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カナダの歴史と政治コミュのアルバータ独立問題

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 アルバータ州のスミス首相は5月7日、2026年に州の分離独立を問う住民投票を実施する意向を述べた。
「私はマーク・カーニー首相と連邦政府から、過去10年間我々の経済を妨げた制限的な方針と障壁を取り除くための、意味のある行動を見ることを期待している。」
「我々は、アルバータ州民の30から40%が国に不満を持ち、独立を考えているという世論調査を得た。」
「私の仕事は、その数を減らすことである。」
「出口がなければ、それは新党結成に至るだろう。」
 スミス首相は、ケベックで独立派のケベック党が支持されている事実を挙げ、アルバータでそれを見たくはないと語った。彼女は、投票は連邦政府からの譲歩を引き出すためであり、自身は独立を志向していないという。
 現行法では、住民投票を発議するには有権者の20%の署名を90日以内に集める必要があるが、スミス政権はすでに54号法案を提出しており、成立すれば10%の署名を120日間で集めればよくなる。

 イギリスのキャメロン首相は、内心ではEU脱退に反対だったが、EU脱退を主張する党内強硬派を宥和する必要があった。またEU脱退を主張する独立党に人気が集まり、保守票が分散して労働党に政権を奪われることを危惧し、独立党支持者の票を奪うため脱退を問う住民投票を約束した。だがそれは脱退派に宣伝の機会を与えることになり、予想に反し脱退派が勝利してしまった。ケベック独立派は世論調査で住民の25%いることがわかっているが、1995年に実施された住民投票では、独立賛成票は49.9%だった。
 アルバータ大学で政治学を教えるフェオ・スナゴフスキー准教授は、スミス首相は反対派が勝つとは保証できず、危険な賭けだと述べる。
「選挙運動は人々に影響を与えるので、少数の人々を納得させるため住民投票を実施した結果、増やしてしまうことはありえる。」
 アンガス・リード研究所の世論調査は、アルバータ州民の36%が独立を支持するが、その数字は彼女の連合保守党支持者では65%にも達することを明らかにした。ピーター・マキャフレイ氏は語る。
「アルバータの保守派が、進歩保守党とワイルドローズ党の分散から学んだことは、論争をシャットダウンしようとしても論争を終わらせることにはならず、新党に移行するだけということだ。」

 アルバータ大学で憲法学を教えるエリック・アダムズ教授は、州内にはバンフ国立公園やジャスパー国立公園などの王領地や、連邦政府の管轄であるインディアン居留地があり、州はまるごと独立はできないと指摘する。先住民はカナダ連邦と条約を結んでいるから、カナダでなくなれば条約が無効化されるおそれがある。もしくは、独立国の中にカナダの飛び地があることになる。同様の問題は、ケベックの独立を問う住民投票の前にも検討されたが、結論は出なかったという。

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