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2008年11月18日09:40

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『相棒 SEASON7』 第四話鑑賞

今回はリアルタイム視聴。
つうか、予約録画を忘れていた事に気付き、
大慌てで帰宅したことはヒミツだ(誰に?)。

で、今回。

やはり、机上の推理物としては非常に精緻。
一つの嘘を隠す為に次々と嘘を重ねなければ
ならず、結果として右京に全て見抜かれてしまう、
という展開に無理はない。

しかし、やはりマンションの隣同士の住人が
入れ替わる・・・というメイントリック(と言っていいのか
どうなのか)は難が多い。

まず、死因が青酸カリによる服毒死。
これは殺人の可能性も疑うだろうから、徹底的に
室内は捜索されるだろう。指紋等も。
死体のある部屋を入換えて、Aの部屋の住人を
Bの部屋の住人として処理する、というのは
厳しい。
部屋の中身も丸々入換える?無理がある。
内容を選別する?限られた時間で素人ふたりで?
時間が無さ過ぎる。
現に岸あけみと慶子はライフスタイルが全くと云ってよいほど
異なり、それを結果的に右京に見抜かれて
破綻したのだから。

そして、青酸カリの入手経路の捜索。
これは闇サイトの摘発とバーのママの申し出が
マンションの事件と関連性を持たない、という事で
処理されたのだろうか?では、青酸カリはどこから入手したと?
放置したのだろうか。

確かに、隣人の顔を私も全て把握している訳ではないし、
そういった意味では現代的で現実的な構図の犯罪である
と一見見えるが、どうも杜撰だ。

まぁ、偶々全てが上手い具合にはまった、という
慶子にとって僥倖といえる犯罪だったのだろうが。
婚約者の協力&証言も強力な後押しになったんだろうし。

ともあれ、『こうなら成立しないよね?』という要素を
いくら並べても、「成立したんだから」仕方ない。

出来はいいんですからね。

出来がいいと云えば、今回の右京さん。

犯行が露見する引き金となる台詞を聞いた時の
無言の演技が特に素晴らしかった。

水谷豊のこういう表情を引き出せるのは今の所
『相棒』のみだと思う。
しかし、よく右京さんの発する疑問を
感じた時の「はい〜?(語尾上がる)」は
何気に失礼だな(笑)。亀山が中和するんだが。

初回は『悪意なき正義の行使』、前回は『眠れる悪意』
今回は『全くの悪意の不在』。どれも面白かったが、
そろそろ、決定的な『能動的な悪』が見たい気もする。
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