ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

ロベルト・ロッセリーニコミュのワン・シーン=ワン・ショト

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
『救世主』の撮影にあたって、漁師である使徒たちがどんなふうに魚をとりに行くかは、キリストの考えを理解する上で、そのことばにまさるとも劣らず。重要だ。一方、そのことばが完全な意味を持つためには、話している人物が正確な歴史的コンテクストのなかに置かれることが必要である。
 映画においてわたしがディテールを大いに重視する理由、またワン・シーン=ワン・ショットの手法を使う理由は、そこにある。この手法によって、各人が自分の本性に応じて事物に接近できるよう、いくつかのメッセージを導入することができる。
 わたしに対して、人を魅惑しようという努力が皆無で、〈ひややかに〉撮る、となじる声が高い。たしかにわたしは、いつわりの熱さはすべて拒否するし、観客の肩をつかまえてこういうことも決してない、「こういうふうに見なさい、そして、こういうふうに考えなさい。気をつけて、いま感動すべきです!」
 わたしは事実から事実が生まれてほしいのだが、これが大問題なのである。
 それは技術の問題だ。しかし、根本的には政治的な態度でもある。わたしは一方では、観客をひとりでイメージに向かわせ、そこから自分で自由に選択させる。それは網膜が現実と向き合った場合と同じであり、わたしはこのようにして、自分が観客に対して全幅の信頼を寄せていることをはっきりさせる。・・・・
「ロッセリーニの<自伝に近く>」(矢島翠訳)より

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

ロベルト・ロッセリーニ 更新情報

ロベルト・ロッセリーニのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング