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発音にこだわるジャズヴォーカルコミュの課題曲3 "Lullaby Of Birdland"

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ジャズヴォーカル初心者がよく歌う"Lullaby Of Birdland"ですが、発音上は上級者でも知らない、とんでもない落とし穴が隠されています。

このトピックでは何回かに分けてポイントを解説するほか、質問にもお答えします。


Lullaby of birdland
That's what I
Always hear, when you sigh
Never in my wordland
could there be ways to reveal
in a phrase, how I feel

Have you ever heard two turtledoves
Bill and coo
when they love
that's the kind of magic music
we make with our lips
when we kiss

And there's a weepy ol' willow
He really knows how to cry
That's how I cry on my pillow
If you should tell me
farewell and goodbye

Lullaby of birdland
whisper low
kiss me sweet, and we'll go
flying high in birdland,
high in the sky up above
all because we're in love

コメント(9)

いきなり出だしの"Lullaby"ですが、この"u"の部分に当たる母音の発音が間違っている人が非常に多いです。


この"lullaby"の"u"の部分と同じ母音を含む単語は以下の通りです。

<この曲に含まれる単語>

"turtledoves"の"o"

"love"の"o"

"up"の"u"

"above"の"o"


<この曲に含まれない単語の例>

"some"の"o"

"come"の"o"

"front"の"o"


この音は、日本語の「ア」よりも口を縦に開けて(顎を下げて)、舌も下げて発音されます。一番多い間違いは、日本語の「ア」で単純に置き換えてしまうほか、"birdland"の"a"と同じ発音にしてしまうケースです。

この曲の中で音が含まれる単語は以下の通りです。

"birdland"
"that's"
"wordland"
"have"
"and"
"magic"

この母音の発音では、口は日本語の「ア」よりも横に拡げて顎を下げます。「ア」と「エ」のやや「ア」寄りに聞こえます。

"lullaby of birdland"という句では、"lullaby"の"u"は口を縦に、"birdland"の"a"では口を横に開く意識を強く持ってやるとうまくいきます。
今日は再びタイトルにも含まれている重要単語、"birdland"のおはなし。

まず"d"の発音ですが、これを日本語の「ダ行」の音で代用している方は、苦労が絶えないと思います。"bird"で終わるのであればまだいいのですが、この後に"land"が続くところが課題です。

日本語の「ダ行」の発音は、舌の前から3分の1ぐらいの部分を上げて、上歯茎の裏ぶつぶつの部分とその少し手前のやわらかい部分につけて発音されます(個人差あり)。舌先は下がったままで、下前歯の裏にくっついていることが多いです。

一方、英語の"d"は、舌先を上歯茎の裏につけて発音します。唇は丸くすぼめて突き出します。日本語の「ウ」の発音の場合よりも唇を突き出して丸めるのが基本形です。

日本語の「ダ行」を発音するときには、人の顔を正面から見ると、上下の前歯の間から舌の表面が見えるのに対し、英語の"d"の発音をしようとしている(発した後は別)場合は、上下の前歯の間からは舌の裏面が見えるはずです。

以上の違いから、英語の"d"の場合は日本語の「ダ行」の音に比べると、こもった感じになります。



次に"l"の発音ですが、これも最初に誤解を解かなければなりません。

「"r"は舌を巻いて、口の天井につけない。"l"は日本語の「ラ行」で代用してよい」と書いてある発音の教則本をよく目にしますが、もしこんな本を持っている人がいたら、即刻焼却処分にするか、オークションで売り抜けてください。

まず、日本語の「ラ行」の分析です。これも前記の「ダ行」と同じように、舌の前から3分の1ぐらいの部分を持ち上げて、上歯茎の裏のぶつぶつ部分とそのすぐ後ろのやわらかい部分の境目あたりにつけて発せられます(個人差はあり)。舌先は下がっており、下前歯の裏にくっつきます。

一方、英語の"l"は、"d"と同様に舌先を使いますが、"d"の場合よりも舌先を尖らせて、上歯茎の裏のぶつぶつの部分を下から押し上げるようなイメージとなります。"d"の場合の舌先の上歯茎に接する範囲は三日月のような形なのに対し、"l"はほとんど先っぽの点のみが接するという相違点があります。この上歯茎の裏に接する面積の違いが後々重要になってきます。


日本語の「ド」で代用した"bird"の"d"の後に、これも日本語の「ラ」で代用した"land"の"l"が来ると、「ド」のために舌の表面を一度口の天井につけてから離し、再び「ラ」のために舌を天井につけてから話すという作業になります。文字通りのカタカナ発音です。

一方、英語の"d"と"l"を上記で説明したとおりに発音すると、次のようになります。


1)"d"のために、舌先を上歯茎の裏につける

2)舌先を離す

3)"l "のために、再び舌先を"d"よりも尖らせて上歯茎の裏につける

4)舌先を離して、"a"の音を出す。


それぞれの音を単独で出すのであば、これで間違いないのですが、実際にこのように発音しても、ネイティヴのような発音になりませんね。なぜでしょう?


これは、"d"と"l"の舌先の使う面積の違いを利用した裏技(ネイティヴスピーカーにとっては裏でもなんでもないのですが)を使っているからです。


1)"d"のために、舌先を上歯茎の裏につける(三日月に相当する部分)

2)"l"のために舌先を尖らせるが、先端の点の部分は上歯茎につけたまま、両脇(三日月の中心部を除いた部分)を開放して、"d"の音(「ドゥ」のような音)を出す

3)上歯茎の裏についていた舌の先端部分を離し、"la"の音を出す。


"d"の音を出すときに、舌先が上歯茎の裏から完全に離れていないところがポイントです。



【同様の動作を含む発音】
wordland
turtledoves


ご不明な点がありましたら、ご遠慮なくお問合せください。
"Never in"と"we're in"のつなぎに関するお話です。

3行目の"Never in my wordland"ですが、これを「ネヴァーインマイワードランド」とやると、とても素人っぽいです。ポイントは"never"の"r"の発音です。

"never"の"er"の部分の発音は、舌を巻いて口の奥と喉で響かせる、いわゆる篭った音が米国の標準的な発音と受け止められております。この場合、"never"の発音の最後まで舌が巻き上げられているわけですから、その直後に"in"の"i"という母音が来れば、日本語で「リン」のように聞こえる、"r"と"i"の音の繋ぎの音が聞こえます。

ただし、これはあくまで米国で一般的な発音(3大ネットワークのアンカーパーソンの標準的な発音であり、日本語におけるNHKのアナウンサーの発音)であって、日本人がこの巻き舌の発音が苦手だからといってやらなくても、教養のない発音であると受け止められることはありません。

例えば、米国の東部ニューイングランド地方や英国、豪州では必ずしもこの巻き舌発音は起こらず、唇を日本語の「ウ」を言うようにして、唇を「ウ」よりも丸めて前に突き出しながら、舌は平らのままで発音されます。

米国出身のジャズヴォーカリストでもこの巻き舌をやらない歌手は多いです。

しかし、この場合においても、直後に"i"のような母音が来れば、繋ぎで"r"は発音しなければならないのであって、この巻き舌を使わない場合においても、日本語で「ネヴァーリン」のように発音しなければならないことには変わりはありません。

最後の行の"we're in love"も同様です。
"w"の音とその後の母音の繋ぎについて


6行目の"In a phrase how I feel"の"how I feel"を「ハウアイフィール」などと発音していませんか?

"how"の"ow"にあたる部分の発音はご存知の通り日本語の「ア」のように聞こえる母音と「ウ」のように聞こえる母音が続く、いわゆる二重母音と言われているものです。

まずこの「ア」のように聞こえる前半部分ですが、これを日本語の「ア」で代用すると、非常にカタカナ英語っぽくなります。実際には、"Birdland"の"a"のように、日本語の「ア」よりも口を横に拡げて「ア」と「エ」の間の、どちらかというと「ア」寄りの音となります。これは米国でも地域差がありますが、前述の「NHK的標準発音」ではこの発音となります。

今回重要なのは後半部分です。よく市販の発音の本では、「日本語のウの音を軽く添えればよい」などといっていますが、これが大間違いで、こんな発音をさせているからカタカナ発音から脱却できないのです(カタカナで代用することを推奨しているのだから当たり前か?)。

実際には、日本語の「ウ」よりはむしろ「オ」というつもりで、「オ」よりも唇を前に突き出し、丸くすぼめて発音されます。ものすごく極端な言い方をすると、"how"は「ハウ」ではなく、「ヘオ」に限りなく近くなるわけです。

日本語ではこのように頻繁に口を横に開いたりたてに開いたりの連続動作はありませんので、慣れないうちは大変です。しかし、何度も歌う中で、身体に覚えこませてしまえるのが、ヴォーカリストの強みです。

さらに重要のは、この二重母音の後半部分の「オ」のような「ウ」の音ですが、直後に別の母音が出てくると、繋ぎで"w"の音が伴うという点です。つまり、"how I feel"は「ハウアイフィール」でも「ヘオアイフィール」でもなく、「ヘオワイフィール」と、日本語の「ワ」のような音が繋ぎで出てくるわけです。


同様の現象が、"That's how I cry in(on) my pillow"でも出てきますので、ご注意ください。
楽しみに拝見させていただいております。お陰様で私の歌詞帳に色々書き込みできましたわーい(嬉しい顔)
とっても詳細で、舌の使い方等 繰り返し参考にさせていただきたいと思います!
ありがとうございまするんるん
コメント、参考にさせていただきながら、今日の夜にはいよいよ歌って参ります。
今レッスンでこの曲を練習しているので、参考にしています!
発音を意識するあまり、先生に「特に<er>の発音をした直後、口があいてない」と指摘を頂き悩んでいます。
日本語の歌では大きな口をあけて歌うのは得意中の得意なのですが…
何かコツはあるでしょうか?
かえるさん

書き込みありがとうございます。

「<er>の発音をした直後、口が開いていない」というのは、例えばBirdlandのirの発音のときに、口が開いていないと言う意味でしょうか? 「直後」という意味がよくわかりませんが、この前提で話します。

まず、"Lullaby Of Birdland"の中でこの音を含む単語は次のとおりです。

Birdland の ir
never の er
word の or
ever の er
heard の ear
turtle の ur
whisper の er


この音の初心者が出しやすい方法は、唇を丸くすぼめて前に突き出し、舌をあげながら舌先を前に折り曲げ(いわゆる舌を「巻いている」状態)、口の天井のアーチになった部分を下から埋めるようにし(舌先は天井に付かない)、巻いた舌の表面に当たった音を喉に跳ね返して反響させることです。

ところが、この方法ですと、読んで字の如しで、歌の先生が理想とするような口を大きく開いて歌うのは無理です。

この方法のメリットは、舌の根元の筋肉が発達していない人が、唇を丸くすぼめることにより、自動的に下顎が上がり、結果的に、舌そのものをさほど持ち上げなくても本物に限りなく近い音を出せることです。

これを、プロの歌手やミュージカルの女優のように口を思いっきり縦に開いたままで、舌を思いっきり持ち上げて、かつ、後ろに引きながら、舌先を前方に曲げて出します。同時に喉を大きく開く必要があります。

これで質問に答えているでしょうか?

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