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2007年10月13日14:03

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鈴木理策 〜熊野 雪 桜〜

東京都写真美術館で開催中の『鈴木理策〜熊野 雪 桜〜』に行って来ました。詳しい展示内容は、下記のHPへ↓
http://www.syabi.com/details/suzuki.html

チケットは毎度お馴染み、新聞屋さんからの貰い物。新聞屋さん、いつも有難う〜。

鈴木理策さんは写真家です。和歌山県に生まれ、自分の故郷でもある、熊野の写真の連作を撮っている方でもあります。
今回の展示の中では、雪をモチーフとした『White』という作品が新作だそうです。
東京都写真美術館が、新進気鋭のアーティストを取り上げるシリーズの第一弾として、今回の展示を行なったらしいです。

最初に入った部屋は、暗めの照明。写真の一点一点に光があたり、写真を浮き立たせる方式。会場の左右の壁に熊野の滝の写真。その滝に挟まれるように、中央には熊野の森の写真が展示してある。深い深い緑色、深い深い自然がパノラマのように展開している。
滝つぼの写真は、光が反射し、水面がキラキラしていて綺麗だ。

ギャラリートークに参加してみたのだが、学芸員さんが「逆に、こちらが自然に見られているような感じがするかも知れません」と言っていたが、確かに、そんな感じもします。

暗い廊下のような部分には、火の祭りの写真。熊野のお祭なのでしょう。勇壮果敢。どこか神秘的に見える火祭り。火の粉が舞う様も美しい。
暫くすると、火から急に、白い粒粒の写真になります。
顕微鏡で見た菌の写真にも見えるコレは何だろう?
ピントがボケていた粒粒の写真。しだいにピントが合っていく・・・。コレは・・・雪だ!!

次の部屋に入って吃驚しました。
一面真っ白です。
今までが暗い照明の部屋だったのですが、次の部屋は一面真っ白の壁。その真っ白の壁に雪の写真が飾ってある。
一面雪の写真など、ただの“白”に見えます。でも、目をこらして良く見れば、雪の明暗や、ザラリとした雪の表情が分かる。

一面の雪景色の中に、少し枝が見え隠れする・・・そんな写真もあります。清浄な感じがする1枚。

雪の写真の横には桜の写真があるのだが・・・。
桜の写真も何枚かは、接写で撮っているので、手前の桜のピントがボケていて、薄いピンクの雲の隙間から、桜が見えるような状態。薄いピンクの雲は、一瞬雪と区別が付かない。雪の写真なのか、桜の写真なのか・・・。
雪と桜のあわいが分からない。
そのコトに一瞬目眩がしました。

雪のような桜。サクラ、クラクラ・・・目眩。

この不思議な感覚は何だろう。

しばし、真っ白な部屋に佇みながら、私は、桜と雪のあわいを確かめるように、その場に立ち尽くしておりました。

熊野の写真の方の部屋には椅子があったので、暫く座って、パノラマを体感しました。実際に、自然に触れ合っているような気がしました。
大判カメラの写真なので、写真作品自体もかなり大きいです。

お土産はポストカード2枚。1枚220円で「ちょっと高いな・・・」と思ったら、何か大きなポストカードだった。
雪のような、ピンクの雲のような桜と、ピンクの宝石のような桜の写真のを買いました。
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