伊藤整コミュの好きな詩はどれですか？

あたしは「雪あかりの路」の雪関係のものが好きです。
青白く浮かび上がる冬の早朝の景色（のイメージ）が辛抱たまらんです。

新鮮な印象がとてもまぶしく思います。
みなさまいかがでしょう。
好きな詩、教えてください。

コメント(25)

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すてき。こんなことを誰かに思って貰えたら幸せでしょうね。
泣きそうになってしまいました。

すてき！！「吹雪の街を」も「雪夜」も大好きです。
暗唱してるかも知れません。
薄青い雪明かり、私は小樽在住の友人に見せてもらった夜明け前の景色を思い出します。

あゝ吹雪は睫毛の涙となるという一行に痺れてしまいます。
なんて繊細でなんて美しい描写なんでしょう。

手にとつて見ていたいひかり　を認識するのはごく稀な瞬間で
伊藤整はそういった些細なものに誠実に丁寧に向かい合っていると思うのです。
忘れてしまいたくないものを思い出させてくれる気がします。

[10] mixiユーザー 02月02日 20:26

＞女
恋心が滲んで、なんてまぶしい視線で女性を見つめているんだろう
と思います。
こんなふうな「魔のような生き物」になってみたい。(笑)
こんなふうに見つめられる人も、見つめられる人も幸せだと思います。

＞秋の恋びと
秋の季節の匂いがしてくるような言葉ですよね。
せつなさとかはかなさとか、そういった悲しいものの横顔が
見えたような気がします。
悲しげな女の子なんだろうなあ、と勝手な想像をしてしまったり。
一面を切り取ってみせるのが、上手ですよね。本当に。

＞あやまち
余市の濱のかがり火は、と書くのが伊藤整らしいなあと思いました。
この詩は初めて読みました。「冬夜」のものでしょうか。
切ない。。。
使い古されて意味が薄くなりがちな率直な言葉を
重みを持って使えることって、すごいことだと思います。

合唱ということは、歌があるのでしょうか。聴いてみたい。。。
出会うきっかけは色んな形があると思いますが
とてもうつくしい形で出会うことが出来たのですね。

[11] mixiユーザー 02月02日 20:39

「雪明り――私はいつも胃が弱かった――」

静まつた雪明りの夜中に
とほくで
さびしくさびしく鶏が鳴いたやうだつた。
そのとき私は
三畳間の寝床でそれを聞き
胸に苦しさを覚えて吐いた。
――母あさん　母あさん
私は目をさまして呼んだ。
母はいつもと同じ姿で入ってき
それを拭きとつてくれた。
なぜこの夜中に母が起きてゐたのか
なぜ黙つてゐるのか
それが私に不思議でならなかつた。
頭の上には棚や並んだ本や
みんな　あやしい夜の姿をして
私の弱り切つた神経に落ちかかつてゐた。

いなかのほうの静かな夜に、息をひそめて目を凝らした子供時代の
あの全てが落ちかかってくる感じを正しく書き取ってくれていると
個人的に感動した一遍でした。
あの独特な心細さや不安をこんな言葉に書かれた人は
他にいないのではないでしょうか。

[13] mixiユーザー 02月04日 11:06

ありがとうございます！こうやって聞くと、面白いものですね。
こんなメロディーが付くことが想像付かなかったので。
色んな人が曲を付けてることにも驚きました。

[15] mixiユーザー 03月15日 02:18

この時期に読むことで、一層身に染みてくる言葉ですね。
「きれいにきれいに晴れ渡つてゐる」冬空を
期待と希望を以って眺めるひなたの暖かさが
読んでいるだけで気持ちが良いです。
「春の日の夢が咲く」ってなんて良い言葉なんでしょう。
すてきな季節ですよね。実感することができました。

[22] mixiユーザー 03月24日 06:11

「後の日に」と「林で書いた詩」です。
1970年代の後半、中学生の頃、東芝日曜劇場
というテレビドラマこの二つの作品を知り
図書館をめぐって詩集を探したものでした。

[24] mixiユーザー 05月06日 20:06

malta さんと一緒で、「林で書いた詩」です。
高校生の頃、やはり東芝日曜劇場でこの詩を
モチーフにしたドラマをみたのが、きっかけです。

　やっぱりこの事だけは言はずに行かう。
　今のままのあなたを生かして
　寂しければ目に浮かべてゐよう。
　あなたは落葉松の緑の美しい故郷での
　日々の生活の中に
　夢見たいな私のことは
　刺のように心から抜いて捨てるだらう。
　私の言葉などは
　若さの言はせた間違ひに過ぎないと極めて　
　しまふだらう。
　何時か皆人が忘れたころ私は故郷へ帰り
　閑古鳥のよく聞える
　落葉松の林のはづれに家を建てよう。
　草薮に蔽われて　見えなくなるやうな家を。
　そして李が白く咲き崩れる村道を歩いて
　思い出を拾ひ集め
　それを古風な更紗のやうにつぎ合わせて
　一つの物語にしよう。
　すべてが遅すぎるその時になったら私も
　落ち着いて
　きれぎれな色あせた物語を書き残さう。

　何度も口ずさんで、暗記してしまいました(^｡^)

　実は、このときのドラマがもう一度見たくて、
　偶然、小樽図書館にビデオが所蔵してること
　を知り、無理をお願いして、去年ダビングして
　送ってもらいました。
　私の、思い出の詰まった宝物のなってます。

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