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2026年05月05日20:14

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「不良少女に呼ばれて ビヨンド」

今日は晴れの一日。

ふと接した、老母の食事風景の
あまりの少食に涙が止まらなかった一日なのです。


さて!あんなことがあったというのに、その後も僕らの関係は険悪にはならず
かといって、けしてそれ以上は親密にもならず、推移していきました。


ただし、中学3年のときクラスが分かれてしまって
そこから少しずつ疎遠になっていきました。


そんなころ、僕は帰宅部であることを生かして?
小遣い稼ぎに夕刊の新聞配達をし始めていたのですが、
ある日、その新聞配達中に偶然!彼女とバッタリ会ったのです。


つまり、僕の新聞配達先に彼女がいたんですね。


彼女 「お!炊き込みご飯、ひさしぶりー。
ほー。感心やねぇ♡アルバイトしてるなんて。」

炊き込みご飯「え? なんでこんなとこにいるの?」

彼女 「うん。。。ちょっと身内が入院してて、お見舞いにね。」

炊き込みご飯「そうなんだ、、、、、。

あ!ゴメン 汗 まだたくさん配達しなきゃいけないから、またね!」


そうなのです、なぜか彼女は病院にいたのでした。


そのとき僕は、新聞配達というかアルバイトしてるのを
彼女に知られたことが、恥ずかしくて恥ずかしくて
どういう身内なの?とか、詳しい話を聞きもしなかったんですけど、

風の噂で聞くところによると、どうやらその病院には
彼女のお父さんが入院されていたそうなのです。


それを聞いても僕はピン!と来ず、
それからも何度か、その病院で出くわしたものの
いつも逃げるようにぶっきらぼうな態度で接してしまい

いつしか配達のルートを変え、時間をずらして
彼女に会わないよう画策するまでに、なっていったのです。


ただ、それはとりもなおさず新聞配達していることが恥ずかしくて
ひたすら、働いている自分を見られたくない、という
思春期らしい?ヘンなプライドといいますか、間違えたカッコつけが
避けようとした動機の根底にあったように記憶しています。



なにより!彼女が最初に発した言葉「感心やねぇ」という言い方に
彼女自身の照れなどではなく、僕への侮蔑に近いニュアンスを

自分の筋違いな恥ずかしさを投影したあげく

「勝手に」感じとってしまっていたのかもしれません 汗



やがて新聞配達どころか、学校でも彼女を見かけなくなり
ふいに、彼女が転校したことを僕は知ります。


僕の通ってた学校は中高がエスカレーターの私立でして
漫然と僕は、彼女と高3までずっと友達だろうな、と思い込んでいたんですが

一家の主たるお父さんが入院した以上、彼女周辺の暮らし向きも
いろいろと激変したであろうことは、想像に難くありません。


いま思えば、もしかすると「感心やねぇ」の、ひとことも
照れや冗談ではなくて、本当にそう思ってくれていたのかも。。。


なのに当時の僕は、アルバイトが恥ずかしいことのように感じたり
お父さんの病気と彼女の転校を、ダイレクトに結びつけて想像できないほどに
幼稚で、かつ無知蒙昧だったのでした。



そんな僕に、最後まであんなに優しく接してくれた彼女には
この年齢になっても、感謝の念の 止むことがない炊き込みご飯なのです。



いま、彼女の顔を思い出そうとすると
おぼろげに、何か言いたげな表情の彼女しか僕には思い出すことができません。

人は皆、いろんな後悔を抱えて生きているんだろう、と思いますが
「いたらない未熟な自分を否定するしかない思い出」に限って
僕に優しい人たちの、僕に優しい出来事たちなのは、
己が不徳が招いたこととはいえ、痛烈な皮肉というほかないのです。
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