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香港ノワール映画−英雄片−コミュの【香港ノワール/絶頂期】マグナム・サンダーボルト 香港暗黒街の抗争

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原題:連環炮(The Man from Holland/Magnum Thunderbolt)
香港 永發影業作品 86年 90分 カラー 日本劇場未公開(ビデオ→有料配信)

製作:ジョージ・ライ 監督:ケネス・コン
出演:フィリップ・コー/チャーリー・チャン/レイ・ロイ/ステファン・リュン/クァン・ホイ・サン/鹿村泰祥/ジョン・ラダルスキー

−解説−
香港で暗躍する二大麻薬組織に刑事である弟を殺されたヒットマンの男が、報復に立ち上がる姿を描いたバイオレンス・アクション。出演は『ツーフィンガー鷹』(81年)などのフィリップ・コー(高飛)、『仁義なき抗争』(90年)などのチャーリー・チャン(陳惠敏)、『項羽と劉邦 その愛と興亡』(94年)などのレイ・ロイ(呂良偉)、『ゴルゴ13 九竜の首』(77年)などのステファン・リュン(嘉倫)、『プロジェクトA』(83年)などのクァン・ホイ・サン(關海山)、『ゴッド・ギャンブラー』(89年)などの鹿村泰祥、『サンダーアーム』(86年)などのジョン・ラダルスキーほか。ケネス・コン(江揚)監督、86年作。

−物語−
オランダ帰りの殺し屋フィリップ(高飛)は、香港で3人の男の殺しを請け負う。彼は1人目の日本赤軍・シカムラ(鹿村)を葬り、刑事の弟ジャッキー(呂良偉)と再会した。続く標的のカルキン兄弟は、香港でチョー(關海山)と麻薬の取引をするが、チョーはフィリップの旧友サイモン(陳惠敏)と対立中だ。両者の暗闘が続くなか、フィリップはサイモンとも再会後カルキン兄弟を仕留める。一方ジャッキー率いる警察は、麻薬アジトを次々急襲し、危機を感じたチョーとサイモンは結託した。組織の逆襲が始まり、ジャッキーはサイモンの手で抹殺される。怒りに燃えるフィリップはチョーを倒し、サイモンの元へ乗込んだ!

コメント(1)

日本ではシネマスコープサイズ、英語版(クレジット含む)にてビデオが発売されましたが、そこへ至るまでになかなか複雑な出自をたどった作品です。
まず本作は、『男たちの挽歌』などと同じ1986年に香港で公開された記録が残っているため、本コミュニティでは【絶頂期】にカテゴライズしていますが、本編に映し出されるメインキャストの顔付や髪型はどう見ても86年当時のそれではなく、実際の撮影はおそらく香港公開の2〜3年前、1983〜84年頃行われたと思われます。完成後何らかの理由で公開が見送られ、86年に入り『男たちの挽歌』の大ヒットを契機として、同系統の作品として現地での公開に至ったと推測されます。更にその後別会社がクレジットや台詞を英語に変え、「国際版」として東南アジアや欧米諸国に配給したのです(日本でビデオ発売されたのも国際版)。ちなみに国際版を制作・配給したのは80年代後半、東南アジアで撮影された既製の作品に白人俳優の出演シーンを強引に再編集したアクション映画を大量に送り出し、世界中の映画ファンや製作者から不興を買った香港のIFDという独立プロダクションです。

『男たちの挽歌』などの傑作群に比べれば、本作は確かにB級、しかもCもしくはそれ以下に限りなく近いランクの低予算作品です。しかし全編を見て感じたのは、やはり本作は"香港ノワール"以外の何物でもなかったということです。演出も一本調子かつ雑で、しかもたまに奇天烈なシーンが挿入されたりもします。銃撃戦も思ったより少なく、どちらかというと格闘や飛び道具を使った立回りが目立ちますが、武器も日本刀や弓、ブーメランを使ったりと、リアリティはともかく娯楽的なインパクトに徹しようとする工夫は見受けられます。
また邦題のサブタイトル通り香港の暗黒街、つまり黒社会の抗争を舞台にしており、そのなかに男同士の友情と裏切り、そして兄弟愛など"香港ノワール"に欠かせない要素が一応押さえられてはいるんですよね。そして主演のフィリップ・コー(高飛)が殺し屋なのを始め、メインキャラクターが悪人ばかりで、ネタバレになるかもですが、最後にはそのほとんどが死んでしまう展開も強烈です。

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