# この文書の後半に「ネタばれ」あります、
『(戦国御伽草紙)犬夜叉』という作品においては、いくつかの例外はあるものの戦国時代はヴァーチャルの世界であり現代はリアルの世界として描写されてました。骨喰いの井戸を通じてあっちの世界とこっちの世界とを行き交う様は、あかたもRPGプレイのようでした。
私は「ヒロインが現代人であると設定した理由」に作品のテーマが籠められていると解釈しました。すなわち、『犬夜叉』とはかごめの成長物語であり、その最終回はゲーム世界からの卒業という形になるだろうと予想したわけです。
連載3年目のあたりでは以下のように考えてました(けっこう面白いこと書いてます)。
・少女の幻想 (1999年11月21日)
http://arai.rumic.gr.jp/lg1/19991121.html
・『犬夜叉』予想 (2000年07月01日)
http://arai.rumic.gr.jp/lg3/20000701.html
ええ、私は『犬夜叉』がハッピーエンドになるなんてまったく思ってませんでした。
七人隊編のあたりからは商業的理由で引き伸ばしが図られていると感じておりましたが、基本的な予想に変化はありません。
桔梗・殺生丸・奈落との決着がどの順序でどのように描かれるかを楽しみにしてました。また、ラスボスは奈落ではなく四魂の玉そのものじゃないかと考えて始めてました。この物語そのものが「四魂の玉の中の世界の出来事」なんじゃないかと…。
2008年6月18日(水)、最終回を読みました。予想のいくつかは当たり、いくつかは外れてました。
(以降、ネタバレあり)
四魂の玉が消滅してから3年間の間ずっと骨喰いの井戸は機能しませんでした。その事実を受け入れることができた日暮かごめは、確かに精神的に成長したといえるでしょう。妄想や願望の世界に閉じこもることなく現実世界でちゃんと生きている様子が描写されてます。
3年後の再会&結婚は単なる読者サービスと解釈しています。
この意味では、私としては満足していいエンディングだったと思います。
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(追記)
原画展にあわせてmixiでオフ会でもやるかい?(笑)
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