とにかく怖い話。コミュの【実体験】一人暮らしpart[24]

昔、一人暮らしを謳歌するために住んでいたｱﾊﾟｰﾄでの体験談『何かいる部屋(一人暮らし)』ｼﾘｰｽﾞも第24段となりました。

このｼﾘｰｽﾞも随分と増えたもんやなぁ……。

自分自身で過去を振り替えると、こんなにあちらさんとご縁があるのかとｼﾐｼﾞﾐ。

正直、こんなご縁はいらんわぁ
（　´∀｀）ｱﾊﾊ

毎回、調子に乗ってますね、すみません
m(_ _)m

なお、初見の方はｱﾊﾟｰﾄの詳細が書いてある

【実体験】一人暮らし
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=65026318&comment_count=96&comm_id=1154462

を、読んでから閲覧頂くことをｵｽｽﾒします。

もちろん、強制ではないので悪しからず。

そして、今回の投稿は長くなりそうなので、読みやすくするためにｺﾒﾝﾄを使いますがご了承下さい。

更に、文才がないので誤字脱字乱文等があるかとは思いますが、温かい眼差しで見てくださいね。



《悪夢との連鎖》



一日の中で、私にとって重要とも言える時間帯が『睡眠時間』だったりする(笑)

だから、その時間を邪魔されることは、翌日の朝のﾃﾝｼｮﾝと機嫌を低迷させる要因となりうると言うことになるんや。

と、突拍子もなく言い出してみたものの、私自身ではどうする事も出来ない『安眠妨害』がいくつかある。

その中に『あちらさん』が入っているのは、変えようのない事実だったりするわけで……。

一人暮らしをしていた時に、見えない同居人さん達&通りすがりの方々に何度となく真夜中に叩き起こされた事を思い出すと、なんとも言えない微妙な心境に陥ってしまったりする。

元々、眠りが浅い体質なのか……ふとした気配や物音に、いちいち意識が浮上してたなぁ。

だから、あのｱﾊﾟｰﾄの、あの部屋に引っ越してきた最初の1ヶ月は睡眠時間がやばかった

とは言え、生活しているうちに持ち前のﾎﾟｼﾞﾃｨﾌﾞ思考で慣れてしまい、大半は気にならなくなったんやけどね(笑)

とまぁ、私自身の事なんて語っていてもつまらないと思うので本題へ。

夢を見る事は、誰しもある事だと思うんよ。

だから悪夢に魘される事だって、誰しもあることなんやなかろうか？

と、言ってはみるものの……それは私の周りに『悪夢なんて見たことない』って人がいないだけなのかもしれんけど。

あの日、私は何時ものように仕事から帰宅して、何時ものように見えない同居人さん達が集う部屋でﾎﾟｼﾞﾃｨﾌﾞにｽﾙｰしつつ寛いで、何時ものように就寝した。

これから自分の身に降りかかることを前もって知っていたら、きっと私は徹夜を選んだに違いないけどね。

眠りに落ちて、どの位の時間が経過したかなんて分からない。

けれど……気が付くと私は、真っ白で広い空間の中にいた。

目に痛いくらい白一色。

背中に感じる硬くて冷たい感触で、私はやっと自分が寝そべっている事を悟った……までは良かったんや。

まさか、その後

『見上げるほどﾃﾞｶｲ女郎蜘蛛に追い掛け回されたあげく、壁際までｼﾞﾜｼﾞﾜと追い詰められ、散々いたぶられた後、最後はﾊﾞﾘﾊﾞﾘと食われる』

とか言う、ﾘｱﾙで蜘蛛が嫌いになりそうな展開になるなんて思わんかった

まぁ、あんまり詳しく内容を描写しちゃうとｸﾞﾛくてｽﾌﾟﾗｯﾀｰ過ぎるんで、自主規制させてもらいますけど。

『ﾌﾞﾂﾘ』と電源を切ったように闇の中に放り込まれて、意識が現実へと一気に浮上した。

そして、私は何かに追い立てられるように目が醒ます。

自分の荒い息遣いのせいか、ｶﾗｶﾗに渇いた喉が呼吸をする度に痛い。

見開いた視界に、ぼんやりと薄暗い天井が見える。

『あぁ……夢か』

ﾋﾘﾋﾘと痛む喉を震わせながら、絞り出すようにﾎﾟﾂﾘと一人言を漏らしていた。

『ﾊﾟｷｯﾐｼｯ』

そんな私の一人言に、相も変わらず天井が音をたてる。

うん、今日も家鳴りさんは元気です。

現実に戻ってこれた事にﾎｯと胸を撫で下ろすと、体に入っていた力が自然と抜けていく。

悪夢に魘されていたせいなのか……汗だくになった素肌に髪や部屋着が張り付く感触が気持ち悪い。

ｼｬﾜｰでも浴びてｽｯｷﾘしてから着替えよう。

そう思って、布団から起き上がろうとした。

『…ﾋﾟｷｯ…』

あの……何か体が動かないんやけど。

えっ？何が起こった？

若干ﾊﾟﾆｯｸになりながら、必死で手足を動かしてみる。←頭の中ではｼﾞﾀﾊﾞﾀしてるつもり。

さっきから『ｷｰﾝ』と言うか細い金属音が、耳元で響いている。

鈍く痛むこめかみを押さえることも出来ず、さらにﾊﾟﾆｯｸに陥った。

おかしいな……全然体が言うこと聞かないんやけど

布団の中で仰向けで天井を眺める。

暫く自分なりにｼﾞﾀﾊﾞﾀと頑張ってはみたんやけど、状態が変わる気配はないらしい。

……ちょっと待て。

この感じは、もしやあれか？

考えたくもないけど、またか？

また金縛りなのか？

もう、いい加減にしてくれないだろうか？

自分自身に降りかかっている状況を『金縛り』だと認識した瞬間、ｼﾞﾀﾊﾞﾀするんが面倒臭くなってきた。

ﾎﾝﾏに、慣れとは素晴らしい機能です。

溜め息をもらしながら、ｼﾐｼﾞﾐそう思っている自分がいる。

『…ｷﾞｼｯ…』

早く解放されないかなぁ……。

『…ｷﾞｷﾞ…』

耳鳴りに混じって渇いた何かが軋むような変な音までしているし、天井に固定されている視界に『釣糸』みたいな白っぽい何かが浮遊してるんが見えるような気がするし、何か嫌な予感しかしないんですが。

ﾌﾜﾌﾜと空中を漂う姿が何だか『蜘蛛の糸』に見えなくもない。

でもおかしいなぁ……私は今、眼鏡をかけてないんやから、視界がぼやけているはずなんだけど。

なんて思いながら、空中を左右に漂う『それ』をゆっくりと目で追いかけていた。

右端から左端へ移動させた視界を何となく正面に戻した瞬間、私はﾊｯと息をのんだ。

目の前に黒い塊が……いる。

視線を右往左往させていた数秒前には、存在すらなかった筈なのに……。

私を見下ろすような状態で、仰向けになっている私の上に馬乗りで跨がっていた。

突然のことに若干ﾊﾟﾆｯｸになっている私の頭の隅に、思い他冷静な自分いる。

腹の辺りに重さは感じられなかった。

霧のような黒いだけに、存在自体が空気なのかもしれない。

そして、そんなどうでもいいことを考えていた。

そうしている内に、自分自身が落ち着いてくる。

もうね、現実逃避しちゃっていいやろか？



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