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2026年05月09日11:39

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たけし

ビートたけし は、
母親に会うたび、こう言われていた。

「テレビ出てるね。
金稼いでるのか?

小遣いくれ」

しかも額は、30万円。

たけしは毎回、
文句を言いながらも渡していた。

「またかよ…」

そう思いながら。

そして母が亡くなった後。

姉から、一冊の通帳を渡される。

名義は、たけし本人。

中を見て、言葉を失った。

今まで母に渡していた金が、
一円も使われず、そのまま残っていたのだ。

さらに母は、
自分の年金まで少しずつ貯金していた。

総額は、1000万円近く。

母はずっと、
こう思っていた。

“いつか、この子が売れなくなる日が来るかもしれない”

だから、
息子のために貯め続けていた。

たけしの優しさは、
後輩たちにも向けられていた。

ある日、
無名の若手芸人たちが浅草の飲み屋で
偶然たけしを見かける。

「俺たちなんか、
知ってるわけないよな…」

そう思い、
挨拶せず帰ろうとした。

すると――

会計は、すでに終わっていた。

たけしが払っていたのだ。

慌てて追いかけ、
お礼を言う若手たち。

すると、たけしは笑いながら言った。

「おいらが売れなくなったら、
あんちゃんの番組に出してくれよ」

またある時。

たけしの金庫から金が盗まれ、
軍団員たちが犯人探しを始めようとすると、

たけしは怒鳴った。

「そんなことしてる暇あったら、
芸を磨け!」

さらに
フライデー襲撃事件 の会見直前。

軍団員たちに向かって、
こう言った。

「これでお前らも、
芸能界終わりかもしんないな。

でも俺、肉体労働してでも
お前ら食わせていくから」

その言葉を聞いた瞬間、
軍団は思った。

“この人に、一生ついていこう”

怖い。
乱暴。
破天荒。

でもその奥には、
誰よりも深い情があった。

ビートたけし は、

“人を背負える男”だった。
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