聞けば聞くほど吐き気がする

今年もまたこの季節が来てしまいました、父の日です。

私が朝の通勤中に週2日くらい聞いているNACK5では去年の父の日前後、
浜田省吾の「I am a father」が毎日のようにリクエストされていました。
いつもラジオなので1番しか聞いていませんが
「私は家族を守るために会社で頭を下げて頑張ってる父です」という内容。
何じゃこりゃ？
自分で「僕は家族のためにこんだけ頑張っていますよ」って…
ひねくれものの私には訴えてくる物もないし　むしろウザイ内容です。

リクエストしている人は　この歌をかっこいい歌だと思っているんだろうか？
歌に自分を重ね合わせて戦っている自分を鼓舞しようというのか…
リクエストの大半は男、しかも40代のオヤジとみた。
とにかく駄目だ、受け付けない。毎朝この歌が流れるたびに吐きそうになり
ラジオを止めてしばらくしてから（歌が終わった頃）ラジオを
付け直すという奇行を繰り返していた神奈川です。
今年もそろそろこの曲がかかるよ〜またこれ聞かなきゃならのか、拷問だわ。

この歌を聴くたびに頭に浮かぶのは
「自分だけが頑張っていると思っているんだろうなコイツ」というオヤジへの呆れと
「父親だけが家族のために頭を下げて頑張っているわけじゃないんだよ」という
「オレが家庭を守っている」という自分勝手なオヤジ達への反発心。
外で頭を下げて家族を守っているって…女だってそうだよ。
男共の大半は仕事時間だけ頭下げてりゃいいだろうけど、大半の女はまぁ〜
年がら年中頭下げっぱなしですわ。
私には子供がいないし旦那に対しても威張っているから当てはまらないけど
子供の為に近所の気に入らないママン達に気を使ってる友達の話は年中聞いています。
俺の金で食わせてやってるんだと言わんばかりの旦那に
頭下げっぱなしの女性の多いこと多いこと。
旦那の親と同居して上手くやってく為に自分を抑えている女性の気持ちはどうなるんだろう？
しかも、最近は女も外に出て仕事をしているので、職場では
男と同じ様に頭下げてるんだよね。
それは自分のためもあるけれど家族のためってのが多いでしょ。
外で頭下げて家でも頭下げてる女は多いんだぜ。
同じ立場に立ってみたら会社で頭下げて終電で帰って来て、
家では何もしない（のが大半の）男の方が断然楽じゃないだろうか？
ハマショーの声は嫌いじゃないけど　軽快なリズムにのせてコレを言われちゃぁもう駄目だ。
『男尊男尊男〜尊！！の歌』にしか聞こえてこない

父の日は大事にしたい。父はもう亡くなったけどありがたい存在でした。
色々あった父だけど、その色々のお陰でうちらは食べさせてもらい
大学を出て、勝手に生活できるまで不自由なく育ててもらった訳だから
「オレがお前達を育てた(守った）」とか言わなくても感謝するわけです。
でも、自分で自分が偉いという父だったら…私は大事にしなかったと思う
言わなくても伝わる事を「オレがオレが」って訴える人って、ウザイ。
親なんだから子供の為に頑張って当たり前なのに、頑張ってるんだぞ〜って
わざわざ言う人は耐えられない。

世の中の人の大半はこの歌を聞いていいなぁって思うんだろうということは
分かっているんですが　女性の立場とか権利とかフェミニズムに敏感な私としては
この歌はとっても鼻に付くのです。