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コメント(20)
>>[12]
文法にあまり堅苦しくとらわれず
表現を工夫するってのは
和歌という括りでも有りだと思ってる。
俺もやるし、楽しいしね。
ただ、文法を分かった上で敢えてそうするのと
知らずにするのでは事情は異なると思うわけだ。
「ありがとです」「お先でした」も
敢えてそうしてると、こちらに伝わるからこそ
面白い砕けた表現になるわけで。
今回の場合、
助動詞「なり」には、伝聞・推定などを表す「なり」と
断定・指定を表す「なり」と二つあり
それぞれ接続する語の活用が明らかに異なる。
参照
http://kobun.weblio.jp/content/%E3%81%AA%E3%82%8A
終止形と連体形が同じ（四段活用とかの）場合は判断は前後関係に頼るしかないが、
完了の助動詞「ぬ」は終止形が「ぬ」で連体形は「ぬる」なので
�＿堂瓩�ぬなり （夏は過ぎたようだ）
��夏過ぎぬるなり （夏は過ぎるものだ）
と明らかに意味が異なる。
�，録篦蝓↓△話把蠅念貊錣砲鷲當冥侏茲覆ぁ�
※補足にも書いたけど�，痢屬漫廚鯊任曽辰靴僚�動詞「ず」の連体形と
とらえた場合は「なり」は断定になる。その場合の意味は（夏は過ぎないものだ）。
「いやいや、そんなの承知の上でチャレンジしてんだ」
と言うのであれば
まあ、細かいこと言ってすまんぬってとこだが。
「ながからむ」の「む」に特別な意図が無いなら
「ながかりし」で、どうだろう。
文法にあまり堅苦しくとらわれず
表現を工夫するってのは
和歌という括りでも有りだと思ってる。
俺もやるし、楽しいしね。
ただ、文法を分かった上で敢えてそうするのと
知らずにするのでは事情は異なると思うわけだ。
「ありがとです」「お先でした」も
敢えてそうしてると、こちらに伝わるからこそ
面白い砕けた表現になるわけで。
今回の場合、
助動詞「なり」には、伝聞・推定などを表す「なり」と
断定・指定を表す「なり」と二つあり
それぞれ接続する語の活用が明らかに異なる。
参照
http://kobun.weblio.jp/content/%E3%81%AA%E3%82%8A
終止形と連体形が同じ（四段活用とかの）場合は判断は前後関係に頼るしかないが、
完了の助動詞「ぬ」は終止形が「ぬ」で連体形は「ぬる」なので
�＿堂瓩�ぬなり （夏は過ぎたようだ）
��夏過ぎぬるなり （夏は過ぎるものだ）
と明らかに意味が異なる。
�，録篦蝓↓△話把蠅念貊錣砲鷲當冥侏茲覆ぁ�
※補足にも書いたけど�，痢屬漫廚鯊任曽辰靴僚�動詞「ず」の連体形と
とらえた場合は「なり」は断定になる。その場合の意味は（夏は過ぎないものだ）。
「いやいや、そんなの承知の上でチャレンジしてんだ」
と言うのであれば
まあ、細かいこと言ってすまんぬってとこだが。
「ながからむ」の「む」に特別な意図が無いなら
「ながかりし」で、どうだろう。
夏は終わったが俺は今も鰻を食っている。
すき屋のだが、高く無いし旨し。
鰻の本当の旬は、脂ののった冬だと聞いた事があるが
冬にファストフードで鰻を探しても残念ながら無かった。
鰻が夏バテした体に良いと言うのは
万葉集の時代から知られていた。
その証左となる歌の一つが、このトピの巻頭歌の本歌でもある次の歌だ。
万葉集3854 大伴家持
痩す痩すも生けらばあらむを将（はた）やはた鰻を捕ると川に流るな
【俺訳】
痩せに痩せているけども生きているのなら、これからも生きて行けるだろうものを
万が一にも鰻を捕ろうとして川に流されなさんな。
【俺解説】
詞書き等の背景情報を知らなければイミフな歌の典型かもしれない。
この歌は石麻呂（いわまろ）という痩せた老人に向けたものだ。
また、この直前に詠まれた次の歌とセットになっている。
万葉集3853 大伴家持
石麻呂に吾物申す夏痩によしといふものぞ鰻取りめせ
最初に鰻を食べなよと言って置きながら次の歌で、
食べなくても生きていけるんだから無理に捕ろうとして川に流されるな
と注意しているわけで、どことなく底意地の悪さが感じられるのだが、
それもその筈、この二首の前の詞書きには
「痩人(やせひと)を嗤咲（あざ）ける歌二首」
とある。この石麻呂と言う人物について歌の後に説明がある。
「右、吉田連老といふひと有り。字をば石麻呂と曰へり。
所謂仁教の子なり。其の老、為人身体(かたち)甚(いた)く痩せたり。
多く喫飲(のみくら)へども、形飢饉(うゑひと)のごとし。」
吉田連という老人、通称、石麻呂と言う。いわゆる「仁教の子」で、
ひどく痩せており、沢山飲み食いしても飢えた人のようだったということだ。
気になるのが「仁教の子」というところ。「仁教」はどの辞典にも掲載が無い。
考えられるのは「仁俠」だろうか。現代で言えばヤクザのことだが、
古くは紀元前、中国の春秋時代には現れたと言う「法」では無く「義」によって
動く人々のことだ。漢の初代皇帝となった劉邦も仁俠の出である。
「仁教の子」の「子」は、恐らく親子の「子」では無く生業を指すかと。
つまり「仁教を生業とする人」という感じ。
この歌の場合、大伴氏の「食客」だったのではないか
ってのが俺の推測だ。
まあ、自信はないが当たらずとも遠からずな気はする。
専門家に会うことがあったら聞いてみるわ。
まあ、とりあえずそう考えると
この二首は他愛の無い親しみさえこもった「軽口」と捉えることが出来る。
さて、歌を訳する際に難儀したのが「痩す痩すも」の品詞分解だ。
前後から意味的には「痩せに痩せていても」なのだが、
それを古語で表現すると「痩せ痩せなるも」が順当の筈。
古語辞典に「痩す痩す」は無い。唯一、大辞林に
痩す痩す
（ 副 ） 〔動詞「やす」の終止形をかさねた語〕
非常にやせながら。
とあり用例として家持の歌が掲載されてたｗ。
予断だが、家持が最初に使った用法じゃないかと思う。
言葉は文法が先にあるわけじゃないという好例ではなかろうか。
トピ巻頭歌の「肥ゆ肥ゆも」は明らかにイレギュラーな表現だし、
どの辞典にも載っていないと思うが、
家持へのリスペクトを込めて敢えて採用した次第。
蛇足だが、肥ゆ肥ゆってのは俺自身のことな。
すき屋のだが、高く無いし旨し。
鰻の本当の旬は、脂ののった冬だと聞いた事があるが
冬にファストフードで鰻を探しても残念ながら無かった。
鰻が夏バテした体に良いと言うのは
万葉集の時代から知られていた。
その証左となる歌の一つが、このトピの巻頭歌の本歌でもある次の歌だ。
万葉集3854 大伴家持
痩す痩すも生けらばあらむを将（はた）やはた鰻を捕ると川に流るな
【俺訳】
痩せに痩せているけども生きているのなら、これからも生きて行けるだろうものを
万が一にも鰻を捕ろうとして川に流されなさんな。
【俺解説】
詞書き等の背景情報を知らなければイミフな歌の典型かもしれない。
この歌は石麻呂（いわまろ）という痩せた老人に向けたものだ。
また、この直前に詠まれた次の歌とセットになっている。
万葉集3853 大伴家持
石麻呂に吾物申す夏痩によしといふものぞ鰻取りめせ
最初に鰻を食べなよと言って置きながら次の歌で、
食べなくても生きていけるんだから無理に捕ろうとして川に流されるな
と注意しているわけで、どことなく底意地の悪さが感じられるのだが、
それもその筈、この二首の前の詞書きには
「痩人(やせひと)を嗤咲（あざ）ける歌二首」
とある。この石麻呂と言う人物について歌の後に説明がある。
「右、吉田連老といふひと有り。字をば石麻呂と曰へり。
所謂仁教の子なり。其の老、為人身体(かたち)甚(いた)く痩せたり。
多く喫飲(のみくら)へども、形飢饉(うゑひと)のごとし。」
吉田連という老人、通称、石麻呂と言う。いわゆる「仁教の子」で、
ひどく痩せており、沢山飲み食いしても飢えた人のようだったということだ。
気になるのが「仁教の子」というところ。「仁教」はどの辞典にも掲載が無い。
考えられるのは「仁俠」だろうか。現代で言えばヤクザのことだが、
古くは紀元前、中国の春秋時代には現れたと言う「法」では無く「義」によって
動く人々のことだ。漢の初代皇帝となった劉邦も仁俠の出である。
「仁教の子」の「子」は、恐らく親子の「子」では無く生業を指すかと。
つまり「仁教を生業とする人」という感じ。
この歌の場合、大伴氏の「食客」だったのではないか
ってのが俺の推測だ。
まあ、自信はないが当たらずとも遠からずな気はする。
専門家に会うことがあったら聞いてみるわ。
まあ、とりあえずそう考えると
この二首は他愛の無い親しみさえこもった「軽口」と捉えることが出来る。
さて、歌を訳する際に難儀したのが「痩す痩すも」の品詞分解だ。
前後から意味的には「痩せに痩せていても」なのだが、
それを古語で表現すると「痩せ痩せなるも」が順当の筈。
古語辞典に「痩す痩す」は無い。唯一、大辞林に
痩す痩す
（ 副 ） 〔動詞「やす」の終止形をかさねた語〕
非常にやせながら。
とあり用例として家持の歌が掲載されてたｗ。
予断だが、家持が最初に使った用法じゃないかと思う。
言葉は文法が先にあるわけじゃないという好例ではなかろうか。
トピ巻頭歌の「肥ゆ肥ゆも」は明らかにイレギュラーな表現だし、
どの辞典にも載っていないと思うが、
家持へのリスペクトを込めて敢えて採用した次第。
蛇足だが、肥ゆ肥ゆってのは俺自身のことな。
ふふ、ぐぐって見るもんだな。
「吉田連」は「よしだのむらじ」もしくは「きつたのむらじ」等と読むようなのだが、
「老」は名と説明しているサイトが多々あった。
俺的には日中辞典の「老」の説明に
名詞。老人．
姓に後置すると敬意を帯びる．
とあったので「吉田連という老人」としたのだが
俺と同様の解釈をしてる所は見つからなかったｗｗｗｗ。
サイトに曰く老（おゆ）という名前とあるのだが、
原文のように「其の老」という使い方するもんなのだろうか・・この辺は全く分からん。
もう一つ、ＷＩＫＩ先生によると
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E5%AE%9C
吉宜（きちぎ）という百済からの渡来僧で還俗して医者として仕えた人物の姓が「連」とある。
この人、吉田宜（よしだよろし）とも言うようで、７２４年、吉田連の姓を賜るともある。
もしやこの人物かとも思ったのだが、
この吉田連宜が家持の父親と親交があったことは分かっており、
ヤフー知恵袋では、石麻呂はその子ではないかと言われていると言われていたｗ。
誰が言ってるのかは分からんが。
また、そこでは「仁教の子」は「仁敬の子」と書いて儒教道徳に凝り固まった人とあった。
で、石麻呂という通称は、その融通のきかない性格からついたと言うのだが、
うーむ。根拠（ソース）が分からないのでなんとも言えない。
だとしても、意味的には仁俠という解釈もそれほど外れてるとは思えないな。
さて、もし吉田連老＝吉田連宜とすると「食客」と言うのは没になるわけだが
吉田連宜は医者としての名声もあったようなので、
人をおちょくったような歌を送れる相手とは考えづらい。
位は家持の方が上としても、家持が三歳の時に
「医術で優れた人物の筆頭に挙げられる」ような人物にこんな歌は送らない気がする。
もっとも、よほど親しければありうるかもしれないが。
当時の名で「老」というのが他にもあれば、「老」名前説に俺も下るとしよう。。。
これあれだな。
専門家に聞いたら怒らせてしまうパターンの奴だな。
専門家と言ったって師匠が黒と言えば白でも黒とする世界の人々だからな。
彼らは認めないだろうがね。
ご高説をはいそうですかと受け入れない素人は嫌われるもんだ。
「吉田連」は「よしだのむらじ」もしくは「きつたのむらじ」等と読むようなのだが、
「老」は名と説明しているサイトが多々あった。
俺的には日中辞典の「老」の説明に
名詞。老人．
姓に後置すると敬意を帯びる．
とあったので「吉田連という老人」としたのだが
俺と同様の解釈をしてる所は見つからなかったｗｗｗｗ。
サイトに曰く老（おゆ）という名前とあるのだが、
原文のように「其の老」という使い方するもんなのだろうか・・この辺は全く分からん。
もう一つ、ＷＩＫＩ先生によると
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E5%AE%9C
吉宜（きちぎ）という百済からの渡来僧で還俗して医者として仕えた人物の姓が「連」とある。
この人、吉田宜（よしだよろし）とも言うようで、７２４年、吉田連の姓を賜るともある。
もしやこの人物かとも思ったのだが、
この吉田連宜が家持の父親と親交があったことは分かっており、
ヤフー知恵袋では、石麻呂はその子ではないかと言われていると言われていたｗ。
誰が言ってるのかは分からんが。
また、そこでは「仁教の子」は「仁敬の子」と書いて儒教道徳に凝り固まった人とあった。
で、石麻呂という通称は、その融通のきかない性格からついたと言うのだが、
うーむ。根拠（ソース）が分からないのでなんとも言えない。
だとしても、意味的には仁俠という解釈もそれほど外れてるとは思えないな。
さて、もし吉田連老＝吉田連宜とすると「食客」と言うのは没になるわけだが
吉田連宜は医者としての名声もあったようなので、
人をおちょくったような歌を送れる相手とは考えづらい。
位は家持の方が上としても、家持が三歳の時に
「医術で優れた人物の筆頭に挙げられる」ような人物にこんな歌は送らない気がする。
もっとも、よほど親しければありうるかもしれないが。
当時の名で「老」というのが他にもあれば、「老」名前説に俺も下るとしよう。。。
これあれだな。
専門家に聞いたら怒らせてしまうパターンの奴だな。
専門家と言ったって師匠が黒と言えば白でも黒とする世界の人々だからな。
彼らは認めないだろうがね。
ご高説をはいそうですかと受け入れない素人は嫌われるもんだ。
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