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昭和の本が好き♪♪コミュの「大地」(一〜四)・・・パールバック(訳・新居 格 補訳・中野好夫)

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(一)
19世紀後半から20世紀初頭にかけて古い中国が新しい国家へ生まれ変わろうとする激動の時代に、大地に生きた王家三代の年代記。貧しくわずかばかりの土地を大地主の黄家から借りて耕す大龍は、黄家の奴隷の阿蘭を嫁に貰うことになった。
働き者の阿蘭を得たことがきっかけとなって大龍の運が上向き、子宝にも恵まれて多くの土地を手に入れ、ついには黄家の土地をも買収してしまう。

(二)
大富豪になりながらも、終生その肉体と精神が大地を離れることのなかった大龍と対照的に、3人の子供たちはもはや農民にはならなかった。王大は文学を学んで地主に、王二は商人に、王三は王虎将軍と呼ばれる程の軍人となった。そして王龍の死の床で息子たちは父の土地を売る相談を始めるのだった。父が辛酸を重ねて手に入れた土地は一代限りで再びバラバラになってしまう。

(三)
愛する妻に裏切られた王虎将軍は、自棄になって兄たちがそれぞれ世話をする嫁を二人とも娶ってしまう。その二人の妻には男児と女児が一人ずつ生れるが王淵は祖父の血を引いて土地への愛着を持った青年に育つ。革命運動が中国全土を覆う中、王淵は従兄弟の猛に導かれて革命党に加わるが、捕らえられて死刑になるところを王一族に大金をはたいてもらって救出され、アメリカへと逃げていく。

(四)
6年間の留学を終えて故国へ戻った王淵の前に、美しく聡明な美麗という女性が現れる。彼女は、王淵の義母が、自堕落な自分の娘の代わりに引き取って育てた孤児で医学校に通っていた。恋に落ちた二人の前途に新しい中国を担う若い世代の前向きな明るい未来を象徴させてこの物語は終わる。

コメント(6)

この本を読み、この頃の中国の様子、その中に生きた家族の変遷、大変興味深く読ませてもらい、私の2番目に好きな本の部類になりました。

作者の、パールバックについても、アメリカ人の彼女が、どうして中国のものをここまで書けたのか、興味がわきました。


パールバックは1892年6月26日、パール・バックはアメリカ、ウエスト・バージニア州のヒルズボロで生まれました。両親は熱心なクリスチャンで、宣教師として中国へ赴いていたのですが、母は出産のため一時里帰りして娘のパールを生んだのです。その後、一家は再び中国へ渡り、パール・バックはその人生の半分を中国において過ごしています。

パール・バックは『土の家』3部作(「大地」「息子たち」「分裂せる家」)他、これらの作品によりアメリカの女流作家として初めてノーベル文学賞に輝きました。その中でも特に「大地」は爆発的なベスト・セラーとなり、世界30ヵ国語以上に翻訳され、ピューリッツァー賞を授与されるにいたりました。

彼女の作風の背景には御両親の信仰と、中国という大陸がもつ力強さと生命力、東洋の伝統的精神などがあげられます。
しかし、彼女の心の奥深さは、単に東洋の大地と精神によってのみ育まれたものではありません。そこには 一人の娘の存在と母親としての体験があるのです。
1921年、彼女は愛娘キャロラインを生みました。フェニルケトン尿症が悪化し、重度の知的障害をもつ子供となりました。生涯その知能は子供のままで、それ以上にはならなかったと言われています。母親として通過した彼女の苦悩はたいへんなものだったに違いありません。(母親としての彼女の心痛は「母よ嘆くなかれ」という本の中に書き記されています。)
kakoさん、こんにちは。大地のトピックがあったんですね!
私にとって初めての長編小説がこの大地でした。1〜4巻までどれも興味深く読みました。当時は中学生だったので辮髪や纏足がどういうものか想像もつかず、図書館で百科事典を調べたりしました。その他にも、蓮花が住んでいた別館の様子や馬賊の軍服姿、王虎の髭、上海(かな?)の都会の様子などあれこれ想像を巡らしながら読んだものです。今でも一番読み返す本の一つです。一巻の最後、「決して土地を売るな!」という王龍に「決して土地は売りません」と誓う振りをして、その頭越しに、にやりと笑いあう息子たち...このシーンにいつも激しいドラマを感じてしまいます。

パール・バックの娘の話は初めて知りました。王龍や梨花が白痴の娘(小説の中の言葉をそのまま使いました)に注ぐ愛情にはこうした背景があったんですね。
charade さん、こんばんわ。
私も3回ほど再読しました。。
読むたびに理解が深まる・・・と言う感じです。

私もそこから、纏足に興味が出て
「纏足」・・馮 驥才(ふうきさい)
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=14404221&comm_id=1748255
と言う本も読んだりしました。

>>一巻の最後、「決して土地を売るな!」という王龍に「決して土地は売りません」と誓う振りをして、その頭越しに、にやりと笑いあう息子たち...このシーンにいつも激しいドラマを感じてしまいます。
いつの時代でも、親の苦労子知らず・・・ですよね。。

でも3代にわたるストーリーは、スケールの大きな中国の物語・・・と言う感動は今でも思い出します。

本当に、この本を書いたパールバックは素晴らしいと思いました。。
kakoさん

「纏足」は面白そうな本ですね。機会があれば読んでみたいと思います。蓮花の足が「大人の中指ほどの大きさ」と描写されていて、初めて読んだ時には「?!?!」状態でした。
当時図書館で見た百科辞典には纏足された足のレントゲン写真なども載っていました。成長期の足を締め付けるため、後々障害が出るというケースも多かったというのを知って驚きました。

>>でも3代にわたるストーリーは、スケールの大きな中国の物語・・・と言う感動は今でも思い出します。

はい、本当にその通りですわーい(嬉しい顔)
近いうちにまた読み返しそうです。
charade さん
「纏足」面白かったのでぜひよんでみてください。。
ついでに、おせっかいとは思いつつ・・・

「宋姉妹」中国を支配した華麗なる一族・・・伊藤純/伊藤真
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=14404345&comm_id=1748255
もお勧めです。。
中国の人と成りがよ〜くわかります。。
★「大地」のDVDを見つけて、観ました。。。

1937年度のアカデミー賞において、主演女優賞(ルイゼ・ライナー)と撮影賞(カール・フロイント)を受賞した作品。パールバック原作の有名小説の映画化で、舞台は中国なのに、主要キャストは欧米人が演じているが、違和感なく見れるのは人間ドラマとして優れているからだろう。

イナゴの大群が襲ってくる有名なシーンは今見てもどうして撮影してるかわからないほど、良く出来ており、自然と闘う農民の姿が見事に描かれています。

ルイゼ・ライナーは若くして引退したこともあって、なおさらその才能が惜しまれる名演を残しています。(1937・米国)
(DVDの裏書より)


大体、一巻のストーリーで完結したものになってますが、これはこれで素晴らしいものでした。。

大龍と阿蘭のドラマとしても、見ごたえがありました。

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