑すること、その雑種も繁殖力をもつこと、および、ハイイロオオカミとコヨーテも交雑し、その雑種も繁殖力をもつことが知られていた。1990年代、R.K.Wayne と J.L.Gittleman は、ミトコンドリアDNAと核DNAの解析により、アメリカアカオオカミは、ハイイロオオカミとコヨーテが自然交雑した雑種であることを見出した。 すなわち、正しい学名は雑種 Canis rufus であり、Canis lupus x latrans は無効名となった。交雑によりアメリカアカオオカミが生じた時期については、まだ学説が分かれている。 R.K.Wayne と J.L.Gittleman らは、18世紀以降、ヨーロッパ人の米国移住が進み開拓とハイイロオオカミの駆除が行われるなか、圧迫されたハイイロオオカミとコヨーテの交雑の機会が増大し、アメリカアカオオカミの群が生まれたと考えている。今では、残り五十匹以下になっている。

■Canis lupus タイリクオオカミの亜種
★Canis lupus familiaris(イエイヌ)


いわゆる犬。愛玩動物やパートナーとして、主に人と共に生活しているために、世界中のあらゆる地域に分布している。一部で野生化しており、また食用に養殖も行われている。


イヌ(犬)は、イヌ科の動物。ネコ目イヌ科イヌ属に分類される。
学名は Canis lupus familiaris。イヌはリンネ(1758年)以来、伝統的に独立種 Canis familiaris とされてきたが、イヌをタイリクオオカミ (Canis lupus) の亜種の一つとする学説(1993年、 D.E.Wilson and D.A.M.Reeder)が、現在は受容されつつある。広義の「イヌ」(後述)と区別して「イエイヌ」(英名 Domestic Dog)とも言うが、これは伝統的な学名 C. familiaris (家族の-犬) に対応した呼称。また、広義の「イヌ」は広くイヌ科に属する動物 (イエイヌ、オオカミ、コヨーテ、ジャッカル、キツネ、タヌキ、ヤブイヌ、リカオンなど) の総称でもあるが、日本ではこちらの用法はあまり一般的ではなく、欧文翻訳の際、イヌ科動物を表す dogs (羅:canine/英語でも同じ綴りだが、同音になる「K9」の表記が使われることがある)の訳語として当てられるときも「イヌ類」などとしてイエイヌと区別するのが普通である。以下では狭義のイヌ(イエイヌ)についてのみ解説する。

イエイヌは人間の手によって作り出された動物群である。最も古くに家畜化されたと考えられる動物であり、現在も、ネコ Felis silvestris catus と並んで代表的なペットまたはコンパニオンアニマルとして、広く飼育され、親しまれている。
野生化したものを野犬(やけん、のいぬ)といい、あたかも標準和名のように、カタカナで「ノイヌ」と表記されることも多いが、もちろん種や亜種としてイエイヌから区別されるわけではない。犬種については犬の品種一覧を参照。現在、ジャパンケネルクラブ (JKC) では、国際畜犬連盟 (FCI) が公認する331犬種を公認し、そのうち176犬種を登録してスタンダードを定めている。

■コヨーテ、Canis latrans (en:Coyote)
Coyote


コヨーテ(スペイン語:coyote)は、ネコ目(食肉目)イヌ科イヌ属に属する哺乳類。北アメリカ大陸に広く分布し、オオカミに近縁の種である。オオカミより小型で体高60cm以内、体重9〜20kg(平均14kg)ほど。アメリカ南東部に生息するアメリカアカオオカミはオオカミとコヨーテの雑種と考えられている。オオカミのようにイヌとの間に繁殖能力のある雑種を作ることが可能で、それはコイドッグ(Coydog)と呼ばれている。低リスクながら、絶滅が危惧されている。コヨーテという種名はメキシコのスペイン語を通じてナワトル語(アステカ語)のcóyotl (IPA /ˈkɔ.jɔtɬ/)が変形したもので「歌う犬」を意味する。

■生態
コヨーテは単独またはペア、ときに小規模な群れで活動する。適応力に優れていて、都市周辺部でも見られる。通常ネズミやウサギ、プレーリードッグなどを狩るが、オオカミのいない地域では群れでより大きな獲物を狩ることもある。また人間の残飯や果物を漁ることもある。イヌのように尿で縄張りを主張する。コヨーテはオオカミのようによく遠吠えをする。一夫一妻型で年一回冬に繁殖し、春に子が生まれる。妊娠期間は63日前後。子育ては両親によって行われるが、前年に生まれた子が手伝うこともある。子は秋には一頭で狩りをするようになる。

■文化
北アメリカインディアンのハイダ族は、コヨーテをトリックスターの神として崇めていた。
■コヨーテ、Canis latrans (en:Coyote)
Coyote
■キンイロジャッカル、Canis aureus (en:Golden Jackal)
■エチオピアオオカミ・アビシニアジャッカル (シミエンジャッカル、シメニアジャッカル、シメニアオオカミ)、Canis simensis (en:Simian Jackal)



■アビシニアジャッカルは、ネコ目(食肉目)イヌ科イヌ属に属する哺乳類。英名はSimien jackalと呼ばれていたが、近年の分子生物学的研究から、イヌ属のなかでも特にオオカミやコヨーテに近い生物であることが判明し、エチオピアオオカミ(Ethiopian Wolf)と呼ばれることが多くなった。エチオピアからエリトリアの高山地帯に分布し、主にげっ歯類を捕食する。3~13頭ほどの群れを形成する。個体数は現在500頭未満で、非常に絶滅が危惧されるイヌ科動物の一つである。 生息地の農地化、過放牧による草地の消失とネズミ類の減少、飼い犬からの伝染病や犬との交雑が原因とされ、人工繁殖による個体数の確保が課題となっている。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/1a/Ethiopian_Wolf-area.png

エチオピアオオカミは,アフリカに生息する唯一のオオカミなのだ。この動物は,形態的な特徴からアビシニアジャッカルとも呼ばれるが,遺伝子などの研究により,ジャッカル類よりもオオカミに近いことが最近判明した。
■セグロジャッカル、Canis mesomelas (en:Black-backed Jackal)
Canis mesomelas


分布
アフリカ東部・南部のサバンナ

■ヨコスジジャッカル、Canis adustus (en:Side-striped Jackal)
■リカオン属 Lycaon
★リカオン、Lycaon pictus (en:African Hunting Dog)


■リカオン(英名 African hunting dog;African wild dog)は、ネコ目(食肉目)イヌ科リカオン属に属する1属1種の哺乳類。アフリカ大陸のサハラ砂漠より南のサバンナ、疎林地帯に生息する。頭胴長76〜120cm、尾の長さは30〜41cm、肩までの体高60~78cm、体重17~36kg。体毛は黒、茶、白が不規則なパッチ状に混じり、個体ごとに異なる。耳は丸く、尾の先は白い。イヌ属(Canis)と違い前足は第1指がなく4本指であるが、歯の本数は同じ42本である。 学名Lycaon pictusは「色を塗った狼」から。

■生態
イヌ科のなかでは腐肉を漁らない完全な肉食動物で、パック(pack)と呼ばれる数頭から30頭ほどの社会的な群れを作って生活する。群れは血縁関係のある複数のオスと複数のメスで構成される。一般に群れはオスの数のほうが多い。1ヶ所に留まらず獲物を求めて放浪する。狩りは朝、夕方早くに行われる。1頭にねらいを定め、群れの成獣全員で長時間獲物を追い詰めて狩る手法をとり、成功率は50%以上ともいわれるが、ハイエナやライオンに獲物を奪われることも多い。持久力は多くのエネルギーを要求し、一日に3kg以上も食べる。リカオンの獲物はヌー、シマウマ、トムソンガゼル、インパラ、リードバックなどだが、住む地方によって異なってくる。繁殖は主に群れの最上位の雌雄の間で行なわれ、巣穴を作って群れ全体で育児を行う。両親以外の育児を手伝う個体をヘルパーと呼ぶ。 一回の出産で6〜16子(平均10子)を生む。野生のリカオンの寿命は最長11年ほど。

■個体数
リカオンの狩りが残忍であると思われて狩猟者から駆除されたこと、生息域の開発によって狩りなどの行動に支障をきたしていること、家畜のイヌから感染したジステンバーの流行などの要因で頭数が激減し、現在はタンザニア、ボツワナ、ナミビア、南アフリカなどに3000~5000頭ほどが生息するのみで、絶滅が心配される。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/ab/Lycaon_pictus_map-tob.png
■ドール属 Cuon
★ドール (アカオオカミ)、Cuon alpinus (en:Dhole) :豺(chái、チャイ)


■ドール(Cuon alpinus )とは、ネコ目(食肉目)イヌ科の哺乳動物。別名はアカオオカミ。ドールのみで1属1種であり、生息地域ごとに10亜種ほどに分けられる。体長1m前後。尾長50cm前後。赤褐色の体毛と長くふさふさとした尾が特徴。アジアの森林地帯に生息し、分布域はロシア東部、中国、中央アジア、マレーシアやスマトラ島、ジャワ島などの東南アジア、インドなど広い地域に及ぶが、日本列島には生息しない。常時10頭ほどの群で生活し、他の群れと合同して40頭ほどが集まって生活することもある。サンバーやジャコウジカ、ニルガイなどシカ類やレイヨウ、イノシシを捕食し、多数が集まっているときはヒョウやトラさえも攻撃することがある。リカオンと同様に、群れの中では最上位の雌のみが繁殖する。野生種は絶滅が心配されており、ワシントン条約では附属書IIに分類されている。 東京都がズーストック種に指定し、動物園での繁殖に取り組んでいる。

■名称などについて
ドールの中国語名は「豺(chái、チャイ)」で、「豺」の字は日本語では音読みでは「さい」、訓読みでは「やまいぬ」である。ヤマイヌはニホンオオカミの別名とされるが、ドールとオオカミは同じイヌ科動物ながら別属であり、ニホンオオカミとは関係がない。また、現在日本で出版される中日辞典では、「豺」の訳が「ヤマイヌ」となっているが、正確にはドールである。中国語で「豺」はジャッカルを意味することもある。また、日本語訳ではやまいぬと訳されているが、ラドヤード・キップリング作の『ジャングルブック』にもドールが登場する。

朝鮮語(韓国語)の「ヌクテ」は一般にオオカミの意とされるが、オオカミだけでなく、オオカミとドールの両方を指す語である。

西遊記の朱紫国の妖仙の賽太歳の前身は、観世音菩薩が乗用する金毛毛孔であった。實吉達郎の『世界の怪動物99の謎』によるとこの毛孔(こう)はドールである可能性が示唆されている。この金毛毛孔は『封神演義』では金光仙という通天教主の高弟として万仙陣の戦いで慈航道人に敗れ正体をあらわし観世音菩薩の乗用獣になったという。

http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/66/Cuon-alpinus-map.png


■日本で見られる動物園
宇都宮動物園
上野動物園
よこはま動物園ズーラシア
とべ動物園
徳山動物園
■タヌキ属 Nyctereutes
★タヌキ、Nyctereutes procyonoides (en:Raccoon Dog)
Raccoon Dog



タヌキ(狸、Nyctereutes procyonoides)は、哺乳綱イヌ科タヌキ属に分類される食肉類。本種のみでタヌキ属を形成する。

■分布
韓国、朝鮮民主主義人民共和国、中国、日本、ロシア東部

1928年に毛皮をとる目的でソ連(現 ロシア)に移入されたものが野生化し、ポーランド、東ドイツ(当時)を経て、現在はフィンランドやドイツにも生息している。近年ではフランスやイタリアでも目撃例がある。

■形態
体長約50-60cm。体重3-10 kg。ずんぐりとした体つきで、足が短く、尾は太い。体色はふつう灰褐色で、目の周りや足は黒っぽくなっている。食肉目(ネコ目)の共通の先祖は、森林で樹上生活を送っていたが、その中から、獲物を求めて森林から草原へと活動の場を移し、追跡型の形態と生態を身につけていったのがイヌ科のグループである。タヌキは森林での生活に適応したイヌの仲間であり胴長短足の体形等、原始的なイヌ科動物の特徴をよく残している。

日本には、北海道のエゾダヌキ N. p. albus と本州・四国・九州のホンドダヌキ N. p. viverrinus の2亜種が棲息する。エゾタヌキはホンドタヌキよりやや被毛が長く、四肢もやや長めである。

■生態
森林で生活する。夜行性で、単独もしくはペアで生活する。ペアは相手が死ぬまで解消されない。50ヘクタール程度の行動域をもつが、複数の個体の行動域が重複しているため、特に「なわばり」というものはもっていないようである。本種には複数の個体が特定の場所に糞をする「ため糞(ふん)」という習性がある。1頭のタヌキの行動範囲の中には、約10か所のため糞場があり、1晩の餌場巡回で、そのうちの2、3か所を使う。ため糞場には、大きいところになると、直径50cm、高さ20cmもの糞が積もっているという。ため糞は、そのにおいによって、地域の個体同士の情報交換に役立っていると思われる。死んだふり、寝たふりをするという意味の「たぬき寝入り(擬死)」とよばれる言葉は、猟師が猟銃を撃った時にその銃声に驚いてタヌキは弾がかすりもしていないのに気絶してしまい、猟師が獲物をしとめたと思って持ち去ろうと油断すると、タヌキは息を吹き返しそのまま逃げ去っていってしまうというタヌキの非常に臆病な性格からきている。冬眠の習性はないが、秋になると冬に備えて脂肪を蓄え、体重を50%ほども増加させる。積雪の多い寒冷地では、冬期に穴ごもりすることが多い。タヌキのずんぐりしたイメージは、冬毛の長い上毛による部分も大きく、夏毛のタヌキは意外にスリムである。食性は雑食で、ネズミ、カエル、鳥類や卵、魚類、昆虫類等の小動物のほか、果実など植物質のものも食べる。木に登って柿やビワのような果実を食べたり、人家近くで生ゴミを漁ったりすることもある。

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