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◆きちんと知ろう健康美♪コミュの胃食道逆流症(GERD) http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=12300274&comm_id=115058

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【webより抜粋】

■GERDは増えているか?

春間 私が卒業した約30年前には,逆流性食道炎は,非常に珍しい病気で,また胸やけで来院される患者も少なかったと思います.やはり病気の頻度が増えているということがいちばん大きい要因なのではないでしょうか? 一方,上部消化管の他の病気は多少減ってきているのかもしれません.ただ,20〜30年前の欧米ではすでに逆流性食道炎,GERDという概念は出ていました.

 また,GERDはQOLを低下させる病気であるとともに,合併症の問題があります.以前は,Barrett食道やBarrett腺癌をあまり経験しなかったのですが,最近では少しずつ増えてきているように感じています.

金子 春間先生がおっしゃるように,病気の頻度自体が高くなっていることに加えて,患者も医師もGERDに注目するようになってきたことも増加の原因であると思います.

 GERDは,食道にひどい潰瘍のあるものはそれほど多くないものですから,医師も,初めのうちは放置しておいてもいいという認識があったと思います.ところが,最近は医療機器の進歩もあって,かなり細かい病変まで見えるようになったこともあり,医師が,GERDを意識しながら,いわゆる胃食道接合部(gastroesophageal junction)を内視鏡でよく診るようになってきました.その結果,GERDも多く発見されるようになってきたのではないでしょうか.

 また胸やけなどの症状に対して,ある程度有効な薬が確立されてきましたので,肉眼的にたいした所見がなくても,患者が,その症状でかなり悩んでいれば,その薬を処方して治療するのが一般的になっています.つまり治療できる対象が増えているといえると思います.

木下 以前は,内視鏡検査ではっきりした病変が認められたものにだけ,逆流性食道炎という疾患概念で治療の対象としていたものが,いまは病変が認められなくても,症状があれば治療の対象にするようになっているということですね.

足立 喘息,慢性喉頭炎,非心臓性の胸痛など,一見食道外と思える症状がGERDによって引き起こされるということがある程度わかってきたことによって,呼吸器や循環器,耳鼻科などの他科の医師が,「この症状は,もしかしたらGERDじゃないか?」と興味をもって診療しておられることも,GERDが注目される要因だと思います.

木下 さて実際にGERDが増えているという数字はあるのでしょうか?

春間 具体的な数字で示すというのは,逆流性食道炎の診断能のレベルの向上もありますので,過去と現在のデータを比較することは難しいかもしれません.

 ただ発見率としては,各施設での内視鏡検査数のうち,10%から,多いところでは20%近く,逆流性食道炎が見つかっているというデータはあります.また胸やけを主訴に外来に訪れる患者はわれわれの施設でも,一般医家の先生方のところでも増えているということは実感として持っていますので,事実としてよいと思います.

金子 やはり同じ印象をもっています.実際に,内視鏡検査の総数も増えていますけれども,実数として増えてきていることも事実です.過去10年ぐらいを見ても,数が増えていて,しかも軽症例が増えてきています.胸やけを第一主訴として来る患者さんはそれほど多くないと思いますが,胃の痛みなどで来られる方は,多いわけです.そういう方に,医師から「胸やけはないですか」と質問をすれば,多くの方は,そういうことを経験したことがあると答えるわけです.治療対象になるかどうかは別として,聞けば「確かに胸やけはあります」という患者は多いので,GERDの診断がつく人は増えているということなります.

足立 実際に,われわれのデータでもかなり増えています.私が医師になった15年前と今を比べますと,約3倍程度に増えていると思います.2年ほど前から,非常に興味をもって,食道をprospectiveに観察するようになってからは,さらにGERDの頻度が高くなっているように思います.

 増加の原因ですが,関心が高まっているということ以外に,内視鏡検査を受ける患者の高齢化が考えられます.われわれの施設は,もともと高齢者の多い地域なのですが,それでも内視鏡検査を施行する患者の高齢化が進んでいます.

 これは木下教授のデータにも出ていると思うのですが,日本人の食生活が欧米化して胃酸が増えているということや,ヘリコバクターピロリ(Helicobacter pylori:H. pylori)の感染率がだんだん下がってきているということも,GERDが増えている要因ではないかと思います.

木下 そうしますと,どうもGERDの数が増えていることは間違いなさそうだけれども,その増えている原因は多様だということですね.



■GERDでQOLは低下するか?

木下 それでは,GERDという病気では実際にQOLは下がっているのでしょうか.春間先生,いかがですか.

春間 われわれは,広島県の北部にある村を対象に,ずっとprospectiveな検討をしていますが,そこでは「QUEST問診票(編集室注:自覚症状にもとづいてGERDの診断をするための自己記入式の簡単な問診票)」とQOLの評価をしています.「QUEST問診票」は無症状の方を対象にしていますが,その回答結果でGERDと診断されるケースはQOLが低下していますので,おそらく症状をもって来院される方は,かなりQOLが低下しているのではないかと思われます.特に夜間,睡眠が障害されますので,QOLが低下する病気であることは間違いないと思います.

木下 心療内科的な立場からはいかがでしょうか.

金子 心療内科の受診者は,おしなべてQOLが低下しています.ですから,そのなかで特にGERD患者のQOLが低下しているかどうかについては,他の疾患と比較検討したことがないので,わかりません.受診者の多くは複数の愁訴をもっているので,その不定愁訴の中の1つとして胸やけがQOLにどれだけ影響しているかということは,これからの検討課題かと思います.

 また,かなりQOLが阻害されていても,「これが普通だ」と思っていて,気づいていないという例もあります.これには,ある程度の薬で症状がよくなると満足しなければいけない,という受診者の考え方が関係していると思います.

足立 同感です.症状があっても,特に生活に困らないと感じている方に,一度プロトンポンプ阻害薬(proton pump inhibitor:PPI)で治療をすると,その後,PPIが手放せなくなる方もいます.そういう方では,かなりQOLが落ちていたのではないかと思います.

 ただ,当施設で正確にQOLを評価したことがありませんので,具体的な数字としては出せません.



■GERDによって起こる症状

木下 最近,胸痛を起こす患者さんで,心血管検査をして異常がないような方の半数以上が実はGERDじゃないかと,あるいは喘息症状の半数近くがGERDで起こっているのではないかという話があります.例えば,胸痛を主訴とする方では,ご本人がそれをGERDと気づかずに心疾患を心配されていて,QOLがずいぶん下がっていることもあります.そのような患者では胸痛を起こして救急外来を受診するのですが,そのたびに亜硝酸薬やカルシウム拮抗薬を投与されて,かえって症状が悪くなってしまうということがあります.また喘息治療薬でも,症状が悪くなりQOLが改善しないということもあると聞いていますが,そういう経験されたことはありますか.

春間 欧米でいうほど重篤なケースの経験はありませんが,むしろ不定愁訴に近い胸痛患者に,さまざま検査や心電図などを行っても原因がわからず,最終的にPPIをfull doseで投与すると,かなり効果が得られるという成績は出ています.

木下 心療内科では,いかがですか.

金子 心療内科に来る患者さんのほとんどは,内視鏡検査などが済んでいて,明らかな逆流性食道炎のない人です.その方たちには心因性胸痛や咽喉頭異常感症という診断がついていますが,心因性胸痛の痛みの一部には,食道の運動異常がかかわっていることがあります.食道内圧検査で食道の痙攣が見つかる場合もあります.

足立 私は,胸痛がPPIで治療して良くなったという経験はまだありません.

 ただ,ステロイドが必要のないようなタイプの喘息患者で,早朝に喉のイガイガ感がけっこうあるとおっしゃる方の場合に,GERDとして強力に治療してあげると少し症状が緩和される経験はあります.しかし,非心臓性の胸痛で,「この人はGERDだ!」という人を,私自身は診たことがありません.

木下 3人の先生方それぞれに,胸痛や喘息様の症状がGERDで起こる方を実際に経験されているわけですね.しかし,現時点では非常にたくさんいるというわけではなさそうです.

 胸痛や喘息様の症状をもつ患者は,QOLが低下しやすいので,診療をする際には,GERDを頭の隅に置いておくことは,非常に大事じゃないかと思います.

(つづきは本誌http://www.igaku-shoin.co.jp/index.htmlをご覧ください)


【抜粋元】
GERD/胃食道逆流症/medhicina42
http://www.igaku-shoin.co.jp/misc/medicina/zadan4201/index.html



春間 賢氏
1975年広島大学医学部卒.同附属病院,国立出目療養所,国立松山病院,広島赤十字病院などを経て,88年広島大学医学部講師.92年文部省在外研究員(メイヨークリニック).96年リオグランデンセ大学(ブラジル)消化器科客員教授.2001年より川崎医科大学内科学(食道・胃腸科)教授.

金子 宏氏
1983年名古屋大学医学部卒.89年愛知医科大学附属病院第4内科助手.93年カリフォルニア大学ロサンゼルス校へ留学.2001年愛知医科大学附属病院総合診療科副部長.愛知産業保健推進センター産業保健相談員などを兼務.02年より愛知医科大学看護学部病態治療学教授.臨床心理士でもある.

木下芳一氏
1980年神戸大学医学部卒.宇和島市立病院などを経て,87年ミネソタ州メイヨークリニックへ留学(リサーチフェロー).94年神戸大学医学部老年科講師.97年島根医科大学第2内科教授.2002年同大附属病院光学医療診療部部長および卒後臨床研修センター長(いずれも兼任).03年島根大学医学部消化器・肝臓内科学教授.04年同大医学部副学部長(兼任).

足立経一氏
1983年島根医科大学医学部卒.同年島根医科大学第2内科入局.公立雲南総合病院内科などを経て,98年島根医科大学第2内科講師,2001年助教授.03年島根大学医学部消化器・肝臓内科学助教授.




ピロリ菌除去で糖尿病を治癒 東北大教授「完治した」  
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=44685023&comm_id=228347

コメント(9)

肥満が増えれば、そりゃ逆流性食道炎も増えるだろう、と単純に考えた私です。
弟が逆流性食道炎で通院してますが
だいぶ良くなって入るのですが
食後に動悸がするのとみぞおちが痛いのが変わらないのです
この症状は逆流性食道炎と関係があるのでしょうか?
アタシも逆流性食道炎です (。・_・。)ノ
原因は過度のストレスということでガナトンとリーゼを服用しています
3を消して書き直しします。
日常生活の注意。
食事・・
胸焼けを起こしやすぃ食べ物は控える
(油っこい物,甘いもの,刺激の強いもの等)
食べ過ぎに注意・ 食べてすぐに横にならない。

日常生活
お酒・タバコを控える。   便秘・肥満に注意。

寝るとき上体を高くする。  おなかをしめつけない。

まえかがみにならない。
逆流性食道炎と2年前に診断されていながら、甘くみて治療をしなかったために、慢性化し、今年の5月中旬から38度台の熱が続き、近所の内科で「気管支炎」と診断され小児用シロップ(!)とトローチ(!)が処方されました。

当然、よくなるわけもなく、今度は耳鼻科に行ったところ、咳がひどいので喘息と言われ、吸入、点滴などをしましたが、熱が下がらず、ドクターには「その体温計がおかしいのでは」と言われて、都心の大病院で詳しく診てもらいました。

そして、やっと逆流性食道炎であるという診断にいたりました。

実は20年くらい前から、食べ物を飲み込む時に、うまく飲み込めないという自覚症状がありましたが、職場の健康診断でも異常なしだったので、たいしたことはないだろうと楽観していました。

ただし、朝起きると声がでない、いつも喉が腫れて熱につながる、という症状はあり、「喉が弱いので、風邪をひきやすいのだ」と思っていました。

お医者様に、喉の違和感を訴えても「不定愁訴の多い患者」「たいしたことないのに、仕事を休みたがっている」などと言われたこともあり、今思えば、逆流性食道炎からくる心身の不調だったわけです。

この病気が、ドクターにさえなかなか理解してもらえないこと、他の病気と誤診されることが、きちんと改善しないことに結びついていると思います。

逆流性食道炎である場合の自覚症状、胸焼けも私の場合は慢性的に胸焼けしていたので、いつも口の中が酸っぱく、「これが普通だ」と自分でも誤解していたので、更に見つけてもらいにくかったと思います。

いつも口の中が酸っぱいので、甘いものが欲しくなり、結果肥満につながり、症状の悪化に拍車をかけたと思っています。胃液が逆流していることも、慢性的になると自覚しにくいものです。

もっとこの病気が、世間に認知されるといいなと思っています。甘いものをつい食べてしまう方、もしかしてこれは胃液の逆流によるものではないか?と見直してみられるのをお勧めします。
◆一部
日本消化器学会、日本消化器内視鏡学会では逆流性食道炎、慢性胃炎、胃潰瘍、胃癌、大腸癌の原因としてヘリコバクターピロリ菌が関与しているという話題が多いですが、ピロリ菌除菌後にGERDの出現率が高いというのも事実です。この病態もまだよく分かっていません。



◆全文
「ガード」とよみます。一般には呼んで字のごとしで胃酸が逆流し食道炎を起こし、胸焼けや胸部不快感を想像しがちです。しかし、症状は多彩でこういう症状以外に胸痛、喘息様発作、湿性咳嗽、嗄性、咽喉頭違和感、喉頭肉芽腫の形成、耳痛、中耳炎などのさまざまな症状を引き起こします。診断は上部消化管内視鏡を行い所見があればそれで確定します。最近ではBarrett食道(食道下端の扁平上皮が胃の円柱上皮に置き換わるいわばGERDのなれの果て)、食道癌との関連も指摘されております。ただ、困ったことに内視鏡的にまったく所見のない人がいます。実はこの方が問題なのです。私の印象だと患者さんの6割以上を占めるのではないかと思われます。こういう人は胃酸がどの程度食道に逆流しているか24時間pHモニタリングをおこなって診断をします。しかし、日本では欧米ほど盛んに検査は行われておりません。検査が煩雑なのと、時間が束縛されることがその理由です。もう少し検査が簡便になり、外来でもできるようになることが望まれます。
おおむね胃酸の食道への逆流時間と食道粘膜の障害の程度は一致していますが、そうでない人もいます。それはその人の胃酸にたいする食道の知覚過敏性によるものではないかと考えられますが、まだまだ病態については分からないところがたくさんあり、これからの研究課題です。
日本消化器学会、日本消化器内視鏡学会では逆流性食道炎、慢性胃炎、胃潰瘍、胃癌、大腸癌の原因としてヘリコバクターピロリ菌が関与しているという話題が多いですが、ピロリ菌除菌後にGERDの出現率が高いというのも事実です。この病態もまだよく分かっていません。
治療は主にPPI (proton pump inhibitor)の内服が基本になります。これは胃酸の分泌を強力に押さえる薬で、GERDの治療指針ガイドライン(LA分類が主体)にしたがって治療を行います。ずっと続けるかどうかはその人の病態、生活習慣によりますが、いまのところこのくすり以外に有効な薬剤はなく症状が軽減してくれば減量あるいは中止します。
上部消化管はストレスに非常に敏感に反応します。老夫婦が朝大喧嘩しただけで、夕方には吐血するといった話はよくききます。したがって日常生活ではできるだけ交感神経を刺激するようなことは避ける。快食、快便、快眠に努めることが非常に大切です。夕食は早めにたべる。夜寝る前に食事をしない。スポーツで汗を流すのも有効です。また、アルコールは程々にはいいですが、タバコはよくありません。たばこを吸う人の胃の粘膜は内視鏡で見ると、皆一様に粘膜が障害されています。
食生活における生活習慣の欧米化、人口の高齢化、さらに、ヘリコバクターピロリ菌の感染率の低下などで今後ますます日本においてGERDの増加が予想されます。病態についてはあまりにも不明な点がおおく研究課題が山積しておりますが、一定の治療指針もでており、症状、検査、治療について御質問のあるかたはお気軽におたずねください。紙面がなくなってきましたのでまた次の機会にお話します。

http://www.h4.dion.ne.jp/~tsugutom/info07txt05.htm
2004.5.18. 氷川台内科クリニック 院長 櫻田 二友

逆流性食道炎
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=12300274&comment_count=8&comm_id=115058

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