mixiユーザー(id:8306745)

2007年09月07日18:13

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ひょっとして、ミーハー?

そんなこんなで電車が動くまでと動いてからの
各駅での運転見合わせ、徐行運転等を併せ、本日は
台風と増水のおかげで甚だ優雅な読書タイムを
過ごせました。

で、『探偵ガリレオ』と続編『予知夢』を
読む。理系ミステリーというジャンルを人口に膾炙させた
のは森博嗣だろうけど、そもそもミステリとしての
強度の弱さが森の持つ弱点だった訳であり、その点を
本作は素晴らしいクオリティでクリアしている。
様々な事件を巡る説明のつかない不思議な事象に
理工学部助教授ならではの解決を提示するのが諸短編の
おおまかな展開なのだが、殺害方法が説明不能なため、
殺人事件としての立件を危ぶまれる場合や、殺人現場の
不可解な状況を説明する(それが時に、死体の発見や
別の動機の発見に繋がる)、この連作のオーソドックスな
スタイルも鮮やかだが、全く通常の推理小説として展開し、
解決が付きながらも、最後の2ページで、あっと云わせてくれる
「霊視る」、超常的な概念を否定しきらない『余り』を
上手に残した傑作「予知る」など学術的解明が大きいウエイトを
占めない作品も素晴らしい。やはり東野圭吾は小説が巧い。

人物配置も抜群で、森作品(何度も引き合いに出して
申し訳ないが)によく見られる選民意識も無い。主な
視点は湯川助教授に事件の解決を頼む刑事草薙の視点で
語られる。これが、湯川の視点になると森博嗣になるん
だろうな、と思ったり。

そんなこんなで傑作です。

で、別の作家で楽しみにしていた新刊が今日出ている
はずなので、本屋に行ってみたら。

『探偵ガリレオ』月9ドラマ化ですか。しかも
湯川は福山雅治。共演柴崎コウ・・・ひょっとして
柴崎が草薙?軽く恋愛とかあったり?
そんな事になったら反吐が出ますな。

決して月9ドラマの原作になったから読んだんじゃない!
と無駄にアピールしてみたい(誰に?)。
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