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2025年04月01日04:06

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手放す(その2)

あなたは、お分かりでしょうか?

どうして『手放す』といった、そのようなスピリチュアル・ワークが必要なのでしょう?

あなたは、ある経験を経験しているという気づきを促す『意志』の力を行使することで、経験を経験し始まります。

その『意志』を生まれて初めて行使する機会となった私は、この人生で一度、完全に『足るを知る』を実感できた『中毒』の経験を経験しました。

それは、ドイツ製の鉄道模型の収集でした。しかし私は、ある瞬間に、とても強烈であった購買意欲が一瞬で消え去った体験をしました。

それはまさに『気づき』からでした。

Märklinという模型会社で、創業はいまからおよそ150年前です。

メルクリン社は、当初ブリキの乗り物などを制作していた会社でした。そしてメルクリン社は、世界で初めて卓上の線路に電流を流すことでモーターを回し機関車を走らせるシステムを開発しました。

1935年には、世界で最も標準的なHOゲージ(1/87スケール)を採用し、現在もHOゲージが主力製品です。

その後1990年代に入りメルクリン社は、スポーツカーで有名なポルシェ社から移籍して来た技術者によって、デジタル方式による自動運転のレイアウトを、コンピュータでも制御出来るというシステムは、世界に先駆けて開発され販売されました。

このように常に世界中の鉄道模型メーカーのパイオニア的な存在です。

さらに日本のメーカーとの決定的な違いは、いまから100年前の製品であっても、消耗部品はすべて供給されていて、しかもボディの破損さえも、本社工場に送ることで新品同様にリペアしてくれます。

最初にメルクリン社の製品を購入したのは、小学生の時でした。その頃同時に購入した1970年版のカタログには、この部品の供給のことと、リペアのことがカタログに書かれていて、一度手にした機関車を、私は一生走らせることが出来ると気づき、メルクリン社の姿勢に、幼い私は感動したものです。

「鉄道模型ならメルクリンしかないな」と確信しましたし、その後もドイツの製品が同様のメンテナンスを行っていることに気づき、私は次第にドイツ製品のファンになってゆきました。

そのような点に、私はほれ込み、4畳ほどの空間に天井まで積みあがるほど、メルクリン社製の機関車や車両と、アクセサリーを買い続けました。

ミレニアムの時、私はメルクリン社の本社工場に招待されることになりました。

ワクワクドキドキして見学を楽しみにしていた私です。しかしながら、その見学の結果、私の蒐集熱は、一気に覚めてしまうことになります。

一体、私のこころの内側で、何が起きたのでしょう?

それにしても、どうして人は、新しいものを手にしようとするのでしょうか?

なんと私は、蒐集熱の原因をメルクリン社の工場見学の際に気づかされたのですよ。

実のところ、ちょうどこの頃の私は、様々な分散投資のお陰で、金融資産のみで1億円を突破していました。1億円を突破すると、どのような景色なのかと楽しみにしていた私でした。

ところが、金融資産の合計が1億円を突破しても、その時、私は何の感動もなく、ただ空しい感覚が、私のこころの内側にあることに気づかされたのですよ。

その同じ感覚が、メルクリンの本社工場を見学している際に、わたしのこころの内側にありました。

それまで、『特別』や『限定』や『記念』と名のつく機関車や車両は、手に入れねば気の済まなかった理由は、「手に入れるためのプロセスにこそ、私は、高揚感を感じていた」訳で、手に入れた瞬間、その熱は冷めてしまうことに気づかされたのです。

すなわち、アドレナリンとエンドルフィンの違いを、私はこの時に明確に気づかされました。それは、ホーキンズ博士の著作と出会う8年前のことでした。

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