mixiユーザー(id:65677)

2007年02月27日09:42

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遺言広告

<忙>タグを使っているマクラは読み飛ばし推奨。


<忙>ASCII.jpの記事ITmediaの記事NIKKEINET ITの記事


こんにちは。「(広報)担当者」ですが何か?w(ASCIIじゃ名前も載ってるけどorz)</忙>


ま、単語としての「忙しい」って好きじゃないんですけどね。「心を亡くす」って書くし。ちょっとここのところ忙しいのは事実です。がんがろっと。




母と兄夫婦がネットを使わない人でもあるので、我が家では新聞を取り続けておりますが、その銘柄は3ヶ月〜半年ごとに、読売と朝日で代わります。まぁそこはそれ、主婦の知恵たる母の思惑で、契約についてくるおまけをこまめに頂戴していたりするわけですが。閑話休題。


古新聞の山頂に乗っていた2月17日付の朝日新聞夕刊に、面白い記事を見つけまして、それは磯部?三さんという天文学者が昨年12月31日に亡くなったに際し、その遺言として自分の遺言を新聞広告に掲載させた、というもの。ああ、ややこしい言い回し。


遺言広告の全文を引用してしまいますが、





私は1942年7月16日に大阪で誕生以来60有余年の人生を終えることになりました。
その間、各年代毎に多くの方々にご支援いただきありがとうございました。
私を支持して下さった方はもちろん、敵対された方々の行動も私の人生を飾り付け
変化に富んだ楽しいものとして下さいました。
私は元々神の存在を信じておりません。
そのような者が死んだ時だけ宗教に色どられた形式的なふるまいをするのは、理にかなっておりません。
ひょっとしたら、私が亡くなればこの宇宙全体も無くなるのではと思ったりしております。
万一、皆様の存在が残る場合には、有意義な人生をすごされるよう願っております。
私自身の葬式等一切の形式的なことはしないよう、また、遺骨等を残さないように
家族の者に遺言してありますので、ご理解下さい。
そのような訳でお香典などは固くお断り申し上げます。
もし、私に好意を持っていて下さった方々にお願いできるものでしたら、
妻良子、娘琴葉に私とのお付き合いがどのようであったかなどを書いた手紙を送ってやっていただければ、
この上もない幸いです。
娘も、父がどのような人間であったか、理解してくれるでしょう。
短くもあり長くもあった私の人生でしたが、ありがとうございました。






こういう言い方も亡くなった方に失礼かも知れませんが(論評できるのは生者の特権ですからね)、けして感動的な文章ってワケでもないし、いかにも「科学者」な、淡々とした遺言です。


でも、なんか、格好いいですね。


朝日新聞の記事によれば、その後奥様、娘さんの元に、50通を超える手紙が届いたそうです。それは、とても嬉しかったんじゃないかなー、なんて思います。ワシも、父を亡くして10余年経ちますが、いまだに父の友人から父の話を聞けるのは、なんか嬉しいですし。


まぁ正直、模倣する方がたくさん出てくるとそれはそれで大変な気がするんですが、こういう形で、残される者に残せる物が贈れるとちょっとステキかな、なんて思います。


WEB遺書、なんてものが真剣に論議されているらしい昨今、死者の存在と気持ちをどのように残していくべきなのか、あるいは残していくべきではないのか、考えてみたい命題ではありますね。





【一年前の日記】アイコン
案外、こわい。
【二年前の日記】梅見のはしごなべニワン
今年は先日の羽根木公園だけ/こういうの「ナベパ」って言うんですね
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