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ドイツ・過去との対決コミュの遊就館へ行こう

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安倍首相になってアジアの歴史認識問題は、決着したのでしょうか?

私はそうは思えません。

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2005年5月に中国の副首相が、靖国参拝問題について、小泉首相に警告するために、会談を突然キャンセルして帰国した。

外交ルールを足蹴にするような振る舞いは、中国の怒りがいかに大きく、日本政府がいかに甘く見られているかを示している。

だが、靖国問題の本質と深刻さを理解し、「この問題を放置しておくと、今後日本と中国・韓国の関係がさらにこじれる」ことを理解するには、靖国神社の境内にある軍事博物館「遊就館」に行かなくてはならない。

本殿向かって右側の遊就館は、明治15年に開かれたものだが、平成14年に新装オープンした。

私は今回初めて展示内容をじっくり見て、ようやく問題の本質が理解できたような気がする。

博物館が伝えるメッセージは、大日本帝国陸海軍の栄光と、戦死もしくは連合軍に処刑された将兵への追悼である。

入り口のホールには、見事に復元された零戦52型や、映画「戦場にかける橋」に登場する鉄道で使われた蒸気機関車、沖縄戦で使われた、弾痕も生々しい野砲が展示されている。

圧巻は、戦場もしくは処刑台に散った将兵たちの名前と顔写真が壁を埋め尽くした展示室である。

氏名の後には、大国主命(おおくにぬしのみこと)のように、「命」という字が付けられている。

つまり、ここに合祀されている戦死者つまり英霊たちは、全員が神道でいう「神」なのである。

なぜか「処刑」という言葉は一切使われず、「法務死」という変な言葉が使われている。

戦時中には、戦死者の名前を記した名簿を、靖国神社に運び、英霊を合祀する「招魂祭」という儀式が催されたが、名簿を運ぶのに使われた神輿「御羽車」も展示されている。

靖国神社が「東京招魂社」として発足し、当初は陸軍省・海軍省の管理下にあった背景が、よく理解できる。

つまりこの博物館を訪れると、日本軍の将兵が勇敢に戦い、家族を思いながら散っていったことが、日本の繁栄の礎となっていることはわかるのだが、では中国や韓国、シンガポール、フィリピンの人々がこの戦争をどう見ているのか、彼らがどのような被害を受けたかについては、学ぶことができないのである。

南京事件については、「便衣(平服)に着替える中国兵が多かったので、掃討作戦は困難を極めた」と述べられているだけである。

この展示を、中国人や韓国人が見たら、やはり驚くであろう。

戦争を経験した世代、遺族がこうした歴史観を保持したい心情は理解できる。

だから、アジア人の心情にも配慮した別の戦争博物館を作ってバランスを取り、靖国神社に参拝する首相には、その博物館も公人として見学することを義務づけてはどうだろうか。

(文・熊谷 徹 ミュンヘン在住)

筆者ホームページ・http://www.tkumagai.de

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