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2008年11月10日10:36

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【Perfume】BUDOUKaaaaaaaaaan!!!!! 2008.11.06

参加してまいりました、Perfumeワンマン武道館。

事務所に戻らず直帰体勢で19時の開演にはばっちり
間に合う・・・という皮算用をしていた所、京浜東北線が
人身事故、中央線も事故、おまけにぎりぎりで乗り込んだ
東西線も竹橋で停止信号、と散々な経過を辿るものの、
なんとか開演前に会場到着。

マイミクウダさんにチケットを渡して貰い(以前にフジロックの
3日通し券を駐車場で紛失するというあり得ないミスを
犯した私のため、チケットは極力会場前で引き換えという
暗黙の制度が我々の間では出来上がっています。
失くし易いんですわ、チケット(笑))。

今回はアリーナBブロックという良席なので、
心躍らせつつ入場。

おお・・・すげえデカいセットが組んである。

無論、武道館をワンマンで超満員に出来るクラスの
アーティストになった訳ですから、これくらい当然なのでしょうが、
なんだか感慨に浸ります。

しかし、ステージ上は広くスペースを確保してあり、三人の動きを
最も有効な演出効果としようというスタッフの意思も
明確に感じ取れ、快い限り。

全てが上手い具合に回転しているなぁ、今のPerfumeは。

ライヴは10分押し程度で、スタート。

ステージ上のスクリーンに正直言って古い(レトロ?)SF的な
三人の登場する映像が流れ、その宇宙船(タイムマシン?)
的な乗り物がグンとスピードを上げた所で、レーザーが会場を
隅々まで照らします。いよいよ、始まります。

1.コンピューターシティ
レーザーの乱舞、完璧な計算で(笑)騙されました、イントロ。
おかげで三人の登場シーンを見逃しました。
まずステージ上にパッとライトアップされた女性三人が
ポーズを作っており、(多分)誰もが「Perfumeだ!」と
思い込んだ所で張り出したステージの先頭にいる
本物の三人にスポットがあたる・・・騙されるわ、こりゃ。
曲も終盤に近付いた時、「絶対故障だ」の歌詞が
ノイズ交じりに歪に繰り返され止り。人形かロボットのように
動きの止まる三人。そして、曲は次へ。

2.edge
足元から揺さぶるようなベースのフレーズから、
この曲へ。この音に息を吹き返す三人。
本当に、僅かな演出ながらメチャメチャ格好いい。
強烈な重低音。武道館でこんな音を
聞けるとは。素晴らしい曲なのは云うまでもないですが、
実際この音圧で聞くと圧倒されます。
CDに戻れなくなりそう(笑)。

3.エレクトロ・ワールド
立て続けにこの曲。もう、殺す気かと。『edge』によって
揺さぶられた世界がいよいよ崩れ去ります。
もう、この三曲で完璧な構成の物語となっております。
凄い。こんなに凄い事を最初の三曲でやってしまってよいのか?
という心配すらしたくなります。


MC
と、完璧なショウを見せてくれたかと思えば、
思いっきり落差のある女の子三人のMCへ。
「ライヴハウスBudoukaaaaaaaaaaaan!へようこそ!」
というBoφwyばりの挨拶と共にのんびりとスタート。
アリーナと云いなれていないというあ〜ちゃんtalk。
リハで練習しようとして、ありえない云い間違いを
連発したというネタが主。
あ「アラウンドとか、『あ』が付く言葉はアリーナの事なんで
わーっと盛り上がって下さい」
か「ありえない云い間違いしてたよね。『アルマーニ』とか」
のような。いくらなんでもアルマーニとアリーナはいい間違えないだろう?
というような無粋な突っ込みはかしゆかには出来ません(笑)。
のっちの誕生日祝いという事で、一万人で『HappyBirthday』を
熱唱(笑)。なかなか歌わないもんな、こんな曲は。


4.Plastic Smile
結構観客の反応が激しい。あまりやらない曲なのか?
ミドルテンポだけれど熱くなります。

5.love the world
近年見直し著しい曲。美しいなぁ。

6.マカロニ
・・・張り出した花道の先端でスタンドマイクの
前に三人が立つ。曲のスタートと同時に
ステージが回転・・・!美しい。
心の中でこっそりと「・・・ドリフ?」と呟いたのは内緒。

これもやはり前三曲と同じく三曲で一つの流れになっていますね。
「ふたり過ごすのもいいけど、味気ない何か 多分」と
始まりはじめた倦怠を歌う『Plastic〜』に『キミの隙間』を
見つけ、あきらめず、『少しの意地』と『キミ』を大切と
歌う『Love〜』。そして、手を繫ぐ時間に安心し、いつまでそれが
続くかは分らないが、それまでを大切に過ごそうとする
『マカロニ』。ワンサイクルの恋愛の再生の物語。
美しいなぁ。

MC
三曲で一つの物語のブロックをMCで区切る構成となって
おります、今回の武道館公演の前半。
武道館の大歓声に感動するあ〜ちゃん。
あ「ず〜っと鳥肌立っとるわ」
か「すごいね〜」
あ「これはもう鳥肌とは云えん。カバ肌?」
の「うわ〜・・・、カッサカッサだね」
あ「ワニ肌まではいかん。そんなに高価ではないけん」
というやり取りが物凄いツボでした。

後、武道館で見たaikoの公演の感動を伝えようと喋り捲る
あ〜ちゃんを横目に座り込むかしゆかが、水を飲みながら
前方のお客に手を小さく振った後、「あ〜ちゃんの話しを聞こう」
というようにシーッと人差し指を口元に当てる姿が可愛らしすぎて
もうもうもう(キモ)!


6.Baby cruising Love
マーティ・フリードマンがタイトルの意味は全く分らないが
(「赤ちゃん 航海する 愛」って意味分んないと云いつつも)
絶賛していた名曲。通称紅鯨。余談です、余談。

7.Take me Take me
かしゆかが眩暈がする程可愛い。
つうか妖艶と云いますか(阿呆)。
もうもうもう、おじちゃんにどうしろと言うんだと
(答え・どうもしなくて良いです)。

8.〜SE〜Butterfly
衣装替えタイム。Perfumeライヴは初見だが、
大胆な演出だよなぁ。普通の歌を流していました。
もう、口パク云々など全く関係無いという認識の
顕れなのでしょう。

9.GAME
ハイスパートパートへ移行するのを予感させる曲。
本当に低音が気持ちいい。ここが本当に武道館かと
疑わせてくれる程の音の良さです。どうやっているんだ?
余程サウンドメイキングのスタッフが有能なんだろうなぁ。

10.シークレットシークレット
歌詞が切ない名曲。しかし、かしゆかが美しい。

11.パーフェクトスター・パーフェクトスタイル
個人的Perfume初体験曲。なので、思い入れ強し。
どうも、この曲を聞くと涙ぐみそうになるのは、
きっと「大きくなったなぁ」という父親的視線に」ある
のではないかと気持ち悪く考察。

MC
目玉は客煽りのサバイバルダンス&ウルトラソウル(笑)。
この時期に小室メロディ・・・天真爛漫な子達だのぅ、本当に。
なんとなく救われた気分もしたFANKSの複雑な男心。

袖に掃けたあ〜ちゃんを待つ間にかしゆかとのっちで
ライヴ頭に花道に突然現れた演出の内幕を暴露します。

か「花道の中をガラガラと台車で運ばれてました」
の「そうすると結構お客さんの話す声が聞こえてきてね〜」

などと話しているとあ〜ちゃんが戻ってきてネタに困ると
すぐ裏側の話しをするようではいけん!という厳しい(笑)
ツッコミが。明日来る人の驚きが無くなるという尤もな
指摘もあり、流石はあ〜ちゃん、締めてくれると感心します。

その後、あ〜ちゃんによる『のっちの指はウインナ』という
のっち弄りが延々続きました。可愛いのう。

12.セラミックガール
「多分 でもね 私は」という畳み掛けるような自我の目覚めが
気持ちよい曲。『ガール』って付く曲は名曲ぞろいです。

13.ジェニーはご機嫌ななめ
このライヴ唯一の『パーフェクトベスト』『GAME』に収録されていない曲
(新作シングル類は除く)。こういう昔からの曲も継続して
演ってほしいもんです。しかし、そうか曲間のコールは
「のっち」「あ〜ちゃん」「ゆかちゃん」なのね。
「かしゆか」では微妙に呼びにくいもんな。次回は参加しよう。

MC
セーブしたらあかん!というおっとこ前なあ〜ちゃんの煽り。
席があるから、自由に踊れるスペースが出来ているんだし、
踊らにゃあ、というのっちの指摘は尤も。しかし、柔軟な思考の出来る
子だな、のっちは。


14.チョコレイト・ディスコ
ま〜、盛り上がる事。当たり前なんですが、名曲だし。
つうか、武道館で酸素が薄くなるのを感じたのって、
初めて。

15.ポリリズム
ますます薄くなる酸素(笑)。この並びは反則ですな。
汗だくになります。スーツなんて着ているんで尚更。

16.PUPPY LOVE
「ツンデレーション」という衝撃的なフレーズが織り込まれた
曲で本編ラスト。本来自分はこういう造語には否定的な
筈なんですが、曲の良さと魅力には逆らえません(笑)。
ステージの端から端まで彼女達が駆け回るので、視点が
三つほしいと思ったり(笑)。

〜アンコール

新曲紹介でのMC。
「中田さんに見捨てられなかったから、ここまでこれたんだよね。
これって偶然だよね。でも、必然だと思いたいよね。だから、ここで皆に会えているのも、
偶然じゃなくて必然なんだよ。」
何故、ここまで彼女達は素直で健全なんだろう?
その佇まいの美しさが、容姿や容貌に関わらず(無論、非常に可愛らしい女の子達なのですが)
全身に溢れているからこそ、彼女達は皆に愛されるのだろう。
しんとする感動を味わいます。
彼女達が、なるべく長い間、この優しい感性を持ち続けられますよう。

1.Dream Fighter
美しく穏やかな『Love the World』からうって変わった「正面突破」な
快作。より複雑さを増したダンスも、めちゃくちゃ格好いいバックトラックも、
珍しい語彙の豊富さも、どれもが素晴らしい。発売が楽しみです。

2.Perfume
生歌での大盛り上がり曲。ひたすらジャンプ!な感じ。
この曲は大好きなんで、ようやく生で聞けて嬉しい。

3.wonder2
そして、大ラス。この曲でラストってのはやはり嬉しい。
曲が終わり、幕が下がる時、三人が舞台上でしゃがみこんで、
降りる幕の隙間から手を振る。昔からよく見た光景なんだけれど、
彼女達がやるとそれはまた感慨もひとしお。
彼女達には、立派にその喜びを享受する権利がある訳ですから。


総評としては『驚き』は薄いセットリストだったのかも
知れませんが、初見の私には大満足でした。彼女達の
持つポテンシャルの高さ、芸能に傾ける情熱、努力、
そのどれもがひしひしと感じられました。
曲中での完成度の高さと、あまりにもナチュラル(に見える)な
MCの落差・・・なんてのは皆分っている事なので、
今更云うのも野暮天の限りなのですが、しみじみと
感じ入りました。

本当に奇跡だと思います。
今の彼女たちは。

本来下積み7、8年のアイドルなんてブレイクする
事など無い。そのもっと手前で挫折するから。
しかし、彼女たちは地方発というある意味隔離された
環境から出発し、上京してからの不遇も
諦めなかった。そして、この空前のブレイク。
だが、大事なのはそこではない。

彼女達が今も持っている伸びやかな心。
これが挙措や発言全てに顕れている所が稀有なのだ。

ひねくれも増長もせずに済んでいる事は芸能界という
のが如何に特殊で、奇矯な人間を多く生み出してきた世界かを
素人考えで判断しても、あり得ないほどの奇跡なのだと。

教科書に載せたいほどの美しい彼女たちのお辞儀に
全ての想いが乗っている。

その姿勢が美しく、また実感が篭っているほど、
感謝したくなります。

彼女たちの存在に。

芸能の神がもしおわすのであれば。

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