リーマンショックを経て
住宅バブルが弾けた後、日米で大きな違いが出ました。
日本の場合、家を売ってもローンが残ったら、
その残債を抱えたまま次の生活を始める(ダブルローン)になります。
一方のアメリカ(多くの州)には
「家を手放せば、ローンの残りは帳消しにしてあげる」
という仕組み(ノンリコースローン)がありました。
鍵を銀行に返せば借金ゼロ。これは救いだったかもしれません。
ただし、タダではありません。
信用スコア(クレジットスコア)はどん底まで落ち、
その後何年もカードが作れず、新しい家を借りるのも苦労することに。
結果として、国民の10%近くが家を失いました。
持ち家を追われた人々が賃貸市場に流れ込んだため家賃が高騰し、
国民の生活様式そのものが大きく変わってしまいました。
教訓と対策と忘却
「もう二度と銀行に好き勝手させないぞ!」
と、アメリカ政府は銀行に対するガチガチの厳しい法律(ドッド・フランク法)を作りました。
けれどトランプさんが
「中堅銀行くらいは規制を緩めてあげようよ」と、
法律が緩和されました。
その結果、ゆるくなった枠組みの中にいたシリコンバレー銀行(SVB)などが、
2023年に破綻することになります。
人類は「教訓」から「対策」を打ち立てるけれど、時間が経つと「忘却」してしまう。
リーマンショックが残した影と構造は、
発覚から20年近くが経とうとする今もなお、形を変えて引き継がれています。
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