2024年11月20日(水)
製作現場の労働環境の苛酷さから、問題視されているアニメ業界、今や日本の優れた文化として、世界に発信された。今回は、2025年4月から、新たな作画でNHKで放送される「赤毛のアン」を取り上げる。
前回 アニメ関連日記 2023年2月2日(木)・第2章 昭和回帰現象 レコードやカセットテープ、アニメについて、・第3章 ドラえもんの欲しい秘密道具ランキング
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前々回 2023年1月4日(水)アニメ関連の話題 ドラえもんの名作「ベロ相占いで大当たり」のストーリーと、日本社会について、作家を含め夢を追う人々へのメッセージ
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直近のカナダ関連日記 2019年12月23日 ニューファンドランド島セントジョーンズのクリスマス展示 横浜山手西洋館
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第1章 アニメ赤毛のアンが、新たな作画で蘇る。
2025年4月から、NHK総合テレビにて、カナダ人モンゴメリ著・村岡花子日本語訳「赤毛のアン」シリーズのアニメを放送すると明らかにしたタイトルは、「アン・シャーリー」、主人公のアンの名を引用した。番組ロゴ並びにビジュアルの一部も解禁された。
写真=公開されたアニメ「アン・シャーリー」作画 掲載元 PRITIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000144638.html
製作を担うのは、『すずめの戸締り』『君の名は。』等の作品に携わり、高い制作クオリティを持つアンサー・スタジオである。
同シリーズの「赤毛のアン」は、ハウス食品・世界名作劇場の第5作として、1979年1月7日から12月30日まで、全50話放送された。同年に厚生省児童福祉文化賞受賞を受賞している。
同作品放送30周年にあたる2009年、2年前の2007年から再開された「世界名作劇場シリーズ」の第26作「こんにちは アン 〜Before Green Gables」が、BSフジテレビにて放送された。2009年4月から同年12月まで全39話、マシューやマニラの家に引き取られる前にあたる彼女の生い立ちがテーマだった。
2010年以降、世界名作劇場シリーズは、製作を休止している。
NHKでは過去2007年4月から9月に2クルーに渡って、モンゴメリ作「エミリー」を原作にしたアニメ「風の中の少女エミリー」を放送していた。原作とアニメの舞台は、赤毛のアンと同じく、カナダ東部、プリンスエドワードアイランド州のプリンスエドワード島だった。
島一つで州に制定され、2021年時点の人口15万になる。州都シャーロットタウンは、2021年時点で人口3万8801、名前の由来は、イギリス王ジョージ三世の后シャーロットに因む。セントローレンス湾に面し、湿気の影響による降雪量は多い。
今回写真にて、モンゴメリの原作「エミリー」や「赤毛のアン」のモデルとなったプリンスエドワード島を紹介する。
第2章 プリンスエドワード島について カナダの独立について
島の名称は、1798年に英ビクトリア女王の父プリンスエドワードに由来する。先住民ミックマック族は、細長く弧を描いた島の形から、「アベグウェイト(波間に浮かぶゆりかごの島)」と呼んでいた。
写真 リンク 無記載 掲載元 Trip it Easy
https://hotels.his-j.com/ct/tripiteasy/post-1411/
写真=砂浜に立つ白い灯台と赤い岸壁
写真=湾の形状がわかる1枚
州都シャーロットタウンにある「プロヴィンスハウス」でカナダ連邦の発足と独立に向けての会議が行われた経緯がある。風光明媚は町は「カナダ誕生の地」とも呼ばれている。
その経緯は、1867年7月1日に、英国領北アメリカ法(BNA 法)の発効に始まる。正式に自治領カナダが誕生する。後に1867年憲法と改称されたBNA法は、英国のロンドンでカナダ人に よって草案が策定された。英国議会を通過し、同年3月29日に国王により裁可された。
初代と第3代カナダの連邦の首相を務めたジョン・A・マクドナルド時代は、外交権は付与されなかった。マクドナルドはイギリス連合王国本土スコットランドのグラスゴー出身である。BNA法の制定の背景には、南に位置するアメリカ合衆国から防御するためにあった。広大なカナダの国土をジョン・A・マクドナルドは、連邦体制にまとめあげた。
写真=ジョン・A・マクドナルド 掲載元 Google Arts Culture
https://artsandculture.google.com/entity/m041rh?hl=ja
彼が属するカナダ保守党とジョージ・ブラウン率いる(自由党の起源である)改革党が「大連合」し、政治基盤を磐石にする。マクドナルドは北米のイギリス植民地を「カナダ」に連合する働きかけを続け、1864年9月にプリンスエドワードアイランドのシャーロットタウンに赴く。すでに東部のみで連立構想が練られていた。マクドナルドは、東部大西洋地域の植民地代表に、シャーロット会議にて、大連邦構想を提案した。1864年10月に、フランス語圏内ケベック・シティにてカナダ連合への計画を採択(「ケベック会議」)した。1866年までにはブランズウィック、ノバスコシアが連邦構想に合意した。ニューファンドランドとプリンスエドワードアイランドは当初反対していたものの、最終的には連邦に加わった。連邦の領土が拡大したことを受けて、イギリス議会は英領北アメリカ法を制定し、連邦制をとるひとつの植民地「カナダ自治領(Dominion of Canada)」を形成する。わかり易く「1867年カナダ憲法」としても認知され、現在でも効力を持つ。
法が施行された後も西へと版図を拡大した。1870年にマニトバ州を1871年に最西端のブリティッシュ・コロンビア州を加えた。1873年にはプリンスエドワードアイランド州も連邦に加盟する。この年マクドナルドは広大な北西地域の治安を守るため、王立カナダ騎馬警察(RCMP)を設立した。
カナダ建国の父とされるマクドナルドだが、速やかな連邦構想を成し遂げるうえで、裏工作をしていたのである。カナダの大西洋と太平洋を結ぶ「カナダ太平洋鉄道」の敷設に関する収賄の疑いをかけられ、首相を辞任した。代わりに、自由党党首のアレグザンダー・マッケンジーが首相の座に就いた。マクドナルドは1878年に再び首相の座に就き、国内産業振興及び1885年に完成した大陸横断鉄道の建設に尽力する。
正式な独立は1931年12月11日に英国本土で発行されたウェストミンスター憲章に基づく。イギリスのゆるやかな連邦体型を定めたことにより、自治領と独立国家の区別をつけなくなった。規定されたのは、国王への忠誠で団結(言い換えれば同君連合)した平等な共同体である。つまり、それぞれの連邦を外交権から法の策定まで認めたのである。2024年現在カナダの君主は現イギリス国王チャールズ3世でありながら、独自の選挙制度や外交権を持つ。アメリカとは友好関係を維持し、領土問題には干渉しない。1949年には、NATOの発足にも加わった。
カナダは、アメリカとは異なる一面を持つ。猟銃の取得についても審査を厳格化した。国民皆保険制度により、歯の治療を除き、原則無料である。貧富の差も小さく、国民が皆安心して暮らせるようになった。海外から移民を受け入れ、今なお発展を遂げている。
第3章 引き続き 豊かな景観
写真=港の景観
プリンスエドワード島では、ロブスターやムール貝、オイルスターなど漁獲類が簡単に手に入る。町の経済は、観光と共に漁で支えられていた。
写真=物語に出てくるグリーンゲイブルズ、現地では緑の錐妻屋根のことを差す。
物語に登場する「銀の森屋敷」のモデルとなったモンゴメリの叔母が暮らした家は「グリーンゲイブルズ博物館」として現代世界で公開された。「赤毛のアン」が描かれた時代の生活様式を再現している。
写真=グリーンゲイブルズの窓枠
写真=博物館内の一室 掲載元 たびこふれ 最終更新:2023年10月10日
https://tabicoffret.com/article/72387/
島の特徴は他にもある。真平らな地形が幸いし、肥沃な赤土に支えられ、広大なジャガイモ畑が続く。物語「赤毛のアン」のマシューも、畑仕事に精を出していた。
カナダ全域のジャガイモ収穫量の33%を占める。農耕・牧畜面積は、75パーセントに達した。
赤毛のアンの時代を彷彿とさせる牧歌的な田園風景を残しつつ、経済活動を行っている。あくせく働く日本の首都圏とは異なる環境が広がっていた。
赤毛のアンの作者モンゴメリによって、現代の住民の暮らしが支えられている。
『赤毛のアン』Eテレでアニメ化、2025年4月放送予定 制作は『君の名は。』のアンサー・スタジオ
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=8102329
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