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日記ロワイアルコミュのコント 安全靴

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安全靴を求めホームセンターへ。

Simonってメーカーの。「軽業」ってヤツ。

数々の安全靴を履き潰してきたオイラが「最高」って思うヤツ。

ところが無い。前回はあったのに無い。

しかたがないので.「ガテン系」御用達ショップ「ワークマン」へ。

無い。

別のホームセンター。

無い。

隣町の。

無い。


もう妥協して『別のでもいいじゃん』

とも思うのだが。

実際、履き比べてみると疲れ方が違う。

それを実感してるので。


もういっこ隣町に。

やっと見つけた!


その店は老人が経営しているらしく。

商品にはうっすらと埃が。

手書きのポップも「あたかい!」とか「ナウい!」とか脱力な。

店舗の奥は「もろ生活観丸見えの茶の間」

レジ前に立ったオイラを見て.
お爺さんが湯呑み置く手を震わせ。

「あ〜今行きますでね〜」

と言ったきり目線はまたテレビに。

しばらくして「はっ」と我に返り。

「これ置いて。目ガネはここっと。すいませんねえ。ちょっと待ってくださいよお。どっこいしょっと・・・」

ガタンガシャン!

とシムケンコントばりのボケっぷり。

プルプル子鹿の足取りで。商品につかまりつかまり。

キャスターが動いて『どこ行っちゃうの!』って。

見てられないので。手ぇ貸して。

なんとかレジまで連れて来て。


「すいませんね。えーっとこちらね?安全靴ね?ね?」

「ええ」

「ちょっとお幾らか読んでもらっていいですか?」

「はいい?値段ならここに」

「目がね。目がよく見えないもんでね。すいませんね」

「あー。3900円ですね」

「ありがとうございました」

袋に入れてしまうお爺さん。

「お金まだ払ってないですよ」

「あ〜!そーでしたそーでした。で?お幾らでしたっけ?」

「・・・3900円」

「あ〜!そうでしたね。ごめんなさいね。じゃ3900円いただきますね。すいませんね。ありがとうございますね」

5000円札を渡すと。

「ありがとうございました」

と深々と頭を下げたきり。
お釣りをくれません。

「あの〜お釣り」

「あーー!すいませんね。で?お釣りは幾らになりますかね?」

「1100円ですよ」

「ごめんなさいよ。もうろくしてましてね」

と自分の小銭入れから1000円札1枚と100円玉1枚を。
ゆっくりと。

「あの・・レシート欲しいんですけど」

「あっ!そーお?どーしても?」

「ください」

経費で落ちませんからね。

多分無理だろうとは思いましたが。
お爺さんなりに努力はしたらしく。

何度か「チーーン」って無意味にレジの引き出しを開けつつ・・・

ようやくいただいたレシート。



安全靴のお値段590000円。


「あの〜金額が・・・」



「かわりに打ってもらっていいですか?」

とレジを指差す老人。

『あきらめましたね?』

『それはいかんだろ』

『打ち方知らねーし』

いろんな思いが。


車にはハニーと息子を残してるし。
オイラも少々疲れてて。

とっとと帰りたい。

仕方が無いのでカウンターの中へ。

数字キーがかすれたレジは年代を感じさせ。
全体がいい感じに黄ばんでる。

とりあえず3900と打って「小計」を押すと「チーン」
引き出しが飛び出て。

『正直まったくわからん』



「もー逃げられちゃったよ!」

と店の外から大声が。

コロコロと太った老婦人が。

オイラを見るなり。

「動くじゃないよ!警察呼ぶでね!」

「やや!そーじゃなくて!」

「お父さん逃げて!」


お爺さんさ。なんで弁解してくれないかな?

なんでレジからプルプル足取りで出ちゃうかな?
オイラを置いてさ!

「この人ぁお客さんだよ」

それを真っ先に言ってほしかったよオイラ。



万引き小僧を捕り逃した奥さんがレシートを。

「ほんとごめんなさいねぇ」

と。






『面白いからゆるす』

コメント(71)

締めの一言にしびれました

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