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映画を追跡コミュの「あるスキャンダルの覚え書き」鑑賞記

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「あるスキャンダルの覚え書き」
原題 NOTES ON A SCANDAL
製作年度 2006年
製作国・地域 イギリス
上映時間 92分
監督 リチャード・エアー
製作総指揮 レッドモンド・モリス
原作 ゾーイ・ヘラー
脚本 パトリック・マーバー
音楽 フィリップ・グラス
出演もしくは声の出演 ジュディ・デンチ 、ケイト・ブランシェット 、

ロンドン郊外の中学校で歴史を教える初老のバーバラ(ジュディ・デンチ)は、若く美しい新任の美術教師シーバ(ケイト・ブランシェット)に興味を抱く。家族も親しい友人もおらず、飼っている猫だけが心のよりどころだったバーバラは、シーバとの友情に固執するようになる。しかし、ある日、シーバの秘密を知り……。 (シネマトゥデイ)

よく練られた脚本構成ですが、半分ほどで大体の方はあらすじを読めてしまうのではないでしょうか。この映画の魅力はサスペンス、謎解きよりも二人の女性の心理描写にあるということでしょうか。

対照的な女性二人を巧妙に描いているように見えますが、私にはどんな女性にもある二面性を二人の女性に託したように思えます。誰の心にもシーバやバーバラはいるでしょう。

欲望に突き動かされ本能のままに快楽に身をゆだねる愚かさと、美しさに嫉妬し愚かな美を知力で支配しようとするずるさと。若い男へのあこがれも、自分より美しい女性へのあこがれも同時に一人の女性の中に存在するのではないでしょうか。

そう考えるとケイト・ブランシェットの愚かさもジュディ・デンチの狡猾さも他人事ではなく身につまされて迫ってくる。一見大げさに見える二人の演技にいつしか引き込まれているのでした。

人間の心理をよく見抜いている話であることは感心するのですが、なにか私には物足りないのですね。

ブランシェットが無防備に肌を露出したりエスプレッソの泡を唇につけたまま談笑しているカットなど伏線の張り方は確かに上手くて感心させられることは多いが、感動には至らない。これは私の好みの問題ですが、ジュディ・デンチ演じるバーバラという女の本体を明るみにはさせなかったこと、ブランシェットの恋の相手がスキャンダル沙汰になるほどの眩しい魅力を発揮していなかったこと、話がまとまりすぎかつ二人の女優の演技が整いすぎていて人間の愚かさや恥、醜さというものの真に迫ることがなかったからという風にしか表現できないのですが、カタルシスを感じなかったのもまた事実なのです。

★★★

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