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2008年07月13日20:40

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洗練されたせこい国「ハンガリー」

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セルビアで乗りこんだ寝台列車でハンガリーの首都ブダペストを目指している。
ハンガリーからはシェンゲン協定内の国の移動になるので国境での旅券チェックはこれで最後だ。それだけにかなりチェックは厳しかった。寝ていると深夜に個室のドアを強くノックされ、怖そうな入国審査官がパスポートの全部のページを確認。
「僕らは全然怪しくないよ」というようにフレンドリーに笑顔で審査官に話しかけた結果、持ち物検査だけは免れた。
深夜に起こされた上、ブダペスト到着も早朝だったので眠い。駅で闇両替商がしつこく付きまとってくるが、正規の両替所でハンガリーの通貨フォリントを入手。

英語の通用度はセルビアと同じく、意外と高い。迷いながらも道を尋ねながら宿に到着。

あれ?
なんか忘れてない?

そうだ!昨日のベオグラードで貸した6ユーロ!!
疲れてて眠くて二人ともすっかり忘れてた!!
あーあ。返してもらってないな。俺たちはさっさと列車降りちゃったし。ひょっとしたらホントにあの男性のmy fatherが駅で待ってて、返してくれたかもしれないのに。ま、十中八九詐欺だろうけど。
結局詐欺かどうかの結論はつかず、俺たちはこの出来事を忘れようとしていた。

しかし、この事件はこれで終わりではなかったのだ・・・。

さて、朝食のパンを買う。両替直後なので大きな額の紙幣を出す。すると案の定店員は嫌な顔をして、なんと40フォリントのお釣りを5フォリント×8枚で返すという嫌がらせをしてきたのだ!この後も細かいコインでジャラジャラとお釣りを返す嫌がらせに遭い、人間不信になりそうだった。

まあいい。パンは美味しいし、英語が通じるだけマシだ。

気を取りなおして世界で最も美しいと評判の国会議事堂に行く。
やばい。感激!こんなに厳かで存在感のある建物はそうないぞ!!(写真1)

議事堂の中にも入りたい!

そこで地球の歩き方を見ると、「議事堂の周囲には立ち入り禁止のくさりが張り巡らされ、自由に近よることはできない。チケットを買う場合、まず議事堂正面横あたりにいる警備員に声をかけ、くさりの中に入れてもらう(以下略)」

・・・なんでそんなややこしいの?警備員に声をかけるとかほとんど裏技やん。このガイドブック無いと絶対分からんし。

とはいえ国会議事堂の中もかなりゴージャスで、入る価値はあった。学割で半額になっても千円以上したけど。

ハンガリーは物価が高い。市内交通機関の1日乗車券も千円以上。お土産屋のキーホルダーとかも700円ぐらいする。確かに地下鉄も走り便利だし、みやげ物もセルビアのと違ってセンスがよいのだけど、とにかく旅行者から金を取ることばかり考えているようでならなかった。

次に行った聖イシュトヴァーン大聖堂ではイシュトヴァーン国王の右手がガラスケースに保管されているのだが、100フォリントコイン(=75円ぐらい)を入れないとライトアップされないのだ。しかもライトアップされても暗くてよく見えないし!

せこいなぁ。

確かに、ブルガリアでは嘘つきタクシードライバーはじめ、詐欺師が多かった。
セルビアでは警察官怖いし、治安もテロも心配だった。
そういうのはハンガリーにはないんだけど、でもなんかせこい気がするなぁ。

ところでブダペスト市内の交通機関は改札の無いヴァリデードシステムだ。自分で切符に印をつけて乗り込み、検察官がまわってきた時に印のついた切符を持っていなかったらアウト。日本円で数千円の罰金を支払うことになる。
黄色の服を着た検察官が駅構内にウヨウヨしていて、たいてい検察官どうしでお喋りを楽しんでいるが、気が向いたら急に厳しく切符をチェックする。無賃乗車で捕まっている人も実際に見た。バスはともかく、地下鉄ぐらい改札を導入すればいいのに。

くさり橋を渡って王宮へ。王宮エリアのカフェで食べたケーキ&コーヒー美味すぎ!!!(アルバム参照)
北米のケーキのように甘すぎず、今まで食べた中でもトップクラス!まさにsophisticated!
カフェでトイレは済ましておこう。街中にトイレが少ない海外ではトイレはレストランや列車でしておくのが賢いのだ。
店の奥のトイレに行こうとすると、トイレの前にイス&机があり、おばさんがいる。

おばさん「トイレは100フォリントよ。(=約75円)」

ええ??
ここはカフェで俺は客でしょ??
客からトイレの金取るの??

せこい!この国は本気でせこい!!!
この国の2大特徴は「街並みや食事が洗練されていること」と「せこいこと」で決定だ!

そうやって考えるとそのあと行った「無料」と書かれた美術館が、実は無料なのは入り口付近の一部だけで、残りは有料だったという事実も全く驚くことではないだろう。

でも悔しいことにこの街、すごく魅力的なんだよ!
やはり千円ぐらいする高い入場料を支払って入った王宮地下迷宮もランプを持って探検する面白い場所だったし、王宮から眺めたくさり橋の夜景は素晴らしいの一言(写真2)。
ただ、せこいこの国は電気代をケチったのか、あの国会議事堂は一部しかライトアップされていませんでした(笑)

夕食はフォワグラ。(写真3)
ハンガリーの名物料理だし、ここはネタとしても食べておきたい。予想通り値段ほど美味しくはなかったが(2000円ぐらい)、一緒に頼んだグヤーシュという煮込みスープは絶品だった。(ブダペスト泊)

※アルバムは
http://mixi.jp/view_album.pl?page=4&mode=photo&id=17651523

次回は半日しか滞在しなかったスロバキア。
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