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2025年04月18日22:22

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4/5(土)ZARDの坂井泉水が育った丹沢山麓秦野市を旅する 2025年第6回目 テーマ曲は、シングルリリース20周年「星のかがやきよ」アドラーの心理学「共同体」をモチーフ その他東京都調布市野川、日野市の八重桜

<2025年 第6回目 4月5日(土)丹沢山麓秦野市を旅する テーマ曲「星の輝きよ」>

 春は、気温の上昇によって、土の中で眠っていた植物が目を覚ます。中でも、桜の主役といえるソメイヨシノは、江戸時代から人々の間で見守られてきた。人気絵師・歌川広重作「名所江戸百景」には、満開の桜の木下で宴会をする庶民の姿があった。

今回は、ZARDの坂井泉水の故郷秦野市を中心に、丹沢山麓のふもと地域のソメイヨシノの開花に始まり、東京多摩地区の遅咲きの八重桜並木まで、移ろいゆく季節を描く。テーマ曲は2005年4月20日に、40作目のシングルとしてリリースされた「星のかがやきよ」、当時日テレ系列のアニメ「名探偵コナン」のオープニングテーマ曲として起用された。なおシングルの方は、2曲目に収録された「夏を待つセイル(帆)のように」と共に両A面として売りに出されていた。

写真=CDシングルのジャケット
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シングルの1曲目に収録された「星の輝きよ」は、謎を解く探偵さながら、スリリングな展開を想像して、アップテンポなメロディーに仕上がっている。作詞者坂井泉水は{集中して短い時間で作り、"キラキラ星"の感覚で、お子さんから年輩の方まで簡単に覚えていただける「童謡」のような曲にしたかった」とスタッフに打ち明けたという。

 花の命は短く、開花してはすぐに散っていく。第3章ではオーストリアの心理学者、アドラーの理論「共同体感覚」を用いながら、若者目線に立って進めていく。

 目次 章と舞台 

・第1章 春本番へ Aメロの歌詞
<座間市かにが沢公園、谷戸山公園、海老名市県立相模三川公園、秦野市蓑毛>

・第2章 桜の木下で
<秦野市曽谷弘法山公園、菩提の葛葉川桜並木 県立はだの戸川公園、今泉名水桜公園>

・第3章 アドラーの理論「共同体」の一員へ Bメロの歌詞
<旧南はだの村巡り、震生湖や出雲大社相模分詞、蓑毛のライトアップ、平沢のカルチャーパークのライトアップ>

 以上4月5日(土)

・第4章 ソメイヨシノから八重桜へ Cメロのサビの歌詞
<東京都府中市武蔵野公園、調布市の野川ライトアップ。町田市北部小山田緑地、日野市程久保川沿い、多摩平の桜並木。南平9丁目の夜景>

 前回 3月9日(日)第4回 3月23日(日)第5回 テーマ曲「サヨナラは今もこの胸にいます」
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1989709565&owner_id=32437106

 前回 アドラーの理論をモチーフにした旅日記 2024年4月28日(日)29日(月・祝)テーマ曲「MIND GAME」
 https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1987625061&owner_id=32437106

      第1章 春本番へ Aメロの歌詞

4月5日(土)午前6時代、訪れたのは小田急・小田原線の相武台前駅に程近い、座間市かにが沢公園、谷戸に設けられた園内は、市民のサークル活動の一環として、花を育てていた。広さは南北に200m、小さな敷地内は、変化に富む。尾根部に育った紅千鳥とハナモモの一種淡白の間から、オレンジと白のタイル貼りの「ブルーミング・レジデンス相武台前」をのぞく。朝日を浴びることにより、住民たちに目覚めをうながす。園内の斜面には、ソメイヨシノの木下で、芝桜も育つ。陽が翳っている影響により、木の陰に覆われていた。光の当たり具合によって、我々の気持ちのように、花の表情も変化するようだった。
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かにが沢公園から、谷戸山公園へ移動する途中、真新しい白一色に染まった座間中学の校舎には、薄いピンクのソメイヨシノが花を咲かせていた。間もなく入学式、小学校6年間を卒業した新一年生を迎える準備が整った。希望を胸に羽ばたく桜の季節、人によっては、慣れない環境に身を置き、一抹の不安を抱く。心が折れそうになったとき、花を観察することによって、慰められる。

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 次の谷戸山公園は、起伏に富んだ座間丘陵の縮図といえる。パークセンター広場では、ソメイヨシノの下で、真っ赤な石楠花が顔を出していた。
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谷戸部の湧き水の谷では、ニリンソウが群生する。白く透明な花は、「スプリングエフェメラル(春の妖精)」という。春先に芽を出すものの、夏には枯れて土に帰る。カタクリやセツブンソウ、イチリンソウ、フクジュソウと共に、日陰の斜面に咲く、小さくて、儚い運命から、日本では妖精にたとえられた。
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園内の湿性・生態園では、オオシマザクラが、ひっそりと咲く。白い花びらと共に新芽が伸びて、白と緑の混合色を成す。ピンクの花びらのソメイヨシノと開花タイミングがほぼ一致しているがゆえに、影に隠れがちの存在だった。葉が厚くて、毛のない特徴から食用には適しているという。野生種の一つで、日本各地にて、等間隔で聳え立つ。桜並木を形成する園芸種のソメイヨシノと比して、控えめで、遠慮がちな様子に見える。実のところ、ソメイヨシノは、エドヒガンとオオシマザクラの交配種である。凛とした美しさと気品を兼ね備える花は、我々人が持つ豊かな感性を示していた。

 ZARDの「星の輝きよ」では、遠くへ行ってしまった恋人への思いが綴られている。キーボードのハ長調のメロディーから始まり、ギター音が響く。アップテンポの曲調にあわせて、坂井泉水は、低音ヴォイスを発揮する。

 歌詞:「そう出逢った瞬間に同じひかりを感じた。そう思いがいっぱいいっぱい、同じ瞳をしていた」

 我々ヒトというのは、第一印象から入る。ルッキズムの言葉が流行る通り、学校の入学や就職の面接時に、顔の表情や身だしなみで、好感度が決まる。

 恋においてもそうだった。自分の好みのスタイルや顔立ちのヒトから、真っ先に声をかけたくなる。ただし、言葉を交わすうちに、齟齬をきたす。

 街つくりにおいても、景観を大切にする。戦後いっせいにソメイヨシノを街中に植えた背景は、見栄えをよくすること。綺麗で華やかな町並みを演出すると、人々の意欲を駆り立て、暮らしの向上につながった。座間市の2つの公園は、住民たちのかけがえのないより所だった。

 2番目のスポットは、隣接する海老名市の相模三川公園、相模川に注ぐ一級河川「鳩川」の河口を整備して、遊具施設を設けた。一部は自然体験エリアとして残る。狭い川幅に植えられたソメイヨシノを眺めながら、人々は散策する。

 ソメイヨシノは、花びら自体小さくて、透明感が漂う。それだけ薄くて、手にとりやすく、すぐに枝から離れてしまう。儚くて繊細な一面を持つ。我々のヒトの心も同じだった。

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 続く歌詞:「君の発していなシグナルにセオリーをぶち壊して だけどこの念はいつも届かなくて」

 気に入ったヒトにアプローチをかけて反応がきても、必ず振り向いてもらえるとは限らない。礼儀から返事をしてもらうものの、本心から受け入れてもらったわけではなかった。

歌詞:「けんかしようよ 価値観をぶつけあって。もっと大きく世界を目指そう」

 狭い川幅をびっしりと覆い尽くす花びらは、爽快感が漂う。まるで新しい事に挑戦する自分を駆り立ててくれるようだった。朝方ワンチャンを連れ出す住民、ベビーカーを引いてママ友と談笑する若い母親らが、同じ時間と空間を共有していた。朝早くて、確かに眠気を感じる頃合だった。艶やかな花びらに誘われ、はっと目が覚めたような感覚を抱いた。

 午前9時15分頃には秦野市へと入った。昼間へかけて、駅から北へおよそ5km、夜桜ライトアップの下見を兼ねて蓑毛の古民家の緑水庵、個人宅の淡墨桜を見学する。淡墨桜の根元は真黄色の菜の花に支えられている。13日前は、芽吹きに備えて蕾は固いままだった。今では、はじけたように花を咲かせていた。我々ヒトも、雪解けの春に花を咲かせるように、気持ち一つ次第で動き出せる。坂井泉水は、夜空にきらめく星に例えていた。

サビの歌詞へ

「星の輝きよ ずっと僕らを照らして 失くしたくない少年の日の夢よ」

 大人になれば、子供の頃と比べて、経験を重ねて、物事の判断がつく。ただ何かを追い求める情熱は消えない。それが、写真撮影や音楽、芸術など、ヒトによって選択肢は異なる。ZARDの坂井泉水は、ロケにおいても、常に一眼レフカメラを持ち歩き、写真を撮っていた。本業の音楽以外にも、絵画や写真を含め、芸術の分野を追求しつづけていたのである。

 歌詞:「いつかこの町が変わっていっても 君だけは変わらないで いてほしい」
 
急峻な山間の蓑毛は、先祖代代に渡り土地が受け継がれ、自治体も機能を果たしていた。駅前へいくほど、開発により、様変わりする。懐かしい故郷は、人々の拠り所だった。

                             <Aメロ 歌詞終わり>

第2章 桜の木下で
 
 外部リンク 秦野鶴亀巡り レアリアより 地図記載
https://rarea.events/event/137260

蓑毛から一端離れて、曽谷の弘法山公園へと足を向けた。浅間山、権現山、弘法山の3つの小高い丘の総称である「弘法山公園」は桜の名所と化す。権現山と弘法山を繋ぐ馬場道から北へ下った斜面には、紅葉と桜の木が育つ。ハイキング客の安全を守る「加茂神社」が鎮座していた。
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 昼時にかけて、人々はお弁当を携え、仲間達との宴会を通して、交友を深めていた。団体客は、こぞって足並みを合わせて、花びらを眺めながら、馬場道を行き交っていた。太陽が高く上るにつれて気温も上昇した。花びらも日光を吸収することにより、より白味を帯びる。権現山の展望台周辺は、グループ客が占拠していた。温かい陽気に誘われ、人々は思い思いに季節の移ろいを感じていた。
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舞台は、菩提の葛葉川上流。花見客が集中する弘法山公園から一転して、静けさに包まれていた。車の幹線道路から離れ、川のせせらぎに耳を澄ましながら、上流へと上った。小さな堰を超えていくごとに、木々が続いていく。日中の気温は20度超。からっとした空気に覆われる中、幾分涼しく感じられた。

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菩提バス停へと戻り、渋沢駅方面へかけて、平和橋バス停で降りる。3月21日に見頃を迎えていた水無川の岡目桜並木を登り、戸川公園へと向った。さすがに岡目桜はすっかり散って、枝の先端部分がむき出しの状態である。奇しくも平和橋のやや下流には、一本だけしっかりと花びらをつけていた。ソメイヨシノと比べると、ピンクの色合いが濃く、厚みがある。おしとやかでほんわかした「おかめ」からその名がついたといわれている。
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 戸川公園では、河津桜から岡目桜、ソメイヨシノ、その次の八重桜へと開花リレーが行われる。ソメイヨシノから八重桜へとバトンを受け渡す時期にかけては、チューリップが見頃を迎える。赤やピンク、オレンジ、黄色、明るい色彩が混ざることにより、期待感や向上心を刺激する。

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坂井泉水が秦野市内で暮らしたのは、1976年から1996年の20年間といわれる。丹沢山地の麓の緑に包まれた環境下で、季節ごとに咲く花を観察し、歌詞にも取り入れた。彼女自身好きだった花は「カラー」だったという。爽やかな春風が吹きぬける公園のチューリップは、坂井泉水の清らかで、繊細な感性を映し出しているようだった。

 午後3時に秦野駅へと戻り、徒歩5分の距離に位置する今泉名水桜公園から、観光協会が企画する「南はだの村七福神と鶴亀めぐり」を行いながら、南が丘地区へと足を向けた。住宅地の合間の遊水地、今泉名水桜公園は、敷地は小さいながら、四季を通して移り変わる景色を眺められる。ソメイヨシノの産みの親である、ピンクのエドヒガンと白色の大島桜が接しあう。

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主役の座は、確かにソメイヨシノに奪われた。互いにそれぞれ、枝と枝が合わさり、来園者に日差しを提供してくれた。片隅には、薄いピンクのシダレザクラも育つ。

         写真=ベニシダレ
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花言葉は「円熟の美人」、可憐な花が、傘のように覆う様子から、包容力のある女性を彷彿とさせた。ZARDの坂井泉水は、秘密のベールに包まれているものの、描かれた歌詞からは、シダレザクラのように、人々に寄り添うような温かさを感じる。池には、旅の途中のヨシガモが羽を休めていた。オスには、緑の光沢を帯びた頭が、目にとまる。肖像画のフランスの初代皇帝ナポレオン・ボナパルトの帽子の形にも何処か似ていた。愛称としてナポレオンハットと呼ばれる。人々の暮しの中で、ヨシガモは旅の英気を養っていた。
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 今泉名水桜公園から離れ、南が丘方面へと向う。階段を上り、今泉台3丁目から、秦野駅を振り返る。空には灰色の雲が発達した中、ヘアピンカープの道路わきには、ピンクのベニシダレザクラが点々と連なる。坂を登る過程で、ほっと一息ついて、鑑賞にふけった。
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第3章 Bメロの歌詞へ アドラーの理論「共同体」の一員へ

「星のかがやきよ」のBメロでは、離れていく恋人の思いを表現している。

歌詞:「この瞬間 瞬間を 機械はメモリーできるけれど 記憶はその時の気持ちまでも 一瞬にして忘れてしまうけれど」

 確かにその時感じたことは、時間の経過と共に忘れてしまう。かつて付き合った恋人との思い出も別の人にほれ込むことで、消えていってしまう。我々人は新しい環境に適応するべく、過去の記憶は次第に薄れていく。

歌詞:「あんなに 誰よりも近い存在だったのに 別れてしまうと他人より遠い存在になってしまうのね」

 恋において、振られてしまった方からすると、いつまでも記憶に残っている。人間、良かった出来事よりも、悪い出来事の方が定着しやすい。心理学においては「ネガティビティバイアス」という。住宅地であでやかに咲くシダレザクラは、疲れた心をいくらか慰めてくれた。色彩心理学の観点からでも桜は、女性的な波長を持つ。優しさや母性・寛容な気持ちを育み、心の傷や痛みを癒してくれる。

 詳細 すぐに役立つ 心理学講座 2018年4月10日より
https://www.counselingservice.jp/lecture/25472/

歌詞「ちゃんと逢って 目を見て話したいね。低空飛行をやめ。エンジン全開で」

素直にもう一度会いたいとの思いを抱いた。桜の花びらは神経を揺すぶってくれる。

 今泉の高台から抜けて、車が行き交う、秦野桜道を経て、南が丘へと北上する。ひっそりと静まった遊歩道は、桜並木によって、日差しを幾分防いでくれる。西へ抜けると、標高190mの渋沢丘陵の尾根部。およそ1,5km先の震生湖畔を経て、盆地内の出雲大社相模分詞にたどり着いた。

    写真=震生湖畔        写真=出雲大社相模分詞
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縁結びの神様「大国主大神」を祀る境内にて、参拝した。オーストリアの心理学者アルフレッド・アドラーによると、「共同体の一員」と認識することにより、幸福を追求できるといわれている。共同体とは、自己受容、他者信頼、他者貢献、所属感の四つで構成される。

自己受容とは、「私はありのままでいていいし、今の自分が好き」という感覚、
他者信頼とは、「周囲の人たちは信頼できる」という感覚、
他者貢献とは、「私はこの共同体の役に立っている」という感覚
所属感とは、「私はこの共同体の一員だ」という感覚。
以上 共同体について サイト名「経営に仕えるアドラー心理学」 https://www.keieiryoku.jp/column/detail/?id=32

我々ヒト同士のつながりは、自分を受け入れ、他者と結びつくことに限る。今改めて気付かされた。

 夕暮れ時には、午前10時台に訪れた蓑毛の個人宅へと向った。午後6時からライトアップの準備に入る。家の主とは、2024年の秋に緑水庵のライトアップ時に2回対面した間柄である。丁寧に挨拶して、桜の時期に一般公開してくれることに、感謝の気持ちを表した。
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岐阜県の本巣市から種を譲り受けた薄墨桜は、樹齢32年、蓑毛自治体のメンバーの力を借りながら、枝の剪定をし、水の管理も施したという。菜の花を育て、凛と咲く一本桜を引き立てる。夕暮れ時、暗闇に包まれる中、神秘的で幽玄な水墨画の世界のようだった。
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 午後7時40分以降、水無川沿いの運動公園へと移動した。暗闇に包まれる中、1,1kmにわたって、桜並木に光が当てられる。陽が完全に落ちると、桜のピンクの花びらが、それぞれ重なりながら浮かび上がっているように見えた。

 Bメロのサビへ

「星の輝きよ ずっと僕らを照らして 失くしたくない少年の日の夢よ」

 ライトに当たった桜は、舞台の主役のように聴衆をひきつける。その姿は、凛々しく、羨望の的だった。

「何かが終れば 何かがまた始まる 哀しんでいる暇はない スタートしよう」

 昼間は艶やかで儚げに見えるソメイヨシノ、夜は旅立ちを示すかのように、健気で力強い。それぞれの木が、共同体の一員として、光を放っていた。曲の方は、ギターソロが入り、Cメロのサビへと移っていく。

                 <Bメロ終わり>

運動公園の方も、運動施設を背景に、ちょうど街灯沿いの桜は、光が当たっていた。夜間でも照明設備が整い、テニスコートで汗を流す人々の姿があった。桜の町として、秦野市は、春先新生活を向かえる市民を励ましていた。

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坂井泉水は、ブレイク後、テレビに出ることなく、CDを通して、歌声を届けていた。リリースするたびに、CDの売れ行きがよく、購入したファンから反応が届く。他社貢献することで、「共同体の一員」としての認識を得ていた。明鏡止水の心で、静かに作詞活動に励んでいた。

第4章 ソメイヨシノから八重桜へ Cメロのサビの歌詞

4月8日(火)

コロナ禍で中断していた東京都調布市野川の桜並木が、5年振りにライトアップが再開される。野川上流の府中市武蔵野公園からライトアップ会場にかけて、桜の木が等間隔で植えられていた。多摩川に注ぐ一級河川は、人々の憩いの場、淡い夕日を浴びて、ほんのりと赤く染まるソメイヨシノは、妖艶な雰囲気を放つ着物女性のように華美で見目麗しい。

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午後6時からのライトアップ時、まとまって咲くと、力強さを発揮する。午後6時25分過ぎ、空が青みを帯びたトワイライトタイム、白っぽい桜の花が光を反射する。まさに「荘厳」の言葉にふさわしい、優美で気高い、日本の春を象徴する光景だった。

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 4月14日(月)町田市北部、小山田緑地へ春を探す旅。多摩丘陵の面影を残す起伏に富んだ地形は、座間市の谷戸山公園さながら、谷戸部から尾根部まで跨る。より多摩丘陵の方がスケールは大きい。園内で西側の尾根部は標高153,7m、対して南部の谷戸部は標高78m。実のところ鶴見川の源流でもある。

湧き水の谷の一角には、ニリンソウが咲く。その隣には、等間隔で、イチリンソウが芽を出していた。

    写真=ニリンソウ      写真=イチリンソウ
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心理学において、せせらぎに耳を澄ませることにより、「ゆらぎ」と呼ばれるリラックス効果が働く。見晴らしの丘では、天然のヤマザクラが、幾分影を作っていた。まとまって咲くことはなく、丘陵地や低山に分布する。

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風によって、枝ごと花びらが揺れる様を眺めると、心の重荷が取り除かれるようだった。春はまだ続く。


最終舞台、4月16日(水)日野市 程久保川沿い 多摩平団地 南平9丁目

 リンク 多摩平団地の八重桜 上記のサイト 2024年4月21日午前7時21分付
https://hino.goguynet.jp/2024/04/21/yaezakura-tamadaira/


ソメイヨシノはすっかり葉を落とすと、入れ替わりに遅咲きの八重桜の季節を迎える。多摩川の一級河川の程久保川沿いは、八重桜の隠れた名所として知られる。一筋の川沿いには、学校や幼稚園、市民農園が設けられていた。サイクリングや散歩客が、重厚感のあるピンクの花びらのトンネルを潜り抜けた。用水路の下流付近、ペパーミントグリーンの家々を背景に、緑色のウコン桜が枝を伸ばす。窓を開ければ、桜の花に手が届く。さわやかでほんのりと甘い香りで、住民達をもてなしているようだった。

    写真=ウコン桜       写真=八重桜
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多摩川へと出て、サイクリングロードを進むこと、河川敷から、キジのオスが鳴き声をあげていた。繁殖期を迎え、興奮した証拠に、頭には真っ赤な肉冠が膨れ上がっていた。人目も憚らず草地から姿を表し、羽を震わせながら「ケーン、ケーン」と甲高い声で鳴く。

写真=キジのオス
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特徴的な声と長い尾羽から、桃太郎伝説にも登場し、鬼退治に一役かったことから「勇敢」と称えられた。対して、全身地味な肌色で、幾分小ぶりなメスは、オスに代わって、子育てを一手に引き受ける。手厚く面倒を見る行動から「母性愛」が強い。敵に臆せずに立ち向かう猛々しいオスと、面倒見の良いメスの姿から、理想の夫婦像と重なる。1947年に国鳥に指定された。

同じ日野市内の多摩川より北側、JR中央線豊田駅の程近くの多摩平団地の「むすびのテラス」付近は、八重桜並木が続く。太陽が沈みかける中、一部は影に覆われていた。太陽の斜光にあたると、花びらがやさしく膨れ上がったかのように見える。

 Cメロのサビでは、決意を秘めた主人公の姿が映る。

 歌詞:「星のかがやきよ 本気で世界を変えたいと 思ってる私のヒーロー 眩しいね」

 どんなモノクロの世界でも、桜の花びらは風景を一変させる。緑一色のタイル張りの建物を背景に、ピンクの八重桜が写ると、高級感のあるモダンな雰囲気を演出する。

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 歌詞:「いつかこの町が変わっていても 君だけはかわらないで いてほしい」

 人口減少時代を迎えても、日野市内は駅前を中心に再開発が進む。古い昭和の団地の面影が残る多摩平団地は、1983年に竣工した当初「開放的で緑に溢れた町」をコンセプトに設計した。42年たっても、居住環境には、緑と共に公園が設けられていた。子供たちの声が聞こえる程、古い団地ながら活気があった。

「君だけはかわらないで いてほしい」

我々の暮しに変化はつき物、ただし素直な心は持っていたかった。現実を受け入れながら、そっと思いを吐き出す主人公の心の叫びが聞こえた
                        <歌詞 終わり>

 旅の最終舞台は、多摩動物園・アジア園の裏手、南平9丁目、ヘアピンカーブを上った先の住宅地に、真北の豊田駅から北西の立川市方面を一望する。夕日に染まる中、街路樹から明かりが付く。暖色系のナトリウム光に照らされ、住民達の暮しに溶け込んでいくような感覚を抱く。桜巡りを通して、新しい一歩を踏み出した。 

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                                <END>


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