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シュタイナー言語造形ことばの家コミュのこころのこよみ(第47週) 〜行われたし、精神の慮(おもんぱか)りを〜

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Es will erstehen aus dem Weltenschosse,

世のふところから蘇ってくるだろう、

Den Sinnenschein erquickend Werdelust,

感官への輝きを息づかせる繰りなす喜びが。

Sie finde meines Denkens Kraft

その喜びは見いだす。わたしの考える力が、

Gerüstet durch die Gotteskräfte

神々しい力を通して備えられ、

Die kräftig mir im Innern leben.

内において力強いわたしとして生きていることを。




以前にも引用させてもらいましたが、鈴木一博さんが以前、
日本アントロポゾフィー協会会報に掲載された『礎(いしずえ)のことば』から、
ここ2、3週間の『こころのこよみ』への大きな示唆をもらっています。

   精神
   こころ
   からだ

人は、この三つの次元の違うありようからなりたっています。

自分自身を顧みましても、
やはり、どちらかというと、
精神が上の方に、
からだが下の方にあり、
こころがその間に挟まっていることを感じます。

そして、この『こころのこよみ』は、
その名の通り、
真ん中の、
「こころ」がそれによって活き活きと生きることを願って書き記されています。

3月も半ばになろうかというこの時期、
陽の光がだんだんと明るく、暖かく、長く、わたしたちを照らし出すとともに、
地から、少しずつ少しずつ、
草木の力が繰りなしてきているのを見てとることができますね。
そして、「啓蟄」といわれるように、
虫たちをはじめとする動く生き物たちも地の下から、水の中から這い出してきます。

わたしたち人は、どうでしょうか。

人においても、
近づいてきている春の陽気にそそられて、
からだもこころも動き出そうとしていないでしょうか。

世の、春に近づいていく繰りなしが、
まずは、下のからだへの蠢き、繰りなしを誘い出し、
感官へのそのような働きかけが、
真ん中のこころを動かそうとしていないでしょうか。

その動きこそが、喜びにもなりえます。


以下、鈴木さんの文章からの引き写しなのですが、
その「精神の想い起こし、精神の慮り、精神の見はるかし」に、
まさにリアリティーを感じます。


こころというものは、
常にシンパシーとアンチパシーの間で揺れ動いています。

しかし、人は、そのシンパシー、アンチパシーのままにこころを動かされるだけでなく、
その間に立って、
そのふたつの間合いをはかり、
そのふたつを引き合わせつつ、
バランスを保ちつつ、
静かなこころでいることもできます。

むしろ、そうあってこそ、こころというものをわたしたちは感じとることができます。


そのこころの揺れ動き、そしてバランスは、
からだにおける心臓と肺の張りと緩みのリズムとも織りなしあっています。

こころのシンパシー、アンチパシーとともに、
心拍は高まりもしますし、低まりもします。
また、呼吸というものも、そのこころのふたつの動きに左右されます。
吐く息、吸う息のリズムが整ったり、乱れたりします。

そして、心拍の脈打ちと脈打ちの間、
吐く息、吸う息の間に、
静かな間(ま)をわたしたちは感じとることができます。

その静かな間(ま)を感じとってこそ、わたしたちは、
リズムというもの、時というものをリアルにとらえることができます。


そして更に、
こころにおいて、シンパシーとアンチパシーとの間で生きつつ、
からだにおいて、心と肺のリズムの間で生きつつ、
わたしたちは、世というものとの間においても、
リズミカルに、ハーモニックに、調和して生きていく道を探っていくことができます。

荒れた冬の海を前にしているときと、
茫洋として、のたりのたりと静かに波打っている春の海を前にしているとき。

峨々たる山を前にしているときと、
穏やかな草原を前にしているとき。

いまにも雨が降り出しそうな、どんよりとした曇り空の下にいるときと、
晴れ晴れとした雲ひとつない青空を仰ぐとき。

しかめ面をしている人の前にいるときと、
にっこりしている人の前にいるとき。

そして、春夏秋冬という四季の巡りにおいて、
それぞれの季節におけるからだとこころのありようの移りゆき。

世というものと、
わたしたちとの間においても、
ハーモニーを奏でることができるには、
そのふたつが、
ひとりひとりの人によって、
はからわれ、釣り合わされ、ひとつに響き合ってこそです。

世とわたし。
そのふたつの間を思いつつ、はかりつつ、響き合わせる。
その精神の慮(おもんぱか)りを積極的にすることによって、
人は、世に、和やかに受け入れられます。

人と世は、ひとつに合わさります。

そして、人は、歌います。
春夏秋冬、それぞれの歌を歌います。

慮る(besinnen)は、歌う(singen)と語源を同じくするそうです。

こころにおける精神の慮り、それは歌心だ、と鈴木さんは述べています。

   人のこころ!
   あなたは心と肺のときめきに生き
   心と肺に導かれつつ、時のリズムを経て
   あなたそのものを感じるにいたる。
   行われたし、精神の慮りを
   こころの釣り合いにおいて。
   そこにては波打つ世の
   成りつ為しつが
   あなたの<わたし>を
   世の<わたし>と
   ひとつに合わせる。
   もって、あなたは真に生きるようになる
   人のこころの働きとして。         『礎のことば』より


春の訪れとともに世のふところから、
下のからだを通して、感官への輝きを通して、
こころに、繰りなす喜び。

そして、
上の精神からの考える力。
その考える力は、
冬のクリスマスの時期を意識的に生きることによって、
神々しい力によって備えられています。
その考える力によって、
こころにもたらされる力強い<わたし>。

世とからだを通しての下からの繰りなしによって、
こころに生まれる喜びという情を、
上の精神からやってくる考える力が支えてくれます。

この下からと上からのハーモニックな働きかけによって、
真ん中のこころに、
喜びが生まれ、育っていきます。

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