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2008年04月16日19:45

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さて、この放送の意図はどちらを向いているものやら

日記の更新は一日一度、2時間まで!と
ママンに決められたのだが、このニュースは
興味深いので。

55分間の「死刑の瞬間」放送へ
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=461897&media_id=2

すでにこのニュースを題材に600件以上の
日記も書かれている通り、衝撃的でもあり、
興味深くもある。見ようによっては娯楽性も高い。

大変な反響を持って『消費される』題材だろう。

死刑の是非や、死者の尊厳の問題は、この場では
問わない。数々の日記で議論百出な状態なのだから。

現代日本において、死は厳密に隠蔽されている。
死体をこの目で拝む事はほとんどあり得ないし、
その隠されたベールの向こうで死はある人には
忌むべき穢れであったり、ファンタジックな事件で
あったり、想像だに出来ない例外事であったりする。

葬式として営まれる死者を悼む儀式は死者を
『仏』に昇華させるためのものだ。成仏とは
よく云ったもの。
その儀式の際に棺の小さな小窓から覗く遺体は
すでに『仏』だ。

死体ではない。

死が現実味を喪失しているから、想像力の無い
馬鹿者が犯罪に走るのだ、というテーゼは
短絡だが、その指し示す方向性は強ち全て
間違っている、とも言い切れない。

『死』や『死体』を眼前に提示すれば、
その存在の重みを人が理解し、命の重さにも
想いを馳せる・・・などという希望は
楽観論でしかないだろう。

そして、今回の決定された放送だ。

メディア法だかのなんとか教授は
『番組の目的は死刑制度に疑義を示すもの』
と受けているが、聞き手がどう受け取るかは
全く関係の無い事でもある。

どのように、その模様を受け止めるか。

聴取する人間も、同時に試される。
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